2014年1月28日(火)
ブロッコリーの人気トレーディングカードゲーム『Z/X -Zillons of enemy X-』を原作にしたTVアニメ『Z/X IGNITON(以下、ゼクス)』が、1月から放送されている。
アニメの放送を記念して、『ゼクス』で天王寺飛鳥を演じる声優の下野紘さんにインタビューを行った。飛鳥を演じるうえでの意気込みや、収録現場の雰囲気、またアニメを通じて知ったカードゲームの『ゼクス』についての想いなどをお話ししてもらったので、その模様をお届けする。
▲主人公・天王寺飛鳥役の下野さんに、作品の見どころや収録中のエピソードなどを聞いた。 |
近未来、突如として世界各地に異次元とつながる扉“ブラックポイント”が出現する。物語の舞台は、そこから現れた“ゼクス”と呼ばれる異形の怪物たちが人類に侵攻を開始してから数年が経過した日本。普通の高校生活を送っていた主人公・天王寺飛鳥は、街角で出会った少女から“カードデバイス”を受け取ったことで、大きな戦いの運命に巻き込まれていく。
■天王寺飛鳥は関西弁が大変!?
――ご自身が演じる天王寺飛鳥について、演じてみた感想などをお話しいただけますか。
飛鳥というキャラクターは、『ゼクス』の主人公ということ以外にも、僕の中で結構難しいというか、大きなキャラクターだなと感じています。まずは、やはり関西弁をしゃべるキャラだということですね。方言というのは、やはり子どものころから口にして、体に染みこむようにして身に付くものだと思うので、後から覚えようとした時には、学校で習う英語などよりも難しい部分があると思います。昔、鹿児島弁のキャラクターを演じたことがあるんですが、その時も大変でした(笑)。
▲下野さんが演じる天王寺飛鳥。パートナーゼクスは白の世界のエンジェル“フィエリテ”だ。 |
――確かに飛鳥の関西弁については、第1話放送後、Twitterなどで大きな反響がありましたね。
飛鳥のあれは、“エセ”関西弁ということで理解してもらえれば(笑)。もちろん、演じる以上は本物に近づけていきたいとは思っていますが。
――関西弁については、指導する方がいらっしゃるのでしょうか。
それが、特に決まった方がいないんですよ。僕、東京生まれ東京育ちなのに(笑)。なので、関西出身のスタッフやM.A.Oさんにセリフを聞いてもらってから演じているんです。
――関西弁以外では、飛鳥のどういう点を“難しい”と感じましたか。
感情の起伏が結構激しいキャラクターであるというところですね。普段は、明るくてよく笑っている子なんですが、いざ戦いとなった時にはヘナヘナしているわけではなく、むしろ熱血気味に、関西弁で啖呵を切るようなところもあるわけです。同時に、そこが飛鳥らしい部分でもあるので、日常での飛鳥と、戦いにおける飛鳥という演じ分けをしっかり意識しなくてはならないと考えています。
――飛鳥の人柄やキャラクターについてはどういった印象がありましたか?
飛鳥は、バイト帰りに突然空から天使が落ちてきたり、突然「殺す」と化け猫みたいのにスゴまれたり、「なんで、こないなことになってしもうたんや……」と言いたくなるような、数奇な運命を背負わされてしまいました。
でも、そんな中でも殺伐としすぎないというか、飛鳥自身がとても前向きな性格をしているので、それが作品全体を明るくしているなと感じています。さっきまで戦っていた相手に対しても、少しでも仲よくなれる部分があるなら友だちになれると考えるキャラクターなので。飛鳥がいなかったらもっと暗くなっていたであろう世界が、彼がいることでどう変わるのか、彼の“優しさ”みたいなものが今後1つのキーポイントになるんじゃないかと思っていますね。
――本日は第7話の収録をされたということですが、今後はどのような展開が起きるのでしょうか。
6話までは、1話での戦いよりも前の話を描いていて、7話からの怒涛の展開への助走のようなものになっています。7話から時間軸が過去から現在に戻って、それまでに提示されていた謎が明らかになっていく、という流れですね。『ゼクス』はもともとカードゲームですが、カードゲームのプレイヤーさんには、自分たちがやっているゲームはこういう物語の背景があったのか、ということがわかって楽しめると思います。逆に『ゼクス』を知らなかった方もまずは普通の作品として楽しんで、『ゼクス』に興味を持ってもらえるものになっていると思いました。
→下野さんはカードゲームにもやる気マンマン!(2ページ目へ)
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