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2014年3月8日(土)

“東京ゲーム音楽ショー 2014”のレポートをお届け!! ゲーム音楽のレジェンドたちが一堂に集結した歴史的イベントとは!?

文:ミゲル

 2月22日、東京都・晴海客船ターミナルにてゲーム音楽の見本市“東京ゲーム音楽ショー 2014”が開催された。

 本イベントは、さまざまなゲーム音楽に関係するコンポーザーや企業が出展し、CDやグッズの直販、ステージイベントなどが実施された。この記事では、メインステージでのイベントを中心として会場の模様をお届けする。

“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲12:30の会場直前の様子。100人以上におよぶファンが全国から駆けつけていた。▲開場入口では、本イベントの案内図やフライヤーをコスプレイヤーの皆さんが配付!
“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲開場前の物販ブース。出展者たちが慌ただしく設営中。
“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲写真はリハーサルの様子。物販ブースに併設された“物販ステージ”(写真左)と、隣接したフロア内の“メインステージ”(写真右)では、次々とライブやトークショーといった催しものが行われていた。

■出張版(!?)“とびだせ!スーパースィープ!”や井上淳哉さんサイン会が行われた人気ブース“スーパースィープ”

 会場直後に長い行列を作っていたのは、サウンドの制作および音楽CDの制作/販売を行うメーカー・スーパースィープ。先行発売の『プロギアの嵐 サウンド&アートコレクション』を購入した50人が井上淳哉さんのサインをもらえる企画も実施され、多くのファンでにぎわっていた。

“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲たくさんの商品が並ぶスーパースィープのブース。『リッジレーサー』シリーズや『ギャラクシアン3』で有名な佐宗綾子さんが手に持っているのは、本日オススメの『プロギアの嵐 サウンド&アートコレクション』だ。なお同社の代表取締役・細江慎治さんは、作曲修羅場中につき、来場できなかったとのこと……。
“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲井上さんは、サインに物販にと一日中大忙し! 当初は予定されていなったが、同氏の著作『BTOOOM!』単行本の購入者を対象としたサイン会も急きょ実施された。

 メインステージのオープニングを飾ったのは、同社がUstreamにて毎月配信している情報番組“とびだせ!スーパースィープ”の公開収録。司会の宣伝犬将軍さんとアツシオハラさんが登壇し、おなじみとなった「とびだせ! スーパースィープ!」の音頭を会場のファンとともに取った。続いてレギュラー出演者の佐宗綾子さんに加え、ゲストの佐野電磁さん、佐々木宏人さん、三宅優さんの3名が登壇。強個性を誇るゲスト3名のトークには、司会の2名もタジタジの様子だった。なお、ここで収録された番組は3月末に配信されるので、ファンは楽しみに待とう。

“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲メインステージが一体となった「とびだせ! スーパースィープ!」の掛け声。▲左から、佐野電磁さん、佐々木宏人さん、三宅優さん、佐宗綾子さん、アツシオハラさん、宣伝犬将軍さん。

 最後に、特別ゲストとして東京・高田馬場にあるゲームセンター ミカドの店長・イケダミノロックさんが登壇し、スィープレコードから発売を予定している『テクモ アーケードクロニクル BOX』の製作秘話を語った。『テクモ アーケードクロニクル BOX』とは、今まで音源がCD化されていない『バックファイア』などテクモ製タイトルの楽曲を収録した、2014年春に発売予定のサウンドトラックCD集。イケダさんは、サウンドテストが搭載されていない基板からの録音には悪戦苦闘したと語りつつも、収録曲の音質には自信を覗かせていた。

“東京ゲーム音楽ショー 2014”

 夕方には物販ステージにて、アツシさんがスィープレコードのCD楽曲をDJプレイとともに紹介する“SweepRecord試聴ディスコ”が実施された。途中、ゲーム音楽DJやベーシストとして活躍するファラオ(仮)こと佐々木さんがMCとして乱入! 佐宗さんも物販ブースから“とびだし”て、自身がリミックスを手掛けた『Operation Ragnarok remix』をアピールするなど、明るいハプニングが連発していた。

“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲アニソン系クラブでも有名なDJ・アツシオハラさんによるプレイ。『鉄拳タッグトーナメント2』や『ギンガフォース』の楽曲をハイテンポに次々とつないでいた。▲佐々木さん(左)と、“とびだす!佐宗さん!”

■菊田裕樹さんと鈴木健治さんによる、熱く繊細なコラボレーションステージ!

 スーパースィープに続いてメインステージへ登壇したのは、『聖剣伝説2』や『双界儀』など、数多くのタイトルの作曲を手掛けた菊田裕樹さんと、ロサンゼルスでのライブの開催や有名アーティストのレコーディング参加などで活躍するギタリストの鈴木健治さん。お2人のコラボレーションによる、約30分のライブステージが披露された。菊田さん作曲による、水の自然音を利用した壮大かつ繊細な音楽に、鈴木さんのたくましいギターサウンドが見事に融合。菊田さんは、「前例のないイベントで、こんなにおもしろい演奏をすることができて本当にうれしいです」とコメントしていた。

“東京ゲーム音楽ショー 2014”
“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲物販ブースで、ファンとの交流を盛んに行っていたお2人。

■ゲームクリエイター、そしてゲームファンが生み出す“U-Brand”サウンド

 東亜プランにてサウンドとプログラムを手掛けていた上村建也さんを中心として結成されたバンド“U‐Brand”もメインステージに登場。上村さんの代表曲である『究極タイガー』の『TSUGARU』や、『ドギューン!!』の『Dogyuun Magic』など、全5曲を熱く演奏した。上村さんが“U-brand”を結成したきっかけは、2012年に行われたイベントへ出演し、32年ぶりにギター演奏を披露したこと。そこからバンド欲が再燃し、新宿のゲームバー・16SHOTSの常連客(!?)とともにバンド活動を行っているという。再デビューして2年足らずとは思えない上村さんのギターサウンドと、ゲームを愛するメンバーのパフォーマンスが会場を沸かせていた。

“東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲左から、ベース:ファラオ(仮)佐々木さん、ギター:上村建也さん、ドラムス:ウィルキンソンさん、ギター:Yaemonさん、キーボード:ダニエルさん。
“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”

■“佐藤豪バンド”が冬空に夏を描く

 『雷電』シリーズ、『ライデンファイターズ』シリーズの楽曲を手掛けた佐藤豪さん。そんな佐藤豪さんのソロプロジェクト“佐藤豪バンド”は、『ゆかたこまち』の『静かな夏の夜(インストバージョン)』など、得意のロックフュージョン楽曲をメインステージにて披露! 続くMCでは「雪が残る冬ですが(笑)」と会場の笑いを誘いつつ、温かいパフォーマンスで客席と檀上を1つにまとめあげていた。

“東京ゲーム音楽ショー 2014”
“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”

■もう1つの佐藤豪さん参加のバンド“HEAVY METAL RAIDEN”!

 “佐藤豪バンド”とは一味違って、豪快さが魅力の“HEAVY METAL RAIDEN”もメインステージに参加。『武者アレスタ』の『FULLMETAL FIGHTER』や、『雷電IV』の『All or nothing』など、激しいサウンドで会場を挑発していた。根強いファンが多い各ゲームの楽曲に加え、テンションが上がらざるを得ない“HMR”のコールで、会場のボルテージは一気に最高潮!

“東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲左から、ギター:イケダミノロックさん、ベース:佐藤豪さん、ドラムス:川瀬リツさん、ギター:WASi303さん、キーボード:鶴窪和志さん。
“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
“東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲ミカド、佐藤豪バンド、U‐Brandの物販ブース。“好きだったゲーム”ではなく“今も好きなゲーム”としてタイトルを愛する製作者が手掛けた、新しい魅力を提供してくれる作品がたくさん!

■山田一法さん率いる『ロックマン』勢!

 片や物販ステージでは、『ロックマンゼロ』や『バイオハザード』のサウンドを手掛けた山田一法さんらによるアーティストチーム“LCR”と“SENSORS”がオープニングを飾った。山田さん、hallyさん、川上領(RYO)さんに、徳島由莉さん、あきやまかおるさんを加えたカルテット編成で演奏されていたのは、ハウス&ディスコミュージックの“踊らせる”曲調の中に、メロディアスな“聴かせる”曲調が重なった高揚感のあるナンバー。ヴァイオリンの生演奏と生歌、打ち込みの音楽が混ざり合い、開場間もないフロアを彩っていた。

“東京ゲーム音楽ショー 2014””
▲山田さんのブースには『ロックマン』シリーズの音楽CDがズラリ!
“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲山田さん、川上さん、源中功さんによるバンド“SENSORS”の新譜『RE:』は、本イベントで先行販売されていた。▲徳島さんは、Coremocha(コレモカ)というユニットから、クラシックの名曲にダンスミュージック調のアレンジを施した楽曲も発表している。

●『Cytus(サイタス)』シリーズに楽曲を提供したYamajetさんも出展!

 “SENSORS”の『RE:』へ収録曲のリミックス版を提供したYamajetさんも出展していた。Yamajetさんは2013年12月に台湾で開催されたライブイベントにてDJプレイを披露しており、会場で販売していたCDはその際に使用した楽曲の原曲をまとめたもの。『Cytus』はPS Vita/iOS/Android向けにリリースされているリズムアクションゲームで、開発元・Rayarkの所在地である台湾では極めて高い人気を誇る。この機会に、Yamajetさんと『Cytus』を合わせてチェックしてみては?

“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲“豪快なDJ”としても知られるYamajetさん。しかし、何よりも“ビール大好き”なことで一部では有名……!?▲『もじぴったん』的なコトバシールで、新譜のジャケットを1枚1枚かわいらしく装飾。

■ゲーム音楽界のレジェンドが集結! “ゲームミュージックプレイヤー プロジェクト”

 チャリティ活動を目的に始動した“Game Music Prayer(ゲームミュージックプレイヤー)プロジェクト”。売り上げはすべてフィリピンの台風被災地に向けた救援金として送付される。並木学さん、桜庭統さん、菊田裕樹さんやサカモト教授など、総勢25人のアーティストが参加している。

 メインステージでは、プロジェクトに参加したコンポーザー陣の中から、会場に足を運んだ8人によるトークショーを開催。他出展者の激しいライブステージとは異なり、ホールの明かりを低めに落とし、オールシッティングのゆったりとした空気の中で、トークセッションや楽曲の試聴などが行われた。

 トークの中では、それぞれの音楽のルーツやどんな学生時代を過ごしたかが話題に。YMOがきっかけで音楽を始める人が多いという中、WASi303さんは8才の時に初めて出会ったゲーム『スタージャッカー』が自分のルーツだと語った。なお、WASi303さんはプロジェクト第2弾に参加する予定で、同盤には現時点で総勢53組のコンポーザーが楽曲の提供を表明している。

“東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲左から、WASi303さん、細井聡司さん、ヨナオケイシさん、三宅優さん、菊田裕樹さん、山田一法さん、加藤浩義さん、TECHNOuchiさん。

 TECHNOuchiさんはこのプロジェクトのオファーについて、「各コンポーザーの方々に、ゲーム音楽などの制約なく、たまには羽を伸ばして作曲してもらおうと思ったんです。ですから、発注するにあたってテーマなどは指定していません。“自由にどうぞ”と皆さんにはお伝えしています」と語った。はたして、各コンポーザーは“自由”と提示されてどのような楽曲を制作したのだろうか……。

“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲“ゲームミュージックプレイヤー プロジェクト”のブース。このCDは、“2083ショップ”や“ゲーム探偵団”などの通販サイトでも購入可能だ。
“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲併設の“2083”ブースには、和楽器の生演奏で収録されたゲーム音楽や、なるけみちこさんの音楽CDも!▲かわいく売り子を務めていた、“METROFORTE Records(メトロフォルテレコーズ)”のハラユカ。さん。

■キュートなボーカルがおじさんたちを翻弄!? “Bad Connection”!

 ジャレコの公式のバンド“Bad Connection(バッドコネクション)”は、メインステージにてライブ演奏を披露した。「PS4の発売日だったり、猫の日だったりの2月22日だけど、今日はゲーム音楽の祭典だよ! 他にもゲームのイベントがやっている中、ここにいる皆は、『サイコソルジャー』よね!!」とパンクでキュートなマーブル先生が声をあげると、アレンジ版『サイコソルジャーのテーマ』の演奏が始まり、アグレッシブなパフォーマンスとともに会場の熱気を一段と高めていた。

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▲左から、ベース:吉川延宏さん、ボーカル&キーボード:マーブル先生、ドラムス:バディ松本さん、ギター:イケダミノロックさん、キーボード:田仲敏之さん。
“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲ニッチで斜め上なサウンドトラックを制作するシティコネクション(社名)のレーベル・クラリスディスク。ちなみに社長は、ライブでベースを掻き鳴らしていた吉川延宏さんだ。物販ブースでは、『Rom Cassette Disc In NATSUME vol.3 Powered by TAITO』の先行販売も行われていた。▲その隣に出展していたのは、インディーズTシャツメーカー“mamachop(ママチョップ)”! ゲームファンの心にグッと来るデザインのTシャツを製作・販売するグループだ。

■ゲーム業界の裏話だらけ!? “Hiro師匠と土屋昇平兄さんのトークショー”

 『ダライアスバースト』シリーズの楽曲を手掛けた土屋昇平さんと、SEGA SOUND UNIT[H.]のリーダー・Hiroさんがパーソナリティを務めるトークショーが、物販ステージにて前後半に分けて行われた。会場にいるコンポーザーが電話やメール、はたまた場内アナウンス(!?)で呼び出され、檀上からはゲーム業界の裏話やサウンドの制作秘話が飛び出した。

 最初に登壇したゲストは、『塊魂』シリーズや『鉄拳3』を手掛けた三宅優さん。三宅さんは現在、まだタイトルは明かせないものの新作ゲームの音楽を制作中とのこと。また、各社コンポーザからリミックス楽曲の提供を受けたセガのリズムゲーム『maimai』が話題にのぼると、三宅さんも土屋さんも「『mainai』の曲を作りたい!」と俄然乗り気に! 今後、もしかしたら『maimai』に土屋さんや三宅さんの楽曲が登場するかも!?

“東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲左から、土屋昇平さん、三宅優さん、Hiroさん。

 三宅さんの紹介で次に登場したのは、佐々木宏人さん。自己紹介での「曲を作ったりとかしています……って、皆さんそうですね(笑)」など、佐々木さん持ち前の“ゆるふわ”なトークには、ステージの観覧者はもちろん、パーソナリティの2人からも笑いがこぼれていた。

 佐々木さんといえば、やはり有名なのは『アイドルマスター』の楽曲。Hiroさんは佐々木さんの楽曲を聴いてアイドルソングに興味を持ち、『テトリス・デカリス』に関連した4人組アイドルユニット・チームDEKARISのプロデュースにつながったと明かした。その他、佐々木さんは佐野電磁さんと大の仲よしで、仕事とは関係なくクリスマスを2人で過ごした経験もあるという。

“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲Hiroさんが電話を掛けているお相手は……!?(写真右)

 続いてはHiroさんが“ある人”に電話を掛け、「物販ステージに来てくれるかな!?」「いいともー!」とやり取り。そこから登場したのは、『ギターフリークス』&『ドラムマニア』シリーズや『グラディウス II~GOFERの野望~』などの作曲の他、ギタリストとしても活動を行う古川もとあきさんだった。実は、Hiroさん、土屋さんともに古川さんときちんと挨拶をするのはこれが初めてとのこと。社会人として(!?)行われた名刺交換には、客席からドッと笑いがあふれた。

 古川さんと言えば、特徴的なのがやはりテクニカルなギター演奏。始めたきっかけは学生時代に聴いたビートルズであることや、演奏ごとに音色が変わるため今でも電子音で表現しづらいことなど、ギターにまつわるさまざまなエピソードも語られた。トークの中で“一番思い出に残っているタイトル”として上げられたのは“コナミ矩形波倶楽部”時代に手掛けた『XEXEX』で、「若さから一歩抜けだした音楽を表現できた」とのことだ。

“東京ゲーム音楽ショー 2014”
“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲観衆の目前で公開名刺交換を行う一幕。

●三宅優さんの物販ブースをチェック!

 三宅さんのブースでは、三宅さんが中学生から高校1年生までに制作した楽曲をまとめた音楽CDが販売されていた。三宅さんは、「恥ずかしい……けど売っちゃう。過去のかっこ悪さもすべてを受け入れてこそ、“真のかっこよさ”です! すべてを曝け出したことで、人に優しくなれました」と語っていた。

 この日、三宅さんはブースで新譜の作曲を行いながら各ステージに出演。「実は、まだサビができていない……」や「16:00には販売開始する!」などとこぼしながら作曲を続ける三宅さんに、佐野さんが「絶対に遅れると思う!」と野次を飛ばす場面も(笑)。30枚限定(+α)で販売されたCDには、三宅さんのデザインしたオリジナルの手ぬぐいが特典として付属していた。

“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲開場当初は、“あたらしいCDは、15じにやきあがります”と告知されていたのだが……。

●佐々木宏人さんの物販ブースをチェック!

 “THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2014”テーマソング『IDOL POWER RAINBOW』の作曲・作詞チーム、佐々木さんと有栖川姫子さんも出展していた。おとぎ話の世界から飛び出したようなかわいらしい作品が並ぶ中、佐々木さん宅の“押し入れから出てきた”という秘蔵の“へら~り”Tシャツ&グラスも。こちらは、某自動車メーカーとは関係がない……はずなのでご注意を。

 『IDOL POWER RAINBOW』の作詞では、“自分の中にある世界観と『アイマス』の持つ世界観をマッチングさせる”ことを意識したという有栖川さん。本イベントで販売されていた作品は、そんな有栖川さんの持つ世界観が前面に現れたオリジナルのもの。『IDOL POWER RAINBOW』に内包された“有栖川さんの世界”に感じ入った人は、それを存分に楽しめるオリジナル曲にも手を伸ばしてみては?

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▲その筋の人には有名という、歴史の長い“へら~り”。▲ちなみにお2人とも、『THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2014』の2日目に遊びにいかれるとか。

●古川もとあきさんの物販ブースをチェック!

 古川さんのブースでは、本イベント限定の音楽CDの他、生演奏によるライブCDやライブの映像DVD(制作・販売 スタジオエイエス)、自身がプロデュースおよび参加するユニットのオンボーカルCDなどを販売。購入者には、こちらも本イベント限定となる特典CDがプレゼントされていた。

“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲古川さんが大好きなSLの作品集も!

■まだまだ続く“Hiro師匠と土屋昇平兄さんのCD紹介トークショー”後半戦は!?

 後半戦のトップバッターを飾ったのは、相撲とユーミンと昼ドラをこよなく愛するなかやまらいでん(古川典裕)さん。なかやまさんが行う“楽器での表現”に感銘を受けているという土屋さんは、なかやまさんが『ラジオ体操第2』の楽曲をアレンジして制作した『第二の嵐』を会場の来場者にオススメしていた。

 中学生のころには、アニメソングにアレンジを施して音楽室のピアノで弾き語りを楽しんでいたというなかやまさん。現在でもフォーク喫茶にて、ピアノやギターの弾き語りを披露しているとのこと。もしフォーク喫茶へ足を運ぶことがあったら、出演者に“なかやまらいでん”の名前を探してみよう。

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▲『第二の嵐』は、「聴いてみよう!」というHiroさんの案で、その場で再生されていた。

 続いて、ゲーマデリックで活躍するMAROさんが登壇。MAROさんは、2003年に倒産したものの、現在でもコアなファンが多いメーカー・データイーストで活躍していた猛者だ。多数の尖ったタイトルを世に送り出していた同社だが、ゲーマデリック作品の大ファンでもあるという土屋さんが言及したのは“ゲーム史上に残る問題作”と言われる“デコゲー”。土屋さんは、「やっちゃダメなことが全部入っている、すごいカッコいいゲームたちなんです!」と熱く語っていた。

“東京ゲーム音楽ショー 2014”

 最後に登場したのは、緑のスーツとキラキラの蝶ネクタイがトレードマーク兼正装の佐野電磁さん。同氏が話題に掲げたのは、“ゲーム音楽業界のヒエラルキーとは!?”という、なんとも電撃オンライン上で紹介しにくいもの。残念ながら時間の都合で多くは語られなかったが、軽快なトークで会場を大いに盛り上げていた。

“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲日は落ちても、東京ゲーム音楽ショーの会場は煌々と大盛り上がり!

●なかやまらいでんさんのブースをチェック!

 未公開音源を集めた『なかやまのたたきうり』や、“赤”をテーマに綴る音楽CD『赤い時間、赤い音楽。』を販売していたなかやまさん。『赤い時間、赤い音楽。』という抒情的なタイトルから、「なかやまさんのことだから、昼ドラをテーマに……!?」と思いきや、このCDは東京大空襲を軸に描いたストイックなもの。“ストーリーテリングが素晴らしい”と、土屋さん、Hiroさんともにオススメの作品だ。

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●ゲーマデリックの物販ブースをチェック!

 MAROさんが参加するゲーマデリックのブースでは、オリジナルグッズの販売が行われていた。5月31日には、“古川もとあき with VOYAGER/GAMADELIC”の“ボイ☆デリ フェスタ2014”が兵庫県のライブハウス・チキンジョージで開催されるので、気になる人はチェックしてみよう。ブースでは前売り券が販売され、フルメンバーによるサイン色紙が特典としてプレゼントされていた。

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▲写真撮影やサインなどへ、気さくに応えるメンバーの皆さん。▲物販ステージでは、ゲーマデリックのライブ演奏も! 会場内は同時進行でさまざまなイベントが行われており、取材に駆け回る筆者はきちんと聴くことができず……無念。

●佐野電磁さんのブースをチェック!

 佐野さんいわく“このCDを聴くと現代の音楽には戻れなくなる”という自信の新盤は、古代祐三さんや小塩広和さんなどの有名コンポーザーの、“コンポーザーになる前”の楽曲を収録した『ザ・レジェンドアーチスト お宝発見!』。中でも下村陽子さんの楽曲は、小学生の時に作られたものだとか。

 収録曲の音源はテープやMD、はたまたPC-8800から直録りしたものまで……!? ファンに応えて盤面に書き込んだ佐野さんのサインは、“佐野電磁”としてのものに、自身の本名と収録作を制作した時の年齢を“14才 佐野信義”と添える、粋な計らいも加えられていた。

“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”
▲笑顔がチャーミングな佐野さん。右手のCDのジャケット写真は、ご自身で撮影されたものだとか。

●土屋さんとHiroさんも会場内を回覧

 土屋さんとHiroさんも、出演時間の他は会場でファンや関係者との会話を楽しんでいた。当日に発売されたばかりのPS4を持参してHiroさんにサインを入れてもらう人や、土屋さんのCDを持参してサインをお願いする人の姿も見受けられた。

“東京ゲーム音楽ショー 2014” “東京ゲーム音楽ショー 2014”

■6時間におよんだゲーム音楽の祭典

 長時間にわたって“ゲーム音楽”に浸りきったイベントだったが、楽しい時間もいよいよ終わりの時間。閉会式では、参加者一同がメインステージの壇上に上がって記念写真を行い、参加者や主催者、来場者の「ゲームとゲーム音楽が好きだ!」という思いの丈が爆発した史上初の“ゲーム音楽の見本市”に幕を下ろした。

“東京ゲーム音楽ショー 2014”

 本イベントでは、コンポーザー自らが手渡しで自作のCDを販売したり、快くサインの依頼を受けたりといった、ファンにはうれしいサービスが各所で行われていた。また、「列整理を行っていたのは、有名なあのタイトルを手掛けたあの人だった!」や、「すぐ隣で何気なく談笑していたのは、ゲーム音楽業界のレジェンドだった!」など、憧れのコンポーザーを物理的にも精神的にも身近に感じられるイベントだった。

 来場者を含む関係者全員の「ゲーム音楽大好き!」という気持ちで形成され、場内には笑顔の絶えなかった“東京ゲーム音楽ショー 2014”。ぜひ来年、再来年と開催され、“毎年恒例”と呼ばれるようになってほしい。

“東京ゲーム音楽ショー 2014”

(C)東京ゲーム音楽ショー準備委員会

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