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2015年3月18日(水)

話題のアプリ『Ingress』はゲーム、観光マップとしても楽しめる!【電撃Appアワード2014】

文:喜一

 皆さま、ごきげんよう。現在電撃Appでは2014年におもしろかったアプリをユーザ―投票で決める“電撃Appアワード2014”が開催中です。この記事では、ナイアンティック・ラボが配信する筆者イチ押しのiOS/Android用アプリ『Ingress』について紹介したいと思います。

『Ingress』

 本作は、現実の世界とリンクしたゲームフィールドを舞台に繰り広げる陣取りゲーム。青と緑の2陣営に分かれて、お互いの“ポータル”を奪い合うのが主な目的となります。世界各地に存在するポータルを制圧し、それらを三角形に結び、その内側の面積の広さを競います。

 『Ingress』のために歩きやすい靴を買って、ポータル破壊活動に勤しむエージェント(『Ingress』のプレイヤーの呼称)の筆者が、その魅力をお伝えしていきます。

■『Ingress』ってどんなゲーム?

 『Ingress』とは、一体どんなアプリなのか。ひと言でまとめるならば、スマートフォンを片手に街や公園などを散歩するゲームです。スキャナー(スマートフォン)に表示される地図上のポータルを占拠、もしくは破壊して各陣営で取りあうことが目的となります。

『Ingress』
『Ingress』
▲青や緑に光っている場所にポータルが存在しています。

 早速エージェントになって街へ繰り出す前に、自分が所属する陣営を決める必要があります。今のところ陣営は緑と青の2つ。簡単に説明すると、XM(エキゾチックマター)という未知の物質をコントロールして人類を覚醒させようとしているのがEnlightened(緑)、XMの邪悪な未知のエネルギーから人類を守ろうとしているのがResistance(青)です。

 自分の陣営を決めたらプレイしてみましょう。敵陣営のポータルをHACKしたり、自陣営のポータルを補強したりすることでAP(経験値)を稼げます。『Ingress』でおもしろいのが、この経験値を稼ぐ方法が多数存在している点です。

◆経験値の稼ぎ方の一例

・敵ポータルをHACK
・敵ポータルを攻撃する
・中立ポータルを自陣営のポータルにする
・ポータルを申請する
・味方ポータルの耐久値を回復する
・ポータルに写真を追加する
・ポータル同士をLINKさせる

 紹介したのは一例ですが、厳密に言えばAPを獲得する方法はまだまだあります。また、本作には歩いた距離やHACKしたポータルの数に応じて実績が解除されるなど、やり込み要素も盛り込まれているのが、ゲーマー心をくすぐります。

■『Ingress』の魅力は知らない土地を歩いて美味い飯を食べられること?

 最近やたらと周りで話題ということと、運動不足が解消できるということで『Ingress』をプレイし始めた筆者。休日や取材の日は、ポータルを求めて少し早めに外出し、遠回りをする習慣がついてしまいました。

『Ingress』
▲本当にぬる~くソロでプレイしている筆者はLv3とまだまだヒヨっこです。

 特に休日などは動きまわるとお腹が減るわけで、ついついご飯をたくさん食べてしまいがち。よく考えたら「歩いたぶんだけ食事をしているのであまり意味がないのでは?」という考えにいきつきますが、それは禁句ですよ!

 筆者が思うに、億劫な外出に意味を持たせてくれるゲームというのが本作の魅力だと思います。また、ポータルがあるという理由で知らない場所に出向き、道に詳しくなったり、おいしい焼き鳥やさんを知ったりなど、主に食に関する話しかしていないようですが、『Ingress』をプレイしているといろいろな発見ができます。

『Ingress』
『Ingress』
▲ポータルをHACKすると手に入る“ポータルキー”。ポータルをLINKする時に使いますが、旅の思い出として見返すのもオススメです。

 さらに、そんな本作は自治体やコンビニのローソンなんかとコラボしているのをご存じですか? 特にローソンは全国の店舗がポータルとなっており、エージェントの皆さんは「コンビニ行くなら、ローソンっしょ」と口をそろえて言います(言っているのは筆者だけ)。

『Ingress』
『Ingress』
▲全国のローソンがポータルになっています!

 これだけ普段の生活と密接に絡んでいる『Ingress』ですが、その魅力はこれだけにとどまりません。

■ただのお散歩アプリではない、頭を使う駆け引きもある

 ここまでの印象だと『Ingress』は体を使うアクティブなゲームだと思われてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。もちろん、頭を使わなくてはいけない局面も存在します。

 基本的に本作はポータルと呼ばれる拠点を占拠し、占拠したポータル同士を点と点で結ぶことが重要となります。なぜならば、その点を結んだ面積が各陣営の勝敗をわけるからです。

『Ingress』
▲このように三角形にポータル同士を結ぶことを“LINK”と呼びます。LINKされたポータル同士の中のフィールドを“LINKフィールド”と言い、この面積の広さを両陣営で競っているわけです。

 エージェントにはレベルが存在しており、これによって結べるポータル同士の距離などが変わってきます。加えて、レベルに応じて扱えるアイテムなどが変わってくるので、まずは全アイテムが使えるレベル8を目指したいですね。

 ちなみに、レベルを上げるには中立ポータルを自軍のポータルにする、相手陣営のポータルをHACKするなど、さまざまな方法が存在します。

『Ingress』
▲ポータルをHACKするとAP(経験値)を稼げます。
『Ingress』
▲このような白いポータル(中立ポータル)を占領して、自陣営のポータルにすることでもAPが稼げます。

 自軍のポータルには、MODと呼ばれる補助アイテムを設置でき、相手からの攻撃を軽減したり、攻撃を受けたら自動で反撃をしたりするものもあります。これらをうまくかいくぐりながら、エージェントたちはポータルを制圧しなくてはなりません。

『Ingress』
▲これは敵からの攻撃を低減してくれるMOD。
『Ingress』
▲こちらはポータルの反撃頻度を上げてくれるMOD。

 聞いてみると簡単ですが、実際にプレイしてみるとレベルが中々上がらなく、高レベルのエージェントが作ったポータルに歯が立ちません。そんな時、どうしたらいいのか……。なんと『Ingress』のポータルはエージェント自らが申請できるのです!

■地元にあるおもしろい建造物をポータルに!

 プレイし始めたのはいいものの、周りにポータルがないと嘆いている人に朗報です。皆さんの地元におもしろい建造物が1つはあると思います。そういうものはゲーム内で申請してポータルにできちゃいます。もちろん、申請が通らないもの(動物や移動し続けるもの)もあります。

『Ingress』
▲マップ画面を長押しするとメニュー画面が出てきます。ここで“NEW PORTAL”を選択。
『Ingress』
▲“NEW PORTAL”を選ぶとカメラ画面が起動するので、ポータルとして申請したい建造物などを撮影しましょう。
『Ingress』
▲写真を撮影したら、NAMEに建造物・場所の名前を、DESCRIPTIONに建造物・場所の説明を記入しましょう。

※ポータル申請は、人力で審査されるため時間がかかることもあります。明らかに申請が通らないものを送るのはやめましょう。

 申請したポータルが承認されればメールが届き、中立ポータルとして出現します。申請が通ったことでAPがもらえ、占領することでもAPがもらえるなど、うれしいことだらけです。

 個人的にはこの街にこんな場所があるのか、と思わせてくれるポータルがあるとすごくうれしいです。『Ingress』が簡単な観光マップになった気分がして、歩いているだけでも楽しい気持ちになります。

■謎の中毒症状に陥る『Ingress』はゲーマーにこそオススメ!

 筆者をはじめとしたゲーマー諸氏におかれましては、日々運動不足を痛感していることでしょう。そんな人たちにオススメなのが『Ingress』です。

 最初は「ゲームの休憩ついでに散歩しよう」くらいの気持ちで『Ingress』を始めたのですが、今では目的が逆転してしまい、「今日は散歩をしたからゲームをプレイしよう」みたいな感じになっています。

 なんだか体の調子もよくなってきましたし、体型もスリムになったかもしれません……(個人差があります)。そして、何より外出先でいろいろな発見ができることがおもしろいですね。

 外でゲームをしながら健康的になれる夢のようなアプリ『Ingress』。ちなみに、3月28日には京都で想定3,000人以上が集まるユーザーイベント“Shonin -証人-”が行われるので、これからの盛り上がりにも大いに期待です。

by Niantic Labs. Copyright 2015. All rights reserved.

データ

▼『Ingress』
■メーカー:ナイアンティック・ラボ
■対応端末:iOS
■配信日:2014年7月14日
■価格:無料
 
iOS版『Ingress』のダウンロードはこちら
▼『Ingress』
■メーカー:ナイアンティック・ラボ
■対応端末:Android
■配信日:2013年12月15日
■価格:無料
 
Android版『Ingress』のダウンロードはこちら

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