2014年9月2日(火)
SCEは、東京都・品川インターシティホールにて9月1日に“SCEJA Press Conference 2014”を開催し、今後の“PlayStation”における展開を発表した。
開幕にあたって上映された動画では、多彩なジャンルのタイトルや、本体シリーズや周辺機器のカラーバリエーションのイメージが使用されており、“PlayStationシリーズにおけるラインナップの幅広さ”を打ち出そうとしている様子が感じられた。
▲カラフルさが全面に押し出された、オープニング演出。 |
まず登壇し、カンファレンス全体の進行を務めたのは、河野弘氏に替わって9月1日よりSCEのプレジデントを務める盛田厚氏。同氏は、PlayStation史上最速でPS4が全世界1,000万台販売を達成したことに触れ、セールスが好調に推移していることをアピールしつつ“44本の魅力的なタイトル”を紹介すると語った。
▲新たなプレジデントとなった盛田厚氏。 |
なお、今回の発表は日本国内向けであり、アジア地域における展開は今後開催されるアジア向けセッションにて発表するとのこと。SCEはゲーム機の販売が解禁された中国市場への進出を決定しており、アジア圏での動向が各方面から注目されている。
★“SCEJAプレスカンファレンス2014”発表内容一覧
【PS Vitaソフトウェア】
『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』:新動画公開
スパイク・チュンソフトの侍ゲーム新作:ノットイコール『侍道』
『ファンタシースター ノヴァ』:新ギガンテスのお披露目
『戦国無双 Chronicle 3』:発売日決定
『ガンダムブレイカー2』:ティザー動画上映
『DEEMO~ラスト・リサイタル~』:各部を刷新
『ルミネスアーク インフィニティ』:プロデューサーははしもとよしふみ氏
『ネオロマンス』シリーズ最新作:キャラクターシルエット公開
『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズ最新作:新作が製作決定
その他のPS Vitaタイトル:マンガ製作ソフトからRPGシューターまで
【PS Vita本体】
PS Vita(PCH-2000)新色『ライトピンク/ホワイト』:キュートなツートン
システムソフトウェア“3.30”:テーマ設定が可能に
“ソニーストア”オリジナルモデル:『絶対絶望少女』仕様
『Live from PlayStation』:PS Vitaからでも閲覧可能に
【PS4ソフトウェア】
『DESTINY』:パーソンズ氏からのビデオレターを上映
ユービーアイソフト:スティーヴ氏が『アサシンクリード ユニティ』他を紹介
『ウィッチャー3 ワイルドハント』:2015年2月26日に世界同時発売
SCE:おなじみの『みんゴル』や期待の『Bloodborne』など
KONAMI:小島秀夫氏の『P.T.』解説&デル・トロ氏からのビデオレター
カプコン:『バイオハザード リベレーションズ』の第2作が発表
セガ:『龍が如く0 誓いの場所』は1988年が舞台に
バンダイナムコゲームス:キャラクターIPコンテンツを重点的に展開
『ペルソナ5』:動画にて主人公らしき人物が公開
その他のPS4タイトル:『閃乱カグラ』や『DOA5』、『イース』など人気シリーズ最新作
【PS4本体】
システムソフトウェア“2.0”:テーマ設定が可能に
【Project Morpheus】:TGS2014に新コンテンツ“SUMMER LESSON”を出展
【PlayStation Network】:PlayStaton Plusの優待特典が追加
【PS4『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』】:最後の大発表、10年ぶりのPlayStation用『ドラゴンクエスト』
PSPの生産終了を経て、従来以上にユーザーの移行が進んでいるPS Vita。2013年10月の『PCH-2000』シリーズ発売からは、普及速度が以前の1.6倍に上昇したという。
最初に紹介されたのは、『ダンガンロンパ』シリーズのスピンオフタイトルである『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』。公開された最新プロモーション動画にはデモムービーのカットがいくつか使われており、独特のキャラクターデザインを忠実にモデリングしている様子を確認できた。
また、カンファレンス中盤には本作仕様のPS VitaおよびPS Vita TVが発売されることと、PS Vita用カスタムテーマが配信されることも発表された。
▲カスタムテーマが適用された状態のPS Vita。従来よりもさらに愛着が沸く? |
『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』に次いで、正式なタイトルは明かされなかったものの、スパイク・チュンソフトによる新作がお披露目された。上映された動画では侍らしき人物が刀で戦っていたが、“New Project ≠ WAY OF THE SAMURAI”とあり、同社の『侍道』シリーズとは異なるゲームになるようだ。
『PSO2』と世界設定を共有しながらも、超巨大エネミー“ギガンテス”が相手となるまったく異なるゲームプレイを楽しめる『ファンタシースター ノヴァ』。本作の紹介動画では、新たなギガンテスの一部を確認できた。
PS Vitaにおいてはシリーズ初登場となる『戦国無双 Chronicle 3』。本作の紹介動画においては、大まかなシステムの紹介に加え、最後に発売日が12月4日と発表された。
本作の紹介動画は、公開済みのティザーイメージ動画に準ずるもの。電撃オンラインでは、ある程度詳しい情報も掲載済みなので、こちらをチェックしてほしい。
台湾のRayarkによる音楽ゲーム『DEEMO~ラスト・リサイタル~』が、PS Vitaに登場。カットシーンをフルアニメーションに完全リメイク、協奏モード&対戦モードを搭載するなど、モバイル版から大きく刷新された内容となるようだ。同社による『Cytus Lambda』はPS Vita/スマートデバイス用のPlayStation Mobileにおける提供となっていたが、本作は完全なPS Vita用としての提供となる。
新発表となった『ルミナスアーク』シリーズの最新作では、『朧村正』でも知られるはしもとよしふみさんがプロデューサーを務めるとのこと。ゲーム内容は、“歌”が重要なものになるらしい。
PSPのニーズにおいて確かな一端を担っていた女性向けゲーム。表現力が向上したPS Vitaにおいては、さらなる展開が予想されるが、その筆頭として『ネオロマンス』シリーズ最新作の登場が明かされた。タイトルは近日中に公開されるらしいので、ファンは要注目だ。
▲女性向けゲームを一挙に取り上げるひとコマも。女性ユーザーを重要視している様子が感じられる。 |
女性向けゲームにおける金字塔と言えば『ネオロマンス』シリーズだが、新進気鋭のトップランナーと言えば『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズ。こちらも詳細は不明ながら、PS Vitaにおける最新作が発売されるとのことだ。
PS Vita用ソフトは今年度(2015年3月末まで)に、600タイトル超がリリースされるとのこと。その中から厳選された一部が、ラッシュ動画にて紹介された。動画におけるタイトルラインナップは以下の通り。
・『ウォーキング・デッド』
・『ボーダランズ2』
・『チェインクロニクルV』
・『幕末Rock 超魂(ウルトラソウル)』
・『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』
・『英雄伝説 閃の軌跡II』
・『ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印』
・『Farming Simulator 14 ‐ポケット農園 2‐』
・『TorqueL』
・『むらさきべいびー』
・『アルノサージュ PLUS ~生まれいずる星へ祈る詩~』
・『シェルノサージュ OFFLINE ~失われた星へ捧ぐ詩~』
・『ケイオスリングスIII プリクエル・トリロジー』
・『実況パワフルプロ野球2014』
・『スーパーヒーロージェネレーション』
・『魔法科高校の劣等生 Out of Order』
・『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』
・『ハナヤマタ よさこいLIVE!』
・『M3~ソノ黒キ鋼~///MISSION MEMENTO MORI』
・『大江戸BlackSmith』
・『Code:Realize ~創世の姫君~』
・『ニセコイ ヨメイリ!?』
・『Fate/hollow ataraxia』
・『ファンタシースター ノヴァ』
・『戦国無双 Chronicle 3』
・『LA-MULANA(ラ・ムラーナ) EX』
・『IA/VT ‐COLORFUL‐』
・『マンガ・カ・ケール』
・『ROOT∞REXX』
・『Airship Q』
・『カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ』
・『マインクラフト』
女性向けゲームを紹介する流れから、PS Vitaの新色モデル『ライトピンク/ホワイト』が発表された。柔らかなカラーで彩られた本機は、本体の曲線的なデザインもあってファンシーな雰囲気だ。発売日は11月13日、価格は18,980円+税となる。
▲シックな『クリスタル・ブラック』やビビッドな『レッド/ブラック』などとはだいぶ異なり、かわいらしい彩色の『ライトピンク/ホワイト』。 |
本体の新カラー発表にあわせて、PS Vitaのシステムソフトウェアについても次期バージョンの概要が紹介された。次期“3.30”では、PSPやPS3のような“テーマ”の適用が可能となる。
“テーマ”とは、壁紙・アイコン・ホームBGMがセットになったもの。今回は『フリーダムウォーズ』と『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』、『俺の屍を越えて行け2』の“カスタムテーマ”が公開された。これらは、今後PlayStation Storeにて配信されるとのことだ。
『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』仕様のレーザー刻印を施したPS Vita/PS Vita TV本体が、ソニーストア限定にて発売される。PSPや『PCH-1000』からの移行を検討している『ダンガンロンパ』ファンはチェックしてほしい。
・『PS Vita TV Value Pack × ダンガンロンパ 1・2 Limited Edition』
・『PS Vita TV × ダンガンロンパ 1・2 Limited Edition』
・『PlayStation Vita × ダンガンロンパ Limited Edition(ブラック/ホワイト)』
▲限定のコラボモデル。『ダンガンロンパ』ファンとしては、モノクマ風に白と黒を並べたくなる!? |
従来はPS4のみに提供されていた、SHARE配信の視聴アプリ『Live from PlayStation』。本アプリのPS Vita版が、2014年秋に配信される。PS4でオンラインマッチングしている相手の配信をPS Vitaから見るなど、遊びの幅が更に広がりそうだ。
発売から半年を経てソフトも揃いつつある中、フォーマット立ち上げから初めての年末商戦へと突入するPS4。据置型ゲーム機の国内販売台数におけるPlayStationシリーズのシェア率は78%にも及ぶが、PS4自体はここからが正念場といったところだ。
9月11日に発売となる全世界待望のオンラインシューター『DESTINY』からは、放映開始となったばかりのTV-CMが公開された。また、開発元・Bungieのピート・パーソンズ氏からのビデオレターも上映。パーソンズ氏は日本のPlayStationファンに向けて、感謝の言葉と「9月11日に皆さんと会えるのを楽しみにしています」というコメントを述べた。広大な『DESTINY』の世界において、実際に開発者と遭遇するのは極めて困難だと思われるが、プレイヤー諸氏はMMOならではの“偶然の出会い”に期待してほしい。
▲Bungieの最高執行責任者、ピート・パーソンズ氏。 |
また『DESTINY』は『PS4 グレイシャー・ホワイト』との同梱モデルも9月11日に発売される。このパッケージには、本体とゲームソフトに加えてPlayStation Plusの1カ月無料チケットが同梱される。さらに『PS4 グレイシャー・ホワイト』単体での発売日も、10月9日と決定した。
▲閉幕後のフォトセッションにて、『グレイシャー・ホワイト』モデルを抱える盛田プレジデント。同時発売となる『アーバン・カモフラージュ』モデルの『DUALSHOCK 4』も、閉幕後に実物が展示された。 |
▲『グレイシャー・ホワイト』モデルのPS4。平面的な本体デザインもあり、スマートな印象を受ける。 |
PS4用ソフトの紹介においては、大手メーカーから主要人物が登壇した。ユービーアイソフトを代表したのは、スティーヴ・ミラー氏。同氏は全世界で大ヒットを記録した『ウォッチドッグス』について、制作側でも想定していない独創性の高いプレイがSHAREを通じて共有されていることに触れ、PS4ならではの楽しみ方が広がっていることに言及した。
▲ユービーアイソフトのスティーヴ・ミラー代表取締役。 |
・『アサシンクリード ユニティ』
シリーズ初の新世代ハード専用タイトルとなる、『アサシンクリード ユニティ』。ゲームの中に再現された世界は、“PS4の電源をつければ、そこにはフランス革命のパリ”と言えるほどの手軽さとクオリティの高さをもってプレイヤーへ届けられるとのことだ。
・『ザ・クルー』
アメリカ全土を再現したかつてないほどに広大なマップが特徴的な、オープンワールドMMOレーシングゲーム『ザ・クルー』。本作については、日本語版のベータテストがPS4限定にて行われることが告知された。詳細については、後日発表される。
・『ファークライ4』
世界的ヒット作の『ウォッチドッグス』、大人気シリーズ最新作の『アサシンクリード ユニティ』、かつてないボリュームの『ザ・クルー』と粒ぞろいのユービーアイソフトだが、最後に紹介されたのは『ファークライ4』となった。基本的にはキャンペーンモードがメインになるであろう『ファークライ4』だが、この発表順からは本作に対するユービーアイソフトの自信が感じられる。
そんな『ファークライ4』は、2015年1月22日に発売されるとのこと。購入者には、ソフトを持っていないPS4ユーザーをCo-opプレイに招待する“キラット無料招待チケット”が10枚プレゼントされるとのことだ。
日本国内ではスパイク・チュンソフトより発売される『ウィッチャー3 ワイルドハント』について、発売日が世界同時の2015年2月26日になると発表された。海外製タイトルの日本語ローカライズ版はグローバル版から遅れて発売されることが多いが、これは嬉しい配慮だ。
世界各国に持つ開発スタジオから、これまでに『KNACK』や『nFAMOUS Second Son』などをPS4にてリリースしてきたSCE。現時点において自社製のPS4用タイトルは、すべて全世界100万盆以上の売上を記録しているという。
▲SCE傘下スタジオによるタイトルを紹介する、SCEワールドワイド・スタジオの吉田修平プレジデント。 |
・『みんなのGOLF』最新作
その他、PlayStation Plusのユーザー数増加や、販売数におけるダウンロード版利用率の上昇を紹介したSCEワールドワイド・スタジオの吉田修平プレジデント。同氏による「ボブ、よろしくね」の言葉を受け継いで『みんなのGOLF』最新作の紹介を始めたのは、MG ESTATEのボブ・グリーン氏だ。
と言っても、ボブ氏はプロモーション用のキャラクターである模様。『みんなのGOLF』シリーズ最新作である“NEW MINGOL PROJECT”はゴルフリゾート地が舞台となるが、そのリゾートを開発しているのがボブ氏の会社であるらしい。この“NEW MINGOL PROJECT”は、PS4のパワーとソーシャル機能を活用した“まったく新しい『みんなのGOLF』”になるという。全貌については、2015年に解禁される。
・『リトルビッグプラネット3』
ゲームエンジンのチューニングによって、前作からプレイフィールが向上したという『リトルビッグプラネット3』。本作は過去作『リトルビッグプラネット』や『リトルビッグプラネット2』との互換性があり、これまでにシェアされた80万種以上のステージをプレイでき、DLCも利用できる。クリエイト機能も進化し、初心者でもテンプレートを利用すればすぐにゲームを生み出せるという。本作の発売日は、12月4日と予定されている。
・『トゥモローチルドレン』
『ピクセルジャンク』シリーズでおなじみのキュー・ゲームスとSCEジャパンスタジオがタッグを組んで世に送るのが、DL専用の『トゥモローチルドレン』だ。トレーラー動画のBGMにはロシア民謡が使われ、随所に旧ソ連の雰囲気を感じさせるアクセントがあるなど、ソビエトロシア感あふれる本タイトル。プレイヤー同士が協力して失われた人類文明を復興させていくソーシャルアクションゲームとのこと。
本作において特徴的なのが、“通常時の他プレイヤーは不可視だが、何らかのアクション時に限り可視化される”という要素。これにより、プレイヤーはシングルプレイのような感覚で遊びつつ、協力が必要なシーンではシームレスにマルチプレイへと移行できる。
吉田氏いわく「ユーザーの皆さんとともに作り上げるゲームにしたい」とのことで、製作段階から製品版配信後にいたるまで、プレイヤーからの意見を汲み取りつつゲームに反映させていくという。その第一段階として行われるのが、クローズドアルファテスト。PlayStation Plusユーザー限定にて、9月17日より参加者の募集がスタートする。
・『The Order: 1886』
獣人や反乱軍に対する騎士団の戦いを描くTPS『The Order: 1886』からは、キーマンの1人であるニコラ・テスラにフォーカスを当てた最新プロモーション動画が公開。そのラストにおいて、本作の発売が全世界同時の2015年2月20日になることが発表された。
・『Bloodborne』
“E3 2014”における発表から全世界の注目を集め続ける、フロム・ソフトウェア×SCEのコラボレーションタイトル『BloodBorne(ブラッドボーン)』。本作の発売日が2月5日となることや、初回生産分にアートブックやサウンドトラックなどの特典を用意することが明かされた。予約受付も各小売店にて開始されている。
“Gamescom 2014”にあわせて『サイレントヒル』シリーズ最新作の“プレイアブルティザー”である『P.T.』を公開し、全世界から大反響を呼んだ小島秀夫氏。登壇した同氏は、『P.T.』を配信した意図について、1つは世界中のプレイヤーが協力して難解なパズルを解くこと、もう1つは怖がっているプレイ風景を配信することでプレイヤー同士の輪を広げてもらうことにあったと解説した。どちらもSHARE機能が中心となるが、この検証が重要だったようだ。
小島氏からは、顔・動き・声を取り込んで“本当にゲームへ出演する”ことがPS4において可能となったと語られた他、本作においてタッグを組んだデル・トロ氏からのビデオレターが紹介された。
『サイレントヒル』最新作の開発にあたって、デル・トロ氏は「僕らがベストをつくし、互いに力を合わせ、これまで創ってきたものよりも上を行くものを生み出そうとしている」とのこと。さらに小島氏からは、「『P.T.』以上に怖くて“お漏らし”してしまうような恐怖のゲーム」として作っていることも語られた。
▲一種のデモソフトながら“恐怖”を深く作り込んだ『P.T.』によって、世界中から反響を集める小島秀夫氏&デル・トロ氏。 |
なお、『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』についての新情報はなかったが、“東京ゲームショウ 2014”では新たな発表を行える可能性があるとのことだ。
カプコンからは川田将央プロデューサーが登壇し、『バイオハザード HDリマスター』を紹介した。同作は、2002年に発売されたリメイク版『バイオハザード』に、HDリマスター化や日本語ボイスの追加、新たな操作システムの搭載などを施したもの。PS4版は2015年初頭、PS3版11月27日に発売される。
さらに川田氏は、新たなスピンオフタイトル『バイオハザード リベレーションズ2』も発表。こちらも2015年初頭の発売となり、“東京ゲームショウ2014”では早速のプレイアブル出展が行われるという。
『バイオハザード リベレーションズ』のスタッフが再集結して作られる本作は、ジルやクリスなどではないまったく新しい主役、新しい時代、新しい背景、新しい設定が用意されているという。従来とは異なる魅力を持った『バイオハザード』となっているようだ。
▲『バイオハザード リベレーションズ2』を発表する川田将央氏。“原点回帰”をモチーフにした『リベレーションズ』の続編ながら“まったく新しい”内容となるようだが、どのようなゲームなのだろうか。 |
現在、実写のコンセプト動画がアップロードされているが、来週には新たな情報とともに全貌を確認できる別バージョンの動画が公開されるとのこと。発売に向けた施策も検討していると語られたので、『バイオハザード』ファンは期待しよう。
1988年のバブル時代を舞台に、初代『龍が如く』へとつながる物語が綴られる『龍が如く0 誓いの場所』を紹介すべく、セガからは名越稔洋氏が登壇した。紹介用の動画はゲームの冒頭シーンをカットしたごく短いものだったが、“東京ゲームショウ2014”では15分を超える紹介動画を見せられる予定とのこと。
本作の主人公は桐生一馬と真島吾朗の2人。ただし桐生は“借金取りのアルバイトをしているチンピラ”、真島は“蒼天堀で「夜の帝王」と呼ばれる仕事に就いている”と、従来シリーズにおけるイメージとは真逆の関係にあるという。また、PS4・PS Vita間におけるクロスプレイは前作から引き続き搭載される。
▲従来とはイメージの異なる主人公たちを紹介する名越稔洋氏。 |
バンダイナムコゲームスからは、取締役・浅沼誠氏や内山大輔氏が登壇し、『ドラゴンボール ゼノバース』や『ワンピース 海賊無双3』、『機動戦士ガンダム』の新作ゲームなどを紹介した。
▲バンダイナムコゲームスより登壇した浅沼誠取締役(左)、富澤祐介プロデューサー(中)、内山大輔ディヴィジョンマネージャー(右)。 |
中でも注目したいのは、PS4/PS Vita用の新作『ゴッドイーター2 レイジバースト』。『ゴッドイーター』シリーズ初の据置機進出となる本作では、フルHD画質への対応はもちろん、多数の新要素が搭載されるという。本作においても、詳細は“東京ゲームショウ2014”内にて発表される予定だ。
これまでPS3用としてのみ発表されていた『ペルソナ5』について、PS4でも発売されることが発表された。紹介用の動画では、主人公と思しき人物の姿が初公開となった。
PS4向けのタイトルについても、ラッシュ動画にて今後のラインナップが告知された。
・『閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択-』
『閃乱カグラ』のシリーズタイトルが、初めて据え置き機で登場。公式Twitterでは、PS4だけでなくPS Vitaでも発売されることが発表されている。
・『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』
先日開催された“Japan Gamer’s Live”内の公式大会にて発表された本作。今回はさらに、『DEAD OR ALIVE 5 Ultimate』からDLCを引き継げること、『閃乱カグラ』とのコラボレーションを行うことが明かされた。
・『オメガクインテット』
・『新次元ゲイム ネプテューヌVII』
・『フェアリーフェンサー エフ アドヴェントダークフォース』
コンパイルハートの最新タイトルも、PS4にて続々と展開される。特に新発表の『フェアリーフェンサー エフ アドヴェントダークフォース』は、今後の詳細解禁が待たれるところだ。
・『イース』シリーズ最新作
日本製RPGを代表するタイトルのひとつである『イース』の最新作は、日本ファルコムのPS4参入第1作として登場。今作における舞台は、グリア南方の多島海“ゲーテ海”となる。
・『東方Project』同人ゲーム
同人サークル・上海アリス幻樂団が製作したSTGをベースとして、さまざまな同人サークルにおいて二次創作作品が生み出されている『東方Project』。その二次創作作品が、“『東方Project』ファンシリーズ”としてPS4向けにリリースされる。発表されたタイトルは、『不思議の幻想郷3』、『東方蒼神縁起』、『東方スカイアリーナ祭』の3作品。
インディスタジオや同人サークルの手掛けるタイトルは、“『東方Project』ファンシリーズ”に限らず、欧米・日本・アジアなどから、多彩なタイトルが続々リリースされる予定とのことだ。
それ以外の動画で紹介されたタイトルは、以下の通り。
・『KINGDOM UNDER FIRE II』
・『LET IT DIE』
・『地球防衛軍4.1 THE SHADOW OF NEW DESPAIR』
・『ブレイドストーム 百年戦争&ナイトメア』
・『魔界戦記 ディスガイア5』
*以下、2014年末までに発売されるPS4タイトル
・『アメイジング・スパイダーマン2』
・『戦国無双4』
・『プラント vs. ゾンビ ガーデンウォーフェア』
・『Destiny』
・『メトロ リダックス』
・『DRIVECLUB』
・『FIFA 15』
・『真・三國無双7 Empires』
・『サイコブレイク』
・『お姉チャンバラZ2 ~カオス~』
・『LEGO ムービー ザ・ゲーム』
・『アサシンクリード ユニティ』
・『EA SPORTS UFC』
・『M3~ソノ黒キ鋼~///MISSION MEMENTO MORI』
・『SIMPLEシリーズ G4U Vol.1 THE 麻雀』
・『ザ・クルー』
・『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-』
・『ぷよぷよテトリス』
・『リトルビッグプラネット3』
・『シャドウ・オブ・モルドール』
・『カラオケJOYSOUND.TV Plus』
・『The Unfinished Swan』
・『NBA 2K 15』
・『アスタブリード』
・『オクトダッド -タコと呼ばないで-』
・『Croixleur Σ(仮)』
・『真・三國無双 Online Z』
・『テラリア』
・『信長の野望・創造 with パワーアップキット』
・『Minecraft Playstation 4 Edition』
・『ブレイドストーム 百年戦争&ナイトメア』
PS4においてもアップデートが実施され、こちらでも“テーマ”設定が可能となる。また『nasne』は、アップデートによってPS Vitaからネットワークを経由して放送中の番組や録画済みの番組を閲覧できるようになる。
“GDC 2014”における発表以来、革新的なデバイスとして各方面から期待を集める、VRタイプHMDの“Project Morpheus”。“E3 2014”にて体験コーナーが設けられた本品だが、“東京ゲームショウ 2014”でも体験可能となることが発表された。
また、“東京ゲームショウ 2014”における出展用に開発されたデモコンテンツ“SUMMER LESSON(サマーレッスン)”も公開された。本コンテンツは、バンダイナムコゲームスの『鉄拳』チームが“Unreal Engine 4”を用いて開発したもの。紹介動画の中において『鉄拳』シリーズディレクター・原田勝弘氏は、“単にゲームに入り込むのではなく、キャラクターを近くに感じ、キャラクターとのコミュニケーションを楽しめる”コンテンツであると語っていた。
バンダイナムコゲームスは、ソニー製HMD『HMZ-T3』のカスタム版と『アイドルマスター ワンフォーオール』のモデリングデータによるVRコンテンツを“AnimeJapan 2014”へ出展したことも記憶に新しいが、VRへのアプローチがなかなか積極的な模様。SCEとバンダイナムコゲームスのタッグの今後に期待するとともに、両社が生み出す新たな体験を“東京ゲームショウ 2014”にて体験してほしい。
PlayStation Networkでは、UMD Passport対応のPSPソフトから250タイトル以上が、PlayStation Plus加入者限定のフリープレイタイトルとして提供される。
またビデオコンテンツでは、PlayStation Store限定の『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』を含む、アニメ映画『ベルセルク』シリーズの一斉提供を実施。さらにPlayStation Plus加入者を対象としたHDレンタル版の提供も発表されており、ビデオコンテンツにおいてもPlayStation Plusユーザーの優待が進められる模様だ。
最後にサプライズ発表として用意されていたのが、スクウェア・エニックスとコーエーテクモゲームスのコラボレーションタイトル『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』。
盛田プレジデントは登壇した堀井雄二氏へ「おかえりなさい」という言葉を送り、PlayStationハードにおける『ドラゴンクエスト』タイトルの提供が約10年ぶりとなることについて言及した。
▲堀井雄二氏とシブサワ・コウ氏へ、順に握手を交わす盛田プレジデント。 |
コーエーテクモゲームスのゼネラルプロデューサーであるシブサワ・コウ氏によると、本作は『ドラゴンクエスト』の世界で、『無双』シリーズのような“一騎当千感”と、『討鬼伝』シリーズのような大型モンスターとの攻防を楽しめる内容になるとのこと。
動画では本作オリジナルキャラクターに加え、『IV』のアリーナや『VI』のテリーなどの姿を確認できるが、どのような舞台設定となっているのだろうか? 続報に期待してほしい。
さらに、本作の発売を記念したPS4本体『PS4 ドラゴンクエスト メタルスライムエディション』も発表された。本機はカラーリングやHDDカバーの加工が特殊なだけでなく、はぐれメタルをモチーフとしたUSBポートカバーもセットとなっている。
▲メタル仕様となり、通常モデルより多くの経験値を持っている気さえしてくる『ドラゴンクエスト メタルスライムエディション』モデルのPS4。電源ボタンの横にもスライムが! |
カンファレンスの閉幕にあたり、盛田プレジデントは“欧米に遅れを取った部分のある日本ゲーム市場を、チーム一丸となって盛り上げていく”ことを、決意表明として宣言した。新ハードの発売やプレジデントの交代などで揺れ動くSCEはどのような進展を見せるのか、今後の展開に要注目だ。
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