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2015年4月2日(木)

『Charlotte』最新PV公開! 鳥羽洋典氏と堀川憲司氏にスタッフィングの狙いを直撃

文:電撃オンライン

 2010年放送のTVアニメ『Angel Beats!』に続き、Keyのシナリオライター・麻枝 准氏が原作・全話脚本を手がけるオリジナルTVアニメ『Charlotte(シャーロット)』。発売中の『電撃G’sマガジン 5月号』ではメインスタッフと7月からの放送が発表され、4月2日にはPVが公開されました。

『Charlotte』

■動画:『Charlotte(シャーロット)』PV

 そこで、アニプレックスの鳥羽洋典プロデューサーと制作を手がけるP.A.WORKSの堀川憲司代表取締役に独占インタビューを敢行! メインスタッフ選定の意図や、現時点での手応えなどをうかがいました。

■メインスタッフついに発表! その人選の狙いとは

――TVアニメ『Charlotte』のPVがついに公開されました。

堀川氏:とりあえずここまでこられて安心しました。今のペースでウチならではの作り方を維持できれば、最後までこのクオリティでお届けできるのではないかと思います。

鳥羽氏:まず、キャラデザインについてはP.A.WORKSさんの顔ともいえる関口(可奈味)さんなら、Na-Gaさんの原案をどうデザインしてくれるだろうと期待していましたが、うまくハマりましたね。

堀川氏:関口さんは『Angel Beats!』でも第9話で作画監督を担当して、いい絵を見せてくれたので、今回も同じようにできればいいなと。第3話でも参加してもらっていて、岩沢がギターを弾きながら消えていくシーンの原画は関口さんですね。

『Charlotte』

――総作監・キャラクターデザインの関口さんの他にも、メインスタッフが発表となりました。その人選の狙いについてお聞かせください。浅井義之監督は、今作が初監督作品ですね。

鳥羽氏:浅井監督にお願いした理由はいろいろあるのですが、まず第一に『Angel Beats!』とまったく同じチームにはしないほうがいいだろうと思ったから、というのがあります。脚本が麻枝さん、キャラクター原案がNa-Gaさん、制作はP.A.WORKSさんという根本はそのままで、そこから更に新しい色を加えるという意図でスタッフィングを考えました。さすがに前とまったく同じ座組みにしてしまうと、いろいろとひきずられてしまうかなと。そんな中で、麻枝さんの前作――『Angel Beats!』――をよくわかってくれていて、かつ『Charlotte』の監督に向いていそうな人を考えて出てきた答えが浅井さんだったんです。

――それはどういった理由からでしょうか。

鳥羽氏:浅井さんが絵コンテを切った『Angel Beats!』の第5話と特別篇(『Stairway to Heaven』)が麻枝さんのお気に入りの話数だからというのがひとつ。あと、僕としては、キャリア的にもそろそろ初監督をしてほしいという気持ちがありました。そして、この『Charlotte』は初監督作品としてうってつけだろうと。監督として経験を積むと、要所要所でいろいろセーブするようになりますから、そうならず全力で取り組んでもらえるかなと。

堀川氏:監督は手がけた作品が名刺代わりですから、また次に監督をする機会があるかどうかはその作品がヒットするかどうかで大きく変わります。これまで何作も手がけている監督ならともかく、初監督となると初めて切る名刺なわけで。自ずと気合いの入り方が違ってきますよね。

鳥羽氏:さらに、これは前作の岸監督もそうだったのですが、コメディができる人はシリアスもできるんですよ。浅井さんが絵コンテを切った『Angel Beats!』第5話と特別篇はコメディ重視のエピソードですし、今回も前半はコメディ中心ですから、なおのこと心配はしていません。

『Charlotte』

――美術監督の東地和生さん、音響監督の飯田里樹さんは『Angel Beats!』と同様の人選ですね。

堀川氏:東地さんはフリーの美術監督なのですが、現場の熱量を感じながら仕事をしたいからと、P.A.WORKSに詰めてくださっています。ディスカッションしながら作ることがとても好きな方なんですよ。その熱量が反映され、美術に関してもとてもいいものができると思っています。

鳥羽氏:音響監督を飯田里樹さんにお願いしたのは、麻枝さんとのコミュニケーションが一番じょうずな方だと思ったからです。前作と同様に、『Charlotte』でも本読み(脚本会議)に出ていただきましたしね。スタッフィングに関しては、新しい色を加えつつ前回の経験も生かしていますよ。

――『Angel Beats!』放送当時、麻枝さんは飯田さんのことを“自分の書くギャグを一番理解してくれる人”とおっしゃっていました(笑)。

鳥羽氏:そうそう(笑)。そういうことですよ。

『Charlotte』

――堀川社長は『Angel Beats!』を制作したあとモヤモヤしたものが残ったというお話でしたが、『Charlotte』ではそれを払拭できそうでしょうか?

堀川氏:僕がアニメ制作で大事にしたいことのひとつは、スケジュールを徹底管理することでできる品質の維持。先ほどいった“ウチならではの作り方”ですね。ですが、『Angel Beats!』制作当時はそれに徹しきれない部分もあった。なので、後になって振り返ってみると「品質で麻枝さんの期待に応えられたかな」という気持ちが残ってしまったんです。でも、今は当時より力がつきましたし、富山本社に在籍するスタッフの人数も増えました。これならいけるだろうと。

■『Charlotte』は麻枝 准氏の私小説!? 有宇には麻枝氏のパーソナルが色濃く反映

――TVアニメ放送が7月からと発表され、あと3カ月となりました。現在の手応えをお聞かせください。

堀川氏:麻枝さんが当初のスケジュール通りにきっちりと脚本を上げてくださるので、普段のP.A.WORKSどおりに順調に制作できています。スケジュールに遅れが出ない分、作画期間もしっかり確保できますしね。

鳥羽氏:あと『Charlotte』って主人公の乙坂有宇に麻枝さんのパーソナルがとても色濃く出ているのがとてもおもしろくて。

堀川氏:ああ、すごく出ていますね。主人公の有宇は、最初はただのカンニング魔なのですが、物語を通して使命を背負って変わっていくわけです。そんな姿に、ゲーム創作や音楽と、いろんな才能を持っている麻枝さんが、最初は“好き”の延長だったところから、ファンの期待に応えてシナリオも音楽も書き続けることに向き合う様と重なって見えます。

『Charlotte』

堀川氏:麻枝さんはいつもファンの方をしっかり見て、ファンのために作品を作る方だというのは知っています。その麻枝さんが書く以上、その人間性はにじみ出るんですよ。今作品では特に、有宇の身の回りにあるものは、麻枝さんだと何に置き換えられるのだろう……と彼を通して麻枝さんを掘り下げるのが今すごくおもしろい(笑)。

鳥羽氏:たぶん、麻枝さん本人は脚本を書いていて、そんなことまったく意識してないと思うんですよ。でも“ゲームのシナリオライター・麻枝 准”が書く主人公だった『Angel Beats!』の音無とは異なり、今作の有宇は完全に“人間・麻枝 准”が反映されている。そういう意味で、『Charlotte』はとてもピュアで、麻枝さんの集大成といっていい作品になると思います。麻枝さんはいつもご自分の人生を削って創作している感がありますが、今回は特にそれが如実で。

堀川氏:有宇にこうあってほしいという思いと、ご自分がリンクしているのだろうね。この作品は途中から私小説になっていますね。

鳥羽氏:私小説! まさにそれです! しかも、それをきちんとエンターテイメントに昇華できるところがまだすごい。でも読む人が読めば、これは絶対麻枝さんの本質だよなという。

堀川氏:『Charlotte』の麻枝さんは赤裸々に自分を投影していますよね。そこがファンにはたまらなく響くと思います。でも、ご本人にこの話をしたらきっと「違います」って言いますけどね。

鳥羽氏:僕たちも、麻枝さんが意識してそうしていると言いたいわけではないですしね。でもやっぱり、書き手の信念や本質がにじみ出た作品には、誰にも真似できない力と魅力がありますよ。ともあれ、堀川さんのおっしゃるとおり制作はとても順調ですよ! 順調すぎて、逆に不安になってくるくらいです!

『Charlotte』

 “麻枝 准が色濃く反映された主人公”――メインスタッフの人選や制作の手応えについておうかがいしていたら、なんとも興味深いワードが飛び出してきました。本作は『Angel Beats!』での経験を生かしたスタッフたちによる、『Angel Beats!』よりもさらに“准度”の高い作品となりそうです。

 そんなTVアニメ『Charlotte』は7月放送開始予定。『電撃G’sマガジン』では、毎号独占最新情報をお届けしていきますのでこうご期待!

(C)VisualArt's/Key/Charlotte Project

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