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2016年11月9日(水)

静寂に包まれた雪山で明らかになる怪奇事件の真実とは? 実在の事件を題材にしたホラーADV『ホラート』

文:たけのこ

 PS4用ホラーアドベンチャー『ホラート -ディアトロフ峠の惨劇-』が、11月11日に配信開始されます。価格は2,600円(税込)。

『ホラート -ディアトロフ峠の惨劇-』

 『ホラート』は、とある怪奇事件を題材に制作されたホラーアドベンチャーゲームです。舞台は1990年代のウラル山脈。物語は、主人公が地図とコンパスと自分自身の能力だけで、ある逃亡者を捕まえようとしている所から始まります。

 事件の起きた雪山を探索するうちに、誰もいないのに変な声が聞こえたり、ありえない幻視を見たりすることも……。そして、“ディアトロフ峠事件”という、逃亡者が解決できなった怪奇事件の真理に近づいていきます。

“ディアトロフ峠事件”とは

 モデルの“ディアトロフ峠事件”は実際に1959年起こった、ウラル山脈でスノートレッキングをしていた大学生9名が謎の死を遂げたという怪事件です。

 男性7名と女性2名の学生たちは、目的地のオトルテン山に行く途中、天候の悪化で道に迷い、西にあったホラート・シャフイル山(マンシ語で“死の山”の意)でテントを設営することにしました。

 しかし、その後数日経っても連絡が来ないということで、大学のほうから救助隊を送り、軍と警察も動き、テントを見つけました。見つかったテントは、引き裂かれ、中に誰もおらず、荷物が置き去りにされていました。テントの先には靴下と裸足の足跡が……。

 その後9人の遺体は見つかりましたが、下着のままだったり、肌がオレンジ色に変色していたり、外傷はなかったのに骨が折れていたり、舌と目が失われていたり謎ばかり。捜査当局は“抗いがたい自然の力”によって9人が死に至ったと結論付けました。

 50年経った今でも未解決の事件です。

キーポイント

 物語は、いきなり聞こえてくるナレーションと雪山で見つけたノートを通して語れます。説明はなく、もらった情報をどう整理するのかはあくまでプレイヤーの役割。

 化け物がいきなり飛んでくるなどのドッキリ要素ではなく、環境がもたらす孤独の緊張感で、プレイヤーはサイコホラーの主人公として物語に入り込めます。

『ホラート -ディアトロフ峠の惨劇-』
『ホラート -ディアトロフ峠の惨劇-』
▲オオカミの遠ぼえが聞こえる夜の雪山。
『ホラート -ディアトロフ峠の惨劇-』
『ホラート -ディアトロフ峠の惨劇-』
『ホラート -ディアトロフ峠の惨劇-』
▲当時のソ連領は、秘密兵器実験を行っていたというリアルな背景も……。
『ホラート -ディアトロフ峠の惨劇-』
『ホラート -ディアトロフ峠の惨劇-』
『ホラート -ディアトロフ峠の惨劇-』
『ホラート -ディアトロフ峠の惨劇-』

ゲームシステム

 プレイヤーは、道のない地図とコンパスだけで雪山を探検していきます。トラッキングなどはもちろんなく、地図を見ても自分がどこにいるのかは分かりません。苛酷な環境と戦いながら、地図に書いてある座標をめぐり、1959年の事件の捜査に関するレポートを集めることになります。

 新聞の記事や主人公が所属している研究部のリポートなどもあり、断片的な情報で少しずつ事件の詳細が明らかになっていくとのこと。

『ホラート -ディアトロフ峠の惨劇-』
『ホラート -ディアトロフ峠の惨劇-』
▲時々出てくる幻を避けることを忘れずに……。

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