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2015年1月20日(火)

中氏と長谷川氏は犬猿の仲!? 『ロデア・ザ・スカイソルジャー』体験会で白熱したトークライブも

文:たけのこ

 角川ゲームスが4月2日に発売するWii U/3DS用ソフト『ロデア・ザ・スカイソルジャー』の先行体験会“RODEA THE SKY EXPERIENCE TOUR 2015”が、1月17日に東京都・秋葉原にある“バーリズム 秋葉原電気街店”で開催されました。

『ロデア・ザ・スカイソルジャー』

 『ロデア・ザ・スカイソルジャー』は、天空の大地“ガルーダ”を舞台に、360度に広がる空の世界を冒険できるアクションアドベンチャーゲーム。プレイヤーは主人公のロデアとなり、フィールドに点在する飛行エネルギーの結晶“グラビティストーン”などを入手しながら、襲い来る機械帝国の機械兵と戦いを繰り広げます。なお、Wii U版の初回生産分は、Wii用ソフト『天空の機士ロデア』を同梱したスペシャルパッケージ仕様です。

 本先行体験会は、事前の応募にて当選した30名のみが参加できるプレミアムなイベント。開発を手掛けたプロペ代表取締役社長の中裕司氏、角川ゲームスディレクター・長谷川仁氏ら2人の開発陣と、ゲストに中氏がかつて手がけた『NiGHTS』や『ソニック』シリーズの大ファンだという女優の結さんが登壇し、イベントを盛り上げていきました。

『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
▲左から中裕司氏、結さん、長谷川仁氏。

■開発秘話が炸裂! 登壇者3名による熱いトークライブ!!

 第1部は発売日が決定した本作についてのトークライブコーナー。開発陣2名に加えて、事前に『ロデア』をプレイした結さんの口から、発売日決定に至るまでの道のりや想い、発売に備えての意気込みなどが語られました。

『ロデア・ザ・スカイソルジャー』

●『ロデア』誕生秘話。長谷川氏はCERO Aに憧れていた!?

 昔からCERO DやCERO Zに区分される暴力的なゲームを開発してきたという長谷川氏は、中氏が開発を手がけた『NiGHTS』、『ソニック』といった夢の溢れるCERO Aに憧れていたそう。中氏との出会いによって、子どものころに抱いた“空を飛ぶ”という夢をゲームとして開発したいと思ったことが開発のきっかけになったとのこと。

 一方中氏は、かつて手がけた『NiGHTS』の続編を望む声が多かったことについて、“『NiGHTS』を大事にしたい”という想いから避けていたと告白。しかし“自由に空を飛ぶゲーム”を作りたいという想いが強くあり、ドリームキャストで傾斜センサーを利用した『NiGHTS』を開発するなど模索していたそうです。

 そんな中でWii リモコンに出会い、このハードなら自分の求めた“自由に空を飛ぶこと”が可能だと感じ、本作のプロトタイプである『天空の機士ロデア』が誕生したことを明かしました。

●犬猿の仲の2人!? 議論に議論を重ねて開発!

 中氏は『NiGHTS』や『ソニック』の開発時、“自分の決めたことを信じて作り上げる”という開発スタイルだったそうです。しかしプロぺ設立後は、さまざまな会社のプロデューサーと議論を重ねて作っていくスタイルに。本作の開発は、今までの議論数は比じゃないくらいの議論が重ねられたそうで“犬猿の仲”のように見えなくもないくらい、激しく過激な議論が繰り広げられたようです。

『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
▲昨年末に東京タワーで撮影された写真だそうです。今にも激しい議論がはじまりそうな……。

●『ロデア』生存確認!? 本当に発売するのか不安だった開発陣

 Wii用ソフト『天空の機士ロデア』がなかなか発売されなった経緯から、2014年11月に開催された本作の発表会を迎えるまで、発売をまったく信じていなかったとか。しかも発表会当日に会場を間違えてしまった中氏は、騙されたと思って一度帰宅したことを告白。何とか発表会には間に合いましたが、その日発売日が発表されなかったため「これはまた売らないんじゃないかな!」と思ったそうです。

 昨年末に中氏と長谷川氏の2人で、東京タワーの外階段600段をヒット祈願と称して登ったそうですが「発売日に店頭に並んでいることを確認して、はじめて発売を実感できます(笑)」と、まだ発売を信じていない中氏でした。

●3DS/Wii Uの2機種で発売される本作と、Wii版『天空の機士ロデア』

 Wiiと3DSで開発されていた本作ですがWii Uの発売に伴い、今後多くの人が手にするであろうWii Uでも開発することが決定。そのために開発が長引いてしまったそうですが、3つの機種で出せることで結果としてより多くの人に遊んでもらえると考えているとか。3DS版とWii U版にはストーリーの違いなどはありませんが、大画面高画質でプレイできるWii U版のほうが、空を飛ぶことの気持ちよさ・楽しさをより感じることができるでしょう。

 話題は発売されることがなかったWii版『ロデア』について。「どうやったら自由に大空を飛ぶことができるんだろう?」と試行錯誤しながら開発を進めていた中氏は、Wii版『ロデア』をかなり作りこんでいたそうです。Wiiリモコンだからこそできる動きを色々な人に体験してほしい、という想いから今回Wii U版スペシャルパッケージの特典として同梱に至ったとのこと。

『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
▲Wii版『天空の機士ロデア』パッケージ
『ロデア・ザ・スカイソルジャー』 『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
▲Wii U版のパッケージ▲3DS版のパッケージ

■東京タワー以上のサイズ!? ボス“デオゴルダム”を倒せ!

 第2部の先行体験では、操作になれるためのプレイを10分間と、ボス“デオゴルダム”戦の5分間という合計15分間、プレイすることができました。長谷川氏は「4、5年開発していますから、もうプロ級ですね!」と自分の腕前に自信を持っていましたが、ユーザーがあっという間に操作を会得してサクサククリアしていく様子を見ると「実は開発側なんですか!?」と驚いていました。

 ちなみに、主人公・ロデアを演じる中村悠一さんに3年ぶりとなる追加収録を依頼した際「あれ、まだ出ていなかったんですか?」と言われてしまったそうです。

『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
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『ロデア・ザ・スカイソルジャー』 『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
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 “空を自由に飛びたい”という想いで開発されただけあって、ロデアの空中移動は本当に自由で気持ちがいいものでした。ハイスピードからの着地や、特殊なアクションを交えた操作は少し難しそうに見えましたが、その絶妙なバランスにプレイしたユーザーは夢中になっているようでした。

 残念ながら報道陣がプレイすることはできませんでしたが、見ているだけでも非常に楽しい作品でしたので、著者である私も購入を検討したいなと思いました! 操作感に加えて、『テイルズ』シリーズなどを手がけた実弥島巧氏によるシナリオにも注目です。

『ロデア・ザ・スカイソルジャー』 『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
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 また、本作に登場する生物や世界を意識した軽食も用意されており、長谷川氏は「こんなの聞いてないですよ! すごい美味しそうだしかわいいな……僕も写真撮りたいです!!」と喜んでいました。

『ロデア・ザ・スカイソルジャー』 『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
『ロデア・ザ・スカイソルジャー』 『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
▲登場するモンスターの中でも1番かわいいという“ハコフグ”という魚類がモチーフ。
『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
▲青色の爽やかカクテル。星型のフルーツがかわいらしいですね。

 中氏はファンに給仕したり、ファンと談笑する姿が見られました。ファンだけでなく、中氏にとっても非常に楽しい時間になったようです。

『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
『ロデア・ザ・スカイソルジャー』

 体験会終了後は、プレイ技術を競うプチ大会に。プチ大会の内容は、先ほどの体験会でも戦ったボス・デオゴルダムを倒すタイムを競うというもの。予選のクリアタイム上位2名が決勝に進出し、大画面でのデオゴルダム戦をプレイしました。優勝者のクリアタイムは驚異の1分30秒台。ちなみにこの方は、予選では1分18秒というタイムでした。既に開発陣のレベルを越えているかもしれませんね。

『ロデア・ザ・スカイソルジャー』 『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
▲大画面でのプレイに戸惑うユーザーですが、見事ボス撃破の際には会場中から拍手が沸き起こりました。
『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
▲優勝者、準優勝者は“本ソフト+開発陣との記念撮影+写真へのサイン”という超豪華な賞品が贈呈されました!

 ファンにとっても開発陣にとっても楽しい思い出となった本イベントですが、今後全国各地で一般向けの体験会が開催されるとのこと。その体験会に開発陣が現れるかはわかりませんが、今後の情報に期待しましょう!

『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
▲最後には一部の参加者と開発陣で記念撮影。本当にファンサービス盛りだくさんのイベントでした!
『ロデア・ザ・スカイソルジャー』
▲こちらは来場者に配布されたTシャツとポケットティッシュ。Tシャツは開発陣が着ていたものと同じものです!

(C)2015 KADOKAWA GAMES / PROPE

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