News

2013年12月30日(月)

2013年は国内インディーズゲームが大幅に躍進――“東京ロケテゲームショウ”と“デジゲー博”の模様をプレイバック!

文:皐月誠

 ハイ、普段は取り上げないネタを通常ニュースの隙間でまとめてお届けする、ゲームとガジェットとグッバイ2013年を略してGGGのコーナー。今回は、11月に開催された“東京ロケテゲームショウ”、“デジゲー博”という2つのイベントを紹介します。……隙間がなくてほぼ2カ月かかっちゃったな……まあいいか。

 “インディーズゲーム”の定義は割りとあいまいですが、主に該当するのは“個人~複数名レベルのごく小規模な独立系組織によって開発され、大手パブリッシャを経ずに個人もしくは各プラットフォームのサポートによって提供される”ゲーム。“自主制作ゲーム”や“同人ゲーム”などの概念とは共有する部分を多く持ちますが、“商業作品である”という点で区別されることも狭義的にはあります。

 まあ諸々置いといて結論から先にお話しますと、2013年はこれらのイベントや“東京ゲームショウ2013”にあわせた“インディーズゲームフェス”“Indie Stream”など、日本のインディーズゲームに強い追い風が吹いた1年となりました。また、“PlayStation Mobile”パブリッシャー・ライセンスの無料提供、12月13日からスタートした第3回“ニコニコ自作ゲームフェス”における音楽素材の無償提供など、開発者への支援も活発化しています。Google Playギフトカードが販売開始され、クレジットカード非所有者がGoogle Playを利用しやすくなったことも、多少の順風となるかも知れません。

 そして明日12月31日の“コミックマーケット85”3日目は、“同人ソフト”ジャンルの出展日。前述の通り同人ゲームとインディーズゲームは地続きのため、ここで作品を出展される方も多くいらっしゃいます。コミックマーケットはやはり同人誌の頒布がメインであり、一般参加の方は多くがそちら目的かと思われますが、同人ゲームの島にも足を運んでみてはいかがでしょうか?

“東京ロケテゲームショウ”&“デジゲー博” “東京ロケテゲームショウ”&“デジゲー博”
▲11月9日、“東京ロケテゲームショウ”の模様。▲11月18日、“デジゲー博”の模様。

 さて、両イベントの簡単な説明を。“東京ロケテゲームショウ”は、国際NPO法人である国際ゲーム開発者協会(IGDA)日本の主催によるイベント。その名の通りロケーションテストが主目的となっているため、販売は行われません。一方の“デジゲー博”は自主制作コンピュータゲームの即売会であり、市場展開を目的としたタイトルだけでなく、二次創作タイトル(同人ゲーム)でも制限はありません。

■イベントならではの出展

“福島ゲームジャム”/東京ロケテゲームショウ

 昨今、各地で“ゲームジャム”というイベントが開催されています。ゲームジャムとはハッカソン(ハック+マラソンの混成語。開発者が集まり、ごく短期・即興的にソフトウェアを開発するイベント)の一種で、日本のゲーム業界ではデジタルハリウッド主催・SCE協賛による“PlayStation Mobile GameJam”や、セガ社内での“SEGA Game Jam”などが、技術者交流や技術向上のために催されています。

 その中でも、福島県にて2011年から年ごとに催されているのが“福島ゲームジャム”です。このゲームジャムは、2011年の震災で農畜産業に大きな被害を受けた同県にIT産業を育成するという目的が掲げられた、復興支援プロジェクトとなっています。

 そのため、小さな子どもたちにゲームキャラクターのデザインを行わせるなど、一般的なゲームジャムよりも門戸が広く取られているのが特徴です。さらに現地以外にもオンラインで結ばれたサテライト会場が各地に設けられ、2012年度では名古屋や沖縄、そして台湾、コロンビア、チリと、国外にまで広いリンクが取られました。

 ゲーム業界からは各社による寄付をはじめ、SCEによるPlayStation Networkでのチャリティ用カスタムテーマの全世界販売や、“子どもたちのメンタルケアにゲーム機が必要”との声を受けて任天堂がDSと『DSテレビ』を提供した件など、さまざまな形での支援が行われています。あくまで娯楽媒体であるゲームの社会的地位は、決して高いものと言えませんが、ゲームが確実に社会への貢献を果たしていることは、多くの人に知っていただきたい事実です。

“東京ロケテゲームショウ”&“デジゲー博”
▲“福島ゲームジャム”ブース。ノートPCで出展できるという手軽さも、デジタルコンテンツ展示会の特徴です。

『NEO XYX(ネオザイクス)』/東京ロケテゲームショウ

 ドイツのNG:DEV.TEAMが開発した縦スクロールSTG『ネオザイクス』が、なんとアーケード筐体で設置されていました。内部的にも、某アーケード用基板の上で実行されています。

  NG:DEV.TEAMは、日本のアーケードゲームをモチーフとしたゲームをリリースすることから、一部では度々話題になるデベロッパです。日本産ゲームのセンスが遠く離れたドイツで息づいていると思うと、少し不思議な気持ちになりますね。

 現在『ネオザイクス』は、秋葉原のゲームセンター・トライアミューズメントタワーさんにて稼働中です。秋葉原に立ち寄った際は、ドイツからはるばるやって来たSTGに触れてみてはいかがでしょうか。

“東京ロケテゲームショウ”&“デジゲー博”
▲縦STGの『ネオザイクス』。東亜プランやセイブ開発のSTGに近いプレイ感でした。

→『OculusRift』向けタイトルやコンシューマハードのタイトルを紹介!
(2ページ目へ)

1 2

関連サイト

関連記事

注目記事

アイコン別記事一覧

※クリックすると、ソートされた記事一覧に移動します。