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2014年6月30日(月)

『東池袋ストレイキャッツ』は不登校児の主人公ハルがギタリストの幽霊と出会い、路上ライブを通じて青春を紡ぐ物語【電撃文庫新作紹介】

文:電撃オンライン

 杉井 光先生の電撃文庫最新作『東池袋ストレイキャッツ』の紹介記事をお届け。『神様のメモ帳』『さよならピアノソナタ』を執筆した杉井先生が贈る新たな青春と音楽の物語。

『東池袋ストレイキャッツ』

【ストーリー紹介】

 ずっとひきこもって音楽ばかり聴いていた不登校児の僕。けれど、ゴミ捨て場で拾った真っ赤なギターが僕の運命を変える。それには、交通事故で死んだギタリスト、キース・ムーアの幽霊が取り憑いていたのだ。

「俺が生きてる間に発表できなかった曲を、おまえが代わりに歌うんだよ」

 幽霊に尻を叩かれ、僕は池袋で路上ライヴを始める。そこで出逢ったのは、身分を隠して夜の街を彷徨う歌姫ミウ、それから沢山の路上パフォーマーたち。

 ストリートを舞台に迷い猫たちが歌い奏でる、切なくて甘い青春と音楽の物語。

【物語のここに注目!】

池袋の路上で奏でられる、せつなくて甘い物語
読後に一番大好きな曲を聴きたくなる1冊――

 池袋(正確には池袋駅東口方面)は、かつてストリートミュージシャンのメッカだった。夜、駅の周辺を歩くと、楽器を片手に歌を披露する人たちの多かったこと!

 この懐かしき池袋の路上を舞台に、音楽を愛する少年と少女たちの想いが綴られる物語が『東池袋ストレイキャッツ』である。当時を知る人には懐かしい風景。一方、知らない人には「池袋にもこんな時代があったのか!」と新鮮な気分を感じて、ワクワクしてもらえるはず。

 歌声には人をつなぐ力がある。素敵なメロディーを聴くと心が揺さぶられる。そんな音楽の持つ魅力をストーリーに織り込んだ本作。読み終わった後は、あなたが一番大好きな曲を聴きたくなるのではないだろうか。

 また、劇中には、ジョン・デンヴァー、ELO、ポリスなどなど、実在したアーティストの曲が登場するシーンも。その楽曲を実際に聴きながら読むのも楽しい1冊だ。

【登場人物のここに注目!】

有名ギタリストの幽霊と謎の美少女・ミウ
2人との出会いで、すべてが変わっていく!!

 引きこもりの高校生・ハルに、大きな影響を与える人物――それが大人気ロックバンドのフロントマン、キース・ムーア氏。彼はハルがゴミ捨て場で拾った赤いギターに取り憑いていた幽霊で、死んだ自分の代わりに未発表曲を披露するようハルに頼み(脅し!?)、内気な少年を路上ライブへと駆り立てた張本人でもある。ロッカーの名に恥じないドSっぷりを発揮する幽霊に、翻弄されるハルの姿も見どころ。

 そして、本作の最重要人物が毎晩のようにハルの歌を聴きにくる謎の少女・ミウ。彼女は透明感のある顔立ちと、守ってあげたくなるような――どこか不安定な雰囲気が魅力の女の子。路上で出会った演奏者と聴き手、というだけだったハルとミウの関係は、とある出来事をきかっけに、どんどん変化していく。

 それまではまるで、最初はリズムもバラバラ、不協和音を奏でていた演奏が、だんだん素敵なハーモニーを奏でていくような……。音楽のように心を重ねて行く2人も見逃せない。

『東池袋ストレイキャッツ』

(C)杉井光/KADOKAWA CORPORATION 2014
イラスト:くろでこ

データ

▼『東池袋ストレイキャッツ』
■著:杉井光、イラスト:くろでこ
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2014年6月10日
■定価:本体570円+税
 
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