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2016年5月16日(月)

『ドラゴンクエストヒーローズII』ハッサン役・安元洋貴さんにインタビュー! ハッサンの魅力は“わかりやすさ”

文:電撃PlayStation

 スクウェア・エニックスが贈るPS4/PS3/PS Vita用ソフト『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』。本作は歴代シリーズのキャラクターとともに、大軍勢のモンスターとの攻防が楽しめる『ドラゴンクエストヒーローズ』シリーズの2作目で、『DQ』シリーズ30周年の記念日でもある5月27日に発売される大注目タイトルだ。 

『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』

 今回は、豪快な性格の持ち主で諸国を渡り歩く旅の武闘家・ハッサン役を務める安元洋貴さんへインタビューをお届け! インタビューに同席した、本作のプロデューサーであるスクウェア・エニックスの青海亮太さん、ディレクターを務めるコーエーテクモゲームスの庄知彦さんのコメントも掲載しています。

『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』
▲安元洋貴さん。
『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』
▲ハッサン。

――『DQ』シリーズとの出会いについてお聞かせください。

安元洋貴さん:最初の出会いは、自分でお小遣いをためて買った『DQII』ですね。『DQI』はゲームセンターでプレイしました。当時はお金を入れると一定時間プレイできる筐体があったんですよ。ただ、制限時間を過ぎてしまうとリセットされてしまうので、その前に慌てて“ふっかつのじゅもん”をメモしていましたね(笑)。『DQ』シリーズはすべてプレイしていて、もちろん『DQVI』も発売当初にプレイ済みです。

――今回演じられたハッサンの当時の印象はいかがでしたか?

安元:“すごいビジュアルの大工もいるもんだなぁ”と思いましたね(笑)。肌の露出度が高く、木などが刺さったりしないかと心配しました。ただ、見た目どおりのわかりやすい性格のキャラクターだったので、安心感はありましたね。

『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』

――『DQ』でアクションゲームを発売するなら、ハッサンを登場させてほしいという声が前作の頃から高かったようです。

安元:前作にはアリーナという人気の高いキャラクターがいましたしね。

青海亮太さん:前作で堀井さんとキャラクター選びをしたとき、格闘系のキャラクターを入れたいということで、アリーナとハッサンが候補にあがったんです。そして、最終的にはバランスを見てハッサンを泣く泣く外したんですよ。ですので、今作では初めからハッサンを入れたいと思っていました。

安元:前作は前作で、キャラのチョイスがおもしろいですよね。“ヤンガスがいる!”と驚いた覚えがあります。

庄知彦さん:前作はスピンオフ作品などに出ている人気の高いキャラクターを優先して、武器や呪文・特技のバランスを考えて選びました。ハッサンも人気はすごくあったんですけどね。

安元:ハッサンやトルネコは本作で満を持して登場といったところでしょうか。『DQIV』のキャラクターは性格が明確なので、どのキャラクターも印象深いですよね。

青海:あと登場していないのは……。

安元:ブラーイ! あとはライアンですか。ライアンは剣を持っているので、作りやすそうですが。

:片手剣を持っているキャラクターは多いので、攻撃方法がかぶりやすいんです。

――安元さんにハッサンを演じてもらうというのは、早い段階で決まっていたのですか?

青海:じつはもう前々から私のなかではイメージできていて、安元さんの声で脳内再生していました。堀井さんにも相談したところ、まったく同じ意見だったので迷いなく決まりましたね。

安元:それは、自分のあだ名が一部で“ヤッサン”と呼ばれていることからかもしれませんね(笑)。

『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』

――出演のオファーがあったときの感想をお聞かせ願えますか?

安元:もちろんうれしかったですよ。最初にマネージャーに「『ドラゴンクエストヒーローズ』って知ってますか?」と聞かれたときに、ちょっと考えてから「ハッサン役?」と返してしまったほどです。途中の説明をすっ飛ばして返事したものだから、「話が早いですね」と驚かれました(笑)。

――ハッサンの魅力はどういうところだと思いますか?

安元:わかりやすさだと思います。何も知らない方は“マヒャデドス”と聞いても想像しづらいじゃないですか。でも、“におうだち”や“せいけんづき”って言われたら、なんとなく想像できますよね。

青海:お客さんのなかでも、特技が“ハッサンならコレ”ってイメージができていると思うんですよ。

:本当に“こんな感じなんだろうな”というイメージが強いので、開発側としては作りやすかったですね。

『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』

――ハッサンを演じるにあたり、収録時に注意されたことや考えていたことをお聞かせください。

安元:思い入れの強いキャラクターなので、荷が重いとは感じていました。自分は本作から参加させていただきましたが、前作で演じた先人たちの話もうかがっていたので、“これで大丈夫かな”という不安はありましたね。ですので、うれしい反面、恐怖も覚えました。ただ、演じるとなった以上は自分の思うキャラクター像を全力で演じさせていただきました。

――ハッサンのストーリー的な立ち位置はどうなってますか?

青海:本作ではテリーとのコンビが見せ場になってます。原作ではこの2人の会話はあまりなかったので、注目ですよ。

安元:同じ世界から来ていて距離感は近いので、テリーとの掛け合いは多いですよね。

:おおらかに明るく話すハッサンと、クールに話すテリーとの組み合わせが噛み合っていますよ。

青海:すごくいいコンビでしたね。

安元:テリーはミステリアスなキャラで、周囲に対してツンとした態度をとることも多いんです。ハッサンは知り合いとして、そのことを理解している状態という立ち位置なんですよ。

――ハッサン以外で、今回登場するキャラクターのなかで気になるキャラクターはいますか?

安元:ククールですね。ちょうどいいムカつき加減が楽しみです(笑)。

――実際に本作でハッサンをプレイしてみた感想はいかがでしたか?

安元:驚くほどすんなり受け入れてましたね。「あ、ハッサンだ」と。あと、プレイ面も思っていたとおりの爽快な操作感でした。昔のゲームから考えるとゲームってこんなになっちゃってるんだな、と感慨深くもなっちゃいましたね。いちプレイヤーとして遊びたくなりましたよ。

――本作を開発するうえで心掛けたことはどのような点でしょうか。

青海:前作を発売できたからこそ、「フィールドを探索したい」「転職システムもほしい」といったお客様の声が届きました。そして、そういった声を1つ1つ拾い上げていこうと心掛けて、庄さんとディスカッションしてきたんです。前作から積み重ねられた部分は大きいですね。

:前作の開発中も『DQ』だからこそ入れたい要素はたくさんあったんです。ただ初めての作品だったので、シンプルに楽しめるものを作るように心掛けました。その過程で泣く泣く実装を見送られた、やりたかったけどやれなかったものと、ユーザーの方々の声が重なったものを盛り込んで、本作を作り上げています。

安元:前作と比べて、本作はいい意味で『DQ』テイストに寄せてくれたと感じました。フィールドに出たときは感動しましたね。シームレスでそのままエンカウントするのはすごいですよ。“スライムはねむっている”というのはこういう状況なのかっ! と納得させられました。

青海:今までテキスト上のみで表現されていたものをグラフィック化するとどうなるのか、というのが本シリーズのコンセプトの1つですからね。

――最後にユーザーの方々に向けてのメッセージをお願いします。

:前作になかった要素をふんだんに盛り込んでいますが、ストーリーを楽しむという『DQ』シリーズならではの楽しみ方もしっかりできるよう作っています。ストーリーを期待している方にはもちろん、やり込みが好きな方も楽しめるようになっていますので、前作以上にご期待いただけましたら! 発売まで気を緩めず開発のほうをがんばっていきますので、よろしくお願いします。

青海:今は無料追加コンテンツを開発している段階で、より楽しんでいただけるようにブラッシュアップに励んでいます。新要素のマルチプレイですが、難しそうに感じられる方はいらっしゃると思うのですが、そういったユーザーの方々も楽しく遊べるよう設計しておりますので、ご安心ください。

安元:自分自身はただの『DQ』ファンだったのでプレッシャーもありますが、最終的にはみなさんと一緒に遊んでみたいという思いが強いです。発売されたら自分は深く腰を落としてみたいと思います(笑)。

『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』
『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』

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