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2016年7月25日(月)

離島・佐渡島でネトゲの生活を疑似体験。鉱物採集が大変すぎた『アーキエイジ』金山の島ツアーをレポ

文:宮居春馬

 7月22日~23日に開催された、PC用オンラインRPG『ArcheAge(アーキエイジ)』3周年記念オフラインイベント“ルシPと行く! 東西島ツアー”の模様をお届けします。

『ArcheAge(アーキエイジ)』

世界遺産候補の金山を誇る佐渡島へ!

 このツアーは、『アーキエイジ』の中での生活を現実でも体験してみるというもの。コースは、新潟県にある金山の島“佐渡島”と愛媛県の海賊の島“能島”の2種類があり、ここでは佐渡島ツアーのレポートをお届けします。

『ArcheAge(アーキエイジ)』
▲江戸幕府の財政を支えたとも言われる金山で有名な佐渡島。かつては金の産出量が日本一だったそうです。

 参加者は7月22日に新潟へ集合し、23日の朝から佐渡島へ出発というスケジュールとなっており、22日はホテル日航新潟で宿泊となります。

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▲かなり豪華な高層ホテルに宿泊させていただき、新潟への移動の疲れも吹っ飛びましす。
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▲観光会社の佐渡汽船さんもかなり協力的で、ホテルのロビーに特設フロントまで用意されていました。あまりの待遇にゲームオンの皆さんも驚いたそうです。

 23日は早朝から行動を開始。飛行機にも使われるジェットエンジンを搭載した“ジェットフォイル”に搭乗し、いざ佐渡島へ向けて出港です!

『ArcheAge(アーキエイジ)』
▲カーフェリーで2時間半かかるところ、ジェットフォイルなら1時間ほどで渡航できてしまいます。

 佐渡島の開会式場に到着すると、まずは本ツアーのタイトルにもなっている『アーキエイジ』日本運営プロデューサー、ルシPこと石元一輝さんから開会の挨拶が行われました。

『ArcheAge(アーキエイジ)』
▲佐渡島コースの参加者は27名。過去のオフラインイベントに参加された方も多く、スタッフと参加者の距離感の近さに驚かされました。

 続いて登壇したのはなんと、佐渡市長の三浦基裕さんと佐渡市議会議員の広瀬大海さん! 佐渡島の金銀山は2018年度の世界遺産登録の推薦候補に挙がっており、タイムリーな時期に訪れた我々を祝福しにきてくださったのです。

国の文化審議会の7月25日の発表で、“佐渡金銀山”の世界遺産への推薦は残念ながら見送られることが決まりました。

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▲写真左から、佐渡市議会議員の広瀬さん、ルシPこと石元さん、佐渡市長の三浦さんです。
『ArcheAge(アーキエイジ)』
▲参加者の皆さんは市長と市議会議員が来てくださることを知らなかったようで、ルシPの挨拶以上にざわついていました。

ゲームの疑似体験を佐渡島で満喫

 こうして始まったツアーですが、メインディッシュの金山は最後に回し、まずは他の佐渡島の名所を巡ります。

 佐渡島と言えばやっぱり“たらい舟”。というわけで、昨年の夏にゲーム内で開催された“ロカの渓流下り”を模して、2~3人1組でたらい舟に乗ることになりました。

 ちなみに佐渡島では、今もたらい舟を使った漁が盛んに行われており、たらい舟の試乗が佐渡島観光では目玉のようです。

『ArcheAge(アーキエイジ)』
『ArcheAge(アーキエイジ)』
▲ゲーム内ではタルに乗っていましたが、どちらも同じ木の乗り物な擬似体験としては申し分なし。

 はたから見ている分にはわかりにくいですが、たらい舟に乗ってみると波の揺れがダイレクトに伝わり、素人では立つのも大変でした。試しに漕がせてもらったりもしましたが、何度落ちそうになったことか!

『ArcheAge(アーキエイジ)』
▲2~3人乗りのたらい舟に1人で乗らせてもらっていたルシP。このツアーを一番満喫しているのはルシPではないでしょうか?
『ArcheAge(アーキエイジ)』
▲マンツーマンの指導も甲斐なく、後続のたらい舟に抜かれています。

 たらい舟のあとは、“佐渡西三川ゴールドパーク”で砂金採り体験です。初級から上級までコースが選べるのですが、『アーキエイジ』ユーザーであれば、砂金取りはお手の物だろうということで、全員そろって中級に挑戦です。

『ArcheAge(アーキエイジ)』
『ArcheAge(アーキエイジ)』
▲ゲーム内では、砂金採取施設付近ですぐに見つかる金ですが、現実でもザクザク採れちゃったりするのでしょうか。

 現実の砂金採りは砂を掘り返し、専用の皿で余分な砂を洗い流しながら砂金を探します。中腰での作業時間が長く、ツライのなんの……。それでもほとんどの参加者が砂金採りに成功し、『アーキエイジ』プレイヤーとしての面目躍如!

『ArcheAge(アーキエイジ)』
▲砂金が手に入ることもあって、辛い作業にめげることなく作業に打ち込む参加者一同。徐々に口数が減り、最後はみんなで黙々と砂金採りに打ち込んでいました。
『ArcheAge(アーキエイジ)』
▲一方、ルシPは参加者の砂金採りを見守る体勢。たらい舟ではしゃぎ過ぎたのでしょうか?

 ゲームではワンクリックで済んでしまう作業も、自分でやってみるとかなりの重労働。「今後はワンクリックにも気持ちがこもりそう」といった声も聞こえてきました。

『ArcheAge(アーキエイジ)』
▲20分ほどの作業で筆者が探し当てた砂金は4粒。結果としては上々らしいですが、脚はガクガクです。

佐渡島から生放送で新情報をお届け

 たらい舟に砂金採りと体力を使ったところで、“割烹 夕鶴”さんで昼食タイム。みんなが海鮮丼を楽しむ中、ルシPは第26回『アーキエイジLIVE!』との中継がつながり、新情報の発表で大忙しです。

 生放送では2016年ロードマップとして、新種族のウォーボーン&ドワーフや補助適正“憎悪”などに関する情報が公開されました。新情報の詳細は下記の記事にて掲載中です。

『ArcheAge(アーキエイジ)』

→『アーキエイジ』2016年アップデートの内容はこちら

『ArcheAge(アーキエイジ)』
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▲放送が始まれば食事そっちのけでアップデート内容をチェックする参加者の皆さん。

 しばらくして新情報の発表も終わると、楽しいツアーが再開。いよいよ、世界遺産候補になっている“佐渡金山”へと向かうのですが、その道中のバス車内ではゲームに関する質疑応答が行われました。ユーザーの質問とルシPの回答をまとめたものは以下の通りです。

『ArcheAge(アーキエイジ)』

――“温もり”のディレイタイムは短くできませんか?

 “温もり”が短時間で使用できると、悪用する人が出てくるのではないかと懸念されています。しかし、日本国内ではそういったケースが少ないと考え、前向きに検討しています。

――ブルータワー邸宅の利便性が低いけどなんとかなりませんか?

 ブルータワーに限らず、邸宅は確かに利便性が薄いかもしれません。他の住宅とは位置づけが違うとは考えているのですが、機能の追加や邸宅の改装はできると思うので、何かしら考えていきたいです。

――染色不可能な装備品を染色可能にしてほしい。

 これについては僕自身も感じています。運営チームからも同じ意見が挙がってくることがあるので、もう少し強く推してみます。

 アバターの頭装備を非表示にしても戦闘用装備の頭装備を表示できるようにする、ということも考えています。

――農民プレイが好きなのですが、シデなどの使い道のないアイテムが増えて困っています。

 これまで買うことしかできなかったものを製作可能にするといった方法で、価値がなくなってきた農作物に新たな使い道を増やしたいと考えています。

 貿易品の素材といった需要の増やし方もあるのですが、ゲームバランス的にもデリケートな部分になるので、慎重に進めていきたいと思います。

――貿易品で同じ物ばかり扱うことになってちょっと飽きてきました。特定の貿易品の対価を1.5倍にするといったボーナス調整はできませんか?

 最高効率を求めると同じものになってしまうのは仕方ないので、対価アップはシステムとして組み込むのはやはり難しいですね。イベントとしてはできなくもないので、そちらで調整できるように検討してみます。

――蜃気楼の裏手にあるカジノらしきものが気になります!

 あれは実は正式サービスが始まる前から話が動いていますが、海外ではギャンブル要素の規制が強いため、ずっと保留されている状態です。

 日本ではゲーム内でのカジノが好まれる傾向にあるので、日本独自のコンテンツとして実装できればいいのですが……。今のところはたまにバフをもらいに行ってくれればうれしいです(苦笑)。

ダンジョンさながらの坑道に潜入!

 質疑応答も盛り上がっていたところですが、バスは目的地に到着。いよいよ、世界遺産候補にもなっている佐渡金山に潜入です。

『ArcheAge(アーキエイジ)』
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 人力で掘られてきた穴なので決して広くはなく、思った以上にダンジョンらしさが漂う構造になっています。空気はひんやりとしていて、この時期であれば心地いいぐらいでした。

『ArcheAge(アーキエイジ)』
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▲ゲームの鉱山と言えば、広い洞窟にトロッコのイメージ。
『ArcheAge(アーキエイジ)』
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▲屈まなければ通れない狭い穴が、奥が見えないくらい続いています。実に過酷な環境です。

 当時の環境を再現するために展示されている人形たちが、現実の鉱山の過酷さを余計に感じさせてくれました。

 鉱山を抜けた先には資料館が建てられていて、ジオラマや模型が展示されています。中でも注目を集めていたのが“金の延べ棒”のコーナー。

 アクリルケースに人の手が通るくらいの穴が開いていて、そこから金塊を引っ張りだせれば、1g相当の金がもらえるという企画です。

 金塊の重さはなんと12.5kg! 次々と挑戦者が現れますが、成功する気配すら見えず失敗に終わりました。

『ArcheAge(アーキエイジ)』
▲ルシPも挑戦していましたが、案の定失敗。

 金山を脱出した後は、帰りのフェリーに向けて最後のバス移動です。ここでは、先ほどの質疑応答に続き、事前のアンケートで寄せられた質問にルシPが回答していきます。その内容を再びQ&A形式でお届け!

――労働力の上限は引き上げられない?

 労働力を上げると単純にログイン頻度が下がってしまうので、これはできません。放置する時間が増えると心も離れていくかもしれない……という懸念が僕自身もすごく大きいです。なので、今のところする予定はありません。

――『アーキエイジ』において国家一強の状態を打開したい。

 国家が強いというのであれば、東・西・海賊で手を組んで国家をつぶせばいい! その後は、仲間だったやつらを敵にすればいいんです。これはあくまでヒントの1つとして捉えてください(笑)。

――アイテムの帰属を解除するアイテムは、今後出てきますか?

 装備品の帰属を解除するアイテムは、出す予定がありません。ただし、過去のイベントでもらったアイテムや家具については、帰属を解除のアイテムを作ってくださいと打診しています。実装が決まった時には公式でアナウンスを出しますので、今しばらくお待ちください。

――ゲーム内の右下にある“日誌”というシステムはいつ実装されますか?

 頭を悩ませているやつですね(笑)。結構大きなテコ入れが必要になるので、もう少し時間をください。ちなみに、この日誌というシステムは、ゲームの中から公式サイト上に簡易的なブログが書けるというものです。

 公式サイトとのつながりを作ったりするためにも結構な工事が必要になるので、実装のタイミングを計っているところです。

 直近のアップデートにかかわらない範囲でお答えしましたという念押しがありつつ、質問コーナーは終了。最後はオフラインイベントには欠かせない抽選会……かと思いきや、スタッフがそれだけではつまらないと思ったらしく、特製のビンゴゲームを行うことに。

『ArcheAge(アーキエイジ)』
▲ビンゴカードには、番号の代わりに『アーキエイジ』のスキルが書かれた特別製です。

 “フェニックスグライダー”や、“冥府の保管箱”といった8つのアイテムが賞品として用意され、ビンゴが完成した8名が順番に賞品を選んでいきました。残念ながらビンゴが完成しなかった人にも、参加者全員プレゼントとして“光る強化の書保管箱”が贈られました。

 このビンゴ大会をもって、“ルシPと行く! 東西島ツアー”佐渡島編は終了。カーフェリーで両津港をゆったり出港しながら、なかなかハードな弾丸ツアーはこうして幕を閉じました。

『ArcheAge(アーキエイジ)』

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(C)GameOn Co., Ltd. All rights reserved.

データ

▼『ArcheAge(アーキエイジ)』
■メーカー:ゲームオン
■開発:XLGAMES
■対応機種:PC
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■サービス開始日:2013年7月23日
■プレイ料金:基本無料/アイテム課金

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