2016年1月23日(土)

【なぜなに三国志12合目】『三國志』30周年記念企画も最終回! シリーズ全作品を振り返る

文:電撃PlayStation

 今年30周年を迎えるコーエーテクモゲームスの『三國志』シリーズ。三国志ならゲーム、漫画、小説、史実なんでもござれな2人が、過去シリーズをダシに三国志をアレコレ語っちゃう企画も今回で最終回!

うどん先生 KYS
『電撃プレイステーション』 『電撃プレイステーション』
▲『信長の野望』から歴史に入った、ゲーム脳歴史ライター。好きな『三國志』は『三國志IX with パワーアップキット』『三國志 11 with パワーアップキット』『三國志V(3DS版)』。あと『三國志戦記』『三國志Internet』も名作だったと思う! ▲小学校低学年時に父親が持ってた横山光輝“三国志”を読んでこの世界に入る。その後、“蒼天航路”“龍狼伝”“天地を喰らう”などマンガは読み漁る。好きな『三國志』は『V』と『12対戦版』。

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シリーズのもうひとつの出発点!『三國志III』

うどん:イエエエイ。『三國志13』の発売日もいよいよ近づいてきたね!

KYS:前回と同じ始まり方だ……。

うどん:発売直前の1月24日にはYouTube Liveの電撃オンラインchで、『三國志13』の生放送もやるんだよ! なんと大陸統一まで放送しちゃうという、ほんまコーエーさんは太っ腹やで企画。

KYS:何か嫌な予感がしてしょうがない。大丈夫? 滅びない?

うどん:全武将プレイ作品だから、滅んだら滅んだで強いとこに移るとか、反乱起こすとかするよ! そこは高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に対処するのです。

KYS:それフォーク准将のセリフだよね!?  あと行き当たりバッタリってことやね?

うどん:ちなみに出演者は俺とおまえとおまえと俺。あと、電撃オンライン編集長の野村氏。

KYS:残像出てるけど要するに3人ね。電撃の『三國志』好きを引っ張り出してきた企画だね……。

うどん:イェスゲイ!

KYS:あ、そのフレーズ懐かしい。

うどん:なんだかんだでこの企画も12回目で、半年くらい続けたからなあ。いよいよ今回は最終回?

KYS:”?”つけなくても最終回だよ!

『三國志』
▲発売は1992年。に、24年前!? 「発売前にまだ生まれてないぜ!」って方もいるのでは。あ、『三國志』コラム読むのはおっさんばっかりですね。はい。

うどん:ってわけで今回は最後に残った『III』のお話。『三國志』というと初代と『II』がやっぱりイメージ大きくてそこで固まったといわれてるけど、『III』ものちのシリーズに大きな影響を及ぼした作品なのだ。

KYS:へー。『III』って顔グラフィックはやけに覚えてるんだけど、あんまり内容覚えてないなあ。

うどん:まず戦略が国単位じゃなくて都市単位になったこと! これが一番大きくて、以降ほとんどのシリーズでは戦略画面が都市単位になってるのだ。で、各都市が街道で繋がってる形だね。

KYS:そういえば都市間の戦場も『III』からだったね。長坂や赤壁が初登場だった気が!

うどん:なのだ。で、黄河や長江が防衛ラインとして意味を持つようになったのもあって、ここで”陸指揮”、”水指揮”が登場したというわけ。『IV』で登場した“統率”の前身だね。

KYS:周瑜や呂蒙は陸も水も得意だけど曹操や劉備は水がサッパリだった記憶。

うどん:だねー。指揮が70以上あれば“一斉攻撃”が可能で、武力+指揮が一定以上あれば将軍への任官もできたのだ。そういえば武官、文官、将軍、軍師という役職分けも本作が初めて。

KYS:武官は軍事系、文官は内政系のコマンドしかできないんだよね。で、将軍と軍師は両方できたっけ。

うどん:そうそう。でも武官や文官は6カ月ぶんとかまとめて命令を出せたので、武官や文官もちゃんと役に立つ場所があったのだ。

『三國志』
▲都市を街道で繋げた戦略マップ。最近のシリーズから、そう遠くない見た目のイメージです。

うどん:戦場ではまだ“埋伏の毒”が猛威を振るってた時期かなあ。っていうか、初代~『VI』まで、『V』を除くと埋伏めっちゃ強いままだった気が。

KYS:“埋伏の毒”って三国志でそんなに役にたったっけ。

うどん:蔡和蔡中?

KYS:まったく役に立ってないね……。

うどん:もうちょっと賢い武将を送ってればすごいことになってたよ!

KYS:う、うん。話が戻って『III』の戦いは攻城戦が初めて登場したよね。初代と『II』では城が1マスぶんのただの堅い地形だったから、これはうれしかったなあ。どこから城を攻略しようかってワクワクしたわ。

うどん:だねー。これも以降のシリーズで定番化した要素のひとつやね。あと定番化としては、『III』では兵器が初登場。騎馬、弩、強弩、闘艦といった兵器を用意することで、その兵科に編成できたのだ。

『三國志』
▲今見ても臨場感ある戦場マップ。攻城戦のワクワク感は、『III』が初出ですね!
『三國志』
▲雨降る夜の戦い。昼夜の区別や天候は、作品によってあったりなかったりですね。

うどん:まったく誌面で伝わらない話なんだけど、『III』は音楽がカッコいいんだよ。パッパーパッパッパーパラッパーパララララー!

KYS:お、おう。

うどん:パッパーパッパッパーパラッパーパララララー!!!!

KYS:やめてー!

うどん:今のは大国になったときのメインテーマで、帝位についたときの曲はパッパララ~パララ~ピョロロロロロッポー。そして突然始まるドゥドゥドゥドゥドゥドーン! 何かとビビったら、またピョロロロロッポー。

KYS:もうなんなの君!?

うどん:まあSFCで一番ゲーム遊んでたときにプレイしたからか、やけに『III』はBGMが記憶に残ってるんだよね。記事用にPC版プレイしたら、記憶より音がシャープでメチャクチャカッコよかったッス。

KYS:『三國志』シリーズっていつもBGMカッコイイよね。『13』も楽しみだわ。

うどん:なんでもかんでもそうやってうまくまとめやがって!

『三國志』
▲個人的にシリーズで一番好きなBGMでした! 余談ですがPC版は本作からマウス対応。初代と『II』を今遊ぶとテンキー入力がちょっと辛かったッス。

うどん:ちなみにシナリオ関連では、初めて孔明死後のシナリオが登場したのだ。それまで一番あとのシナリオは『II』の220年だったんだけど、曹操、関羽死後の221年、孔明死後の235年が登場! というか、6本のシナリオ中2本で曹操が死んでるッスね。

KYS:曹操なんですぐ死んでしまうん?

うどん:235年はその名も“姜維、亡き孔明の志を継ぐ”。とはいえ、シリーズ初期の作品の後期シナリオって、国数多い割に武将数少なくて、プレイが面倒なんだよね。

KYS:ぶっちゃけた。

うどん:まあでも『III』はシナリオの幅が広がったことで、武将の数もずいぶん増えのよ。『II』が352人で、『III』は531人。後期シナリオファン待望の文欽が登場したことで、毋丘倹、諸葛誕とトリオが組めるようになったのだ!

KYS:そこ、そんなに需要あるかなあ……。

うどん:あと、初の女性武将として貂蝉が登場したのも『III』からだね。特定のイベントをこなすと仲間になるんだけど、条件よく覚えてないから撮影挫折しちゃった。

KYS:そこはがんばろうよ! それすごく需要あるとこだよ!

『三國志』
▲劉禅、曹叡、孫権が君主の235年シナリオ。後期武将も大幅に増えております。

うどん:みたいな。まあ『III』って『II』のあとの作品だからイマイチ覚えてない人多いと思うんだけど、戦略マップの都市制、攻城戦、兵科、女性武将、後期シナリオあたりが登場したじつは画期的な作品だったのだ。作品テーマもズバり“従来のシリーズからの脱却・変革”。初代、『II』から見事に飛躍を遂げた良作だよ!

KYS:まとめた!

うどん:ってわけで『III』の話はここまでで、今回は連載最後ということで過去シリーズを全作品改めて振り返ってみようと思うのです。

KYS:どんどんぱふぱふー!

初代『三國志』

作品テーマ“人材登用の魅力”

『三國志』

 記念すべきシリーズ第1作。もう30年前、あ、年が変わったので31年前の作品です!

 呂布の武力100、諸葛亮の知力100は1作目からの伝統。毎ターン1コマンドが実行可能で、富国強兵に励みながら大陸の統一を目指します。最大8人プレイが可能で、よく兄弟と一緒にプレイして喧嘩になったもんです。

 ある意味火計が最も強かった作品。火に巻き込まれると、武将も兵士も即死! 炎追い詰められたら、退却以外の選択肢はなし。伝説の“姫ごと皆殺し”をはじめ、玉璽の探索や他の勢力や商人に借金するなど、独自要素も満載でした!

今プレイしたうどん的評価→★
今プレイするなら→PC版の『13』に同梱されてます!

『三國志II』

作品テーマ“権謀術数の面白さ”

『三國志』

 第1作のさまざまな部分をパワーアップ! とくに作品テーマどおりに計略関係が充実し、“二虎競食”、“埋伏の毒”、“駆虎呑狼”、“敵中作敵”、“偽書疑心”という5つのコマンドが新たに追加された。

 とくに“埋伏の毒”はシリーズを通して強力な計略だが、本作では“偽書疑心”からの登用コンボが猛威を振るった。手持ちの兵ごとごっつあんです!

 本作では戦場での一騎討ちも追加され、猛将、知将たちがさらにそれぞれの見せ場を得たことになる。ちなみに本作では最大12人プレイが可能。プレイ人数が4人も増えた……! もはやパーティーゲームの領域だっ!

今プレイしたうどん的評価→★
今プレイするなら→『II』ベースの『三国志ツクール』を遊ぶのだ!

『三國志III』

作品テーマ“従来のシリーズからの脱却・変革”

『三國志』

 都市や兵器などが新登場。“一騎討ち”は戦場でコマンドとして実行するようになった。システムやビジュアルが初代、『II』から大きく変化し、ある意味『III』がシリーズの新たな出発点ともいえる。

 初代、『II』の流れでついでに書いておくと最大8人プレイが可能。SFC時代、やっぱり兄弟と喧嘩しながらプレイしました。

今プレイしたうどん的評価→★★
今プレイするなら→3DSの『三國志2』が『III』ベース+あちこち今風カスタマイズ

『三國志IV with パワーアップキット』

作品テーマ“武将の個性の表現”

『三國志』

 武将に全24種類の特技と新能力“統率”が追加され、人材評価の項目が今のシリーズに近い形に。最多特技が諸葛亮なのも密かなシリーズの伝統。

 “一騎討ち五番勝負”や“落雷”などとんでも要素満載。おまけに水滸伝武将や戦国武将も登場。だがそれがいい。うどんさん、久々のプレイになぜか滅茶苦茶ハマってしまった。

 全体的な難易度は低くコツをつかめば攻略は容易で、初心者にもオススメしやすい作品です。うどんさん見落としてたんですが、DSで『IV』をリメイクした『三國志DS2』って出てたんですね……。評判いいし買えばよかったああああ。あともう流れで書くけど最大8人プレイが可能!

今プレイしたうどん的評価→★★★★
今プレイするなら→DS版『三國志DS2』が『IV』ベース+あちこち今風カスタマイズ

『三國志V with パワーアップキット』

作品テーマ“国を作る、民衆の力”

『三國志』

 登場武将はピッタリ500人。名声システム、陣形の採用など、個性的な要素が満載。各種システムを全体的に簡略化しており、前作『IV』と大きく毛色の違う作品となった。古き良き『三國志』の頂点ともいえる作品で、ファンから根強い支持を受け続ける。

 ちなみに3DS版『三國志』は本作がベースで、“名君チャンピオン道場”など多数のやり込み要素を追加。うどんさんの3DSにもう何年も刺さりっぱなしです。

今プレイしたうどん的評価→★★★★
今プレイするなら→3DS版『三國志』が『V』ベース+あちこち今風カスタマイズ

『三國志VI with パワーアップキット』

作品テーマ“天の時、地の利、人の和”

『三國志』

 “王佐”、“覇権”など“夢”の概念が追加され、相性とは別の形で武将の関係性を表現。ときには国内の派閥抗争にまで展開した。なるべく同系統の夢を持つ武将を一緒に仕事させないとならないため、内政はやや気疲れするかも?

 年数によって能力が大きく増減するのも特徴で、初期シナリオでは張遼や呂蒙らの若造どもを、皇甫嵩、朱儁先生たちが蹴散らす胸熱展開。

 本作で初めて採用されたセミリアルタイムの戦闘システムは、まだまだ荒削りながら従来システムとは一線を画する内容で、観戦しているだけでもニヤニヤできちゃう? また、一騎討ちはこの作品以降コマンドバトルになったほか、8人プレイができる最後の作品となった。

 あと、今回の連載中になぜかうどんさんが一番ハマった作品でした。癖が強すぎるからかなあ……。

今プレイしたうどん的評価→★★★★★
今プレイするなら→PSストアで購入可能(PSP、PS Vita)

『三國志VII with パワーアップキット』

作品テーマ“ビジュアル一新”

『三國志』

 初めて全武将プレイが可能になった記念すべき作品。まだまだやれることは少なく、一般武将の場合、普段は自己鍛錬を繰り返しながら君主の命令を待っていることが多い。でも、その自己鍛錬の繰り返しが奇妙なおもしろさに昇華された作品。うどんさん、某ダンジョンRPGとか好きだからかなあ……。

 さっき8人プレイができる最後の作品と書いたけどあれは嘘だ。本作でも裏ワザを使ってマルチプレイが可能! 詳しくは第2回参照。

今プレイしたうどん的評価→★★★
今プレイするなら→PSストアで購入可能(PSP、PS Vita)

『三國志VIII with パワーアップキット』

作品テーマ“十人十色”

『三國志』

 『VII』からやれることが増え、結婚や義兄弟といった要素も。脅威の全年代プレイが可能な唯一の作品。シナリオ数は51。ぱねええ。『VII』同様に自己鍛錬が楽しい作品ですが、こちらは能力ではなく特技をチマチマ鍛える形。

 うどんさん、いつもシナリオ情報見てるだけで満足しちゃって、じつは一番プレイしていない作品です。あれもやりたい、これもやりたい! って目移りしちゃって……(言い訳)。

今プレイしたうどん的評価→★★
今プレイするなら→PSストアで購入可能(PSP、PS Vita)

『三國志IX with パワーアップキット』

作品テーマ“動乱”

『三國志』

 でました、シリーズ最高傑作と名高い『IXPK』! 1枚マップで再現された中国大陸を舞台に、セミリアルタイムの戦略が熱い作品です。

 戦術部分はバッサリとカットしており、プレイヤーは戦略に注力。街道の概念が存在しないため敵勢力同士の交戦に乱入したり、空き巣狙いで奇襲を仕掛けたりと、戦略の自由度はかなり高めです。敵の思考ルーチンもほどよく好戦的で、歯ごたえアリ。 後期シナリオ、IFシナリオ関連も充実しており、“超・三國志”シナリオや、蜀滅亡後のシナリオなど本作独自の舞台も。

 あと異民族の脅威。倭国強し!! クリア後は異民族でも遊べるようになるので、倭国プレイを満喫するのも手。新武将作戦で燎宇を配置するまでがお約束です。現在の技術でリメイクしてほしい作品ランキング、堂々ナンバー1。うどんさん的に。でも久しぶりに遊んだら、毎ターンの敵の焼き討ちがちょっとうっとおしかったり。

今プレイしたうどん的評価→★★★★★
今プレイするなら→PSストアで購入可能(PSP、PS Vita)

『三國志X with パワーアップキット』

作品テーマ“乱世のドラマ、ここに開戦!”

『三國志』

 『VII』『VIII』に続く全武将プレイ作品。個人イベント、シナリオ関連が豊富で、ニヤりとできるシチュエーション多し。山に登ろうとする馬謖を引き留められるのは、全蜀ファン待望の展開でした。

 本作で舌戦が追加されたほか、戦場では特技“軍師”持ちが超便利。すなわち知将ゲー。大陸各地方の嫁候補とのイベントもアリ。俺の嫁は崔鶯鶯。

 あと、後半に勢力が巨大化すると“戦役”が選択可能になりました。1都市や1戦場を舞台にした通常戦闘とは違い、1地方丸々を舞台にした大規模な合戦。戦闘と戦役で分けるってアイデアはすごくよかったんですが、街道で部隊が詰まりまくり→兵糧切れでうろうろ……という残念な場面が多かったです。イベント関連はシリーズで一番おもしろいんだけどなあ!

今プレイしたうどん的評価→★★★
今プレイするなら→PC版

『三國志11 with パワーアップキット』

作品テーマ“勝利のカタルシス”

『三國志』

 今となっては笑い話ですが、発売当時は酷評の嵐だった『11』。CPUのルーチンがね……! しかし数々のアップデートと『パワーアップキット』版の投入で、今やシリーズ屈指の傑作と名高い作品です。近年の作品なら『IX』と『11』が双璧と断言していいでしょう!

 水墨画調の1枚マップと、一騎討ちや舌戦の味のあるレンダリングは、独自の雰囲気をかもしだしております。

 本作のおもしろさを支えるのは、戦略面での歯ごたえとCPUの適度な好戦ルーチン。小国に対しても容赦ない侵略を仕掛けてくるわけですが、それを事前に設置した軍事施設やら、武将たちの戦法を駆使して撃退できたときは脳汁出まくりです。

 また、武将個々が持つ戦法はメリハリが強烈で、諸葛亮+馬謖、曹操+荀攸の組み合わせはまさに鬼! 一騎討ちは最大3対3にまで展開するコマンドバトル。これも展開がドラマチックになりやすく、個人的にはシリーズで最もおもしろい一騎討ちでした。

 武将の能力研究や勢力ごとの技巧など、チマチマ遊べる要素も満載。イベント関連も豊富で、新野を去ろうとする徐庶を劉備が舌戦で止めることができたり! 内政に関しては箱庭未満で、結局どの都市も似た配置になりがちという欠点も。まあ軍事施設をあちこち作って、鉄壁の要塞を作るのが楽しいからいいんですが!

今プレイしたうどん的評価→★★★★★
今プレイするなら→PC版

『三國志12 with パワーアップキット』

作品テーマ“衝撃の戦略”

『三國志』

 無料配信中の『対戦版』もあることから、戦闘システムに重点を置いた作品です。戦闘がとにかく楽しく、兵科の3すくみや各武将の戦法を利用し、大軍を撃退するのがぎもぢいいいい。スピーディーでリアルタイムな展開が熱い!

 水上戦がなかったり、純粋な野戦がなかったりするのは残念なんですが、そこは戦闘システムが『12』の系譜である『13』に期待。

 あと周瑜&呂布の戦法が強烈で、万単位の敵兵士が消し飛びます。武将ごとの個性が戦場でかなりハッキリ現れるので、武将登用に必死ですとも!

 反面、内政や計略関連は簡略化されており、戦術性を楽しむことに特化した作品ともいえます。

 なんのかんの賛否両論ある作品ですが、この戦闘システムを楽しめるなら末永く遊べる一作。『対戦版』は貴重な“三国志”対戦ゲーですしね。オフ専のうどんさんも、PS Vitaは『12』専用機です。

今プレイしたうどん的評価→★★★
今プレイするなら→PC版、PS Vita版


うどん:みたいな。これにて全12回連載終了だよ!

KYS:おつおつ。

うどん:次は『蒼き狼と白き牝鹿』シリーズでやろうよ!

KYS:え、うん、需要がね? 僕も読みたいけど。

うどん:じ、じゃあ『信長の野望』シリーズで……。ほらシリーズ30周年だよ!

KYS:それは一昨年言えよおおお!

データ

▼『電撃PlayStaton Vol.606』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2016年1月14日
■定価:657円+税
 
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