【ほぼ毎日特集 ♯68】新キャラ陳宮の攻撃は、さながら南京玉すだれ？ 鈴木プロデューサーが語る『真・三國無双7 猛将伝』の開発裏話（kbj）

文：kbj

■『真・三國無双7 猛将伝』で人気が出るのは……あの武将!?

――今回、EX攻撃が2つになっていますが、よりアクション性を広げるために採用したのでしょうか？

　『猛将伝』なので、基本的に既存キャラクターはそのままという扱いになりがち。武器を持ち変えられるので、新しい武器を持たせてアクションしてもらう楽しみ方もあるんですが、各キャラに新しいアクションを追加したほうがより楽しんでもらえるだろうと話し合ったんです。

　あとは、武器を持ちかえられるようにしたことで、キャラクターの個性が薄れたという話が『真・三國無双6』からずっと言われてきたので、それを補う意味もあります。

――既存アクションの調整では、ストームラッシュの仕様が選択式になったのに驚きました。

　前作では自動発動だったので、「せっかくコンボをしようとしてたのに、ストームラッシュが勝手に出て中断されてしまった」とよく言われていました。逆にそこまでアクションにこだわらない人やライトにやりたい人からは「自動で出るから楽でいい」という意見もありました。私は勝手に出ちゃうのが嫌な派でディレクターは出たほうがいい派だったり、チーム内でも意見がかなり分かれていました。

　どっちにするか難しい判断だったので、選択式にして採用しました。

――アイコンのデザインもちょっと変わり、わかりやすくなりましたね。

　多少変えています。ゲージを削り切った武将は枠だけ残り、“ストームラッシュを発動します”というマークがずっと出ています。ゲージを0にしておいて、雑兵や他の武将が近寄ってきたところで巻き込むように発動させるのがオススメですよ。

――オープニングムービーを“下ヒの戦い”にしたのは、大きな戦いではないのですが呂布や新キャラにスポットが当たっていて、すごくいいと思いました。

　今回、“猛将伝としての原点に戻ろう”と考えていて、映像でもそれを表現しています。『真・三國無双2』で猛将伝が初めて出たんですが、その時は『真・三國無双』、『真・三國無双2』と出してきて、呂布などのストーリーも入れてほしいという要望が多くあり、それに応える形で発売したんですよ。

　その後、『猛将伝』は追加ディスクという形で新たな遊びを提供してきたのですが、最近は呂布のストーリーを描いてないし、ビジュアルが向上した画面で呂布のストーリーを味わってもらおうということで、原点に返って呂布フィーチャーでいくことを決めました。オープニングもそういった理由で“下ヒの戦い”にしました。

――『真・三國無双7』の話になるのですが、追加された武将のキャラクター人気について教えてください。

　『真・三國無双7』で一番反響があったのは関銀屏です。投票時期によって変化するのですが、王元姫より人気がある時もありました。あとは魯粛も人気がありましたね。ストーリーでしっかり描かれているキャラクターの人気が高くなる傾向があります。『真・三國無双6 猛将伝』で郭嘉を追加したんですが、その時はストーリーも少なくてあまり人気は出なかったんですね。でも『真・三國無双7』でちゃんとストーリーを描き、if展開でもすごく活躍したので、かなり人気が出ました。

――スカしつつもしっかりと仕事する。さらにイケメンですし、女性人気が高そうなイメージですね。楽進や李典、張苞や関興はどうでしょう？

　ストーリーモードで活やくしていたので、人気はそこそこありますね。張苞はイケメンすぎるという意見と、関興は関羽に似てないという声もいただきました。

――似てる、似ていないを言い出すと、関索や関銀屏が関羽に似てるかと言われるとちょっと疑問ですが（笑）。

　まあ、関銀屏の場合は長髪が関羽のヒゲに似ているという設定になっていますけどね（笑）。

――『真・三國無双7 猛将伝』ではどのキャラクターの人気が出そうだと感じていますか？

　陳宮が割とハマって評価されている感じですね。一方で、腹黒すぎるので「李儒のほうが合ってない？」という声も聞きます。『三国志演義』だと陳宮っていい人キャラに描かれているのですが、本作の陳宮は史実に近いタイプをイメージしているので、ギャップがあるのかもしれません。ビジュアル的には呂玲綺が人気出そうな雰囲気ですね。

――陳宮はセリフを2回言うところが印象に残っています。あれはあえてそういう印象を残させるための手法なんでしょうか？

　あれは、ああいう言い回しをする設定を担当が考え出しました。印象的なキャラになったと思います。

――関銀屏は足を出しているというイメージ。一方で呂玲綺は「お尻にフィーチャーしているのかな？」と思ったんですが、こだわりはあるのでしょうか？

　呂玲綺はあまり露出を高くしない方向で作っています。ただ、あんまり全身ガチガチだと女の子らしくないと思ったので、一部だけ肌を出しています。

――“呂布伝”が追加されたことで、今後新作が出る時には他伝や各キャラクターにスポットが当てるということを、これまで以上にしていくのでしょうか？　それとも魏・呉・蜀をより深く描くのでしょうか？

　それは、まだ何とも言えないですね……。正直、両方やりたいところです。

――鈴木さんが、このエピソードを盛り込んだらおもしろいとか、このキャラが出たら盛り上がると考えている要素を教えてください。

　エピソードはいっぱいありますね。『真・三國無双6』から勢力ごとを物語を描いている反動かもしれないのですが、もう少し各武将を掘り下げたいと思っています。劉備、関羽、張飛は長い期間活やくし続けていて、個人のストーリーとしてもおもしろいじゃないですか。それなのに、関羽や張飛の場合は、『真・三國無双6』や『真・三國無双7』から始めた人には2人の凄さがあまり伝わってないと思うんですよ。

　エピソードはたくさんあるので、もうちょっとそれぞれの武将を描いてあげたいといつも思うんですけど……難しいですね。

シリーズを重ねてきた鈴木さんが意識していることとは!?

(C)2011-2013 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
(C)GUST CO., LTD. 2011
(C)GUST CO., LTD. 2013 All rights reserved.
“Sophitia”＆“SOULCALIBUR IV” (C)1995-2008 NAMCO BANDAI Games Inc.
“SOULCALIBUR” is a trademark of NAMCO BANDAI Games Inc.
(C)2013 コーエーテクモゲームス All rights reserved.

• “ほぼ毎日特集”まとめページ（電撃オンライン）

データ

関連サイト

• “ほぼ毎日特集”まとめページ（電撃オンライン）
• 『真・三國無双7』公式サイト
• 『無双OROCHI2 Ultimate』公式サイト