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2018年2月15日(木)

『プリンセスコネクト!Re:Dive』レビュー。TVアニメ感覚で楽しめるスマホRPGの新境地

文:セスタス原川

 サイゲームスより2月15日に配信開始されたiOS/Android用アニメRPG『プリンセスコネクト!Re:Dive』のレビューをお届けします。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』
『プリンセスコネクト!Re:Dive』

 本作は、2015年にリリースされた『プリンセスコネクト!』の続編にあたる作品。かわいいキャラクターたちが織り成す物語というシリーズの根幹はそのままに、メインキャラクターやシナリオ、ゲーム性をすべて一新し、さらなる進化を遂げました。

 “スマホゲームの常識を超える超大作アニメRPG”とは一体どれほどの作品なのか? 全体のゲームフローやシステムをご紹介しつつ、その魅力をお伝えしていきます。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』

スマホRPGの枠を超えた圧倒的アニメーション

 ゲームを起動すると、タイトル画面から背景にアニメーションが映し出されます。「ここまで動くタイトルは珍しいな」と驚かされていると、続いて現れたのは数分に渡ったアニメで描かれたプロローグ。本編が始まる前から期待が高まります。

 もちろん、ゲーム内の各所にもアニメが用意されており、序盤は「プレイ時間の半分近くは映像を見ていたのでは?」と感じるほどのボリューム。映像によってストーリーがすんなりと頭に入り、キャラクターの魅力がより際立ちます。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』
『プリンセスコネクト!Re:Dive』

 アニメ制作を担当するのは、『進撃の巨人』『甲鉄城のカバネリ』などを手掛けたWIT STUDIOです。さらに、70万字を超えるメインシナリオを『あんさんぶるスターズ!』『狂乱家族日記』などで知られる日日日さん、メインテーマを『サクラ大戦』の音楽を手掛けた田中公平さんが担当。各界を代表するクリエイターが集合しています。

 見せ方も工夫されており、敵と戦うクエストモードとアニメを見るシナリオモードがばっさり分割されています。クエストが進行すると、それに応じてストーリーが解放されていく……という仕組み。

 この分割方式によって、アニメを組み込んだ大ボリュームのシナリオがあってもゲームのテンポが乱れることなく、自分の空いた時間に遊ぶというスマホゲームの形を残すことに成功しています。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』
『プリンセスコネクト!Re:Dive』
▲従来のゲームによく見られる【バトル→ストーリー→バトル……】の繰り返しを取っ払った大胆なシステムが、アニメとスマホRPGの共存を成立させています。

 アニメはもちろん、それ以外の部分にも細かいこだわりが感じられます。ADVパートではキャラクターごとに多数の表情が用意されており、セリフにあわせた表情や口元の細やかな動きにも目を見張ります。

 場面ごとのイベントカット数もスマホゲームの域を遥かに超えていましたし、どこを見ても「本当にこれはスマホゲームなのか?」と思ってしまうほどのボリュームです。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』
『プリンセスコネクト!Re:Dive』

戦闘システムはカジュアルさを重視。時間のない人も安心

 クエストモードの戦闘はセミオートを採用し、ザコ戦などはキャラクターを見守るだけで敵を倒せるシステムになっています。「アニメを楽しみたいけど、ゲームをゆっくりする時間が無い……」という人も、空いた時間にちょっとした操作でバトルを進められるのはうれしいですね。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』

 キャラクターはそれぞれ“ユニオンバースト”という必殺技を持っており、通常攻撃によってゲージがたまると任意のタイミングで発動できます(オート発動にすることも可能)。基本はお手軽バトルとしつつも、高難度クエストなどではユニオンバーストの使い分けによって腕の差が出るわけですね。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』
『プリンセスコネクト!Re:Dive』
▲画面下の水色のゲージがたまると、そのキャラクターのユニオンバーストが使用できます。効果はダメージ系やサポート系など多種多様。
『プリンセスコネクト!Re:Dive』
▲ユニオンバースト発動時にはキャラクターのカットインが表示されます。

 バトルに参加するキャラクターは最大5人。キャラクターは前衛・中衛・後衛の3つのポジションに分類できます。主に防御を担当する前衛は体力が高いキャラが多く、中衛・後衛はサポートスキルや高火力なスキルが得意なキャラが多い。そのため、バランスよく編成することで効率よく戦闘を進められます。

レアリティを気にしなくて済む育成システムが素直にうれしい

 シンプルなバトルシステムとは打って変わり、キャラクターの育成は奥深いものとなっています。強化要素としては“レベル”、“ランク”、“絆”、“星”などがあります。レベルは直接的なステータスアップ、ランクはステータスアップに加えて所持スキルの解放、絆は+αのステータスアップ、キャラストーリーの解放。星はキャラクターのステータスアップとなっています。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』

 また、多くのスマホRPGでは星1や星2のキャラクターを育てても戦力にならないというイメージが強いですが、本作ではすべてのキャラクターが星5まで育成可能となっており、キャラクターのレベル上限はプレイヤーレベルに応じて解放されます。育成の手間こそかかりますが、安心して好きなキャラクターを育てましょう。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』

 育成に加えて、キャラクターのステータスを左右するのが装備品です。各キャラクター最大6箇所にアイテムを装備でき、攻撃力やHPなどが上昇します。

 装備品は、主に敵からのドロップで手に入ります。そのためプレイを続けていれば次第にキャラクターが強くなっていく……というプレイ時間を重視した仕組みになっています。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』

 育成したキャラクターは、“アリーナ”で他のプレイヤーのキャラクターと戦わせることもできるようです。

趣味と実益を兼ねたギルドハウスは使わなきゃ損!

 本作において物語、システムの両方で重要となるのが“ギルド”です。プレイヤーは各々ギルドを設立し、仲間となったキャラクターと生活をしていくことになります。

 ギルドハウスでは、仲間になったキャラクターたちがちょこちょこと部屋の中を歩き回り、それぞれ思い思いの行動をしています。これが眺めているだけで癒され、1人1人の動きを見ているだけで時間が経つのを早く感じてしまいました。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』
▲デフォルメされたキャラクターたちの動き回る姿がたまりません。内装を自由に変更できるので、箱庭ゲームが好きな人はこれだけで小一時間は楽しめるはずです。

 ちなみに、設置された家具からキャラ経験値が入手できるポーションなどの便利アイテムを作成できるほか、キャラクターにギフトアイテムを贈ることで絆ランクを上げることも可能です。ゲーム攻略の面でも役立つので、やり込み派の方もきちんと利用することをおすすめします。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』

スマホRPGの新時代を予感させる超大作、ここに誕生!

 『プリンセスコネクト!Re:Dive』は“超大作アニメRPG”という肩書きを背負うにふさわしい大ボリュームのスマホゲームとなっていました。『プリンセスコネクト!』からの続編に位置する作品ではありますが、物語やゲーム性が新規プレイヤーにもわかりやすく、前作ユーザーと新規ユーザーどちらも楽しめる作品となっています。

 プレイすれば、あなたの中の“スマホRPG”という概念が変化すること間違いなし。それだけの超大作となっています。ぜひ実際にプレイして体感してみてください!

『プリンセスコネクト!Re:Dive』
▲わからないワードはメニューの用語集から確認可能。前作を未プレイでも安心です。
『プリンセスコネクト!Re:Dive』
▲1章をクリアするごとにエンディングが流れます。これはもはや完全にアニメ番組の領域……!

(C) Cygames, Inc.

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