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2014年10月15日(水)

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』動画&レビュー:アキラ&パイ編 やりすぎた原作再現が新たな読み合いを生む!?

文:ophion

 いよいよ発売まで約1カ月となったPS3/PS Vita版『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』。これまでの記事で紹介した通り、家庭用では多数のプレイキャラクター&サポートキャラクターが追加されます。

 当然プレイヤーの中には、新キャラクターを使おうと思っている人がたくさんいるはず。そこで今回は、『バーチャファイター』シリーズから参戦する“アキラ”と“パイ”を使ってみた感想をお届け! さらに、各種アクションを動画で紹介していきます。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

●プレイヤーキャラクター:アキラ

 3D対戦格闘の金字塔『バーチャファイター』シリーズのキャラクター。アーケード版同様CPU戦のラスボスとして激戦を勝ち抜いたプレイヤーの前に立ちはだかります。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

 そんなアキラの技は、『バーチャファイター』シリーズのアクションを再現したものが満載! “虎撲”、“鉄山靠”といった必殺技や切り札などはもちろん、通常投げが“心意把”のようだったり、ジャンプCが“右端脚”にしか見えなかったりと、技名が用意されていないものも再現度バツグンです。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』
▲こちらが“心意把”のような通常投げ。2Dになっても結城流八極拳にかげりなし!?

 アキラの特徴として“地上の必殺技は、同じ方向キー入力でも、ボタンによって技が異なる”というのが大事なところ。具体的に言うと、↓\→+Aボタンでは“猛虎硬爬山”を繰り出し、↓\→+Bボタンでは“白虎双掌打”を繰り出すといった具合です。当然、必殺技の数は全キャラクター中でも最多! 1つでも多く『バーチャファイター』シリーズの技を再現したいという開発スタッフの想いの現れなのかもしれません。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』
『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』
『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』
▲再現度と言えば、カラーバリエーションを忘れてはいけません。『バーチャファイター5』で選択できたカラーも各種用意されています。……あっ、うっかりすごいカラーが混ざった(汗)。

 ただ、アキラのダッシュは『電撃FC』で唯一、ダッシュ入力で一定距離を前進するもの(いわゆるステップ)。いかにして相手に近づくか、というのがプレイヤーの腕の見せどころになりそうです。

 そして、忘れてはいけないのが『電撃FC』のアキラは技名を声に出します! “崩撃雲身双虎掌!!”や“連環腿!”などと叫ぶ姿を見るのは、『バーチャファイター』シリーズでアキラに慣れしたしんだ人でも初めてだったりするのでは? そんなボイスの数々も聞けるアキラのアクションを動画でまとめましたのでご覧ください。

 性能的に注目したいのはまず、“上歩川掌”。この技は威力こそ低めですが、寺田貴治ディレクターらの解説動画にもあった通り、ヒット時はそのままコンボが入ります。クライマックスアーツやサポートキャラクターを使ったコンボの要になってきそうですね。

 また、↓\→+攻撃ボタンの必殺技はどれも、相手を前方へ吹き飛ばします。特にCボタンで出る“連環腿(地上版)”は、画面中央で当てても壁際まで届くほど。相手を画面端へ追いやってからの攻めがかなり強そうです。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』
▲“揚炮”が浮かせ技である点など、そこかしこに『バーチャファイター』シリーズへの愛を感じられます。アーケード版でCPUアキラがやってくるように、“揚炮”からのコンボが1つのポイントになりそうですね。

 もう1つ注目すべきが↓/←+Bの“開胯”。この技は『VF』シリーズと同じように、しゃがみガードにはすかるものの立ちガードを崩すことができます。2D格ゲーはしゃがみガードが基本なので使いどころは難しそうですが、他のキャラクターにない読み合いが発生するのは楽しみ。モーションがカッコイイので、対戦で当てたいですね。

 必殺技の数が全キャラクター中で最多を誇り、どの技にもしっかり使い道が用意されているアキラ。ゲーム中で特定の条件を満たすことで使用可能になりますので、ぜひ一度触れて八極拳の真髄を味わってみてください。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』
『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』
『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』
▲クライマックスアーツ“崩撃雲身双虎掌”をあえて連続写真で! 『電撃FC』では←/↓\→+BC同時押しで繰り出せるので、“あの入力”ができない人も安心です(笑)。
『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』
▲勝利シーンにはおなじみのセリフも。

●サポートキャラクター:パイ・チェン

 アキラと同様に『バーチャファイター』シリーズから参戦したパイは、CPU戦でアキラのサポートキャラクターとして登場します。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

 パイは3D対戦格闘出身ということもあり、飛び道具などではなく自身の“燕青拳”でプレイキャラクターをサポートするのが特徴です。

 Sボタンで繰り出すアクションは、拳での連続攻撃後に回し蹴りで相手を吹き飛ばすアクション。見た目通りコンボに組み込みやすい技で、しかもヒットさせれば相手を大きく後方に吹き飛ばせます。『電撃FC』は画面端で強力なコンボを入れられるキャラクターが多いので、ダメージ以上のメリットがありそうです。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』
▲パイの“連環転身脚”は2Dになっても、使い勝手良好なようです。

 →+Sはパイが高速で移動後、相手を打ち上げる蹴り技を繰り出します。相手に近づいてから攻撃を行うので迎撃されやすそうに見えますが、姿勢がとてつもなく低いため攻撃をすり抜けることも。相手キャラクターにもよっては攻めの布石として活用できそうですね。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』
▲もちろん、打ち上げた後は追撃可能です。
『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』
▲パイのカラーバリエーションも、原作を再現したものが豊富。

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イラスト/巖本英利

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