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2015年11月12日(木)

『ガンダム バトルフォートレス』バージョン2.0を先行体験! その感想&変更点まとめ

文:イトヤン

 バンダイナムコエンターテインメントが、PlayStation Storeで配信中のPS Vita用ソフト『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』。本作の“バージョン2.0”アップデートが、11月12日より配信開始されます。

『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』

 『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』は、『ガンダム』シリーズを題材にした、基本プレイ無料(F2P)のリアルタイムシミュレーションゲーム。さまざまな『ガンダム』作品に登場したモビルスーツ(MS)で部隊を編成し、他のプレイヤーやCPUの要塞へ攻め込んで戦うことができます。

 バトルは、タッチでMSを出撃させるだけの簡単操作でプレイ可能。また、砲台や防壁、トラップなどで自分の要塞の守りを固め、他プレイヤーからの攻撃に備える戦略的要素もあります。

『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』

 “バージョン2.0”となった本作を、先行してプレイすることができました。これまでからどのような点が変更されたのか、またゲームの戦略がどのように進化したのかを、実際のゲームプレイに基づいて項目ごとに紹介していきます。

マップや操作ボタンのグラフィックが変更されて、より見やすく、操作しやすくなった!

・施設の位置や大きさがすっきりと見やすくなった

 まずは、下の2つの画面を見てください。これまでの本作での要塞マップの画面と、“バージョン2.0”でアップデートされた本作の画面です。

『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲こちらは従来までの『バトルフォートレス』の画面。
『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲そして、これが“バージョン2.0”に進化した『バトルフォートレス』の画面です。

 要塞に建設された各施設の機能自体は変わらないのですが、“2.0”では見た目にも整理されて、施設の位置や大きさがかなりわかりやすくなりました。

 また以前のバージョンでは、施設が地面となじんで境界を見分けづらかったところがあったのですが、“2.0”では地面のデザインがよりすっきりしたものになり、施設を見分けやすくなりました。このため、タッチ操作で施設の位置をずらしたりするのも、快適にできるようになっています。

 なにより、要塞の見た目がよりカッコ良くなったことで、自分の要塞を強化していくというモチベーションがアップするのが嬉しいですね。要塞の見た目という点では、もうひとつ大きな変化があるのですが、詳しくはのちほど。

・画面表示がよりわかりやく進化

 グラフィックの変更は、要塞の施設だけではありません。さまざまな情報を表示するユーザーインターフェース画面も、よりわかりやすい形に進化しています。

『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲ミッションや要塞攻防戦の結果、獲得したMSや資材を表示するリザルト画面なども、デザインが変更されてよりわかりやすくなっています。

・バトルでのゲームプレイが快適に

 “2.0”を実際に操作してみて実感できたのは、バトルでのゲームプレイが非常に快適になっているという点です。多数のMSをまとめて出撃させても、スムーズに操作できます。要塞マップの表示位置を動かしたり、拡大・縮小したりするのもラクに行えます。

『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲敵味方の多数のMSが入り乱れるバトルでも、MSの出撃やマップ表示の移動を快適に操作できます。こうした点はゲームの遊びやすさに直結するので、今回の改良は長くプレイする上で、非常にありがたいものです。

プレイヤーの拠点となる要塞の強さは“防衛力”でチェック!

・要塞の総合的な強さを“防衛力”で確認

 プレイヤー自身の拠点となる要塞に関しては、各施設の見た目以外にもいろいろと進化しています。

 下の要塞画面をよく見ると、画面の上部に“防衛力”という見慣れない表示があることに気づくはずです。この“防衛力”とは、要塞に建設された各施設の強さを合計したもので、この数値が大きければ大きいほど,強力な要塞だということになります。

『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲画面上部の中央に表示されているのが、“防衛力”の数値です。「この要塞の防衛力は878だから、ぜんぜんたいしたことないなぁ」といったことが一目でわかるようになりました。

 要塞に鉱山施設やエネルギータンクを建設しても、当然ながら防衛力にはほとんど影響しません。砲台やトラップを建設すると防衛力が上昇するのはもちろんですが、これらの施設を強化したり、MS待機スペースに強力なMSを配置したりすることでも、防衛力は上昇していきます。

・要塞を強化すると見た目やBGMが変化

 さらに、要塞を強化していくと変化するのは、防衛力だけではありません。施設を強化していくとその見た目が変化するのはこれまでと同様ですが、加えて、要塞の背景となる地面も変化するようになりました。

 こちらはプレイを先に進めた状態での変化となるため、先行プレイでは目にすることができなかったのですが、下に掲載している写真を見ると、パッと目にした瞬間にその要塞の強さが伝わってきて、かなりのインパクトがあります。

 さらに、BGMも同時に変化するそうなので、そちらも楽しみですね。

『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲こちらが要塞の第2段階。地面がコンクリートで覆われて、やや無機質な雰囲気に。
『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲そしてこちらが要塞の第3段階。防壁の変化とあいまって、なかなか迫力があります。また要塞が強化されていくにつれて、防衛力も上昇しているのがよくわかります。

 これまで見てきたように、“防衛力が上がる=要塞が強くなる”ですから、自分の要塞がどれだけ強化できたかを明確に理解できますし、ほかのプレイヤーの要塞とどちらがどれぐらい強いのか、確認するのにも便利です。

 そして、防衛力の数値が加わったことにより、ほかのプレイヤーの要塞に攻め込む“要塞攻防戦”にも、新たな変化が生まれました。

・“要塞攻防戦”で攻め込む相手を、防衛力を見て選択

 これまでの要塞攻防戦では、自分の攻め込む相手が自動的に決定されていました。しかし“バージョン2.0”では、対戦相手を複数の候補のなかから選択できるようになりました。この選択の判断に役立つのが、上で説明した“防衛力”です。

『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲要塞攻防戦で攻め込む相手を選択する画面。今回の先行プレイは配信前のため、要塞攻防戦を実際に体験することはできませんでした。とはいえ対戦相手の選択は、ふだん本作を遊んでいてぜひほしいと思っていた機能だけに、この話を聞いたときは嬉しかったです。

 防衛力は各施設の強さの合計となるため、これを判断の基準にすれば、弱そうな相手を狙って攻め込むことも、逆に強そうな相手にあえて挑むこともできます。

 ただし、要塞の配置についてはいざ戦ってみるまではわからないので、防衛力は低いのに巧妙な配置によって難攻不落の要塞となっている、なんてこともあり得ます。これからは防衛力を基準にした、プレイヤーどうしの駆け引きを楽しむことができそうですね。

強力なモビルアーマーを配備して、攻め込んでくる敵を撃滅せよ!

・強力なモビルアーマーや大型MSを要塞に配置できる

 さて、次にご紹介するのは、“バージョン2.0”の目玉ともいえる機能です。

 本作では“MS待機スペース”を建設して、手持ちのMSを自分の要塞に配置することができました。“2.0”ではこれに加えて、ビグ・ザムのようなモビルアーマーや、サイコガンダムなどの大型MSといった、大型機を配置することも可能になったのです! 

 新たに登場した“大型機専用ハンガー”を建設すれば、そこに手持ちのモビルアーマーを配置できます。配置したモビルアーマーの姿はもちろん、要塞マップ画面に表示されますから、そのインパクトは絶大です。要塞の守り神というか、防衛の要みたいな雰囲気になりますね。

『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲ビグ・ザムが配置された大型機専用ハンガーを、MS待機スペースと並べてみたところ。大型機というだけあって施設のサイズも、司令部とそれほど変わらないぐらいの大きさなのがよくわかります。攻め込んだ要塞にこんなのがいたら、怖いですよね……。
『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲新施設の大型機専用ハンガー。配置する大型機は手持ちの期待のなかから選択できるとのことですが、機体をどのように入手できるのかも楽しみなところです。

 強力なモビルアーマーや大型MSが新たに登場したことで、要塞を攻め落とすための戦略は今後、大きく変わっていくことになるはずです。

 大型機を避けるルートで攻め込んで司令部の破壊を狙うのか、最初に強力なMSを投入して大型機の破壊を目指すのか。いずれにしても、大型機をどのように攻略するのかで、頭を悩ませることになりそうですね。

『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲モビルアーマーや大型MSも、通常のMSと同様に強化することが可能。やりこみがいがありそうです。

・砲台の種類をオプションで選択

 既存の防衛施設では、砲台の建設方法が変更されています。これまでは、基本となる実弾系の砲台に加えて、ビーム系、マイクロミサイル、大型ミサイルと4種類の砲台が存在しており、それぞれを個別に建設していく必要がありました。

 バージョン2.0でも砲台の種類自体は変わらないのですが、実弾系の砲台を建設した後、オプションを選択して砲台の種類を切り替えることができるようになっています。

 砲台の建設可能数がまとめて管理される上に、種類の変更も融通が利くようになったので、かなり便利になったと言えるのではないでしょうか。

『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲バージョン2.0での砲台の建設は、まず実弾系砲台を建ててから、オプション選択で武装を切り替えるという形になります。

個々のMSの能力と、戦略を考える楽しさが際立つ形にバトルが進化!

・MS出撃数の変更によって、より奥深い駆け引きが可能に

 これまでは、要塞を構築して防衛網を作り上げる際の変化をご紹介してきましたが、そうして作り上げた要塞に攻め込むバトルの面でも、バージョン2.0では大きな変化があります。

『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲MS部隊を編成して援軍を選択し、ミッションや要塞攻防戦を戦うという流れはこれまでと同様です。もちろん、モビルアーマーをはじめとする“2.0”の新要素は、バトルの際に大きく影響してきます。

 これまで本作をプレイしてきた人なら、バージョン2.0でのバトル画面の左下に“出撃数”という表示があることに気づいたかもしれません。

 最大で50機(+援軍1機)のMS部隊を編成して、バトルに連れて行くことができるのはこれまでと同様なのですが、“2.0”では一度に出撃できるMSは20機までとなりました。

 すでに20機が出撃している状態では、マップ上の青い出撃エリアをタップしても、MSは出撃できません。敵の攻撃でMSが破壊されたりして、出撃数が20機より少なくなれば、また新たなMSを出撃できるようになります。

『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲20機のMSすべてが出撃した状態。この時に出撃エリアをタップしても、MSを出撃させることはできません。

 新たなバトルを実際にプレイしてみて感じたのは、一度に出撃できるMSの数に限りがあることで“どのMSをいつ、戦場のどこに投入するか”という戦略を考える楽しみが増えたという点です。

 強いMSをあえて温存しておいて敵の反撃の様子を伺ったり、戦場の一方に敵のMSを引きつけておいてから、手薄になった反対側に強力なMSを出撃させるといったことを、これまで以上に考える必要が出てきたのです。

『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲どのようなルートを進撃して司令部の破壊をを目指すのか、そしてそのためにはどのタイプのMSを出撃させればいいのか。“2.0”では要塞の配置を見ながらそうした戦略を考えることが、これまで以上に重要だと感じました。
『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲“2.0”で新登場したモビルアーマーや大型MSにどう対処するかが、要塞攻略の重要なポイントとなります。オトリのMSでモビルアーマーを引きつけておいてから、別のMS部隊で司令部を狙うといった戦略が必要になります。

・限界突破用の強化素材が新たに登場

 先にも解説したとおり、“2.0”では数で押しきるという戦い方ができなくなったため、個々のMSの“質”がより重要になってきます。

 そのためにも、強力なMSはなるべく強化したいところですが……MSを限界突破させてレベル上限をアップさせるには、同種のMSが複数必要になってくるので、レアリティの高いMSを強化するのはなかなか大変です。

 そこで“2.0”では、MSを限界突破させることのできる新たな強化素材が登場するとのこと。これを使って通常の手順でMSの強化を行えば、簡単に限界突破させられます。

 ちなみに限界突破用の強化素材には、汎用のものと特定の機体専用のものがあるそうです。強力なMSを育てるには欠かせないものになりそうなだけに、この強化素材がどのような形で入手できるのか、楽しみです。

『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲アイコンに“LB”と書かれている、限界突破用の強化素材。どうやら1個が同種のMS1機と同じ役割を担っているようです。
『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
『機動戦士ガンダム バトルフォートレス』
▲新たな強化素材を使用して強化を行うことで、そのMSのレベル上限をアップすることが可能です。

 これまで見てきたように、“バージョン2.0”アップグレードでは、より快適に遊びやすく、そしてより奥深い戦略を楽しめるようにゲームが進化しています。

 先行プレイを体験してみた自分としては、本作のキモである“要塞を構築する楽しさ”と、その要塞に攻め込むための“戦略を考える楽しさ”が、これまで以上により際立つ形になっていると感じました。

 これまで『バトルフォートレス』を遊んでいた人はもちろん、ゲームを離れてしまった人や、まだ遊んだことがないという人も、ぜひこの機会に本作にチャレンジしてみてください!

(C)創通・サンライズ
※画面は開発中のものです。

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