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2013年12月27日(金)

『シーフ』開発元プロデューサーによるPS4実機プレゼンをレポート! さらに、実際にプレイしてみての感想もお届け

文:イトヤン

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■プレイヤー自身が難易度を設定して、自らチャレンジすることも可能!

 ミッションクリア後には、さまざまなプレイデータを集計したリザルト画面が表示された。その中には、プレイ中の行動を評価した円グラフも用意されている。ここではプレイヤーの行動をゴースト、プレデター、オポチュニストという3つに分類して、その割合を示している。

 ゴーストはいわゆるステルスプレイで、敵に見つからずに行動した状態だ。それに対してプレデターは、より積極的に敵を攻撃する好戦的なプレイを表している。3つめのオポチュニストは、木箱を落として敵を倒すといった具合に、マップ上のギミックを活用したプレイを表している。

『シーフ』
▲ストーリー上の設定では、ギャレットは無用な殺しはしない人物となっているが、プレイヤー自身の選択次第では、敵と積極的に戦ってクリアすることも、もちろん可能だ。

 ここで重要なのは、これはあくまでプレイヤー自身がどのようなスタイルを選んだかを示しているだけで、どのスタイルが優秀かといった評価を行っているわけではないという点だ。「どのようなプレイスタイルを選んでもゲームはクリアできますし、こちらからプレイヤーの皆さんに、プレイのスタイルを押しつけるようなことはありません」と、ロイ氏は強調していた。

『シーフ』
▲本作のマップは柱に登ったり、屋根の上を移動したりといったことも可能な、立体的な構造になっている。それだけに探索可能な場所は、見かけ以上に広がっている。

 プレイヤー自身がプレイスタイルを選択できるという本作の特徴を、より明確に表しているのが、難易度に関する設定だ。ロイ氏によると、本作ではイージー、ハードといった通常の難易度設定とは別に、“カスタム”と呼ばれるモードが用意されているという。

 これは、プレイヤー自身がさまざまなオプションを設定して、自分自身でゲームの難易度を決めることができるというものだ。フォーカスをまったく使用できなくなる、敵に見つかった瞬間にゲームオーバーになる、といった具合に、設定次第ではゲーム性自体が大きく変わってしまう。ロイ氏によると、すべてのオプションを採り入れた究極の難易度では、たとえクリア目前であっても、敵に見つかった瞬間に、冒頭からやり直す羽目になるのだとか。

 『シーフ』はもともと、ハードコアゲーマーに強く支持されてきたシリーズであるため、非常に難易度が高くなる傾向があるのだそうだが、本作では多くの人にゲームを楽しんでもらいたいため、プレイヤー自身が自分で難易度を設定できるようにしたのだという。

『シーフ』
▲収集可能なアイテムの中には、敵が身につけているものも。戦闘で倒して奪い取るだけでなく、相手に気づかれないように近づいて、スリ取ることもできる。

 ちなみに、リザルト画面のデータで驚いたのは、今回プレイしたミッションだけで、探索によってギャレットが盗み出すことのできるアイテムの数が、なんと90個もあると表示された点だ。それに対して、筆者が発見できたのはわずかに9個……。このリザルトデータを見ただけでも、本作のマップが細部まで緻密に作り込まれており、奥の深い探索要素が用意されていることがよくわかる。本作が発売されて、“シティ”を隅々まで暗躍できる日が今から待ち遠しい!

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データ

▼『シーフ』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PC
■ジャンル:ACT
■発売日:2014年
■希望小売価格:未定

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