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2016年1月28日(木)

『SAO ホロウ・リアリゼーション』のアクションを独占プレイ動画付きでレビュー

文:てけおん

 バンダイナムコエンターテインメントが制作中のPS4/PS Vita用ソフト『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』のアクション部分をプレイしてみたので、そのレビューをお届けしていく。

『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』

 本作は、ゲーム『ソードアート・オンライン』シリーズ最新作。デスゲームと化したVRMMORPG《ソードアート・オンライン》のサーバーを基に、研究開発をかねて作られた新ゲーム《ソードアート・オリジン》を舞台に、主人公・キリトたちの冒険が描かれていく。

●動画:『SAO ホロウ・リアリゼーション』海外版ロンチトレイラー

 昨年末に明かされた本作の注目ポイントは下記の4つ。このうち、アクション部分のプレイでは、上の2つの部分を実際に体感することができた。

・4人パーティで冒険する
・完全アクションRPG
・オリジナルストーリー
・擬似MMORPGの進化

 なお、このレビューは昨年12月23日に実施されたニコニコ生放送“ゲーム『ソードアート・オンライン』シリーズクリスマス特番”で発表された体験版をプレイして執筆したものとなっている。

 この体験版は、台湾最大のゲームショウ“2016 Taipei Game Show”でも1月29日に公開される予定だ。日本でもプレイできるタイミングがあるか気になるところだが、その日が来ることを楽しみに待ちながら、レビューと動画をチェックしてもらいたい。

操作方法やスキルについて

 それでは簡単に操作方法を書いておこう。移動および視点の操作は左右のアナログスティックで行う。左アナログスティックを押しこむと、近くの敵をロックオン。右アナログスティックを押しこむとカメラが視点正面を向く。

 R1ボタンはステップ。左アナログスティックと一緒に入力することで、任意の方向にステップできる。R2ボタンは納刀と抜刀。

 □ボタンで通常攻撃、連続して押すことで連続攻撃を3回までつなげられた。連続攻撃は、左アナログスティックを入力しながら(移動しながら)繰り出すことで、3連続攻撃の後に緑色の光をまとった2連続攻撃を繰り出せた。

『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』

 △ボタンはソードスキル発動。×ボタンはジャンプ。ジャンプしながらも攻撃やソードスキルを出すことができた。また納刀時には投擲(とうてき)を使うことができた。

 使用できたソードスキルは全部で4つ。前方に大きく移動しながら黄色く光る剣撃を繰り出す《スラント》。4連撃を叩き込む《ホリゾンタル・スクエア》。周囲にいる複数の敵に一度にダメージを与えられる《スネークバイト》。当たった敵をスタン(一定時間行動不能)状態にできる《ヴォーパル・ストライク》。

『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
▲《スラント》
『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
▲《ホリゾンタル・スクエア》
『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
▲《スネークバイト》
『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
▲《ヴォーパル・ストライク》

 今回プレイしたバージョンでは、△ボタンにホリゾンタルスクエアが割り振られていたが、左アナログスティックと組み合わせて入力することで4種類のソードスキルを繰り出すことができた。

 左アナログスティックを任意の方向に入力しながら△ボタンを押すと、《ヴォーパル・ストライク》。スティックを素早く2回同じ方向に入力しながら△ボタンで《スラント》。スティック1回転+△ボタンで《スネークバイト》――といった具合。

 ソードスキルは空中で繰り出すこともできたので、電撃コミックスNEXTの『ソードアート・オンライン プログレッシブ』でキリトが見せたような空中ソードスキルも再現できる。

 ちなみに、□ボタンでの連続攻撃の後には硬直があるのだが、その際にキャラクターの身体が青く輝く瞬間がある。そこでソードスキルを入力すると、連続攻撃後の硬直をキャンセルしてソードスキルにつなげられる。ソードスキルを発動するとSPを消費するが、敵に大ダメージを与えるのであれば、積極的に狙っていきたいところだ。

『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
▲□ボタンによる連撃を繰り出した直後、このように身体が光る。

 ○ボタンは、敵の攻撃をはじくようにして防御するパリィを繰り出せる。この時、タイミングよく相手の攻撃をガードすると、自動でカウンター攻撃が発動し、反撃してくれる。

『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
▲パリィを発動させたところ。
『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
▲タイミングよく攻撃をパリィすると、このように反撃が発生する。

 タッチパッドボタンの右側でサブパレットを呼び出した際には、○ボタンはパリィではなく選択したスキルを発動させたり、アイテムを使用するためのボタンになる。スキルは回復系やバフ系、ソードスキルが確認できた。パレットは横10列×縦6列で60個までスキルやアイテムを登録できる。パレットの選択は、十字ボタンで行う。

 △ボタンにセットしていないソードスキルを使う場合は、パレットから選択し、○ボタンで発動することになる。アイテムは体力とSPのポ―ション、状態異常の回復薬を所持していた。

『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
▲ソードスキルやスキルは、《ソードアート・オンライン》に準拠したものとなっているようだ。新しいソードスキルなどは登場するのだろうか?

 上でSPポ―ションと書いたが、SPはスキルとソードスキルの発動時に消費。時間経過とともに回復する。ソードスキルは連発できるが、スキルやパリィにはクーリングタイムが設定されていた。

 最後にL1ボタン。これは、パーティに指示を出す際に使うボタンで、押しっぱなしにすることで、方向ボタンや○×△□ボタンが下のスクリーンショットのように変わる。

『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
▲PT上とPT下とあるが、これは指示を出すパートナーを選択する時に使用する。

 ちなみにイイねボタンを押したり、冒険中にお願いされた行動を実行したりすることで、『インフィニティ・モーメント』や『ホロウ・フラグメント』のようにアスナたちから“♪”が出ていた。これまでのように、好感度や成長の方向を指示するものなのかもしれないが、現時点では不明だ。

『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』

 それでは、各種攻撃アクションの様子を動画でご覧いただこう。

●動画:『SAO ホロウ・リアリゼーション』攻撃アクション

パーティで戦う感覚が強いアクション

 本作では、パーティメンバーと連携することで敵に対して効率的に戦えるシステムとなっていた。連続で攻撃をつなげていくことで、どんどんとダメージ倍率がアップしていき、一撃のダメージが最大で5倍以上まで跳ね上がっていた。

『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
▲キリトの頭上に表示されている“×3.5”や“×5.0”の数字がダメージ倍率。できるだけ攻撃の手を止めないことが高倍率を維持するコツとなる。

 パーティメンバーとの連携でもうひとつ紹介しておきたいのがソードスキルを連携させていく“SKILL ALLIED”システム。その名の通り、パーティメンバーがタイミングよくソードスキルを“つなげて”いくことで、高ダメージを与えられる。ソードスキルの連携に成功すると、追加でダメージが与えられる。

『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
▲“SKILL ALLIED”する様子を見ていこう。まずは、アスナの指示でシリカがソードスキルを発動。
『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
▲続いてリズベット……。
『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
▲アスナとソードスキルを敵にお見舞いし……。
『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
▲そしてキリトがフィニッシュを決める!

 敵と戦う際の指示は、先ほども言ったようにL1ボタンと方向ボタン&○×△□ボタンの組み合わせで出せる。しかし、アスナたちは個々の判断で各種スキルを使ってくれるので、慣れないうちは無理して使わなくても大丈夫かもしれない。

 また、パーティコマンドには“回避しろ”などの項目もあるので、強敵と戦う時には、タイミングを見て回避させる必要もあるだろう。ちなみにパーティメンバーが倒れてしまった場合は、そばに近寄って○ボタンを一定時間ホールドすることで、回復させられた。

『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
▲倒れたリズベットに駆け寄って、手当てをしているところ。

『インフィニティ・モーメント』からの流れをくんだアクションRPG

 ゲーム『ソードアート・オンライン』シリーズを遊んできた人たちに説明するのであれば、『インフィニティ・モーメント』→『ホロウ・フラグメント』の流れをくんでいるアクション作品と言うのが早いだろう。

 この2作を遊んでいた人であれば、すぐに操作感覚をつかめるし、本作は、そうした流れを取り入れながら、完全アクションとして調整したゲームになっている。

 今回操作できたのはキリトだけで、使えた武器も片手剣のみであったが、仲間たちはもちろん、スキルも武器種もまだまだたくさん登場する……はず。電撃オンラインではそうした最新情報をどんどんお届けしていくので、楽しみに待っていてもらいたい。

 レビューの締めに、巨大ボスとの戦闘シーンを動画でご覧いただこう。また、今後も本作に関する情報はわかり次第お届けしていくので、楽しみに待っていてもらいたい。

●動画:『SAO ホロウ・リアリゼーション』巨大ボスとの戦闘

(C)2014 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAOII Project
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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