2014年5月23日(金)
2014年冬に稼働するアーケード用アクションゲーム『LEFT 4 DEAD -生存者たち-』のロケテストが、本日5月23日から3日間にわたって全国4カ所で開催される。この記事では、ロケテスト初日に秋葉原のHeyで行った試遊&プロデューサーインタビューをお届けしよう。
『LEFT 4 DEAD -生存者たち-』は、ゾンビサバイバルアクションゲーム『LEFT 4 DEAD』シリーズをアーケード用にアレンジし、数々の新要素を追加したタイトル。原作となる『LEFT 4 DEAD』シリーズは、4人で協力しながらゾンビの群れに立ち向かい、その脅威から逃れて生存を図るゲーム性が好評を博し、世界での販売数1,600万本以上という数字を記録している。
このゲームでまず目を引いたのが、グリップコントローラ+マウスという異色の操作設計。もちろん、このようなスタイルでゲームをプレイするのは初めて。
▲左がグリップコントローラ、右がマウス。 |
普段からパソコンを使っていることもあって、マウス操作のほうはすぐに馴染めた。むしろ、照準あわせは従来のようにスティックで操作するよりも直観的に行える。また、射撃や近接攻撃に対応した攻撃ボタン(左クリック)に自動連射機能がついているところも好印象だ。
キャラクターを動かすためのグリップコントローラは、形状やボタンレイアウトからも、操作感覚がWiiのヌンチャクに近い。重さをほとんど感じなかったので、長時間プレイしても負担にならないだろう。
ゲームプレイについては、『レフト4デッド』らしく、“仲間との協力”という部分を強く押した作品であることが感じられた。四方八方から襲い来るゾンビの群れに対抗するには、お互いが背中を預けあって戦うのがベター。ヘルス(体力)を回復する救急キットをみんなで共有すれば、生存率はさらに上がる。落下しそうになった時、ゾンビに拘束させられている時など個人の力で復帰できない状態が多くあるため、単独行動は逆に死を意味する。
今回のプレイで1つ気になったのが、ゲームオーバーになる条件。戦闘不能を3回、または戦闘不能中にヘルスが尽きるといった他、制限時間によるゲームオーバーもある。1クレジットのプレイ時間は270SVP(サバイバルポイント※1SVP=1秒)となるため、もし回復方法がなかった場合、どれだけ上手くてもおよそ5分でプレイが終了してしまう。
ユーザー目線で考えても、ゲーム中にSVPを回復できる要素があるかどうかは金銭面でもっとも気にするところ。インタビューではそのことについても質問しているので、確認してみてほしい。
▲インタビューに応じていただいた『LEFT 4 DEAD -生存者たち-』の山路プロデューサー。 |
――なぜ、このタイミングで『レフト4デッド』をアーケードで出そうとしたのでしょうか?
じつは、2009年に『レフト4デッド2』が発売される前から、開発のバルブさん(Valve Software)とアーケード化の話をしていたんです。でも、当時はアーケード向けに別のアクションシューティング『CYBER DIVER(サイバーダイバー)』を制作していたので、見送ることにしました。
最近は共闘ゲームがブームになりつつありますが、“協力”という面ではそれらと比べても『レフト4デッド』は負けないおもしろさがあると自負しております。なので、この協力プレイに優れた作品を今の若い人たちにも知ってもらいたいという思いで出しました。
――制作にあたってバルブソフトウェアとはどういったやり取りがあったのでしょうか?
AC版『ハーフライフ』の実績からバルブさんも日本のアーケードゲームがどういうものかは知っていたので、アーケード化は快く承諾をしてくれましたし、前向きでしたね。こちらがこうしたいという意見もすぐに理解していただけて、お互いのやり取りはとてもスムーズにいきました。アーケード化は成るべくしてなったという感じです。
――グリップコントローラ+マウスという操作系にした理由を教えてください。
今、世の中でお客さんに一番受け入れられるデバイスは何か? と考え、かつFPSにあうものを選んだ結果です。やはり、エイミングは射撃する時にもっとも大切な操作になるので、突き詰めたらマウスに落ち着きました。今ではほとんどの人がマウスを使っていますし、精密な操作という点でマウスを超えるものはないかと。
PCのFPSはキーボードでの操作になりますが、一般の人からすると複雑な印象を与えてしまいます。直感的で自由に動かせることを追求した結果、あのグリップコントローラが生まれました。筺体に固定されていないので、やりやすい姿勢・持ち方でゲームプレイが楽しめます。
――やり込み要素的なものはあるのでしょうか?
1つ紹介すると、アバターのカスタマイズになりますね。プレイで稼いだポイントはアバターアイテムと交換できるので、そこで1つのゲームサイクルが生まれるかと。武器パックのカスタマイズについても、現在いろいろと調整しているところです。
――豪華な声優を起用していますが、キャラクターごとにストーリーや演出などは用意されているのでしょうか?
4人のオリジナルキャラクターを立てているので、『レフト4デッド』外伝的なストーリーが楽しめるようになっています。キャンペーンの流れは維持していますが、要所のセリフはすべてオリジナルです。
ちなみに、“シングルプレイ”と“全国協力”の2つのモードがありますが、ストーリーを純粋に楽しみたい人はシングルプレイをオススメします。
工藤佑介(声:木島隆一)
日本の大学生。念願のアメリカ旅行を満喫していたところにゾンビが出現した。大好きなテレビゲームで使っていた銃を実際に撃てる状況に意気込むが、ゾンビは人間が変化したものだと知って戸惑う繊細な一面も持ち合わせている。他の生存者を“命を預け合うチームメイト”として大切に思っているが、愛想はよくない。
広瀬遥(声:佐倉綾音)
日本の高校生で、美術部に所属。気持ちが優しく、平穏な日々を過ごしていた。アメリカヘの修学旅行中、滞在先のホテルでゾンビに遭遇。クラスメイトとはぐれて泣いていたが、日本へ帰って家族と会うために戦う決意を固める。ゾンビとの戦闘では、周囲の足を引っ張っていないかを常に気にしている。
霧島沙良(声:沢城みゆき)
旅行が大好きなツアーガイド。父親が日本人で、母親はアメリカ人。アメリカで日本の修学旅行生をガイドしている最中に、ゾンビが大量発生した。犠牲になった生徒たちを見て心を痛めるが、気さくな性格で他の生存者と行動を共にする。ゾンビへ気丈に立ち向かう、頼りがいがある大人の女性。
ブレイク・ジョーダン(声:高橋英則)
ホテルのラウンジで働くバーテンダー。以前は海軍に所属していた。大変な親日家で、日本への留学経験もあり、時代劇や和食を好む。出会った生存者には明るく振る舞うが、家に残してきた犬の安否をいつも心配している。どんな状況でも笑うことが大切だと思っており、頻繁にジョークを披露する。
――SVPシステムを導入した理由を教えていただけますか?
PC版『レフト4デッド』はゲームの区切りとなるチャプターにおいて、クリアに必要な時間が長かったり短かったりと、まばらでした。それをアーケード向けにしようと考えた末、このSVPシステムを採用しました。
――ゲーム中にSVPを回復できる要素はあるのでしょうか?
追加でSVPを購入することで増やすことができます。ゲーム中のアイテムなどで回復させることは現状できません。
――最後に『レフト4デッド』ファンの方々へメッセージをお願いします。
ゲームセンターで気軽に『レフト4デッド』の協力プレイの楽しさを味わえるよう、アーケード版『LEFT 4 DEAD -生存者たち-』を開発しております。ゲームセンターに集まった『レフト4デッド』仲間やこれから『レフト4デッド』を始める皆さまに向け、楽しさを一緒に広げていけたらと思います。そのためにも、このゲームの魅力をさらに追及していきます。
■『LEFT 4 DEAD -生存者たち-』ロケテスト情報
【開催期間】2014年5月23日~25日
【開催場所】
・東京……Hey
・横浜……ラウンドワン横浜駅西口店
・名古屋……名古屋レジャーランドささしま店
・大阪……セガ難波アビオン
【参加特典】
・ゲーム内アバターアイテム“アバターTシャツ”を正式稼働後にプレゼント
・ゲームを最後までクリアすると限定武器“金のフライパン”を正式稼働後にプレゼント
★ロケテスト限定のプレミアムグッズ抽選会
ロケテストに参加してアンケートに答えると、毎日先着100名にロケテスト限定のスプリングストラップ付カードケースがプレゼントされる。さらに、出演声優のサイン色紙などが手に入るプレミアムグッズ抽選会への参加権も!
■抽選会実施日時
5月23日10:00~18:00
5月24・25日開店~18:00
※抽選会は定員に達し次第終了となる。
■特典(各店各日)
【A賞】
・木島隆一 サイン色紙……1名
・佐倉綾音 サイン色紙……1名
・沢城みゆき サイン色紙……1名
・高橋英則 サイン色紙……1名
【B賞】
・渡辺浩弐 サイン色紙……1名
・鈴木咲 サイン色紙……1名
【C賞】
・特製カンバッチ……9名
★スコアアタックランキング
ロケテスト期間中、累積スコア(リザルト画面左側に表示)を全店舗で競うスコアアタックランキングが実施される。上位4名の人は、NESiCAの登録名が正式稼働後にセーフルーム内の張り紙に掲載されるとのことだ。
※NESiCAを使ってプレイすることでスコアアタックランキングに参加できる
※“シングルプレイ”と“全国協力”のどちらでも累積スコアは記録される
▲開店直後のロケテスト会場(秋葉原Hey)の様子。階段にまで列を形成するほど人が多く、意外にも女性の比率が高かった。 |
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