2014年6月27日(金)
岩田洋季先生が執筆する電撃文庫『叛逆のドレッドノート』を紹介する。
日本の沖合から遠く離れた≪学園≫。そこでは、“煉気”と呼ばれる異能力をもった子どもたちが集められていた。この学園に入学することになった岩代零が、真紅のドレスを身に纏う学園の超問題児・新宮百華に触れた瞬間、“共振錯覚”によってお互いの思念が映像として流れ込み、恥ずかしい秘密を共有することに。
傍若無人な百華に振り回される毎日の中で、少しずつ心を通わせていく2人。そして、零は学園の真実と襲来する“蛇”の謎、さらには百華が《叛逆少女》と呼ばれる秘密に迫っていく――。
TVアニメ化もされた人気ノベル『護君に女神の祝福を!』シリーズでは、たぐいまれな美貌と高い戦闘力を誇るヒロインから積極的に迫られる……という男子のロマンをかなえてきた岩田先生。その最新作『叛逆のドレッドノート』がついに登場。
今回のヒロインは、“叛逆少女”の異名を持つ新宮百華。真紅のバトルドレスを身にまとい、学園に飛来する謎の敵“蛇”(ザ・サーペント)と戦う能力は世界屈指と言われる実力者。
物語開始早々、この百華が主人公の岩城零につきまとってくるのだが、その態度が実に愛らしい……とはいえ、彼女の目的は零を監視すること。実は“共振錯覚”という現象によって、百華の脳内にあった“他人には知られたくないエッチな妄想”が零の脳に直接ダダ漏れるという悲劇が起こってしまった。
高圧的な態度で口止めする一方、内心は「エッチな子だと思われたらどうしよう」とオロオロ。そのギャップに胸キュン。
主人公の零が在学する扶桑学園には、そのワガママぶりから《叛逆少女》の異名を持つ百華や、Fカップを誇る美貌の生徒会長など、外見もスペックも華々しい生徒がずらり♪
でも、アイドルばかりがヒロインじゃない!! 主人公を陰から支えてくれる“地味っ娘”の存在も貴重なのである。本作には、北海道出身の大友あやめという愛すべき地味っ娘が登場する。一番目立つであろう初登場シーンでは、船酔いで盛大に嘔吐して零に介抱されているという始末……。
でも、友達のいない百華を気づかったり、ナイスなタイミングで零に話しかけたりなど、コミュ力の高さは抜群で、仲間をサポートする能力はトップクラス。「惚れるのは、いつもサブキャラなんだよなぁ」という人はぜひ、あやめの活躍に注目してほしい。
(C)岩田洋季/KADOKAWA CORPORATION 2014
イラスト:白もち桜
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