2014年9月23日(火)
日本一ソフトウェアが9月25日に発売するPS3用RPG『神様と運命覚醒のクロステーゼ』。ストーリーからシステムまで、本作のあらゆる情報を総まとめしてお届けする。
『神様と運命覚醒のクロステーゼ』は、『ディスガイア』シリーズでおなじみの日本一ソフトウェアが手がける運命覚醒ダンジョンRPG。前作にあたる『神様と運命革命のパラドクス』から数年後の世界を舞台にしつつ、登場人物などは一新されているので、前作を遊んでいなくてもすんなりとプレイできる。
▲前作とは異なる神界を舞台に、悪魔に殺された主人公が神様として覚醒。悪魔との抗争に巻き込まれていく。 |
なお、ベースとなるシステムはローグ型のダンジョンRPGだが、さまざまなやり込み要素や独自システムによって、一風変わったRPGとなっていることも大きなポイント。『ディスガイア』で知られる日本一ソフトウェアが手がけるだけに、遊びごたえあるシステム性は本作にも引き継がれている。
数年前、とある少年によって強大な悪魔・サタナディアが倒されたものの、悪魔の絶対的な優勢は変わらず、天使と悪魔による血で血を洗う抗争は尽きることはなかった。
▲前作『神様と運命革命のパラドクス』は、くじ引きが当たって神様になったラッキー(?)ボーイ神楽坂レンヤが、さまざまな願いを叶えるために奮闘する物語だった。(画面写真は前作のもの) |
戦いが続く中、とある天界では、対悪魔用最終兵器“神”の研究が進められ、適合者となる人間の到来を待ちわびていた。
そんな折、人間界に現れた悪魔の攻撃によって主人公は命を落としてしまう。神への覚醒に適した人間であった主人公は、運命覚醒結晶を埋め込まれ、神として覚醒し、天使と悪魔の抗争にいやおうなしに巻き込まれていく。
追い込まれ、苦しみ抜いて導き出した“究極の選択”は、時に思わぬ人を殺し、巻き込み、理不尽な結果を残していく……。
敵に勝つため、生き残るためにあがく主人公だが、やがて自分と親しい“2人の少女の死”に直面する。
助けられるのは、どちらか1人。最後に彼が選ぶ道は……。
主人公が神として覚醒した世界では、天使と悪魔が抗争を続けている。人間を神にするには天使と悪魔の魂が必要であり、主人公は天界に住まう2人のヒロインの魂を分け与えられている。
天界を勝利に導くヒーローとなった主人公は、強大な力を持つ悪魔たちと戦っていくことになる。物語中にはさまざまな“究極の選択”を迫られることになり、時にはどちらを選んでも苦難の道となることも……。
さらに、2人のヒロインのどちらかを救う=どちらかを見殺しにしなければならないという、衝撃の展開も待ち受けている。
▲“人命救助”か“敵の討伐”か。その選択により、物語も変化していく。 |
▲天使と悪魔、2人のヒロインが存在。単に恋愛相手として選ぶわけでなく、その生殺与奪すらも主人公に委ねられることに……。 |
▲仲よくなったヒロインによって、天使CPか悪魔CPが手に入る。このポイントは主人公の強化に使えるので、ゲームシステム的にもどちらのヒロインを選ぶのかが大きな意味を持っている。 |
本作の主人公は、メインヒロイン2人に魂を分け与えられ、神として覚醒した少年の神風シン。彼は天界を守るため、2人のヒロインとともに悪魔の軍勢と戦っていくこととなる。
▲人間の時の外見。 |
▲天使形態 | ▲悪魔形態 |
人間界に出没した悪魔に殺されるも、神様として覚醒し、天界で第二の人生を歩み始める。消極的で大人しい性格だが、神様として悪魔の軍勢となし崩し的に戦っていくことになる。メインヒロインたちに与えられた魂と共鳴し、一時的に強大な力を得られる天使形態と悪魔形態の2つの形態に姿を変化させて戦うことができる。
主人公が神として覚醒する際に魂を分け与えた美少女天使。貴族の生まれで性格は真面目で努力家。天界でも最強クラスの実力を持つ戦士で、作中では主人公の専属天使として、主人公の戦闘技術の未熟さを厳しく監督、指導する。
主人公が神として覚醒する際、彼に魂を分け与えた魅惑的な女悪魔。自分の研究とその成果を第一と考えている根っからの学者肌で、それ以外のことにはあまり興味がない。天界に捕えられた虜囚の身だが、神様にかかわる研究を行うことを交換条件として、天界で自由に振る舞う権利を与えられている。
主人公が戦う相手は、強大な力を持つ悪魔たち。悪魔側にも、特殊な力で生み出した神、すなわち邪神が存在する。
己の力を高め、より強い者と戦うことのみを目的とした闘争本能の塊のような青年で、正々堂々とした戦いを求める。魔界で生み出された“邪神”であり、戦闘時はつねに悪魔の力を解放している。その力は上級悪魔をも凌駕すると言われており、悪魔側の重要戦力として主人公の前に立ちはだかる。
天使討伐軍のリーダーである魔軍元帥を務める悪魔。見た目は幼い少女のようだが、軍略の鬼才と呼び声が高く、あらゆる奸計を駆使して天使軍を苦しめる。敵はおろか、味方さえも駒としか見ておらず、悪魔たちからも怖れられている危険人物。
メインとなる天使と悪魔以外にも多数のサブキャラクターが登場。その中でも重要な役割を持つキャラクターを紹介する。
ジュピエルの姉。天使としては若い部類だが、天使最強と言われる実力を買われて、天界の最高責任者である天使長に抜擢されている。天界の勝利を第一に考えており、目的を果たすためならば、冷徹な判断を下すこともいとわない。
主人公の夢の中にたびたび現れる謎の少女。いつも意味深な言葉を残して去っていくが、彼女が何者で、どんな目的で動いているのかは不明。
主人公が人間だったころ、同じ高校に通っていたクラスメイトの少女。家庭の事情から素行が悪く、周囲からは浮いていることが多い。彼女と同様に友だちがいなかった主人公と、学校の屋上で時間をつぶす際に顔を合わせることが多かったため、主人公が突然姿を消してしまったことを案じている。
ここでは物語中に主人公が出会うイベントの一部を紹介する。全般的にシリアスなテイストとなっており、緊迫感に満ちたストーリーを楽しむことができる。
【主人公の暴走】 |
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▲転神の能力を限界を超えて引き出した時に顕現する、天使の白と悪魔の黒を内包する禍々しくも美しい姿。通常の転神をはるかにしのぐ異常な力を持つが、そこまでしなければならない状況とは? |
【変容する3人の運命】 |
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▲魂を分け与え、主人公とリンクしたジュピエルとアルルの身には、徐々に異変がもたらされていく。3人の運命の行方は果たして? |
【禍々しい力を放つ邪神】 |
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▲神として覚醒したものの、まだまだ未熟な主人公に比べ、ヒエンはその能力を遺憾なく発揮する。あまりの実力差にシンはある決断をくだすことに……。 |
【人間界でのつながり】 |
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▲時間をつぶすために訪れていた屋上で、よく顔を合わせていた主人公とエリ。神となった主人公には、人間界に戻る術はない。 |
前作『神様と運命革命のパラドクス』に登場した5人の天使が『神様と運命覚醒のクロステーゼ』にゲスト出演。キャラクターボイスは、前作同様に『ラブライブ!』のスクールアイドル“μ’s(ミューズ)”が担当している。
また、本作のキャラクターデザインを手がけるいとうのいぢさんの代表作でもある『灼眼のシャナ』(高橋弥七郎/電撃文庫)からシャナ、『涼宮ハルヒの憂鬱』(谷川流/角川スニーカー文庫)から涼宮ハルヒがゲスト出演している。
▲彼女たちが登場するサブシナリオは、本編クリア後にプレイできるようになるとのこと。 |
▲早乙女リリエル[声優:矢澤にこ(徳井青空)] |
▲竜崎クロウエル[声優:高坂穂乃果(新田恵海)] |
▲白鳥ラナエル[声優:絢瀬絵里(南條愛乃)] |
▲綾小路シェリエル[声優:東條希(楠田亜衣奈)] |
▲東條ネルエル[声優:小泉花陽(久保ユリカ)] |
▲本作の公式サイトには、μ’s(ミューズ)メンバーへのインタビュー記事が掲載されている。 |
▲シャナ |
▲涼宮ハルヒ |
悪魔たちとの戦場となるダンジョンは入るたびに構造が変化。ダンジョン内でレベルが上がると、身体能力の強化や役立つスキル習得に必要とされるクリスタルポイント(CP)を入手できる。そのため、遊び続ければどんどんキャラクターを強化することができる。
また、ダンジョン内には敵が多数徘徊している他、危険な罠が設置されていることもある。それらの脅威を時に打ち倒し、時に回避しつつ、最奥を目指すことになる。
▲HPが0になると探索失敗となり、ダンジョン内で手に入れたアイテムをすべて失ってしまう。敵を倒すと経験値が入り、一定値に達するとレベルアップして主人公の身体能力がアップするので、十分に育成しながら進むのが基本になる。 |
▲ダンジョン内には、さまざまなアイテムが落ちている。拾ったアイテムはダンジョンをクリアすると拠点に持ち帰ることができ、次にダンジョンに潜る際に持っていける。こうしたアイテムを収集していくのもローグ型ダンジョンRPGの楽しみの1つだ。 |
主人公は魔界だけでなく、侵入した悪魔を倒すため天界の拠点で防衛戦を繰り広げるなど、各地におもむくことになる。戦場の舞台となるさまざまなダンジョンを紹介しよう。
▲悪魔に捕らわれた天使を救出するため、魔界の捕虜収容所を強襲。施設内に出現する悪魔は、下級悪魔と呼ばれる力の弱いものが多いが、遠距離攻撃無効など、厄介な能力を持つ敵も出現するようだ。 |
▲天界に侵入した悪魔を討伐するため、防衛戦を繰り広げるダンジョン。上級悪魔や吸血鬼など、手強い敵が多数投入されているうえに、主人公同様に高性能な武具を装備してステータスを強化してくるので、ホームグラウンドだが油断はできない。 |
▲天使や悪魔、人間の精神と意識によって造られる世界。他者の持つ記憶や情報をのぞくために、こうした特殊な世界で戦うこともある。この世界は、深い階層に進むほど侵入者への排除意識が高まり、より強力な敵が出現するという。 |
▲何者かに封印を施された魔界の奥地に存在する洞窟。2回行動や狂暴化など、強力なスキルを備えた敵が多く出現する。 |
ダンジョン内には、!マークがついた場所が現れることがある。そこを調べると、サブイベントが発生したり、ダンジョン探索にかかわるヒントを得たりできるので、見つけたら積極的にチェックしよう。
▲!マークを調べると、さまざまなキャラクターとのイベント会話が発生。できるだけ隅々まで探索して、見逃さないようにしよう。 |
本作では基本的に、プレイヤーが1回行動すると敵も1回行動する。敵にはそれぞれ視界が設定されており、プレイヤーに気づくと襲ってくる。また、一部の敵にはHPを吸収したり、敵味方問わず攻撃し、レベルアップによる強化を図ってくるなど、危険な特殊能力を持つものも存在する。
【吸血子爵】 | 【グランティラノ】 | 【アップルフード】 | ||
▲近接攻撃の際に主人公のHPやレベルを吸収してしまう恐ろしい敵。離れた位置から攻撃し、近づかれる前に倒そう。 | ▲敵味方を問わずに襲いかかる狂暴な敵。この敵が別の敵を倒すと、ランクが上がって強くなってしてしまう。 | ▲周囲の敵にランダムで補助魔法を使う。この敵自体は弱いが、周囲の敵をどんどん強化していくのが厄介だ。 |
床に隠されたスイッチを踏むと、罠が作動してしまうことがある。危険なものが多いが、中には主人公に有利に働くものもあるので、一度見たものは特徴をしっかり覚えておこう。
【召喚の罠】 | 【硬化陣】 | |
▲踏むと主人公の周囲に複数の敵が出現する。罠の位置次第では退路を断たれてしまうことも。 | ▲硬化陣を踏むと主人公の防御力が一時的に上昇する。他にもHPやSPが回復するといった便利な罠(?)も存在する。 |
『神様と運命覚醒のクロステーゼ』に登場するアイテムは約150種類にもおよぶ。その効果は多岐にわたり、活用することで探索が楽になることも少なくないので、使えそうなアイテムはどんどん収集しよう。
【レベルアップ薬】 |
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▲使うとレベルが1アップする、うれしいアイテム。 |
【麻痺クリスタル】 | 【デール】 | |
▲周囲の敵を麻痺の状態異常にすることができる。 | ▲探索途中のダンジョンから拠点に戻ることができる。 |
神様とはいえ、主人公は元人間。能力は決して高いわけではないので、多数の敵がひしめくダンジョンに潜るのは非常に危険だ。さまざまな特殊能力を秘めたスキル結晶やアクセサリを装着したり、能力を一時的に高める転神のシステムを使ったりして戦おう。
アクセサリは、武具とは別に装備枠が設けられた装備品。スキル結晶は、武具装着することで特殊な効果を発揮するアイテムだ。どちらも“2回攻撃できるようになる”、“敵の攻撃に対してカウンターを放つ”など効果は多岐にわたる。
▲スキル結晶は拠点で自由に付け替えが可能。ダンジョン内には多数のアイテムを持ち運べるので、有用な効果を備えたスキル結晶つきの武具やアクセサリを多数持ち込めば、状況に応じた装備品の使い分けができるようになる。 |
転神システムは、ダンジョン内で任意に天使、または悪魔に変身して戦闘できる神様の変身機能のこと。転神中は能力が大幅にアップし、強力な特技“転神技”を使えるようになる。転神中は常にSPを消費し、0になると変身が解除されてしまうので乱用はできない。とはいえ、多くの敵に囲まれた際や思わぬ強敵に遭遇してしまった際は大変役立つ機能だ。
なお、任意のタイミングで人間形態に戻すこともできる。人間形態時はSPが徐々に回復するので、どこで形態を切り替えるかがダンジョン探索を円滑に進めるためのコツと言えるだろう。
▲天使形態は、直接敵を攻撃したり、攻撃力を上昇させたりする転神技を多数備える戦士タイプの形態。近接戦闘で大きな活躍が期待できる。 |
▲悪魔形態は遠くの敵を攻撃したり、敵からHPを吸収したりする転神技を使える。また、物体の位置を入れ替えるというトリッキーな技も使える。 |
画面右下の共鳴ゲージがMAXの時のみ使える神様の奥義、それが共鳴転神だ。共鳴転神の発動中は、すべての転神技をSPを消費せずに使える他、共鳴ゲージをすべて消費するかわわりに破壊力抜群の“共鳴技”を使える。なお、共鳴技は天使形態、悪魔形態でそれぞれ異なる技を備えている。
▲共鳴転神を発動するとヒロインがカットイン! 共鳴ゲージが0になるまでSPを消費しなくなる。 |
▲1体の敵に一撃必殺の斬撃を繰り出す天使形態の共鳴技。通常の攻撃や転神技とは比べ物にならない大ダメージを与えるダイナミックな必殺技だ。 |
▲こちらは悪魔形態の共鳴技。無数のエネルギー弾を上空から降らせ、辺り一面を破壊する広範囲攻撃。多数の敵を一気に殲滅したい場合に非常に役立つ。 |
神様は、レベルアップによる能力強化以外にも、天使や悪魔形態時の能力が上昇する結晶育成、武具の強化、武具に装着するスキル結晶の強化によって、能力の底上げができる。『ディスガイア』同様、徹底的にキャラクターを強化して楽しむことが可能だ。
運命覚醒結晶と呼ばれる機構を体内に移植された主人公は、CPを使用することで天使や悪魔に転神した際の能力をアップさせたり、新たな転神技を取得することができる。
CPは、ダンジョン内で神様をレベルアップさせるか、2人のメインヒロインとの会話イベントが発生させるか、究極の選択を行うかのいずれかの方法で入手できる。
▲運命覚醒結晶は、いわゆるツリー形式の強化方法。起点となる中心部に隣接するマスにポイントを割り振り、マスを解放することでそのマスに表示された能力がアップし、そこからさらに隣接するマスへポイントを割り振ることが可能となる。 |
▲画面左半分が天使形態時の能力を強化できるマス、右半分が悪魔形態時の能力を強化できるマスとなっている。どちらの形態もツリーは途中でいくつもの道に分かれており、どんなルートで成長させていくかをプレイヤーの任意で選べるようになっている。 |
▲運命覚醒結晶には、能力をアップする以外に転神技を習得できるマスもある。転神技を習得後、さらにそのマスにCPを割り振ると、技レベルを上げることが可能。技レベルが上がると威力が上昇し、消費SPが減少するので、使える転神技は積極的に強化しよう。 |
武具やスキル結晶は、ベースとなる装備品と、素材となる装備品を用意し、2つを合成して強化できる。これにより、ベースにした装備品の基本性能をアップさせることが可能だ。合成を繰り返すことで、お気に入りの装備品をどんどんと強くしていくことができる。
▲ベースとなる武器に素材となる武器を合成! 装備品の名前に表示された+1、+2といった数字は、強化した回数を示している。 |
最後に、初回限定版の同梱特典と早期購入特典について紹介する。いずれも数に限りがあるので、気になる人は急いで予約しよう。
初回限定版には、キャラクターのラフ画と各種設定を収録した設定資料集が同梱。さらに、妖精帝國が手がけるゲーム内BGMとメインヒロイン2人のボーカルソングを収録したオリジナルサウンドトラックCDも同梱される。
早期購入特典は、『神様と運命覚醒のクロステーゼ×日本一RADIO 特別版』と称したオリジナルラジオCD。響ラジオステーションで好評配信中の日本一RADIOの録り下ろし特別版で、番組でおなじみの間島淳司さん、今井麻美さん、三森すずこさんはもちろん、サブパーソナリティとして原由実さんに出演。楽しいトークが収録された特別版となっている。
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