2015年6月17日(水)
米国ロサンゼルスで開催されるコンピュータゲームの見本市“E3 2015(Electronic Entertainment Expo 2015)”では、『ファイナルファンタジーVII』のリメイク情報と、『キングダム ハーツIII』の最新情報が公開されました。両作のディレクターを務める野村哲也氏へのインタビューを行えたので、その内容を一部抜粋してお届けします。
現地時間の6月15日に開催された“PlayStation E3 EXPERIENCE 2015”のプレスカンファレンスで明らかになった、『ファイナルファンタジーVII』のリメイク情報。プロデューサーは北瀬佳範氏、シナリオは野島一成氏、ディレクターは野村哲也氏が担当し、PS4向けに開発されることが発表されています。
――オリジナル版から20年たった今、はたしてPS4でどう進化するのかは非常に気になりますね。
まだ詳細は語れませんが、安易なリメイクにはなりません。仮に、グラフィックだけを次世代機用にキレイにしただけであるなら、オリジナル版は超えられないと思います。それだったら、PS4でもオリジナルのインターナショナル版を遊べるようになりますので、そちらをプレイすればすむと思います。
まだゲーム画面は出していませんがかなりの進化を遂げているので、ご期待ください。今回あらためてシナリオに野島さんの名前を出したということは、物語にも仕掛けが加わるということでもあるので、そこも期待していただければと思います。
――映像の最後には、今年の冬に次なる動きがあるとのアナウンスがありましたが?
今冬のどこかのタイミングで、続報をお届けする予定です。少なくとも正式タイトルは発表されると思いますが、そのほかの情報についてはどこまで出すかを現在調整中です。
多くの方々が心待ちにしてくれていることは自分もわかっていましたが、ようやく今回発表することができました。詳細はもう少し先となりますが、期待を裏切らないものが確実に進んでいます。次なる情報公開を、楽しみにお待ちください。
リメイク版『ファイナルファンタジーVII』のトレーラー映像はこちら
現地時間の6月16日に開催されたスクウェア・エニックスのプレスカンファレンスで最新映像が公開された、『キングダム ハーツIII』。『塔の上のラプンツェル』の参戦も発表されユーザーの期待も高まる本作についても、お話を伺ってみました。
――バトルはどのシーンも見ごたえがありますが、とくにローラーコースターやコーヒーカップに乗って戦う姿が派手でした。
あれは“アトラクションフロー”といって、今回の目玉要素の1つです。特定の条件が成立すると任意で発動させることができ、見た目にも凝ったものになっています。じつは映像で見られるUI(ユーザーインターフェイス)は仮のもので、実際にはアトラクションフロー使用時にUIにも変化が起こります。
それと、今回は崖や段差、坂などに対して、ソラのアクションが自動で変わる“フリーラン”を導入していて、よりダイナミックなアクションになっています。
――若き日のゼアノートとエラクゥスの会話が見られましたが、あれは実際の『KHIII』の冒頭のシーンになるようですが?
そうですね。彼ら2人の会話から、本編がスタートします。本当はもっと長い会話シーンなのですが、映像では抜粋してお見せしています。2人の外見から見てわかるようにかなり古い時代のシーンで、あそこに『KHアンチェインド キー』の物語がつながっていきます。
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