2015年4月15日(水)
25年の長い歴史を持つ人気RPGの『ファイアーエムブレム』のトレーディングカードゲーム『ファイアーエムブレム0(サイファ)』の披露会と内覧会が開催されました。
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この記事では、初公開されたゲームルールと実際に体験プレイをしてみた感想をお届けします。
まず、『ファイアーエムブレム0(サイファ)』のルールを紹介します。
『ファイアーエムブレム0(サイファ)』は、キャラクターカードのみが用意されており、一般的なTCGでいう“イベント”や“魔法”といった種類のカードは存在しません。キャラクターカード50枚でデッキを作り、その中から1枚を主人公として選びます。相手の主人公を倒せばゲームに勝利となります。
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▲ゲームの盤面がこちら。前衛と後衛という特徴あるエリアを持ちます。 |
対戦で使用する盤面は、ユニットを展開する“戦場”、ライフの役割も果たす“オーブエリア”、戦闘時に使用する“支援エリア”、プレイコストとなるカードを置く“絆エリア”、捨て札を置く“退避エリア”で構成されています。
“戦場”には前衛と後衛があり、カードの持つ“射程”に影響します。“射程”が1のカードは隣接しているエリアにのみ攻撃が可能、“射程”が2だとひとつ先(自軍前衛から敵軍後衛など)に攻撃が可能です。前衛と後衛の移動も可能ですが、移動するとそのターンの行動は終了となってしまいます。
“絆エリア”に置かれているカードの枚数が使用できるコストになります。例えば3枚のカードが置かれているとすると、そのターンはコスト3のカードを1枚プレイする、コスト1のカードを3枚プレイするなど、合計でコスト3になるまでカードがプレイできるわけです。
混色のデッキも可能ですが、プレイするカードの色が最低1枚は出ていなければならないので、赤のカードが3枚では青のカードはプレイできません。赤のカード2枚と青のカード1枚が“絆エリア”に置かれていれば、どちらの色のカードでもプレイできます。
ゲーム中、“絆エリア”のカードを裏返すことでコストを支払うこともあります。その場合、裏になったカードは無色となります。全部のカードを裏にしてしまうと、単色デッキでもカードがプレイできなくなってしまうので注意しましょう。
“オーブエリア”は、主人公が撃破された際、“退避エリア”にカードを置く代わりに“オーブエリア”のカードを1枚手札に加えます。“オーブエリア”のカードがない状態で撃破されると対戦に敗北となります。
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▲ゲームの流れのフローチャートがこちら。 |
次に、ターンの流れについて紹介します。ゲームは対戦相手と交互にターンをやりとりする、オーソドックスなTCGです。ターンは“開始フェイズ”、“絆フェイズ”、“出撃フェイズ”、“行動フェイズ”、“終了フェイズ”の5つで構成され、順番に進めます。
まずは“開始フェイズ”です。ここでは、すべてのユニットを未行動状態にしてカードを1枚引きます。続いての“絆フェイズ”は、手札1枚を“絆エリア”に置きます。この2つのフェイズは、この後の“出撃フェイズ”、“行動フェイズ”の準備をするフェイズと考えてよいでしょう。
“出撃フェイズ”では、手札からコストを支払ってカードを出撃させます。“絆エリア”に置かれているカードの枚数と同じかそれ以下のカードをプレイできます。“絆エリア”にカードが3枚あれば、コスト3までのカードがプレイできるというわけです。
カードは何枚でもプレイできるので、後半戦になるとかなりの枚数を出撃させることができます。ただ、その分手札の消費も激しくなってしまうので、状況をよく考えてプレイする必要がありそうです。
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▲戦闘の流れがこちら。図では“必殺攻撃”と“神速回避”が同時のようになっていますが、実際には“必殺攻撃”が先になるとのことです。 |
続く“行動フェイズ”がこのゲームで一番のキモの部分です。攻撃するユニットを選んだら、お互いの山札1枚を支援エリアに置きます。置いたカードの支援力を、戦闘中のユニットの戦闘力にプラスして比較します。同じか攻撃側が上回ったらそのユニットを撃破、それが主人公ならオーブを破壊できます。
この時、手札から同じ名前のキャラクターを“退避エリア”に置くことで、攻撃側は戦闘力が2倍になる“必殺攻撃”を、防御側は完全回避をできる“神速回避”ができます。ちなみに、“必殺攻撃”が先なので相手の“必殺攻撃”を見てから“神速回避”をすることも可能です。
この戦闘を繰り返していき、相手のオーブをすべて破壊した状態で、相手の主人公を撃破すると勝利となります。
さて、ルール説明が長くなってしまいましたが、スターターデッキを試遊した感想です。使用したのは《クロム》が軸のスターターデッキ『覚醒』(青い方)です。
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▲デッキの軸になる《クロム》。右が“クラスチェンジ”後です。 |
TCGプレイヤーの性なのでしょう。まずはカードをじっくりと眺めてしまいます。そこで気づいた点としては、戦闘力の高いユニットは支援力が低く、戦闘力が低いユニットは支援力が高く設定されていたことです。バランスをうまく取るデッキ構築が安定してそうでしたが、戦闘力の高いユニットばかりで、グイグイとごり押ししていくデッキとかもアリなのかもしれません。
また、『ファイアーエムブレム』ではおなじみの“クラスチェンジ”も再現されていて、同じ名前のカードの上にプレイすることで“クラスチェンジ”します。左上のコストが2つあるユニットが“クラスチェンジ”後のユニットになり、下の数値のコストで“クラスチェンジ”ができます。“クラスチェンジ”後にしか使用できない強力な能力もあるので、積極的に狙っていきました。
プレイしたあとで気づいたのですが、“クラスチェンジ”をあえてせずに“必殺攻撃”や“神速回避”のコストとして取っておいた方が、終盤は戦いやすい気もしました。このあたりは、実際にデッキを触ってみればわかってくると思います。
戦闘時にデッキの一番上を“支援エリア”に置いて、その支援力ぶんだけ戦闘力が上昇する運要素もありますが、今回使用したスターターデッキ収録のカードの支援力は10~30の間なので、「きっと20だろう」と決め打ちしていましたが、意外とハズレるもんですね……。
対戦時間は、いろいろと質問をしながらでしたがカードゲームになれていることもあってか15分前後で決着がつきました。スターターということもあって、カードがシンプルにまとまっているからだとは思いますが、攻撃する順番やどこでどの能力を使うかなど、考えることはたくさんあり、楽しいTCGに仕上がっていると思います。
イラストも非常にきれいなので、これを機に『ファイアーエムブレム』を知っていくのもいいのではないでしょうか。
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▲『覚醒』収録のカードその1。 |
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▲『覚醒』収録のカードその2。 |
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▲『覚醒』収録のカードその3。うっかり《ミリエル》が2枚写っています。あと《ルキナ》は1つ前の写真にも……。 |
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▲『暗黒竜と光の剣』収録のカードその1。 |
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▲『暗黒竜と光の剣』収録のカードその2。 |
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▲『暗黒竜と光の剣』収録のカードその3。 |
商品の第1弾は、6月25日にスターターデッキ『暗黒竜と光の剣』と『覚醒』の2つに加え、ブースターパック『英雄たちの戦刃』が同時発売されます。名前の通り、それぞれのスターターデッキには『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』と『ファイアーエムブレム 覚醒』のキャラクターが登場します。
スターターデッキでルールをしっかり覚えたら、ブースターパックでデッキをガッチリと強化したいですね。混合勢力デッキや自分のお気に入りのキャラを主人公にしたデッキなど、さまざまなデッキが生まれそうな気がします。
スターターの発売と前後して全国100店舗規模でティーチングを行うとの発表もありました。まずはこちらに参加して、どのようなゲームなのかを実際に体験してみるのはいかがでしょうか。今後のさらなる新情報にも期待したいですね。最後に、会場で展示されていたブースター収録のカードを紹介します。それではまた!
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(C) Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
※カードは開発中のものです。
データ
[集計期間2018年 04月19日~04月25日]
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