2015年3月29日(日)

続編『シュタインズ・ゲート ゼロ』に新作『アノニマス・コード』! 志倉氏新作発表会の情報を総まとめ

文:ごえモン

 3月28日にMAGES.代表取締役の志倉千代丸氏によるゲームの新作発表会がツイキャスで行われました。

“新作発表会 in ツイキャス”
▲画像は『シュタインズ・ゲート ゼロ』ティザーサイトをキャプチャーしたもの。

 この記事では、発表された『シュタゲ』の続編『STEINS;GATE 0(シュタインズ・ゲート ゼロ)』、PS4/PS3/PS Vita版『CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)』、完全新作ゲーム『ANONYMOUS;CODE(アノニマス・コード)』、ゲーム『オカルティック・ナイン』の4作品の情報をまとめてお届けします。

 リアルタイムで発表会を見られなかった人は、ぜひチェックしてください!


『カオスチャイルド』がPS4/PS3/PS Vitaで6月25日に発売! アニメ化も決定

“新作発表会 in ツイキャス”
▲PS4/PS3/PS Vita版『カオスチャイルド』通常版のパッケージビジュアル。

 まず最初に発表されたのは、『カオスチャイルド』のPS4/PS3/PS Vita移植とアニメ化について。移植版の発売日は6月25日で、3機種の体験版が3月31日に配信開始されます。なお、CEROはZになるとのこと。

 また、限定版が発売されることも決定しており、同梱内容はペーパークラフト“プレゼントBOX”やドラマCD。ドラマCDでは久野里澪がフィーチャーされているそうです。

“新作発表会 in ツイキャス”
▲久野里 澪

 基本的にはXbox One版をそのまま移植したものということですが、いとうかなこさんが歌う新規主題歌と新規オープニングムービーが収録され、発表会ではDUALSHOCK4から電話時などの音声が聞こえるといった細かい仕様変更も確認できました。

 ちなみに、発表会では“CHIYOMARU STUDIO”で使われている脚本の完成度を上げるシステム“PLOTALIZE”も紹介されていました。

“新作発表会 in ツイキャス”
▲“PLOTALIZE”

 これは脚本のおもしろさを上げるために、プロット段階からデバッカーやテストプレイヤーなどのプレイ感覚などを独自のアルゴリズムで数値化し、テンションカーブを作るというもの。展開がだれている部分や伏線が回収されていない部分などを管理できるそうです。

 このシステムは『カオスチャイルド』から導入されたとのこと。『カオスチャイルド』は“科学ADVの最高傑作”と評価するプレイヤーも多い(編集部でもそういった意見があります)ので、今後、“PLOTALIZE”が採用された“CHIYOMARU STUDIO”作品に期待ができそうです。


超常科学NVL『オカルティック・ナイン』のゲーム化が発表!

“新作発表会 in ツイキャス”
▲画像は『オカルティック・ナイン』公式サイトをキャプチャーしたもの。

 続いて発表されたのは、小説として発売中の超常科学NVL『オカルティック・ナイン』のゲーム化。機種や発売時期は未定です。この他、小説にもかかわらず、なぜか2月ごろに発表された3名のキャスト以外の出演声優も発表されました。

【初公開のキャスト】(※敬称略)
 相川実優羽:吉田仁美
 澄風桐子:伊藤静
 紅ノ亜里亜:沢城みゆき
 日下部吉柳:谷山紀章
 西園梨々花:能登麻美子
 森塚駿:柿原徹也

【発表済みキャスト】(※敬称略)
 我聞悠太:梶 裕貴
 成沢稜歌:佐倉綾音
 橋上サライ:石川界人


新作ゲーム&アニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』が登場! 執念オカリンへと至る物語

“新作発表会 in ツイキャス”
▲『シュタインズ・ゲート ゼロ』のロゴ

 3作目は『シュタゲ』の続編ゲーム『シュタインズ・ゲート ゼロ』。機種は未定で、すでにアニメ化も決定しています。

 本作は過去に発売された小説『シュタインズ・ゲート 閉時曲線のエピグラフ』、『永劫回帰のパンドラ』、『無限遠点のアルタイル』やドラマCDで描かれた、牧瀬紅莉栖を救えないまま戻ってきた主人公・岡部倫太郎のその後が描かれる、いわゆるβ世界線の執念オカリンへと至る物語です。

“新作発表会 in ツイキャス”
▲左から三番目に新キャラである比屋定真帆(ひやじょう まほ)がいます。意外と背が高くてビックリしました。

 個人的な感想ですが、数々の派生作品の中で『閉時曲線のエピグラフ』から始まる小説3部作はかなり上位のおもしろさを持った作品だと思っています。前述した“PLOTALIZE”もありますし、非常に期待できる続編ですね。

 なお、小説やドラマCDで描かれたシナリオは“ルートの1つ”として収録されているので、完全に小説のゲーム化というわけではありません。大量の新規シナリオがあるとのことですので、そちらの内容にも注目したいです。

 電撃オンラインでは、過去に小説のレビューやシナリオライターさんへのインタビュー記事を掲載しておりますので、気になる人はぜひチェックしてみてください。


志倉氏の完全新作『アノニマス・コード』発表! “セーブ&ロード”ができる主人公のループもの

“新作発表会 in ツイキャス”
▲『アノニマス・コード』ロゴ

 最後に発表されたのは、科学ADVシリーズではない完全新作ゲーム『アノニマス・コード』。ジャンルはサイエンス・ビジュアルノベルです。

 これまでの科学ADVでは横に無限に広がる“世界線”が根柢にありましたが、今回のテーマは縦に無限に広がる“世界層”。舞台は2037年の中野で、ハッカーの主人公が神をハッキングするという特殊能力“セーブ&ロード”を駆使する“ループもの”です。

 本作にも特殊なシステムがあり、プレイヤーは“ハッキングトリガー”によって物語に介入できるそうです。発表会では作品の世界観やキーワードが公開されましたので、以下で紹介します。

 なお、この作品で描かれる2036年はディストピアになっているそうです。2036年でディストピアといえば、『シュタゲ』を思い出します。何か関係があるのか、本作は科学ADVではありませんが気になる設定です。

“新作発表会 in ツイキャス”
▲主人公の高岡歩論
“新作発表会 in ツイキャス”
▲ヒロインの愛咲モモ

●『アノニマス・コード』の世界観要約

 2036年2月6日6時28分15秒に各国にある首都が消失してしまった。これは、2036年問題によってコンピュータが暴走したことが原因。

 2038年にもっと大きな問題が起こると予測されているため、スーパーコンピュータ“GAIA”の地球シミュレータによって、もう1つの地球を作成する。その地球で、2038年に何が起こるのかを確かめようとしていた。その中で人類は誕生しなかったが、人類誕生の起源が記されたアレシボメッセージを地球シミュレータにアップロードしてみると、無事、地球シミュレータの中にも人類が誕生する。

 研究者たちは喜ぶが、地球シミュレータの中の人間も同じくスーパーコンピュータを作ってしまい、地球シミュレータの中に地球シミュレータが存在してしまった。そこでふと、研究者たちに疑問が生じる。今存在している自分たちは何者なのか? もしかして、自分たちも何者かに作られた存在なのではないか?

【キーワード】
2036年問題
2038年問題
ガウディ・コード
アレシボメッセージ
ファティマ第三の預言
地球シミュレータ
SA4D(STERATEGIC ATTACK FOR DEFENSE)


 発表された4作品は個人的に非常に注目できるタイトルなので、電撃オンラインでは引き続き情報が入り次第、皆さんにお届けしたいと思います!