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2017年8月12日(土)

【電撃PS】高橋慶太氏のコラムを全文掲載。ソーシャルメディアで遊んでみたら意外と盛り上がった話

文:電撃PlayStation

 電撃PSで連載している高橋慶太氏のコラム『電撃ゲームとか通信。』。ゲームデザイナーとしての日常や、ゲーム開発にまつわるエピソードを毎号掲載しています。

『電撃ゲームとか通信。』
『電撃ゲームとか通信。』

高橋慶太氏PROFILE

 バンダイナムコゲームス(現BNE)時代に『塊魂』、『のびのびBOY』を制作。その後『Tenya Wanya Teens』を発表。GoogleのARプロジェクト“Tango”向けに『WOORLD』を開発、現在は『Wattam』を制作中。

 この記事では、電撃PS Vol.643(2017年7月27日発売号)のコラムを全文掲載!

『電撃ゲームとか通信。』

 どうも。この夏は家族が日本に一時帰省し、1人サンフランシスコに残って仕事している高橋です。

 めでたいことに今年の頭、我らが電撃PS編集長西岡さんに第一子が誕生し、かなりの親バカっぷりを発揮しているそうですが、こっちは2、3年振りの独身生活。家族が居ない間に羽伸ばすぞー、遊ぶぞー、飲むぞー、なんて気持ちはサラサラなく、がっつり仕事に時間を割くだけです。

 ということで今は一日中ほぼ仕事。朝起きて、仕事して、家に帰って仕事して、寝て起きて、仕事して、、、というナムコにいた時のようなことしてます。

 『魂塊』の時も『のびのびBOY』の時も、朝から夜中過ぎまで働いていたのが懐かしい。元旦も会社に出てたけど一体毎日何をやっていたのか全然覚えてない。きっと何かすべき事があったんでしょう(そう信じたい)。

 そういえば、先日WIRED Japanのインタビューを受けました。WIREDってなんだ?という人はインターネットで調べて下さい。光栄な事なことに革新的な事をしてる人たち特集の1人として選ばれたのです。

 去年はゲーム業界からは水口哲也さんと小島秀夫監督が選ばれていたようです。おそらくARを使ったゲーム『WOORLD』がWIRED的に良かったのかなと思いつつ、正直VRやARにはそれ程興味ありません。そして特に革新的でも先進的でないです。

 インタビューでもそういった自分の方向性が分かるようなものになると思うけど、それでも大丈夫ならお受けします(偉そうな自分)、と一応確認を入れた上でOKだという事だったので、受けた次第です。

 当然ながら自分が日本にいないのでインタビューはSkype経由で行われたんだけど、、今だにビデオチャットで使われているのはSkypeなんですよね。GoogleやらAppleも同様のビデオチャットサービスを提供してるけど、会社で使うのもやっぱりSkype。

 自分たちの世代の場合はビデオチャットといえばSkypeしかなくて、当時取得したアカウントがまだあるという以外の理由を思いつかないんだけど、ビデオの質が良かったりするんですかねえ。WIREDのインタビュー、Webで公開されているので興味がある方は読んでみて下さい。

 そしてそういえばパート2。先日、今年3回目となるキャンプに行ってきました。ただし今回はオンリー家族だけのキャンプ。しかもそこは深い森の中にある初めて行くキャンプ場。

 ということでいつも以上に入念に準備して向かいました。今まで火の世話は他のお父さん友達にやってもらっていたので火を長くキープさせるコツを全然知らなくて。キャンプ準備の為にスーパーに行った時、薪は買わずに炭だけ買ってきたんだけど、炭の中心部にまで火をつけるためにはやっぱり炭以外の燃える材料が必要だったのです。

 しかし幸運なことに古い薪木がキャンプエリアにある大きな火鉢の中に残っていたのよー。あと、森の中の落ちている松ぼっくりや枝を子供らに拾ってきてもらうことで、どうにかこうにか炭の中が赤くなってくるまでに火をもっていくことができました。

 友人家族と行ったキャンプでは薪木メインで火をおこしていたんだけど、今回は炭がメイン。そして炭を使って焼いた食べ物のなんと美味しいことか。

 1番おどろいたのがトウモロコシ。あれはおいしかったわー。家族みんなで驚いてました、、と、ここで書きたいのは炭パワーのことではなく、子供たちが遊んでいた水風船のこと。

 自分自身、水風船で遊ぶなんて多分30年振り。そんな自分の役目は水風船をつくること。そしてそれを子供たちに目の前で嬉々として破られるという繰り返しは、何か偉い人の説教を聞いているような感じがしました。

 とは言え、毎度毎度ただ割られるは正直嫌。あと水道の蛇口に風船を挿して水を入れて結ぶ、という単純作業の繰り返しも飽きてきたので変化をつけてみました。

 水の量を減らして割れにくいものをつくってみたのです。思った通り、割れにくくなったのは良いんだけど、それ以上に良かったのが、その形。中がパンパンじゃないから風船の中を水が上下左右に移動出来て、なんとなく“ひょうたん”みたいな形になった んです。

 それがまあまあかわいくて面白かったのでカシャっと撮影。後日、その写真の上に絵を描いて“キャンプ場でみつけた生き物”としてTweet。

 いつもはそれで終わるんだけど、もしかしたらTwitter友達も何か描いてくれるかもなーと思い「みなさんも新しい友達を描いてみて下さい」と、絵が描かれてないオリジナルの写真もつぶやいてみたら、思った通り様々なデザインの友達が続々と生み出されてきたのです。

 実は以前にもTumblrとFacebook上で似たようなこと(リレー方式で1つの写真に絵 を加えて行くというもので前後の繋がり/時系列を考慮する必要があった)を試みた事があるんだけど、仕組みが若干複雑だったためか、うまくいきませんでした。

 しかし今回はどんどん拡散し、新しい友達が増えていきます。みんな絵がうまいなあ、なんてことを思ってると、なんとまあ、このつぶやきのことがPolygonというゲームサイトで記事になっているではありませんか。

 ざっくり言うと“高橋がなんかおもしろいことをTwitter上でやってるぞ”的な。知らなかったけどアメリカでは有名なコミックアーティストの方々も何人かこの遊びに乗っかってくれたみたいで、最終的には合計150以上のGwabたちが生み出されたのです。

 GwabとはGreen Watar Balloonの頭文字からとった名称。いやー、まあ、Twitterなどのソーシャルメディア上でやってることなんて本当にどうでもいいことなんですけど、、、WIREDの見出しと無理やり結びつけるわけでもないけど、、、シェアといいね!だけのものではなく、ソーシャルメディアも使い方によってはちゃんとした遊びになるのね、と。

 元『塊魂』チームでいまは漫画家として活躍中のクリハラくんにもGwabを描いてもらったので、WIRED同様興味があったら見てみてください。

(C) Keita Takahashi

データ

▼『電撃PlayStaton Vol.644』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2017年8月10日
■定価:694円+税
 
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