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2015年7月4日(土)

SCE吉田修平氏が『E3 2015』を振り返る! 裏話が多数披露された電撃PSプレミアムイベント第2幕

文:電撃PlayStation

 7月4日(土)に都内で開催された、電撃PlayStation編集部主催のプレミアムイベント“『戦国BASARA4 皇』発売直前スペシャルトークショーwith 電撃PlayStation/SCE WWSプレジデント・吉田修平氏と振り返るE3 2015総括”。その第2幕では、SCEワールドワイドスタジオのプレジデント・吉田修平氏と電撃PlayStation編集長・西岡美道によるトークショウが行われた。

『電撃PSプレミアムイベント』
▲海外のゲームイベントではひとたび立ち止まると写真待ちの列ができる吉田氏。“Shuhei”とフランクに呼ばれるのだそう。

 トークショウは、吉田氏の用意した84枚にも及ぶスライドとともに進行。吉田氏自身の視点から見た、E3開催期間1週間を振り返る形で進められた。

間一髪で逃れたリーク(情報漏れ)!?

 「これからE3に向かう!」という期待を感じられる、成田空港に到着した飛行機の写真から始まったトークショウ。まず、吉田氏が語ったのは『人喰いの大鷲トリコ』や『シェンムー3』といった、E3で初めて発表されたタイトルについてのことだった。

『電撃PSプレミアムイベント』

 発表された今でこそ周知の事実だが、これらのタイトルの情報が何かの間違いで漏れてしまっているかは吉田氏を含め、相当気を配っていたそうだ。

 SCEカンファレンス前に“Where’s The Last Guardian?”(『Last Guardian』は『人喰いの大鷲トリコ』の海外版タイトル)という曲をyoutubeにアップロードしていた海外のファンを見つけたという吉田氏。ツイートしたいけれども、情報を知っている立場だからこそできないという悶々とした時間を過ごしていたということも語られた。

 ほかにも『シェンムー3』を手掛ける鈴木裕氏が、E3会場設営に使われたフォークリフトの画像を「見つけた!」とツイートしたのを発見し、あわてて「これ以上のツイートはやめてくれ(笑)」と止めるなど、わかる人にはわかるエピソードもあったそうだ。『シェンムー』では主人公がフォークリフトを操作するシーンがあり、『シェンムー』といえばフォークリフトを思い出すユーザーも多い。

『電撃PSプレミアムイベント』
▲カンファレンス後、鈴木裕氏、スクウェア・エニックスの橋本真司氏との一幕。

 E3での発表後は前述の“Where’s The Last Guardian?”の投稿者に吉田氏自らツイートしたなど、肩の荷が下りたことと同時にファンサービス精神の旺盛さも感じさせるエピソードも聞くことができた。

Project Morpheusはユーザーが見られていることが臨場感に!

 トークショウはしだいにSCEプレスカンファレンスの話に移り、『Horizon Zero Dawn』や『No Man’s Sky』など国内外問わず話題のタイトルの概要や見どころを吉田氏が語っていった。

 プレスカンファレンスでは『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』のデモプレイ中に映像が止まるという事故も起きたが、そのおかげであらかじめ録画した映像ではなく、本当にデモプレイを行っているという認識を持ってもらえたというケガの功名的な効果もあったそうだ。

『電撃PSプレミアムイベント』

 そんななか、吉田氏がとくに力を入れて語っていたのがVRシステム“Project Morpheus”。プレスカンファレンスなどで多数のタイトルのPVが流れたが、本来はあの映像が視界いっぱいに広がるため実際に体験したときの感覚はPVとは段違いという点を熱く語っていた。

 なかでも通常のゲームや映像とは大きく異なるのが「登場するキャラクターが自分を見ている」という感覚をダイレクトに味わえる部分だそうだ。E3会場でもとにかく怖いと評判の『KITCHEN』のブース近辺では、定期的にプレイヤーの悲鳴が聞こえたなど、Project Morpheusだからこそ実現できたリアリティを感じられるエピソードを聞くことができた。

 ほかにもMorpheusをかぶったプレイヤーが巨大な怪獣となり、4人のプレイヤーと対戦する『Monster Escape』など、視点を複数用意できるからこその新たな遊び方もあるそうだ。


 吉田氏はまだまだE3にまつわるエピソードを多数用意していたようだが、時間の制約上そのすべてを聞くことはできなかった。しかし、これはE3 2015で発表された内容がどれも注目に値するということ。電撃PlayStation及び電撃オンラインで公開する今後の情報を含めて期待していてほしい。

データ

▼『電撃PlayStation Vol.593』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2015年6月25日
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