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2015年2月25日(水)

『ドラゴンクエストヒーローズ』完成披露発表会の模様をお届け。出演キャストが『DQ』愛を熱く語る!

文:皐月誠

 本日2月25日、いよいよ明日発売となるPS4/PS3『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』の完成披露発表会が行われた。

 コンビ芸人・麒麟の川島明氏によるMCのもと最初に登壇したのは、『ドラゴンクエスト』シリーズの生みの親である堀井雄二氏と、開発を担当したコーエーテクモゲームスの代表であるシブサワ・コウ氏。両氏からは、ビデオゲーム黎明期から活動してきた者同士として、今回のコラボレーションを喜ぶコメントが語られた。

『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』
▲MCを務めた川島明氏。
『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』
▲堀井雄二氏とシブサワ・コウ氏。
『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』
▲日本ゲーム史上の大人物2人による、固い握手が交わされた。

 さらに、ゲストとしてアクト(男主人公)の声を担当した松坂桃李氏と、メーア(女主人公)の声を担当した桐谷美玲氏が登壇。川島氏からオファーを受けた時の感想を求められた松坂氏は、“強い衝撃を受けたが、マネージャーのリアクションが薄くてそれを共有できず残念だった”と返して会場に笑いを誘っていた。一方の桐谷氏は、極めて稀な“『ドラゴンクエスト』主人公のボイス”を担当することについて、恐怖を感じるほどのプレッシャーがあったことを述べた。

『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』
▲男女主人公の声を担当した松坂桃李氏と桐谷美玲氏。

 “台北國際電玩展 2015”のステージでも言及されていたが、アフレコには堀井氏も同席しており、その場で呪文のイントネーション修正をはじめとする演技指導を行っていたとのこと。ゲームをプレイする際は、呪文の言いかたに耳を傾けてみよう。

 トークの中では、松坂氏・桐谷氏の『ドラゴンクエスト』シリーズに対する思い出話も披露された。松坂氏が特に好きだったのは『ドラゴンクエストVI』で、食事による離席程度ではSFC本体の電源を落とさないほど熱中していたという。また、本作における演技でもプレイ当時に膨らませた想像が生かされているらしい。桐谷氏は『ドラゴンクエストIX』を大学への通学時によくプレイしており、すれちがい通信での地図集めを楽しんでいたという。

 思い出話が一段落したところで、モンスター軍の首領・ヘルムードを演じる片岡愛之助氏も登壇した。片岡氏は、シリーズのほぼ全作をプレイしているほどの『ドラゴンクエスト』マニア。『ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵』のプレイ時間は数百時間という桁まで達しており、堀井氏を驚かせたとのことだ。

『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』
▲モンスターたちが暴走を始めた元凶・ヘルムードを演じた片岡愛之助氏。

 片岡氏からは、“ふっかつのじゅもん”をメモする際に書き間違えてしまったことや、メモ中にファミコンへ母親の掃除機がぶつかって画面表示が飛んでしまったことなど、旧来の『ドラゴンクエスト』シリーズファンならば「あるある」と頷きそうな思い出話が語られた。そんな片岡氏は、今回のオファーについての感想を問われて“人生で一番と言えるくらい”の喜びを覚えたとコメント。ただしヘルムードの情報解禁は発売直前となっていたため、誰かに言いふらしたくても明かすわけにはいかず、落ち着かない日々を送っていたという。

 『ドラゴンクエスト』に対する造詣深さはもちろんのこと、歌舞伎役者としての声量や貫禄に期待して片岡氏へオファーを出したという堀井氏。片岡氏当人としては“声だけの表現に難しさを感じた”とのことだが、堀井氏は表現された“怖さと余裕さ”に満足を得ている様子だった。

 閉幕のあいさつにおいて、片岡氏は「腕に自身のあるかた、私を倒しに来てください」とヘルムードに半分なりきったコメントを各メディアへ贈っていた。また、堀井氏はレベルアップによるキャラクター成長や簡単なコマンドで戦えるシステムなどを紹介した。ターン制バトルの『ドラゴンクエスト』に慣れきった人は、アクションRPGとなった本作に戸惑うところが少しあるかもしれないが、その根幹にあるシステムや哲学は従来と同様だ。『ドラゴンクエスト』ファンの名優が演じたキャラクターを操作して、魅力的なまでの“怖さと余裕さ”を持つ巨悪に挑んでみよう。

『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』
『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』 『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』
▲会場には『PlayStation 4 ドラゴンクエスト メタルスライム エディション』や、『ドラゴンクエスト』関連商品がディスプレイされていた。『メタルスライムエディション』を持っている人は、『ふくびき所』の賞品や公式グッズで写真のようにディスプレイしてみてはいかがだろうか?

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