セガ・ハード・ガールズと参加者の心が1つに。“セハガガライブ！～ソフトでハードな感謝祭!!～”レポート

文：kbj

　11月8日原宿アストロホールにて、“セガ・ハード・ガールズ”初の単独ライブ“セハガガライブ！～ソフトでハードな感謝祭!!～”が開催された。ここでは夜の部のステージについてレポートする。

　イベントには、M・A・O さん（ドリームキャスト役）、高橋未奈美さん（セガサターン役）、井澤詩織さん（メガドライブ役）、田中真奈美さん（セガ・マークIII役）、髙山ゆうこさん（マスターシステム役）、もものはるなさん（ロボピッチャ役）が出演。アニメ『Hi☆sCoool! セハガール』の主題歌や、キャラクターソングなどを熱唱した。

　トークコーナーでは、ゲストの中裕司さん、菅原そうた監督、杉本善徳さんを交え、さまざまな裏話やネタを披露した。

▲左から髙山さん、田中さん、井澤さん、M・A・Oさん、高橋さん、もものさん。

　セガサターンの起動音に続いて、「セーガー」というおなじみのジングルが響き渡る。会場のテンションが一気にあがると、そのまま1曲目の『セハガガガンバッちゃう！！』がスタート。M・A・Oさん、高橋さん、井澤さんに加えて会場のイベント参加者の掛け声が揃い、ワイワイガヤガヤなオープニングとなった。

　初披露となる『Super Sonic Racing』では、M・A・Oさんたちと入れ替わりで、田中さん、髙山さん、もものさんがステージに登場。サビでは最初にステージにいた3人も再登場し、ついに6人が勢揃い。スピード感のある曲調に加え、すべて英語の歌詞という難曲を完璧に歌い切ったセガ・ハード・ガールズに、会場からは「かっこいい！」と大きな歓声が上がっていた。

　当日は各地でいろいろなイベントが行われていたこともあり、メガドライブ役の井澤さんが「いっぱい来てくれてうれしい！　ありがとうございます！」と駆けつけてくれたファンに謝辞を述べると、ロボピッチャ役のもものさんは「デーゲームは盛り上がったので、ナイトゲームもがんばってください」とキャラにちなんだあいさつをした。

　続いてアニメのアルバム収録曲から『セハガガ行進曲～マーチ～』。イベントでは初お披露目のこの曲であったが、途中にある「セーガー！」のコールはバッチリそろっており、まるでおなじみの1曲のような客席とのかけあいを見せた。

　どこか懐かしいゲームサウンドを思い出させる一曲『ちょびっと16bit』を井澤さんが歌うと、そのまま高橋さんのソロ曲『NoNoNo No way！』に移行。『NoNoNo No way！』には、ツッコミ役のセガサターンらしく早口で歌う部分が多いため、目が離せないステージになっていた。

　次の曲はM・A・Oさんのソロ曲『きっと、大丈夫です！』。ドリームキャストの“夢を繋ぐ”という思いが詰まった歌詞を、明るくキュートに歌い上げた。

　ここで、ステージ上にスクリーンが降りてきて、菅原監督による秘蔵動画が公開された……が、こちらはあくまで外に出せないテスト映像ということで、写真の掲載は見送らせていただく。映像ではドリームキャストに加えて、『サクラ大戦』や『ぷよぷよ』で見たことがあるようなキャラが軽快なダンスを踊っていた。

　続いてのコーナーは出演声優や関係者によるトークショー。セガハードでさまざまなタイトルを開発してきただけでなく、アニメ『セハガール』ではセンター先生役として声優にもチャレンジした中さんは「“ぽぽぽん”は盛り上がりますね」と『セハガガガンバッちゃう！！』についてコメントした。

　他にも中さんが気に入っているのは、『若い力 -SEGA HARD GIRLS MIX-』のラップ部分。SG-1000からドリームキャストまでゲームを作ってきたのは「おそらく自分だけ」ということで、思い入れがひとしおのようだ。「時代が求めた16bitがすっごくいい！」と語った後、「あのハードたちがこんなカワイくなって･･････声優さんもカワイくて」と続け、会場をわかせた。

　曲を手がけた杉本さんは、レコーディング時から大変な曲だと思いつつ、収録していたという。「ライブで立て続けにやるとなお大変！」と声優陣を称賛していた。今回は前回のイベントで披露しなかった、『セハガガ行進曲～マーチ～』も熱唱されたが、この曲は、たくさんのレッスンを重ねたうえで完成し、披露されたとのことだ。

　話題はセガハードについて。中さんは、ハード的にはメガドライブは一番思い出深いという。苦労してできたうえに、セガを代表するキャラクター“ソニック・ザ・ヘッジホッグ”が生まれ、ゲームが世界中でヒットしたためだ。

　菅原監督が初めて買ったのはセガサターンだが、ハマったのはドリームキャストだったとのこと。ここで中さんから「セガサターンはとにかく大変だった」と告白。ハードを作っている時は最強の2Dハードとして作っていたが、某PSが出てきたため2Dだけではダメだと思い、変形スプライトを使い3Dポリゴンを頑張って表現していたという。

　杉本さんが印象的だったのはメガドライブ。あまりに好きすぎたため、ギターのエフェクターにしてしまったとのこと。しかもセットするゲームカートリッジによって音が変わるという。その現物が披露されると、会場から大きな歓声があがった。

　トークに続いて、声優陣によるアピールタイムが展開。セガ・ハード・ガールズのメンバーが恋愛ゲームのヒロインになったという設定で、デートした夜におやすみの電話をするというというのがテーマになっていた。

　それぞれ、キャラになりきったあいさつを披露していく中、トリを務めた井澤さんは、家に帰るやゲームをしているプレイヤーに向かって「おまえ、本当にゲームが好きだな。えっ、ゲームじゃなくてメガドラが好き!?　……バカ、おやすみ」というセリフで、大きな拍手を浴びていた。

　続いて、株式会社インデックスが提供するサービス“ストリエ”を使用した生アテレココーナーへ。アニメの脚本を担当した岐部昌幸さんが書き下ろしたドラマでは、今日のイベント後に、セハガールが打ち上げをするというストーリーが描かれていた。相変わらずにぎやかなキャラクター同士の会話を、声優陣が生で演じた。

　次のライブパートのゲストとして登場したのは、セガの光吉猛修さん。光吉さんと、田中さん、髙山さん、もものさんは、ゲーム『ニュールーマニア　ポロリ青春』で流れる『ハロハロナリヤンス音頭』を、ゲームの主人公ネジタイヘイが踊っていたダンスを交えながら歌いあげた。

　盛り上がるイベント会場に流れたのは、『サクラ大戦』でおなじみの『ゲキテイ（檄！帝国華撃団）』。オリジナルの曲とは一味違った雰囲気であるうえに、途中のセリフはセハガバージョンにアレンジされていたが、名曲の演奏に会場からは割れんばかりの歓声が上がっていた。

　イベントはいよいよクライマックスに。登壇したメンバーは、セガ・ハード・ガールズのイメージソングである『Blooming!!』、アニメのエンディングテーマ『若い力 -SEGA HARD GIRLS MIX-』を全力で歌いあげていた。

　メンバーが去ると「セーガー！　セーガー！」という、あまり耳慣れないアンコールが会場からあがる。精一杯応援するファンの声にこたえるべく、“セガ・ハード・ガールズ”のメンバーが登場。そのまま、『セハガガガンバッちゃう！！』が流れ始める。

　これまでのイベントで、3人で行っていた楽曲を6人で担当することで、振り付けも変わっているという。今回のイベントに際してメンバー一緒にレッスンを行い、長い時間を過ごしたため、仲がよくなったようだ。

　最後には「皆さんに、しあわセーガー、訪れますように！」という決まり文句がコールされて、参加者とキャストの夢をつないだ2時間に渡るイベントは終了となった。イベント終了後には、ハイタッチ会が行われ、こちらも盛り上がっているのを見てとれた。

▲当日の登壇者一同。

■“セハガガライブ！～ソフトでハードな感謝祭!!～”セットリスト
01.『セハガガガンバッちゃう！！』　M・A・O（ドリームキャスト）、高橋未奈美（セガサターン）、井澤詩織（メガドライブ）
02.『Super Sonic Racing』
03.『セハガガ行進曲～マーチ～』
04.『ちょびっと16bit』　井澤詩織（メガドライブ）
05.『NoNoNo No way！』　高橋未奈美（セガサターン）
06.『きっと、大丈夫です！』　M・A・O（ドリームキャスト）
07.『ハロハロナリヤンス音頭』　光吉猛修、田中真奈美（セガ・マークIII）、髙山ゆうこ（マスターシステム）、もものはるな（ロボピッチャ）
08.『ゲキテイ（檄！帝国華撃団）』
09.『Blooming!!』
10.『若い力 -SEGA HARD GIRLS MIX-』
・アンコール
11.『セハガガガンバッちゃう！！』
※記載がないものは、M・A・O（ドリームキャスト）、高橋未奈美（セガサターン）、井澤詩織（メガドライブ）、田中真奈美（セガ・マークIII）、髙山ゆうこ（マスターシステム）、もものはるな（ロボピッチャ）が歌唱。

(C)SEGA
(C)SEGA/セハガガ学園理事会

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データ

関連サイト

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