2015年5月14日(木)
『テラバトル』の今後を坂口博信氏が語る!【電撃Appアワード2014】
電撃Appで開催していた“電撃Appアワード2014”。読者の皆さまから投票していただいた、2014年にプレイしておもしろかったアプリの3位となった『テラバトル』の坂口博信氏にコメントをいただきました!
本作は『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親として世界的に有名なクリエイター・坂口博信氏率いるミストウォーカーコーポレーションが開発したRPGです。
音楽に植松伸夫氏、キャラクターデザインに藤坂公彦氏といった豪華な顔ぶれになっているだけでなく、独自企画として行われている“ダウンロードスターター”に応じて数多くのクリエイター陣を招き、配信後も精力的にゲーム内容が拡張されています。
■今後の展開や受賞をしての感想などをお届け!
――まずは第3位の受賞おめでとうございます! 率直なご感想などをお聞かせください。
坂口弘信氏:4位以下にかなり強者たちがひかえる中で3位ということで、非常に驚きつつ、うれしいです。
――投票方法は自由記述という形式をとらせていただきました。やはりゲーム性もしっかりしており、コアなユーザーさんたちがしっかりいらっしゃるという印象を受けました。
そうですね。コアユーザーさんの中でも、ひっそりと楽しんでいる方々も多いと思いますが、『テラバトル』が好きだと、しっかり発信してくださる人が多くて感激しました。
――配信開始から半年以上が過ぎ、ユーザーさんたちの反応などはいかがでしょうか。
もともとのコンシューマ制作から、アプリの運営という初めての試みをしているので、至らない点も多いと思います。大変なことも多々ありますが、そこを楽しんでいろいろとやらせてもらっています。
半年の記念というわけではないですが、レベルキャップ開放や協力バトルなどの要素を追加する大きなアップデートも行いました。対戦モードの開発も進めておりますので、近いうちに皆さんに楽しんでもらえると思います。
――サービス開始からもお時間が経ちましたが、開発体制に変わりはありますか?
『ラストストーリー』でメインプログラマーを担当していた中村拓人が、プログラマーとしてチームに加わりました。彼がオンラインまわりである、協力バトルや対戦モードなどを開発してくれています。
後は運営が1人増えましたが、結局のところ少数精鋭は変わりないですね。
――著名なクリエイターさんが参加することで話題のダウンロードスターターですが、現時点で180万DLに到達しています。コンシューマ版の開発決定まであと一歩ところですが、その辺りはいかがでしょうか?
すでに多方面との話は進めていますよ。何かおもしろいことができたら、とも思っています。どういう形式で提供するかは、試行錯誤している最中でして、バーチャルリアリティを使って展開するとか、何か突拍子もないことをしたいですね(笑)。
『テラバトル』がコンシューマで出たら、当然こうだよね」というのよりは、いい意味で期待を裏切れるように模索中です。具体的にはお話できませんが、おもしろいことにチャレンジしていくという意気込みです。
▲アプリのダウンロード数に応じたキャンペーンを実施し、大きな話題を呼びました。 |
――200万DLを達成した後のアプリ版『テラバトル』の展開というのをお聞きしてもよろしいでしょうか。
展開としては、ダウンロードスターターの続きを作ろうと思っています。ちょうどそれに関して、社内で話し合いをしているところですので、近い将来に皆さんに何かしらの情報をお届けできる予定です。
――200万DLまでは楽曲提供をしていただいたり、イラストを描いていただいたりしていましたが、そのような施策も続けて行われますか?
そうですね。ちょうど2、3日前に何人かとその話をしました。みんなが「そんなことが起きるんだ」と思えるイベントにしたいと考えていますので、絶賛仕込み中です(笑)。
――ストーリーとしては、第1部が完結している状態ですが、今後ストーリーはどういった広がりを見せていくのでしょうか? 個人的にはやっとプロローグが終了したような印象を受けました。
現在は30章まで遊んでもらえますが、Season2という形で31章、32章と今後も展開していきます。まだプレイしていない方もいるので、1章についても詳しくは話しませんが、新章では『スタートレック』風なバラエティに富んだ展開もできますので、いろいろと楽しみにしていただければ。
ダウンロードスターターの公約であった松野泰己の“松野ワールド”もできつつあります。基本的に物語は自由に作ってもらって、その中に『テラバトル』のキャラクターが入っていくという形になります。
他にも『ラストストーリー』とのコラボイベントは、『ラストストーリー』の後日談というお話になっています。そこに傭兵として、『テラバトル』のキャラクターが関わっていく形になります。
イメージとしては、マップ上に星がありますが、その中の1つで『ラストストーリー』の物語が展開している感じです。その星に降り立った時に、宇宙船に乗っているみんなが巻き込まれていくようにしていきたいですね。
“松野ワールド”や他の特別なものも、そういう風に展開しています。今は闘技場からですが、最終的には地図に表示させてもいいのかな、なんて考えています。いろいろな方が自分の世界観を持って、参加しやすくはなってはいます。
――坂口さんのほうからユーザーさんに伝えたい情報はありますか?
天野喜孝さんがデザインしたインビンシブルという初のZクラスキャラクターがいるのですが、進化素材がいままで手に入らなかったんですね。それが入手できるようになっていますので、ガンガン集めていただければと。
『ラストストーリー』のコラボは、難易度が少し高いのですけど、絵も音楽も同じでありつつ、藤坂公彦が新規に描き下ろしている背景などもあります。どこか懐かしさを感じながらプレイしていただけるものに仕上がっているので、ぜひプレイしてみてほしいですね。
▲香港や台湾など、世界各地でのサービスも続々開始されています。 |
――最後に今後の展望などをお聞かせください。
スマートフォン市場に参入するのは初めてでしたが、ここまで『テラバトル』をやってこられたので、大切に育てていきたいです。まだ不慣れな点もありますが、多少勘弁してほしいところもあります(笑)。
ユーザーさんのお陰で200万ダウンロードも達成しましたし、今後もおもしろいものを提供していきたいと思います。あまり他のものとは似た方向には行かずに、僕らは違う方向へ進んでもいきたいですね。
【読者からのコメント】
●パズル要素とシミュレーションRPGのようなカスタマイズの融合、イラストやBGMなど雰囲気のよさ、こだわりが感じられる高い完成度に魅了された。(しいあさん)
●音楽、キャラクター、ゲーム性、どれを取っても一級品。(暇人aさん)
●音楽、育成、詰め将棋のような戦略性、キャラクターデザインなど、すべてが楽しい。(交渉上手さん)
●著名なゲーム音楽家による楽曲提供やユーザー同士の協力プレイなど、他のゲームにはない魅力が詰まっています。(トニーJフランキーさん)
(C)MISTWALKER
データ