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2016年11月8日(火)

『ぎゃるがん』の歴史を出演声優が振り返る。VR体験やプロモーションクイズの様子をレポート

文:kbj

 11月5日に市川市文化会館において開催されたイベント“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”。そのコーナーの中から、『ぎゃる☆がん』トークライブの様子をレポートする。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 このイベントは、2016年5月8日に創立20周年を迎えたインティ・クリエイツが主催するイベント。同社20年の歴史を振り返りつつ、今と未来の構想をファンと共有するということで、“インティ・クリエイツ創立20周年記念ステージ”、『ぎゃる☆がん』トークライブ、OVA『蒼き雷霆 ガンヴォルト』先行試写会というコーナーが用意されていた。

 イベントでは、3DS用ダウンロードソフト『ブラスターマスター ゼロ』や『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト 爪(ソウ)』の情報が公開された。また物販コーナーや試遊コーナーがあり、多くのユーザーが楽しんでいた。

 なお、電撃オンラインでは『ぎゃる☆がん』周年記事を以前に掲載しているので、あわせてご覧いただきたい。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 最初のコーナーは、『ぎゃる☆がん』シリーズに出演するキャラよるミニ劇場“晶、物申す”。火吹晶から4人が呼び出されたところから物語がスタートする。くろなが「見習い悪魔のことをなぜ見えているの?」という質問があがったが、このようなイベントなので細かいことを気にしないことに。

 晶が聞きたかったのは、兎野葵は出ているのに、なぜ自分が『だぶるぴーす』には出ていないのかということ。『だぶるぴーす』の桜咲第三高校には、木刀や鉄球マシーンなど晶に関係するものはあるのに、なぜ本人は出てこなかった。1作目の桜咲薫子先輩のように年上先輩枠があってもいいはずだと主張した。

 それに対して神園しのぶは、晶がライバルになる可能性に動揺。ここで葵から「テンゾウ先輩以外の人とイチャイチャしたいの?」という突っ込みが飛ぶ。悩む晶に追い打ちをかけるように、葵は自分自身に『だぶるぴーす』にエンディングがあることを伝えたところで、物語は終了となった。さて、新作で晶の出番はあるのだろうか?(そもそも新作があるのか?)

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 ここで、『ぎゃる☆がん』から火吹晶役の内村史子さん、兎野葵役の山本希望さん、『ぎゃる☆がん だぶるぴーす』から神園しのぶ役の上間江望さん、神園真夜役の橋本ちなみさん、くろな役の藤田彩さん、広報のしげるがステージに登場した。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

  ZQN☆(ズキュ~ン)としてさまざまな展開をしていた内村さんと山本さんは、壇上で「ズッキューン!」とファンによびかけると、「パッキューン!」とこたえる。2人は当時の掛け合いが成立したことに加えて、再び衣装を着られたことを喜んでいた。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 それに対抗するかのように、『だぶるぴーす』のメンバーは壇上でダブルピースを披露した。藤田さんはくろなの衣装を作ってほしいと希望したようだが、諸事情があって叶わなかったことをしげるは伝えた。

 各キャラの紹介に続いて、オーディション当時を振り返ることに。内村さんは2回オーディションがあったという。とにかく緊張していたという山本さんは、歌を披露する際に「ロックに歌ってほしい」というオーダーがあったことを告白。山本さんはロックっぽさがわからなかったため、受からないと思っていたが合格の連絡があったという。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 続いて歌の話題を話したのは藤田さん。テストだと思って、音を調整したり音程を合わせていたところ、歌はもういいという指示があったとのこと。練習してきた内容をまったく出せなかったために落ち込んでいたが、受かっていたため、驚いたようだ。

 同じくオーディションの失敗談を明かしたのは橋本さん。課題曲のサビでキーが上がるとこで上がりきらずにいたが、なんとか役を得たという。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 オーディション後に、台本を受け取った際の感想は人それぞれ。内村さんは、オーディションの時にはないようなセリフが台本に並んでいて驚いたようだ。前半は日常パートのセリフで、色気のあるアクションボイスは後に並んでいたことを山本さんはコメント。デビュー作の後半に山場が詰まっていたので、「これが声優かっ!」と驚いたという。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 上間さんは、PS3版『ぎゃる☆がん』の一般女子で初めて声優の仕事をもらったという。台本を見て、「声優はこういう声も出すのか!」と衝撃だったようだ。藤田さんは選択肢の回答がどれもひどいことに驚いたという。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 橋本さんの演じる真夜はたどたどしいしゃべり方をするキャラ。それを反映してか、台本のセリフがすべてひらがなで書かれていたために、読みにくかったことを告白。また、事務所の先輩である内村さんや山本さんがすでに道を切り開いていたため、「先輩を追いかけているようでうれしかったです」と当時を振り返った。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 ここでこれまでの展開を振り返る“ちょっとおかしいプロモーションクイズ”がスタート。内村さんと山本さんの『ぎゃる☆がん』チームと、橋本さんと藤田さんの『だぶるぴーす』チームにわかれて競うことに。勝ったチームには賞品があり、敗北したチームには罰ゲームがある。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary” “INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 Xbox 360版では記者会見“東京ゲームショウ2010”出展などの展開を実施。当時内村さんは、遅めの中二病だったようで、髪の色をコロコロ変えていたとのこと。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 クイズは、キャラクター別PVについて。映像の最初と最後の映像は“とある番組”をリスペクトしていたが、その番組はなんでしょうか?というもの。どちらのチームも『水曜どうでしょう』と回答して正解した。撮影では、わざわざ丘のようなところに行って撮影したという。さらに、日が暮れてきたために寒かったことを、しげるは明かした。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 PS3版ではいろいろなイベントを実施。しかし、ZQN☆(ズキュ~ン)のメンバーはあまりプロモーションにかかわらなかった。これは予算がなかったためとのこと。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 山本さんが印象的だったのは、“ぎゃる☆がんチャレンジ!~生でドキドキ!? 24時間実況カーニバル~”。「一緒に実況した“残党兵さん”は元気ですか?」と質問したところ、しげるは苦笑いして、舞台袖まで下がってしまう。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 問題は、「実況カーニバルで山本さんはある実況者を驚かすために登場した。その実況者の名前は?」というもの。質問の解答を先に言ってしまうというまさかの流れに、会場は笑いに包まれた。もちろん両チームとも正解。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary” “INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 その後、PS3版の廉価版が発売された。その際に、あるテレビ番組に依頼をしてDLCの衣装を決めてもらった。「その番組名は?」というのが3つ目の問題。千葉テレビで放送されていて、お笑いタレントの名前がタイトルに入っているのがヒントだ。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 両チームとも悩んで回答したが、残念ながらハズレ。正解は『ナイツのヒット商品会議室』であった。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 『だぶるぴーす』のメンバーはお互いに会うのが初めてだったため、緊張したという。いろいろな販促展開をしてきた中で、6回に渡って行われた生放送“ぎゃる☆がんTVリターンズ”は外せない。問題はその生放送について。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 番組中では、出演声優にしげるが恥ずかしいことをしてきたが、藤田さんが出演した回はそれを徹底できなかったという。それはなぜか?というもの。『ぎゃる☆がん』チームは「事務所の人がいた」という回答で、『だぶるぴーす』チームは「聖水を飲まなかったから」という回答。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 答えは「マネージャーがいたから」ということで、『ぎゃる☆がん』チームが1ポイントを手に入れた。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 最後の問題は、『ぎゃる☆がん』チームはPS3版の下着の数を、『だぶるぴーす』チームは『だぶるぴーす』の下着の数を答えよというもの。『ぎゃる☆がん』チームは326で、『だぶるぴーす』チームは469と答えた。正解はPS3版『ぎゃる☆がん』が423種類で、『だぶるぴーす』が450種類。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 というわけで、クイズは『ぎゃる☆がん』チームが勝利を収めた。勝利したチームには、生放送でもおなじみのエナジードリンク『お嬢様聖水』1ケースが贈られた。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 負けてしまった『だぶるぴーす』チームは次のコーナーを体で表現することに。というわけで次のコーナーは“『ぎゃる☆がんVR(仮)』プレイコーナー”だ。

 内村さんが控え室で待っていると、すごい悲鳴が聞こえてきたという。あまりの悲鳴に別のゲームだろうと思っていたところ山本さんの「パンツーー!」という叫び声で、「ああ、『ぎゃる☆がん』だ」と確信したという。山本さんはステージ前にVRを体験。目の前にいるキャラを眼力で撃てることに感動し、「VRと『ぎゃる☆がん』の相性がいいです!」と力説していた。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 この『ぎゃる☆がんVR(仮)』は、『ぎゃる☆がん』をVRにしたらこういうものを楽しめるという可能性を示したもので、あくまでテストタイトル。開発の意図していないものとして、下着が見えてしまう可能性があるが、そちらはご理解いただきたいとのことだ。

 ヘッドマウントディスプレイをつけて、VRを体験したのは上間さん。まずは目の前の机にある、くろなのペットボトルキャップを撃ったところ、しっかり反応があり、机の下に落ちる。このように、空間にある様々なモノが反応するようだ。

 横にはしのぶが座っている。さまざまな角度からしのぶを見ようと、上間さんはいろいろな体勢をとったが、なかなかにガードが堅い。そんな中で、しのぶが恥じらうシーンも。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 教室にあるハートを撃つと、その場所に移動することが可能。椅子を選択すると、その下に入り込んで、周りを見ることに。普段の生活では体験できない視点を楽しめるということで、上間さんは大興奮であった。その後も、教室のさまざまな場所でさまざまなシチュエーションを堪能した後、体育倉庫に移動した。

 体育倉庫では、窓にはさまって動けなくなるという、ゲームでおなじみのシーンが展開していた。窓を選んで、ヘッドマウントディスプレイをつけている頭を前に出すと、しのぶ同様に頭を出すことができた。また、しのぶの後ろからはさまっているのを見ていると、怒られたしのぶに蹴られるというシーンを見られた。

 プレイを終えた上間さんは「VRで見るとしのぶちゃんがよりかわいく見える」と笑顔で感想を口にした。

 『ぎゃる☆がんVR』であれば、『だぶるぴーす』のヒロインだけでなく、1作目『ぎゃる☆がん』のキャラが出て、アクションイベントを作ることも可能。おもしろいことをいろいろと模索していることを、しげるは明かした。「少し時間はかかるかもしれないが、今後の続報に期待してください」と続けた。

 また、『ぎゃる☆がん』の現状が明かされた。メーカーの都合もあり、いろいろバタバタしているが、現在はインティ・クリエイツが権利を持つことになったという。また、『だぶるぴーす』をお求め安い形で提供することを考えているとのことだ。こちらは、なるべく早い段階で出したいというので、期待しておこう。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 会場の参加者に向けて、海外版『GALGUN Double Peace』のスペシャルパックに同梱されているスクリーンクリーナーに出演者のサインを入れてプレゼントされた。

“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary” “INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”

 最後は「『ぎゃる☆がん』、サイコー!」というコールアンドレスポンスでコーナーをしめくくった。

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