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2015年12月4日(金)

【電撃PS】『ネプテューヌVSセガ・ハード・ガールズ』を濃密レビュー。女神とセハガールが夢のコラボ!!

文:電撃PlayStation

 『ネプテューヌ』シリーズの最新作として発売されたPS Vita『超次元大戦 ネプテューヌVSセガ・ハード・ガールズ 夢の合体スペシャル』。『ネプ』担当ライターによる本作のレビューをお届けします。

『ネプテューヌ』

 セガ・ハード・ガールズと擬人化元となったハードの魅力に迫る連載企画も公開中です。

⇒第1回“セガサターン”編はこちら
⇒第2回“ドリームキャスト”編はこちら
⇒第3回“メガドライブ”編はこちら
⇒第4回“ゲームギア”編はこちら

セハガールとコラボで、かわいいキャラが倍増!

 『ネプテューヌ』シリーズの魅力は多々ありますが、1番はやっぱり登場人物が美少女なこと。今回はアイエフと新キャラクター・瀬賀初美(通称、セガミ)の2人が主人公で、シリーズおなじみのキャラたちも登場します。

『ネプテューヌ』 『ネプテューヌ』
▲ついに主人公の座を射止めたアイエフ。▲新キャラクターとして登場するセガミ。

 とくに、往年のセガハードを擬人化した『セガ・ハード・ガールズ』たちは注目です。ときに敵として、ときに仲間として物語に大きく関わってきます。セハガールや女神“本人”の加入はやや後半になりますが、序盤から“コピー体”が仲間になってくれるので、誰をパーティメンバーにするか迷いながらプレイできます。

『ネプテューヌ』 『ネプテューヌ』
▲メガドライブ▲ゲームギア
『ネプテューヌ』 『ネプテューヌ』
▲セガサターン▲ドリームキャスト

 また、“コピー体”のレベルは、“本人”が加入した時に引き継いでくれるので、経験値が無駄になることはありません。見た目や性能、擬人化元のハードが好きなど、自由にキャラクターを選んでOKです。

 なお、『ネプテューヌ』シリーズの看板娘であるネプテューヌは、本作においてほとんどの時間をバイクの姿で過ごします。戦闘時などは“別のネプテューヌ”が行うので問題はないのですが、どうしてこうなったのかもお楽しみに。

『ネプテューヌ』
▲バイク状態ならではのギャグを連発してくれます。

いわゆる“ループもの”のRPG

 物語は、アイエフが“歴史を司る大図書館”を訪れるところからスタート。そこにいた司書のイストワールから、次々と歴史書が消失する謎を解明してほしい、と依頼されます。歴史書が消えるということは、すなわち歴史がなくなっていくということ。愛用のバイクをタイムリープできるように改造してもらい、まずは過去の時代を観測しに出発。

『ネプテューヌ』

 訪れる各時代では、ことこどく女神とセハガールが争っています。クエストによっては女神側かセハガール側、どちらに味方するかを選び、戦う相手が変わったりすることもあります。

『ネプテューヌ』
▲なぜ対立しているか? その謎はゲームをプレイしてのお楽しみ!

 調査の末、歴史を消している者の正体が判明。その名も“歴史を喰らうもの”。初めて戦う際は驚異的な強さを誇るため、まず太刀打ちできません。この強敵を倒すためには、時代をさかのぼって過去からやり直す必要があるのです。

『ネプテューヌ』 『ネプテューヌ』
『ネプテューヌ』 『ネプテューヌ』
▲諦めない限り負けじゃない! 周回プレイで力をつけ、リベンジしよう。

かつてないほどに進化したダンジョンアクション!

 従来のシリーズでは、ダンジョン内で行える動作は歩いたり、ジャンプしたりする程度でした。今回はダンジョン内でできる動作がとても増えており、さながらアクションゲームのようです。

 新たなダンジョンアクションの追加で、一見して行き止まりの部分でも崖を降りることができたり、岩に隠れた小さな穴をほふく前進で抜けられたりするなど、ダンジョン内での楽しみが増えています。今までどおりシンボルアタックも存在していて、アタック時にキャラクターが少し前進するようになったので、敵に当てやすくなっています。

『ネプテューヌ』
『ネプテューヌ』
『ネプテューヌ』

 また、ダッシュができるというのは、思いのほか便利です。敵の接触を避け、深部まで高速移動が可能になりました。ダッシュジャンプなら、フィールドのいろんな箇所でショートカットができます。ダンジョンから帰りたい状況で、脱出するアイテムがなくても走ればラクチンです!

『ネプテューヌ』
『ネプテューヌ』
▲この程度の高さなら、ダッシュジャンプで飛び乗れます。

新しい要素が詰まった新鮮なバトルシステム

 RPGといえば敵との戦闘がつきものです。本作のバトルでは、キャラクターの行動がすべてアクションゲージ(AG)に依存しています。AGがいっぱいになってしまわない限り、何度でも移動や行動を繰り返せるのです。

 戦闘中はAGをためないように調整していくのがポイントで、AGが蓄積しすぎて、ゲージが赤色になってしまうとそのターンは終了。そして、次のターンが回ってくるまでにかかる時間が大幅に増えてしまいます。なるべく青色や緑色でターンを終了するように心がけましょう。

『ネプテューヌ』
▲AGをすべて使って放つチャージアタックは、HPが少ない敵のトドメに最適。

 AGの横にあるフィーバーゲージが100%になると、フィールドに星形のジェムが出現。取得すればいいことずくめのフィーバータイムに突入! 強力なエグゼドライブが使用可能になり、敵にターンが回らず“ずっと俺のターン”状態になります。行動するごとにフィーバーゲージを消費し、なくなるとフィーバータイムは終了します。

『ネプテューヌ』
▲ジャンプしてジェムを取れば、フィーバータイム開始。強敵用に残しておくのも手です。

 セガミやセハガールはシリーズ初登場なので、当然スキルも見たことのない技ばかり。セガゲームスの歴史に詳しい人なら、技名や演出の元ネタがわかりそうですね。

『ネプテューヌ』
『ネプテューヌ』
『ネプテューヌ』

 また、アイエフは“爆炎覚醒”、セガミは“セハガール化”が可能で、シリーズでいうところの女神化にあたるコマンドを備えています。“セハガール化”はいずれかのセハガールに変身するというもの。メガドライブに変身するなら、見た目だけでなくスキルもメガドライブと同一になり、パラメータにセガミの補正が加わって強化されます。

『ネプテューヌ』
▲“爆炎覚醒”したアイエフ。
『ネプテューヌ』
▲セガサターンに変身したセガミ、コピー体のセガサターン、敵のセガサターンの3人を集合させてみました。

パラレル設定なので、シリーズ未経験でも大丈夫

 『ネプテューヌ』シリーズではお決まりなのですが、やはりストーリーやキャラクターの設定はパラレル、知らなくても何も問題ありません。シリーズ未経験者でも、キャラクターのかわいさや、セガハードの魅力にひかれた方は、プレイしてみて損はないですよ。

 シリーズ経験者としては、『VII』以前にリリースされた『Re;Birth』のような雰囲気を感じました。クエストの難易度が事前に見えない、四女神の登場はネプテューヌのみなどの点は少し残念でしたが、シビアな戦闘や会話のおもしろさなど“ネプテューヌらしさ”は今回も健在。

 戦闘画面へのロードの短さ、スキル演出のかっこよさといった面も相変わらず素晴らしいので、経験者も未経験者もぜひ手に取ってほしいタイトルです。今後の『ネプ』シリーズへの期待が高まる1本でした!

(C)SEGA
(C)2015 IDEA FACTORY / COMPILE HEART / FELISTELLA

データ

▼『電撃ネプテューヌ』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2015年11月26日
■定価:1667円+税
 
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