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2016年11月7日(月)

『サガ スカーレット グレイス』恩寵システムと星神の1柱が公開。月下美人、塔、地ずり残月も登場

文:ごえモン

 スクウェア・エニックスは、12月15日に発売するPS Vita用ソフト『SaGa SCARLET GRACE(サガ スカーレット グレイス)』について、5体のキャラクターや恩寵システムなどの最新情報を公開した。

『サガスカ』

 この記事では、新たに公開された5体のキャラクターのプロフィールや3種の武器と初公開の技&術、恩寵システム、陣形、ロールをスクリーンショットとともに紹介する。

星神やファッションリーダー、皇太后など5体のキャラクターの情報が公開

■エリセド

「“緋の欠片”はグウィネズ家にとっては危険な物です。その力を使えば、精霊の玉座に何者かを召喚できるでしょう」

『サガスカ』

 四将軍家の1つ魔将軍グウィネズ家の娘。これも四将軍家の1つである剣将軍ユラニウス家の跡継ぎであるアントニウスの婚約者。アントニウスは主人公の1人であるウルピナの兄でもある。エリセドは落ち着きのある美人だが、魔術士としても一級の実力を持っている。

 グウィネズ家の人々は、魔法使いの定番のローブ姿みたいな地味なファッションは好まない。男も女も身だしなみに気を遣い、領民からあこがれの存在でいることを心掛けている。

 エリセドは男の人気も絶大だが、特に若い娘たちに人気があり、ファッションリーダー的な存在として常に注目されている。ウルピナの衣装もエリセドの格好を真似たものだ。

 グウィネズ家ではエリセドの父が率いる本家が力を失い、3つの分家が勢力を分け合っている。グウィネズ家の将来を思い悩む父の姿に胸を痛める日々が続いている。

『サガスカ』

■エイディル

「この欠片は私に力を与えた。私は帝国の再建を目指したが、 あと一歩及ばなかった。真の力が不足していたのだ」

『サガスカ』

 精悍な遊牧騎馬民族ワロミル族の王。部族間の争いで兄たちが次々に死に、末子だったエイディルがワロミルの族長に立てられた。

 周辺部族を次々に制圧。ニュウ族の支援を受けたハイシャ族・カイコウ族の連合軍(4倍以上の数だったと伝わる)をカルディアの戦いで撃破。メグダッセ辺境州を制圧し、諸族の上に立つ上王の地位に就いた。

 ヤクサルト辺境州のニュウ族を抑えつつ、ケイ州のヤンヨウジ家、サンドリア州のイラクリオス家を次々と破り、中央へ進出。グラディオン州で四将軍家連合軍を破り覇権を握った。

 ワロミル族共通の特徴として、小柄で長い黒髪、小さくて黒い目をしている。人の話をよく聞き、敗者の名誉を重んじる度量を持つ。彼自身は知識人ではないが、文化を重んじる人間でもある。急激な勢力拡大は、それゆえであった。

『サガスカ』

■太皇太后

「そんな、堅苦しく挨拶しなくてもいいのよ。私は皇帝陛下のおばあちゃんでしかないのだから」

『サガスカ』

 東帝国の現皇帝の祖母。東帝国は旧帝国の後継を自認し、皇帝号と帝国を名乗っている。しかし、実態は小王国でしかない。

 太皇太后は、旧帝国最後の皇帝が名付け親であり、赤ん坊のころ、皇帝の腕に抱かれたことがあるというのが誇りである。帝国崩壊後の混乱の中、家族に連れられ東方へと脱出した。

 後にエルワカン王国の妃に迎えられ、夫である国王に皇帝と帝国を名乗ることを強要した。以後、東帝国を支える存在であり続けている。

 性格は快活。皇帝に抱かれたという体験を頭の中で膨らませ、誰に対しても、包容力のある態度を維持したいと思い、実行している。東帝国の実態を踏まえ華美を排しながらも、帝国としての威厳と矜持を持つことを周囲に強いている。

『サガスカ』

■ローソン

「このジジイは命など惜しくはないが、他の者は目の前の命と暮らしを守らねばならんのだよ」

『サガスカ』

 テルミナ州シュートの領主。帝国崩壊後の混乱の中で戦いを繰り返し、実力でシュートの領主の地位を勝ち取った。東帝国に忠誠を誓うが、実態としては完全に独立した領主である。帝国の爵位は持っていないため、東帝国から“テルミナ代官”という肩書を与えられている。

 息子のローカイとともにテルミナ州を守る有能な武人で、西隣のサンドリア州を支配する盾将軍イラクリオス家とも互角に渡り合っている。州境のクニミ城をロー家が奪い取ってからは、イラクリオス家を近づけたこともなかった。

 だが、その状況もワロミル族の王エイディルの出現で一変する。老齢だが、まだまだ元気。ローカイに家督を譲って、楽しい隠居生活をエンジョイするのが夢である。

『サガスカ』

■魔術の女神 ヴァッハ神

『サガスカ』

 技術としての魔術を司る星神。魔法や魔力の神とは少し違う。魔術を追求する者たちの神で、魔将軍グウィネズ家では守り神として信仰されている。

 グウィネズ家の本拠はテアナヴァッハ(ヴァッハ神の家)と呼ばれていた(今は廃墟だが)。マリガン神とは対立関係にある。この二神は双子とも姉弟とも、もと一柱の神だったとも言われている。

『サガスカ』
▲恩寵を授けることもあるが、プレイヤーの行く手を阻むことも……。

『サガ スカーレット グレイス』にも恩寵システムが存在!

 戦闘中、ピンチになった時に星神の恩寵を授かる場合がある。恩寵の効果はさまざまだが、星神の気まぐれによるものなので、その効果が手助けになるかどうかは神のみぞ知る……。

『サガスカ』
▲『ミンストレルソング』にも神の恩寵が存在したが、はたして本作での効果とは?

 恩寵は一度発動すると陣形と紐付き、次の戦闘から恩寵を授かりやすくなる。

■芸能女神ウズメの激励

『サガスカ』

 味方のBPの最大値と現在値を上昇させる。彼女の舞は見たものすべての心を虜にし、昂ぶらせた。神々ですら彼女の舞から目をそらすことはできなかったといわれている。

『サガスカ』
▲BPの最大値と現在値が2上昇すれば、かなり有利に戦闘を進めることができるだろう。

■工芸女神テヘドラの抱擁

『サガスカ』

 味方全体のHPを回復し、能力ダウン効果を解除する。彼女の抱擁は皆を癒し心を落ち着かせた。工芸品を見ると心が落ち着くのは、それらを通して彼女の存在を感じるからだろうか。

■建築神イムホキエルの加護

『サガスカ』

 味方全体に防御力アップの効果を与える。彼が伝えた建築技術は帝国無き今でもその姿を各地に残し続けている。そしてそれらは、建築が人間社会を構築していると唱える彼の誇りそのものである。

新たな陣形が公開

 陣形は決められた位置にキャラクターを配置することで、BPの増え方や初期値、最大値、各ステータス変動などさまざまな効果をもたらす。

■フリーファイト

『サガスカ』
▲かつてないほどカッコいい構図のフリーファイト。
概要全員すばやく動け、防御後にすばやさが上昇する陣形。
BPターン毎に1ずつ増える。
戦術先手を取りつつ各々が自由に戦えば勝利の女神は自ずと微笑む。

■ブレイブライズ

『サガスカ』
▲特定条件でBPが2増える非常に攻撃的な陣形だ。
概要トドメを刺すことによりBPが増える陣形。
BP前衛2名がトドメを刺すたびに2ずつ増える。
戦術敵の数が多い時や、召喚技を使う敵に対して有効活用すべし。
『サガスカ』
▲ハンターシフトやデザートランスといった見覚えのある陣形の他、まったく新しいものも確認できる。

 陣形はキャラクターがそれぞれ持っている。仲間にしたキャラクターの陣形が自分の持っていないものであれば、新たに陣形を修得する。

『サガスカ』
▲カタリナウェッジという名前は『ロマサガ3』のカタリナを思い起こさせる。

大剣・棍棒・杖の特徴を紹介

 新たに、大剣・棍棒・杖の特徴が公開。スクリーンショットで見覚えのある武器や技が確認できる。

■大剣

 強力な威力の技が多いのが特徴の両手武器。挑発効果を持つ技や強力なカウンター技も覚えるので、1対1の状況では無類の強さを発揮する。

『サガスカ』
▲過去の『サガ』シリーズでも登場したレアな武器・月下美人。威力50、ガード率48と、本作でも高ランクの刀なのだろうか?
『サガスカ』
▲過去シリーズでは高威力で閃き難度も高い技だった地ずり残月。どうやら挑発効果を持っているようだ。

■棍棒

 自身の能力を上昇させる技を多く覚えるのが特徴の片手武器。斬・打・突の3つの攻撃属性に対するインタラプト技を覚えるため、敵に対して先手を取って行動することができる。

『サガスカ』
▲青の棍棒。『ミンストレルソング』には青の剣という青を冠する武器も存在していたが、何か関係があるのだろうか?
『サガスカ』
▲初めて見る技・狂い咲き。白い墨のようなエフェクトがところどころ花びらのように見えて美しい。

■杖

 いろいろな属性の術を覚えるのが特徴の片手武器。術は詠唱を必要とするが、どれも強力な威力を持っている。術はガード不可能な攻撃なので、詠唱のリスクを感じさせない活躍が可能。

『サガスカ』
▲『ラストレムナント』にもあったジャウスト。水行術の習得に特化しているようだ。
『サガスカ』
▲『サガ フロンティア』にも同名の超強力な術が存在したが、本作での威力はどうなるのだろうか?

二刀技を使用するにはロールが必要に

 ロールには各キャラクター固有のロールもあり、恩寵発動率アップや二刀技が使用可能、パラメーターが上がるなど、その効果はさまざま。

『サガスカ』
▲二刀流は達人の域に達しているというアントニウスが放つ二刀十字斬の威力は?
『サガスカ』
▲ウルピナは“全威力アップ”効果の姫剣士というロールを持っている。

 武家の名門であるユラニウス家のみが扱うことが可能な二刀技。兄であるマクシミアスは固有ロール“二刀技”を修得しているが、ウルピナはまた修得していないようだ。

『サガスカ』
▲フランシスのロール。

 固有ロールは各キャラクターの才能となるので初期から覚えているが、ロールはさまざまな技や術を閃くことで覚えていく。装備可能ロール枠を増やすには武器スキルレベルを上げる必要がある。

初回生産特典“ねんがんのアイスソード”を手に入れよう

 初回生産特典として、ゲーム内で最初から強力な大剣“アイスソード”が使えるプロダクトコードが付属する。早めに手に入れて、街中で自慢してみよう!

『サガスカ』
▲モデリングは『ミンサガ』準拠のようだ。

●アイスソード

 誰もが欲しがるという強力な武器、大剣アイスソード。装備すると、武器固有技“吹雪”を使えるようになる。かつてこの剣を手に入れるために人をあやめた者もいるらしい……。

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※画面写真はすべて開発中のもの。
(C) 2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ILLUSTRATION: TOMOMI KOBAYASHI

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