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2017年12月25日(月)

『ファンキル』新章開幕直前発表会をレポート。50人分の演技を見られた朗読会に注目

文:たく坊

 Fuji&gumi Gamesおよびgumiが配信しているiOS/Android/PC用ゲーム『ファントム オブ キル(ファンキル)』のイベント“新章「ロストラグナロク」開幕直前発表会”が文化放送メディアプラスホールで開催されました。

 メディアだけでなく一般の『ファンキル』ユーザーを迎えて、新章の紹介や出演キャストの朗読会などが行われた本イベントのレポートをお届けします。

『ファントム オブ キル』

今泉プロデューサーによる本作&新章の紹介

 最初に行われたトークは、今泉潤プロデューサーによる『ファンキル』の基本的なゲーム紹介と、新章“ロストラグナロク”についてでした。

『ファントム オブ キル』

 本作では1年目のテーマ“始動”、2年目のテーマ“深化”、3年目のテーマ“感謝”に続き、4年目のテーマとして“再始動”を掲げています。

 “再始動”は“すべてにおいて新しい”という意味で、アプリゲームでは珍しく1度ストーリーを完結させることで、これまでの物語と区切りをつけているとのことです。物語の続きが描かれる新章は、2018年1月中旬ごろに配信予定です。

新章のヒロイン“アルマス”役の鷲見友美ジェナさんが登壇、朗読会も

 新章の新キャラクター“アルマス”と“モラルタ&ベガルタ”の声優は、文化放送と本作が協力して行われた、プロ部門と一般部門に分かれたユーザー参加型公開オーディションのニコ生で決定しました。

 今泉プロデューサーのトークの後、公開オーディションプロ部門で見事勝ち抜いた“アルマス”役の鷲見友美ジェナさんが登壇しました。

『ファントム オブ キル』

 ずっと声優にあこがれていたという鷲見友美ジェナさんは、「声優としてデビューして最初に受けたのが本作のオーディションで、こんなチャンス他にないなと思って挑戦しました」とコメント。

 また公開オーディションについて、「ユーザーさんの投票を目の前で見るんですよ。誰がどのくらいのパーセントを獲得したのかとか、コメントとかで直接ユーザーの声を聴きながら。どれだけ責任重大なことなのか、期待があるのかということを実感したオーディションでした」と苦労も語りました。

 今泉プロデューサーは、鷲見友美ジェナさんの印象として「まず名前がすごいなと思いました。どこで切るんだって感じでしたね」というコメントから始まり、会場の空気をなごやかにします。

 さらに、なぜ鷲見友美ジェナさんを選んだのか、という問いに対して「ジェナさんのボイスは、叫ぶところがカッコよかったんです。そういう1つ飛びぬけたものを感じた人をオーディションに残していきました。完成されていない声優ということも重視したので、“アルマス”と一緒に成長してくれたらいいなということもありました」と選出の理由を明かしました。

『ファントム オブ キル』

 トークが一通り終えると、初公開である新章の映像とともに、鷲見友美ジェナさんによるナレーションや“アルマス”を演じる朗読会が行われました。物語を語るナレーションと、プレイヤーに対して少しあたりが強い“アルマス”の演じ分けは、オーディションを勝ち抜いたことも納得の完成度でした。

公開オーディション一般部門の合格者は“50人”

 多重人格の双子キャラクター“モラルタ&ベガルタ”を演じるのは、新章のオーディションで行われた一般部門の合格者50人です。

 今泉プロデューサーは、“モラルタ&ベガルタ”について「これまでのゲームにはなかったことを試したくて、狂っている感じを出したかったんです。これは芝居の世界じゃできませんよ」と語りました。

 なお、本イベントでは、“モラルタ&ベガルタ”役50人のうち42名が登壇しました。

『ファントム オブ キル』
『ファントム オブ キル』

【一般部門合格者50名(敬称略)(五十音順)】
跡見あい、伊藤佑夏、岩﨑千明、遠藤葵、緒川さこ、神原真理、木村優紀、杵渕美侑、吉良さゆり、久地岡涼菜、心愛ココ、櫻原智美、ささきようこ、スカーレットヤング、菅沼翔子、曽我なるみ、たかくらるみ、谷掛未森、鶴海更紗、手島アリサ、寺本恵里加、中澤みな、長野佑紀、新菜まこ、橋本美優、原田瑛里、廣岡あや、廣田彩華、降月海弥、穂南綾音、本間美咲、松岡里英、真辺彩加、水相まりな、みすみ、水月ツユ、峰久美子、宮咲あかり、宮崎珠子、宮﨑唯、村上千怜、桃崎あやか、森田志保、森継亜美、矢野妃菜喜、広瀬ゆみ、山本衣織、脇麻沙未、脇田恵利、結城萌子

 今泉プロデューサーいわく「クリスマスということもあって聖歌隊に見える」というほどの、1キャラクターに振り分けられるとは思えないステージを埋め尽くす人数が登壇しました。

 一般部門代表の吉良さゆりさんは、京都出身ならではの方言などでプロ顔負けのトーク力を発揮し、会場に笑いと驚きを届けていました。

 その後、登壇した“モラルタ&ベガルタ”役全員による朗読会が行われます。ただ並んで朗読するだけでは50人分の声をうまく届けることができないとのことで、登壇者全員が1人1人順番で中央に置かれたマイクに移動し、一言ずつ演技を行うという少し変わった方法で進行していきました。

『ファントム オブ キル』

 しかし、驚いたことは朗読会の内容です。全員が同じ“モラルタ&ベガルタ”を演じるのではなく、「私」、「俺」、「あたい」などのしゃべり方や、強気や弱気といった性格もほとんど違う演技をしていました。

 朗読会で語られたことは“モラルタ&ベガルタ”の生い立ちで、不死となり長い間幽閉され、どれが本来の人格かわからなくなってしまったキャラクターということが判明しました。

 ただ、50人が演じ分けしているのですから、朗読会だけではまったく性格をつかめません。ゲーム本編ではどのような演出になるのか、気になるところです。

 また、今後の展開として『ファンキル』のWEB番組などが月曜日から金曜日まで実施されることが明かされました。一般合格者の50人も出演するかもしれないとのことです。

メディアによる質問コーナーも

 本イベント終盤には、登壇者に向けてメディアの質問コーナーが設けられ、いくつかの質問が投げかけられました。

 一般参加者50人の収録の方法に対して「“出身地問題”などもありましたが、声で採用したので、それは後で考えようと思います」と回答。新しい挑戦に対する想いとして、「3年目はユーザーの皆さんと多く触れ合うことができたので、4年目はそういうことも含めて新しい挑戦をしようと思います」などが語られました。

 また、普段1,000円カットをしていると語る鷲見友美ジェナさんのお財布問題に対し、今泉プロデューサーは「収録で“スターバックス”のコーヒーを持っていて、その時には1,000円カットの話も聴いていたので、きっと彼女の中でそのコーヒーはすごく大きいものだと思ったんです。頑張んないといけないから贅沢しようみたいな。そこで気合入れてきたんだなって感じました(笑)」と収録時の印象を伝えました。

 「現在、450万ダウンロードされていますが、今後の明確な目標はありますか?」という質問に対し、「数字ではなく熱量を目標にしていきたいと思います。熱量が上がれば、ユーザーの皆さんも楽しめますし、離れてしまったユーザーも戻ってきやすいので」とユーザーもうなずく『ファンキル』愛にあふれた回答を述べました。

『ファントム オブ キル』

4年目を迎えさらに盛り上がりそうな『ファンキル』

 本イベント全体の印象として、「これまでのイベントなどを通じて、ユーザーの気持ちが伝わりました」と語る今泉プロデューサーのトークに、ユーザーは大きく納得しているように見えました。

 10月23日に3周年を迎えた『ファンキル』は、2018年1月中旬に新章が配信されます。作品だけでなくプロデューサーもユーザーからも愛されている本作の、今後の展開に目が離せません。

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