2014年10月30日(木)
ヒューネックスは、PS Vita用ADV『いろとりどりのセカイ WORLD’S END ‐RE・BIRTH‐』を2015年に発売する。価格は8,300円+税。
▲PS Vita版メインビジュアル |
本作は、2011年7月にPCの美少女ゲームブランド“FAVORITE”より発売されたアドベンチャーゲーム『いろとりどりのセカイ』と、続編にあたる『いろとりどりのヒカリ』をPS Vita向けに移植し、1つのパッケージとしてまとめたもの。新要素として、新規エピソードやイベントCGが追加されている。
初報となる本記事では、ストーリー、登場キャラクター、物語の舞台、PS Vita版の新規要素を紹介する。
【ストーリー】
主人公、鹿野上悠馬(かのうえゆうま)は魔法使い。“自らの生きた時間(思い出)を代償に、他者のいかなる負傷をも治療してしまえる力”を持っている。
舞台は最果ての港町、風津ヶ浜に建つ少し不思議な学生寮、嵐山荘。その地下室はつながりを持っていた。人ではないモノたちが住むという、色鮮やかな異セカイとのつながりを――。
少年はそんな些細(ささやか)な不思議に包まれながらも、当たり前の日々をまるで夢見るように緩やかに、過ごしていた。
“不思議な力を与えてくれる魔法使いの少女。彼女とともに夢の在り処と失ってしまったものの行方を探り”。
“ちょっとだけ素直じゃない幼なじみに、出不精な生活を世話されて”。
“学生寮の二階に住むグウタラなお姉さんと、不思議な世界を旅して回る……”。
そんな変わり栄えのしない時間を過ごしていた、ある日のこと。満月が丸々とオレンジ色に煌く、夜のこと。……空から1人の少女が降ってきた。
「お願いします、魔法使いさん。どうか私を助けてください」
――そうして動き出す、ぼくらの時間。吹き抜ける海風が頬を撫で……空からまっしろな羽根が降ってくる。
手と手をつないで見上げた空に、ぼくらはまた恋することを、誓った。
「恋だよ、恋。私にできなかったことの1つを、君に代わりに叶えてもらう」
▲二階堂 真紅 |
悠馬に特別な力を授けた“半透明の魔法使い”。あまり多くの感情を表に出すタイプではなく、幼い外見とは裏腹に飄々(ひょうひょう)としていて穏やかで、どこか達観したような態度でいることが多い。
とある目的を達成させるため、悠馬にとりついている。その目的とは“恋”をすることであると、宿主である悠馬には伝えているのだが……。
「“魔法使い”さん。どうか私を助けてください。私、いま、とってもピンチなんです!」
▲観波 加奈 |
満月の夜。空から降ってきた正体不明の女の子。その夜、悠馬は彼女を助けるのだが、以来、身に覚えのない“約束”を理由に、悠馬は彼女になつかれてしまい……。いつしか1つ屋根の下で生活をともにするようになる。
押しかけメイド。家事はひと通りこなすも料理の一切が苦手。一般常識に欠け、世間知らずな部分がある。
「あんたのそういう素直なところ、あたしは好きよ」
▲如月 澪 |
悠馬とは幼なじみでクラスメイト。幼なじみであるという理由だけで、面倒くさがりな悠馬の世話を焼くことをクラスメイトや担任から任されている状況に、少々不満であるらしい。
最近は、悠馬の周りに自分よりかわいい(と思う)女の子が増え始め、どうしてだか内心穏やかではないらしく……。料理が得意で、家事全般もお手のもの。
「ねぇ、教えて。あなたは鏡の、お兄ちゃん?」
▲敷島 鏡 |
学生寮“嵐山荘”の一室に引きこもる、妄想爆裂な電波少女。性格はのんびり屋。天然であるがゆえ、ちょっぴり辛らつなところも。
俗世から離れ、日がな1日ゲームやアニメで惰性に過ごすあまり、お日様知らずの肌は色白。昼夜逆転生活のためか、いつでも眠そうにしている。
悠馬と出会ったことで、引きこもり先の自室から出ることが多くなるが、彼女は不思議な“力”を持っていて……。
「なんていうか、この町のパン屋さんは、神様ですッ」
▲東峰 つかさ |
いつも忙しそうに走り回っている、学生寮の新人さん。学園の後輩で、学費と生活費を稼ぐために夜遅くまで近所の銭湯で働いている。性格は素直で頑張り屋だが、思い込みの激しい、猪突猛進タイプ。
金運関係に縁起がよさそうなものに目がなくて、招き猫などが超好き。何もないところでよくこける。だからといって不器用なわけではなく、家事全般を得意とし、主に雑務などを小器用にこなす。
「お兄ちゃんが言うなら、そう、する」
▲蓮 |
異界“商人の町”に住む、子狐の妖怪。町の占い師、白の1人娘。ひどく人見知りをする性格で、いつも母親の背中に隠れてビクビクしている印象。お母さんのことが大好き。
「子どものことを想わない母親なんて、きっと、どこにもいないはずだから……」
▲白 |
異界“商人の町”に住まう狐の妖怪。学生寮の地下室から通じる人でないモノたちが生きる“異界”で、“占い師”として生活している。
性格は温厚で、一人娘を溺愛しており、占術の中では天気占を得意とする。人間を忌み嫌い恐怖する人外の隠れ里出身だが、白当人は人間のことを嫌いだというわけではなくて……。
「そうそう! よくぞきいてくれました、さすがは我が弟子気が利いてるねー」
▲夏目 鈴 |
学生寮に住み着いている、勝手気ままな年上のお姉さん。そして悠馬の師匠でもある。かなりの濫読家であり、性格は無軌道、自堕落、悪戯好き。
「……今日からここに、お世話になります。一之瀬あゆむです」
▲一之瀬 あゆむ |
時期外れの転校生。無口で無表情。自己主張が乏しく、何を感考えているのかよくわからないところがある。中性的な顔つきのため、よく女の子に間違われるが、あくまでも性別は男。
「悠馬くんや夏目くんが“逃がし屋”なら、僕はさしずめ“探しもの屋”と言ったところかな」
▲霧島 時雨 |
心優しい、学生寮の管理人。お節介好き。無頓着な性格で、細かいことにはあまりこだわらないが、食事に関しては健康志向で少々うるさい。鏡と同じ特別な力を持っている。
・港町 風津ヶ浜(かざつがはま)
前方にはどこまでも広い青の海が、後方には街を囲い込むように緑の山が広がる、風光明媚な港町。山頂にはたくさんの風車が立ち並び、緩やかな海風を受けゆっくりと回っており、町で暮らす人々の生活を支えている。
▲港町 風津ヶ浜 |
・涼風学園(すずかがくえん)
風車が立ち並ぶ丘陵の上に建つ、悠馬たちが通う学園。幼なじみの澪とは同じクラスで毎日世話を焼かれながらも、それなりに楽しい学園生活を送る。屋上からは町の景観が一望でき、お昼休みの憩いの場になっている。
・学生寮“嵐山荘”(あらしやまそう)
涼風学園に通う学生が下宿するために建てられた学生寮。しかし現在はほとんど入居者がおらず、なぜか学生でもないのに居候し続ける悠馬の師匠、夏目鈴が占拠している状態。その地下には“異世界”とつながる不思議な部屋があり、悠馬は鈴とともにこの学生寮を拠点として“ある目的”を遂行する。
・商店街(しょうてんがい)
昔ながらの風情が残るお店が建ち並ぶ、風津ヶ浜唯一の商店街。人口が少ない風津ヶ浜にしては比較的人通りが多く、夜は商店街の名物である銭湯“はなのゆ”に通う学生たちでにぎわう。学生寮の新人である東峰つかさが、近くでアルバイトをしているらしいが……?
・商人の町
嵐山荘の地下室の柱時計を“二時四五分”にすることで訪れることができるセカイ。そこは古き日本のような不思議な景観が広がり、人ではない者たちが生活を営む。悠馬と鈴は依頼があるとこのセカイに旅立ち、わけあってあるものから身を隠さなければならない者たちを“逃がす”ことを生業としている。
▲商人の町 |
・白の家
商人の町の外れにある、妖狐の親子、白と蓮が暮らす長屋。他にもたくさんの心優しい幻妖たちが平和な暮らしを営んでいる。白はここで占いの仕事をしており、悠馬たちが訪れると軒先で遊んでいる蓮と出くわすことも。
・遊郭のある町
商人の町の一角にある、少し怪しげな裏通り。見目麗しき幻妖たちの優雅な姿を時折見かける。悠馬にはちょっと早い大人の雰囲気が漂う場所で、時雨が仕事の合間に訪れて町の者たちと将棋を興じているらしい。
・最果ての古書店
セカイのどこかにあるという不思議な古書店。まるで塔のような巨大な建物の書架に数え切れない程の本が納められている、らしい。その場所がどこにあるのか、どんな場所なのか――この世界でそれを知る者は、少ない。
原作PC版スタッフによる補完エピソードや、新たなイベントグラフィックが追加される。
PS Vita上でのタッチスクリーン操作の他、PS Vitaならではのオリジナル機能が搭載される予定。
(C) FAVORITE/dramatic create
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