2016年12月10日(土)
この冬期待されていたiOS/Android用アプリ『スターオーシャン:アナムネシス(SOA)』が配信されました。それを記念して、シリーズについて振り返っていきたいと思います。
多くの『SO』ファンが配信を待ちわびていた一方で、中には『スターオーシャン』について、どんな作品なのかを知らないけど、このゲームには興味がある、もしくは話題作なので気になっている……なんてシリーズビギナーもおられるかと。
ご安心ください! 『SOA』はシリーズ作品を遊んでいなくても、問題なく楽しめます。その一方で、『SO』シリーズについて少しでも知っておけば、より味わい深くプレイできるのも事実。
今回は、“5分でわかる『SO』の魅力”と題して、今年生誕20周年を迎えた本シリーズの何がステキなのかを振り返ってみましょう。シリーズビギナーの方はもちろん、生粋の『SO』ファンも『SOA』へ向けて気持ちを高めていくという意味で、ぜひご一読くださいませ。
『SO』の魅力について改めて考えた時、1番最初に思い浮かんだのは、その壮大な世界観でした。
タイトルに“スターオーシャン=星の海”と冠されていることからもわかるとおり、本シリーズは基本的に、宇宙の星々を舞台とした壮大なスペースオペラが描かれていきます。宇宙歴、銀河連邦、未開惑星保護条約、紋章術など、SFファンならそれだけでグッとくるような設定が満載で、骨太なストーリーが展開していくのが魅力なのです。
▲画像は『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』。 |
いずれのナンバリングも物語は独立しているので、どの作品からプレイしても問題なく楽しめるのもうれしいです。
『SOA』では、『SO5』で描かれた物語から2年の月日が経過した世界を舞台に、物語が展開していきます。上記のとおり、『SOA』だけでも違和感もなくプレイできますが、「せっかくなので過去作を1つくらい遊んでおきたい」という方には、時間設定が近しい『SO5』をプレイしてみることをオススメします。
▲画像は『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』。『SO5』では、地球から6000光年以上離れた未開惑星フェイクリードを舞台に、手に汗握るストーリーが展開します。 |
西暦2064年 | 第三次世界大戦。地球のほとんどが2週間で放射能汚染、休戦状態に |
西暦2087年/宇宙歴元年 | トリラス・バークタイン博士による“ワープドライブ実験”が成功。後に、この年が宇宙歴元年と制定される |
宇宙歴10年 | SRF(第一次宇宙開拓隊)が宇宙への第一歩を踏み出す(『SO4』) |
宇宙歴12年 | 未開惑星保護条約の成立 |
宇宙歴207年 | 地球にて“量子転送機”の発明 |
宇宙歴346年 | 惑星ロークで石化病が発生。地球連邦所属のロニキス、イリア両氏により“紋章術”が発表される(『SO1』) |
宇宙歴360年 | 地球連邦、銀河連邦に改称 |
宇宙歴366年 | 十賢者がエタニティスペースから脱出し、惑星エクスペルに不時着(『SO2』) |
宇宙歴368年 | 惑星エディフィスでムー大陸人の遺産であり、人類の文明を管理していたマザーコンピュータが発見、破壊される(『SO ブルースフィア』) |
宇宙歴371年 | 惑星エクスペルにて、ノイマン博士により“マナクリーナー”が開発される |
宇宙歴537年 | 地球にて、クルップ博士により“重力ワープ”が開発される(『SO5』) |
宇宙歴652年 | 銀河連邦、クラウストロ人と接触 |
宇宙歴704年 | 銀河連邦、クリエイションエネルギーの実用化に成功 |
宇宙歴710年 | 銀河連邦、アールディオン帝国と接触、戦争勃発 |
宇宙歴732年 | 戦闘艦ディグレムによる、クリエイションエネルギーの暴走事故が発生。惑星が1つ消滅 |
宇宙歴752年 | 惑星ストリームにて、ロキシ・ラインゴット博士らがタイムゲートを調査 |
宇宙歴772年 | 惑星国家バンデーンが惑星ハイダを襲撃し、銀河連邦と交戦状態に(『SO3』) |
『SOA』では過去シリーズに登場したキャラクターを召喚してパーティに加えることができます。これはヒロインであるイヴリーシュの“戦士を召喚する力”によるものなのですが……はたして彼女は何者なのか? 勝手に予想すると、エターナルスフィアにかかわる何かをその身に秘めているのかもしれませんね。ミステリアスなストーリーにも期待が高まります。
▲上坂すみれさんが演じる『SOA』ヒロインのイヴリーシュ。記憶を失っているものの、不思議な力で戦士たちを召喚できます。 |
『SO』といえば独自のシステムを多数盛り込んだアクションバトルも大きな特徴。人によっては、「このバトルの爽快感こそが『SO』シリーズの魅力だろう!」という方も少なくないと思います。
バトルシステムの味付けはタイトルごとに少しずつ異なりますが、“通常攻撃とバトルスキルを組み合わせてコンボをつなげ、敵を撃破していく”というスタンスは変わりません。
▲画像は『スターオーシャン3 Till the End of Time』。筆者的には『SO3』のバトルシステムがもっとも好きでした。 |
とにかく動きまわるキャラクター、派手な戦闘演出、うまくコンボをつなげて強敵を倒した時の達成感は、アクションRPGの最高峰。この気持ちよさは『SOA』にもしっかり継承されていますので、皆さんお楽しみに!
▲画像は『スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-』。ザコ戦ならばボタンを連打しているだけでも、倒せる爽快感重視のバランスもシリーズの伝統です。 |
『SO』シリーズならではのお楽しみ要素といえば、複数のアイテムを組み合わせて別のアイテムを生み出す“アイテムクリエイション”や、各キャラの個性が浮き彫りになるサブエピソード“プライベートアクション”というやり込み要素。
アイテムクリエイションは、ゲームバランスにすら影響を与える強力なアイテムが冒険の序盤で手に入ることもあり、戦いをラクに進めることもできるシステム。素材となるアイテムを探して各地を行き来するのも楽しかったです。シリーズ屈指の人気を誇る『SO2』は、アイテムクリエイションが大幅に強化されたことも、多くのファンに愛されることになった要因だったと思います。
▲画像は『スターオーシャン2 Second Evolution』。 |
プライベートアクションには、キャラクターの個性がわかる軽妙な掛け合いから、ストーリーをより深く理解するために一役買うサブエピソードまで、豊富なイベントが用意されていました。このプライベートアクション中の行動によって、キャラ同士の関係性が微妙に変化していき、エンディングに影響を与えるのも、本シリーズの伝統となっています。
プライベートアクションの中には期間限定でしか見られないものも用意されているので、物語が進行するごとに各所を回って、プライベートアクションを見逃していないか確認するのも、本シリーズの楽しみ方と言えるかと。
▲画像は『スターオーシャン1 First Departure』。好きなキャラのプライベートアクションを探して、各地を移動したのもいい思い出です。 |
ということで、本シリーズの記事を担当してきたライター視点で『SO』の魅力を振り返ってみましたが、いかがでしたでしょうか。
重ねて書きますが、『SOA』は過去作を知らなくてもバッチリ楽しめます。ただし、キャラのタレント名とか、バトルスキルやラッシュコンボなど、シリーズを知っていればニヤリとできる要素も豊富に盛り込まれているので、これをきっかけにコンシューマ版をプレイしてみるのも大いにアリです。
何はともあれ、この冬期待のアプリ『SOA』に少しでも興味を抱いている方は、ぜひ遊んでみてほしいです!
なお、電撃オンラインでは以前に“クリアまで実況プレイ”と題して、『SO1』、『SO2』、『SO3』を配信しています。まだご覧になられていない方は、こちらもぜひチェックしてください。
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