News

2015年9月22日(火)

『FF15』にはキーアイテムが存在する。チョコボは戦闘を回避することも可能【TGS2015】

文:itra喜一

 スクウェア・エニックスが2016年に発売するPS4/Xbox One用ソフト『ファイナルファンタジーXV(15)』。

 この記事では、9月19日に行われたTGS2015でのATRをうけて行った、田畑端ディレクター(通称:田畑D)へのインタビューをお届けする。

 物語や召喚獣、ゲーム本編ともかかわりを持つ釣りなどのアクティビティについてもうかがった。

■動画:『FINAL FANTASY XV』-ATRスナップショット- TGS2015

チョコボは単なる移動の要素ではなく、遊びに広がりを持たせるものに

――多くの情報が発表されましたが、TGS2015で行われたATRのポイントはどこでしょうか。

田畑端ディレクター:TGS2015で発表したポイントは、先日のPAXの時のドライブもそうですが、単なるシステムではなくレジャーの要素を持っているチョコボと釣りいうシステムです。

 普段行けないところもチョコボに乗れば行けるとか、釣りも収集要素を含んでいて、ずっとゲーム全般を通して楽しめるものになっています。

 釣った魚は料理に使えるので、キャンプで新しい食材を手に入れるというゲームデザイン上でも重要であり、サイドクエスト的なおもしろさもあるところがポイントです。

――最初に釣りについてお聞きします。釣りをできる場所がたくさんあると思うのですが、釣る場所によって釣れる魚は変わるのでしょうか。

 もちろん変わります。ATR中にも料理名がちゃんとあったと思うのですが、使う魚が違えばできあがる料理も変わりますよ。

――ちなみに時間や天候によって釣れる魚が変わることはありますか?

 それは、今のところありません。でも、時間や天候で釣れる魚が違うっていうのはおもしろいと思います。

『ファイナルファンタジーXV』

――続いてチョコボですが、車を除くと徒歩とチョコボが主な移動手段になるのでしょうか。

 はい。しかし、単なる移動手段と言うわけではなく、それ自体がいろんな遊びの広がりを持つし、移動システムでもあるという感じですね。

 長距離を移動する時は車で移動するのですが、車を降りたあとは徒歩で移動するかチョコボで移動するかの二択になるわけです。

 チョコボを借りるのにはギルが必要ですが、機動力があって悪路も走れる、かつ徒歩ではいけないところにも行けるということで、なるべくチョコボを活用していくといいですね。でも、チョコボに乗ったままダンジョンには入っていけません。

――ちなみに、チョコボに乗っている時に敵に出会うとどうなりますか?

 バトルになることもあれば、チョコボがバトルを防ぐこともあります。それはチョコボをバフできるシステムで、チョコボがすごく強力だとバトルを発生させないようになります。

――なるほど。ノクトたちにバフをつける際は、キャンプで料理を食べる必要がありますが、そこで料理の部分が絡んでくるわけですね。

 チョコボはエサですよね。エサはやはり野菜です(笑)。いい野菜を食べると次の日は、バトルを回避しやすくなるとか。

――料理ではなかった(笑)。そうすると、野菜を収穫する要素が? それとも、購入するんでしょうか。

 さすがに野菜を自分で収穫することはないですね(笑)。チョコボファームとかで購入することになると思います。

――チョコボは10日間などの期間でレンタルできるそうなので、何日ぶんか買っておかないといけないのでしょうか。

 結局、食べさせる野菜にバフを付けるので、牧場で買うだけでなく、フィールドで入手できたりも考えています。チョコボにバフがつくっていうのはおもしろいですよね。

――ATRの実機映像で見せてもらったチョコボについてですが、黒チョコボにも本当に少しだけ言及されていました。

 ATR中にも言いましたが、普通の黄色いチョコボと黒いチョコボでは、単純に色が違うとか、高くジャンプできるとかではなく、もう少し生態的な違いがあります。

 それは例えば、ブタとイノシシのような違いですね。ブタは、もともとイノシシを家畜用に品種改良したものじゃないですか。チョコボもそれと同様の関係にあります。

――飼いならされているか、野生かの違いみたいなことでしょうか。

 はい。なので、チョコボにも生態系のバックボーンがあります。本来、何もなく進化していくとこうなる、でも飼いならして人が乗れるようになるとこうなるとかは、ちょっと『FF15』っぽいですよね。

『ファイナルファンタジーXV』

ノクト自身が精神的に成長していく旅、ルシス国王が代々背負い続ける“老い”の宿命とは

――ストーリーについてお聞きかせください。TGS2015でのATR後に“Gamescom2015”の時に公開された序盤のあらすじを読むと、物語に想像の余地があると感じました。幼少期にルーナとノクトが過ごしていた時に、すでに婚姻の約束をしているのでは? とか憶測してしまいました。

 将来を誓い合ってはいないんですが、“何か”は約束しています。婚約自体は2人の意志ではなく、政治的なものです。

 ちなみに物語で、ニフルがどのくらいの領域を支配しているかとか、ノクトの国はこれくらいだったけど、これからどうなっていくかとか、そのいわゆる版図争いみたいなことが軸になるわけではありません。

 そういう戦時下においてノクトたち一行は、ルーナと結婚式を挙げる場所であるオルティシエという都市へ向かいます。オルティシエは、ニフルでもくルシスでもなく、その中間にあるアコルドという国の都市になります。ゲームの冒頭部分は、そこに向かっている途中に、調印式が行われているというシチュエーションです。

【あらすじ】

 王国ルシスと、帝国ニフルハイム──長きに渡った2国間の戦争が終わろうとしていた。

 停戦協定の調印式を数日後に控えたルシスの王子ノクティスは、友人とともに王都を発つ。和平の証として、帝国属州テネブラエの令嬢ルナフレーナと結婚式を執り行うことになっていた。

 しかし調印式当日、ニフルハイムはルシスを裏切り王都を襲撃する。

 ラジオの報道は、ルシスの象徴であった“クリスタル”が帝国の管理下に置かれたことと、ノクティスの父である国王レギスと婚約者のルナフレーナ、そしてノクティス自身の訃報をしきりに伝えていた。

 故郷の平和が一夜にして崩れ去り、ノクティスには3人の仲間と父の愛車だけが残された。情報が錯綜する中で、それだけが確かな現実だった……。

――オルティシエといえば、先日のPAXでのATRの際にイメージアートがお披露目されました。確か、リヴァイアサンもオルティシエにいるとか。

 そうですね。ちなみに、今回TGS2015の初日に公開したキービジュアルですが、これはオルティシエの“あるところ”です。とある儀式に向かう最中のアートでして、横にいる兵士はニフル帝国の所属です。

 オルティシエは、アコルドという国にある都市ですが、そこもニフルの支配下なので、監視しているといったところです。リヴァイアサンの存在もその状況に関係しています。

『ファイナルファンタジーXV』
『ファイナルファンタジーXV』

――ノクトの母親は幼少期に亡くなって、以後レギスに育てられていったということですが、ストーリーでは旅をすることでノクトの成長が見られるのかなと思いました。

 本編の中で幼少期からの成長をずっと描くわけではありません。先ほどお話したように、ゲームは調印式の直前にノクトが国を出たところから始まります。

 その旅というのは、最初は単なる仲間との旅だったのが段々と彼の王としての心の成長の旅に変わっていく。レギスの車の意味合いも、旅に出る時と、“ある出来事”があった後で変化していきます。

 子ども時代の話は旅の過程の中で少しずつ出てきます。

『ファイナルファンタジーXV』

――ルシスはクリスタルの加護があって守られているということですが、国を守る魔法障壁を維持するために、代々国王は老いが早くなるという点について聞かせてください。

 そこはファンタジーな部分ではあるのですけど、かなり大事な設定です。ゲームスタート時のレギスの年齢は、まだ50歳前になりますが、もう老人のようになっています。

 本当にそれぐらい老いるのが早いです。これに関しては、国王になると宿命づけられてしまうことです。

――ということは、ノクトも同じく“老い”を宿命づけられるのでしょうか。

 もちろん、ノクトも王位を継承すると老いが早くなります。

――今までの情報を汲み取っていくと、王位継承の前にひと波乱があったという流れになりますよね。

 そうですね。父親としてのレギスはノクトに王位を継がせることに迷いがあります。物語にはいくつか軸が存在するのですが、まずはノクトの成長物語として、いろいろなものを仲間と見聞きしていき、王になるための精神的な成長を遂げるというのが軸にはなっていきます。

ルシスについてさらに踏み込む。キーアイテムの存在が明らかに

――ルシスとニフルの状況など、世界情勢も一気にわかりました。特にルシスには、いろいろと秘密が隠されていそうです。

 今回お披露目したストーリーの部分は、キャラクターを紹介するために必要な材料を出しただけなのですが、実はもうちょっと世界の理(ことわり)の部分とかもありますよ。

 もう少し深い世界観の設定と、実際にゲームでやらなければいけないことがリンクしていたりはするので、もうちょっと情報を出してからのほうが期待を持っていただけると思っています。

 あと、ルシスの王は何代にもわたって続いています。ルシスの王が亡くなった時は、その代の王の叡智が蓄積されていて、次の王に引き継がれるようになっています。

 そこで重要になるのが“指輪”です。これが結構キーアイテムになっていて、王家は指輪を継承していいるんですね。もちろん、レギスもその指輪をちゃんと持っている。

――となると、ノクトが調印式に向かっている間に襲われたルシスで、その指輪がどうなってしまうのかが重要になりそうですね。

 そうです! ルシスの王は指輪に蓄積される叡智だけじゃなくて、力も残します。ファントムっていう武器があるじゃないですか。あれが、ルシスの王の代々の武器なんです。

――ゲーム上でカギになるアイテムがいくつかあるということですね。

 はい。ストーリー上、絶対手に入れなくてはいけない歴代の王の武器みたいなのもあるわけです。

『ファイナルファンタジーXV』

召喚獣は物語の根底にかかわる存在

――次に召喚獣について聞かせてください。PAXでのATRの時に人格・性別もあり、しゃべる、とお話されていましたが、具体的に何種類くらい登場するのでしょうか。

 そこは正直に言えば、たくさんはいないですよ。あいつも、こいつもみたいに数多く出てくる感じではないです。

――主要な召喚獣が登場するというイメージですか?

 そうですね。それら主要な召喚獣の中でも、ノクトと出会う必要のある、ストーリーの中で重要な意味を持って登場するのは数体です。加えて、ちょっとした小物の召喚獣も若干います。

――オルティシエにリヴァイアサンがいますが、彼らはニフルハイムの支配下に留まっているということについて、何か思うところがあるのでしょうか。

 召喚獣は人間の社会で起こっている出来事に一切興味がないですし、何を考えているかもわかりません。知能もあるし、性別もあって、意志も持っているのですが、人と同じ行動原理を持ちあわせていません。

 その意味のわからない感じが、人間とはまったく異なる存在であることを表しています。なので人間の中で繰り広げられるドラマには関係しません。

 そうではなく、星の起源や物語の根っこにある深い設定の部分に召喚獣は絡んできます。

『ファイナルファンタジーXV』

――確かに世界創生のイラストで、『FF15』の世界構築に召喚獣がかかわっているとも話されていましたね。

 そうですね。この星の創世記は、ある支配者たちが現れたところから始まっていって、そこからずっと聖書のような形で進んでいきます。

『ファイナルファンタジーXV』

――では最後に発売日の発表を控えて、今後どのようにファンとの関係性を高めていくのか教えていただけますか。

 来年の3月に発売日も含めて、大きな情報発信をさせてもらいます。

 それまでの期間、日本のファンの皆さんはもちろん、いろいろな国のファンの皆さんと、最高の『FF15』を作り、さらに広げるための関係や土台を築いていこうと思っています。

 また、ファンにとって最高の『FF15』を私たちも理解して、これしかないという一品に仕上げようと思っているので、本当にフォーラムでも積極的に意見をほしいですし、お会いできる機会がある時はコミュニティ的なイベントにも参加してもらって、直接、我々開発陣と会話をすることに協力してもらえるとありがたいです。よろしくお願いします!

 また、インタビュー会場に同席されていた開発メンバーの方々からもコメントをいただいいたので、こちらもぜひチェックしてほしい。

長谷川朋広さん:アートディレクターで、モンスター周りのディレクションを担当しています。今回は野生のモンスターと闇に潜むモンスターにメリハリをつけて作っているので、ぜひそのあたりを注目してもらえればと思います。

志田健一さん:アニメーター兼チームマネージメントをしています。長谷川と並んで『ヴェルサスXIII』のころからずっとかかわっているメンバーです。

 そして、現在僕のスクエニでの経験上、一番楽しくてやりがいのあるチームと仕事をしています。すごく個性的なメンツで作っているのですが、それをまとめて最高の一品をお届けしたいのでユーザーの皆さん、ぜひご協力をお願いいたします。

岩田亮さん:3Dグラフィックスを担当しています。体験版のエピソード・ダスカでは雨とか入っていなかったんですけど、もっとフィールドや時間の流れの変化が豊かになってユーザーの皆さんがそれぞれの体験をじっくりとゲームの世界の中で味わえるものになっているので、そちらも楽しみにしてもらえればと思います。

仲秋勇作さん:2Dアーティストをやっております。主に車をデザインしています。車に代表されるように、親子の絆がテーマでもあるので、ぜひ心待ちにしている皆さんにお届けできればと思います。

松澤雄生さん:キービジュアルを書かせていただきました松澤です。これからもキービジュアルを通じて、新しいストーリーの展開を描いていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

田畑D:本編では描かれないけれども、世界の重要な設定があるという、その部分を描いているのがキービジュアルなので、彼は今回はその部分を担当しています。

野末武志さん:ムービーディレクターをやっております。結構長い間ムービーの技術とゲーム体験の融合っていうのを目指していたのですが、ようやく今回の『FF15』でそれを実現できそうで、結果もでてきています。ぜひ楽しんでほしいなと思います。ちなみに、今はもうエンディング作っています!

那須靖明さん:デベロップメントマネージャーを担当しています。状況を見ながら開発全体の運営や進行の舵取りをする仕事です。また、先日ロケハンの動画が公開されたと思うのですが、過去に大型トラックのドライバーをしていた経験を生かしてロケバスのドライバーもしています。

 先ほど、田畑からもありました通り、3月の発表に向けて『FF15』のハンドルをしっかり握って、運転していこうと思います。

直良有祐さん:アートディレクターを担当しています。キャラクター周りとかを今回は主にやらせてもらっています。

 PS4/Xbox Oneなどのキャラクター周りは、今までのキャラクターデザインという形ではなくて、どちらかというと役者をコーディネートしていくというか、コスチューム、衣装系をアテンドしていくっていう感じが近いですね。

 そこで出てくるキャラクターだと、Gamescom2015の時にお見せしたレギスのシワの入り方ひとつとっても、キャラクターモデルの担当者にこういった人生を歩んできたキャラクターだからどういったシワの入り方したほうがいいだろうかとか、ノクト服のニオイだとか、五感を刺激するようなキャラクターを目指してやっています。

 まだまだ紹介できていないキャラクターがいますので、物語とあわせてキャラクターも楽しみにしていただきたいです。

『ファイナルファンタジーXV』

■東京ゲームショウ2015 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2015年9月17日~18日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2015年9月19日~20日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

(C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. MAIN CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA

関連記事

関連サイト

注目記事

アイコン別記事一覧

※クリックすると、ソートされた記事一覧に移動します。