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2018年2月28日(水)

『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI 文明の興亡』プレイレビュー。寝不足にはご注意ください! 

文:電撃オンライン

 2月8日に発売された人気SLG『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI(Civ6)』の拡張パック、『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI 文明の興亡』。ここでは、本作の魅力と追加要素についてを語っていきたいと思います。

 ちなみに、筆者は『Civ』シリーズのプレイ経験はあるものの、その実力は“下手の横好き”レベル。お世辞にも効率のいいプレイとは言えませんが、こんな感じで楽しめるよ、というひとつの指針程度ということでご容赦ください……!

『Civ6』
▲今回のプレイでは、新たな文明&指導者である“スコットランド/ロバート・ブルース”を選択。ゲームの難易度は、自分の実力をかえりみて下から2つめの“族長”に。ゲームスピードは“速い”、マップタイプは複数の大陸が生成される“大陸”、マップサイズは“小”に設定しました。

仮想敵はシュメール! しかし序盤から不穏な影がスコットランドを覆う……!?

 まずは、1人の開拓者を操作して、最初の都市を建てる場所を選びます。実際の人類の歴史になぞらえてシステムが構築されているのが『Civ』シリーズの大きな特徴。文明が栄えるためには潤沢な水が不可欠ということで、川や海などの水沿いに都市を建てると、成長しやすいというのが伝統です。

 水場が近くにない場合、周辺を探し回るのも手ですが、危険な蛮族に襲われたり、フラフラしているうちにほかの文明との差が開いてしまったりとデメリットも多いため、なるべく早く場所を決めたいところ。幸い、今回のスタート地点のすぐ側には川が流れていたので、すぐに都市を建造します。

『Civ6』
▲序盤は探索の時期。本作では基本的に自分の文明が訪れた部分の地図は、マスクされていて見ることができません。どの方向にどういった文明がいて、危険な蛮族はどこからやってくるのかなど、序盤の周辺の情報は生き死にを左右します。マップには資源なども表示されるため、それを踏まえて第二都市の場所を決めることも重要!

 周辺の探索を進めていたところ、どうやらこの大陸にはギルガメシュ率いるシュメールと、ジョン・カーティンを指導者とするオーストラリアがいるもよう。探索の結果、スコットランドは大陸の南端に位置しているようなので、両文明とも北側にいるようです。

 ということで、都市を拡張していく方向は北に決定! なぜならば、自分しか文明がいない南側はいつでも取れるので、先にグイグイ北へ領土を広げ、最終的な領土面積を広くしたいからです! 特定の技術を研究して初めて場所を確認できる資源などもあるため、可能な限り領土は広めに取っておきたいですね。

『Civ6』
『Civ6』
▲シュメールのギルガメシュと、オーストラリアのジョン・カーティン。オーストラリアはシュメールのさらに北にいるようなので、当面の敵はシュメールに決定しました。

 勝利条件ですが、今回は科学勝利を目指します。『Civ6』には科学勝利、文化勝利、宗教勝利、制覇勝利、そして規定ターン数のあいだにいずれの勝利条件も満たさなかった場合のスコア勝利という、複数の勝利条件があります。科学勝利の条件は、科学技術を発達させ、どの文明よりも先に宇宙進出を果たし、火星への移住を果たすこと。なのでとにかく他文明より科学技術で先を行かねばなりません。

 ところで、前回の記事でも触れた通り、『文明の興亡』では黄金時代と暗黒時代、それに関連する時代スコアという要素が追加されています。簡単に言うと、歴史的瞬間と呼ばれる偉業を達成するごとに時代スコアを入手でき、それが一定以上溜まれば通常の時代や黄金時代に突入、できなければ暗黒時代に突入してしまう、というもの。

 「まあ序盤ではそこそこ気にしなくても大丈夫でしょ」と考えなしにプレイしていたら、いきなりやってしまいました……。そう、暗黒時代の始まりです。暗黒時代になると市民の忠誠心が下がり、反乱を起こしやすくなるので、状況によってはかなりクリティカルな事態に! 幸いなことに、そんなことにはなりませんでしたが、正直やり直しを考えるほどにはヒヤっとしました(苦笑)。

『Civ6』
▲暗黒時代に入ると急に画面の彩度が下がり、一見して「これは暗黒時代だわ……」とわかる絵面に。暗黒時代でしか採用できない政策があるのですが、メリットが大きい反面デメリットも付いてきます。うまく使えればかなり強力な効果を発揮しそうでしたが、このときはビビって使わずしまいに……。あとになって、暗黒時代専用の政策だったことに気づきました。
『Civ6』
▲歴史的瞬間は、達成するごとに歴史年表にまとめられていきます。自分が築いてきた歴史を振り返ることができるので、クリア近くになって見返すとちょっと感慨深いものがありますね。

シュメール開戦! 暗黒時代から英雄時代へ

 暗黒時代に突入後、ちまちまと技術を伸ばしていたのですが、近くに都市を築いたことによほど腹を立てたのか、シュメールから宣戦布告を受けてしまいます。第一次スコットランド・シュメール戦争の開始です。戦闘ユニットは都市を守る程度にしか用意せず、内政を重視しまくっていたので、これには焦りました。

『Civ6』
▲怒り心頭のギルガメシュ王。各指導者ごとに異なるモーションや言い回しがあっておもしろいですね。まあ、このときは内心ヒヤヒヤして、楽しむどころではありませんでしたが。そんな怒らなくても……。

 しかし、情勢は我々スコットランドに味方します。というのも、スコットランドの周囲には3つの都市国家が存在しました。都市国家は通常の文明とは異なり、1つの都市しか持たない中立国家のようなもの。各文明は代表団を派遣することで、その都市国家との関係を深めることができます。関係が深まるごとにメリットがあり、他文明よりも強く結び付くことで、宗主国として特別な待遇を受けることができるのが特徴です。

 じつは、我がスコットランドはこの都市国家のうち2つ……東側に位置するヴィルニュスとグラナダの宗主国になっていました。彼らはシュメールから宗主国へ出された宣戦布告に反応し、ものすごい数の戦闘ユニットをシュメールへ送り込んでいったのです!

『Civ6』
『Civ6』
▲とくに苛烈だったのがシュメールにより近いヴィルニュス。左の写真では、スコットランドの都市・エディンバラがシュメールのユニットに攻められていますが、東側からヴィルニュスのユニットが大量に流れてきて、どんどんシュメールのユニットを蹴散らしていきます。

 これに気を良くした自分は、あらゆる都市国家との関係強化を図る方針に(笑)。西側に位置するもう1つの都市国家・ザンジバルへと代表団を優先的に回し、宗主国の座につきます。このタイミングで暗黒時代は終わりを迎え、代わりにより輝かしい英雄時代へと突入しました。

 英雄時代では、都市の忠誠心が上昇しやすくなるだけでなく、自分の都市から近い他文明へ影響を与えることができるようになります。簡単にいえば、忠誠心が揺らいでる他国の都市を反乱状態に追い込んだり、帰属させたりできる可能性が高まるということ。狙って行うのは難しいですけどね。

『Civ6』
▲西からはザンジバルの軍隊が香港(※シュメールが武力制圧した元都市国家)を攻め、中央では我々がニップールを攻めるという二面作戦。シュメールのユニットはヴィルニュスの軍隊が蹴散らしてくれたので、都市を攻めるだけの簡単なお仕事です。それにしても、暗い暗黒時代からきらびやかな英雄時代へと移行すると、画面のコントラストの差がすごいですね(笑)。

 この戦争の途中で、ほかの文明がヴィルニュスに介入したためか、ヴィルニュスの宗主国ではなくなってしまっていましたが、ザンジバルとともにシュメール攻めを敢行! せっかく戦争が始まったのであれば、何かしらの利益を得ないままでは終われない! ということで、ニップールを制圧。香港はザンジバル軍によって焼き払われてしまいましたが……。ここでギルガメシュ王が和平を提案してきたため、戦争は終わりました。

 ここからしばらくは、またコツコツ内政の始まりです。ルネサンス時代に入る頃になると、北のオーストラリアが力をつけてきたこともあり、もっと内政力を上昇させるために、サクッと第二次スコットランド・シュメール戦争を開始。シュメールの都市をすべて併合し、ギルガメシュ王にはご退陣頂きました……(笑)。これは、東の大陸の巨大勢力・オランダのウィルヘルミナの姿が明らかになっていたので、それに対抗するためでもありました。

『Civ6』
▲戦争をするにも、非難声明を出してから正式に宣戦布告をしないと、ほかの文明からの印象に大きいペナルティを負います。もちろん他文明からの非難覚悟で奇襲攻撃もできます。また、奪われた自都市を取り戻すための宣戦布告ならペナルティが軽いなど、多彩な宣戦布告の種類があるのがおもしろいですね。
『Civ6』
▲オランダのウィルヘルミナも『文明の興亡』からの新文明です。今回のゲームでは、スコットランドとは別の大陸からスタートしていたため、直接やり合うことはありませんでした。

世界大戦勃発! 宇宙開発戦争に勝利はできるのか……!?

 シュメールを併合し、一気に成長を遂げたスコットランド。長く戦争していると都市の忠誠心が下がりやすくなったり、都市の快適性が下がって機能が低下していくため、戦争は引き際が肝心ですね。ということで宇宙へ向けて内政の強化に再び取り組むことに。

『Civ6』
▲シュメールが滅びたくらいの時期のスコットランドの領地。これより北がオーストラリアの領土です。左下のミニマップを見るとわかりますが、この段階で判明していたのは世界の約3分の1程度でした。

 一応、この間にオランダがある大陸へと斥候を飛ばし、すべての文明との邂逅を果たしました。東側の大陸にはオランダのほかに、アマニトレが治めるヌビアと、チンギス・ハン率いるモンゴルが存在。精力的にはヌビアがやや端に追いやられ、オランダとモンゴルが二分しているといった感じです。

『Civ6』
『Civ6』
▲アマニトレとチンギス・ハン。この2つの文明はスコアで1位を走るオランダと敵対的だったため、オランダを引きずり落とすべく、この2つの文明と仲良くやっていくことにしました。

 この頃、ひとつの問題が浮上し始めます。近代の兵器を作るために必要な石油やウランといった戦略資源が、自国領土内で十分な数揃わないということです。これらは非常に重要な資源であるため、是が非でも手に入れたいところ。多少へんぴな場所であろうとも、見つけ次第近くに都市を作り、確保していくことに。

 しかし、それがオーストラリアとの関係を悪化させる結果に。『Civ6』では、ほとんどの文明は近くに都市を作られるのを嫌います。領土を切り取るようにしか見えませんし、当然ですよね。今回、戦略資源の確保のために作った都市も、大抵そういう場所にありました。……本音をいうと、オーストラリアが怒って戦線布告してくれれば、そのまま軍隊で領土を広げて、資源もろともオーストラリアの版図を奪おうと考えていたんですが、非難声明を浴びせてはくるものの、宣戦布告はしてきませんでした。

『Civ6』
▲『文明の興亡』で追加された総督要素。都市に配置することで総督ごとに設定されたボーナスを得られるのですが、自分はこの中でもアマニがお気に入り。彼女は都市国家に派遣することで代表団の代わりを務められるだけでなく、レベルを上げると派遣中の代表団の数が2倍になるという強力な効果を発揮できるように!

 もう一方の大陸に出張してまで戦争を起こすメリットもないし、ここまでくると戦争はせずに単純な技術開発勝負になるかな、と思っていたんですが、終盤に好機が訪れます。なんと、オーストラリアが、スコットランドを宗主国と仰ぐ都市国家・パレンケを攻撃し始めたのです! オーストラリアを攻撃するための口実を探していた我々にとって、これは朗報! パレンケ自体も、仲良くしていると科学研究にボーナスをもらえる都市国家なので、失いたくありません。

『Civ6』
『Civ6』
▲保護下にある都市国家を守る場合には「保護戦争の開戦を布告する」というコマンドが使用可能です。こういった、正統な理由がある宣戦布告の場合、ペナルティが軽減されるため、これは願ってもない事態!

 オーストラリアは、ほかの文明とも仲良くしていないことを確認済み。これは安心してこの大陸を統一できるはず! ということで、意気揚々と保護戦争を開始しました。……すると、なんということでしょう。オーストラリアとは仲が悪いはずのヌビアとモンゴルが、スコットランドに対して宣戦を布告。なんでだ……君らとは有効な関係を築いていたではないか……。そう、ここにきて全5文明中4文明が参戦する世界大戦が勃発したのです。あの……1対3なんですけど。

 これまでの信頼を裏切られた形になり、いささかショックを受けましたが、そうはいっても別の大陸の2国。わざわざ海軍を作って攻めてくるほどではあるまいと、海岸の防備は最小限にし、動けるユニットを総動員してオーストラリア侵攻を開始しました。

『Civ6』
『Civ6』
▲ギルガメシュ王から譲り受けた(?)ウルクの都を前線基地とし、オーストラリアへと進軍。最先端の科学技術と豊富な資金によって得た世界最強のスコットランド軍は、破竹の進軍を見せつけます。やがてはオーストラリアの領土を、大陸の端まで削り取ることに成功!

 戦争の結果、もはやオーストラリアは再起不能に。案の定、ヌビアとモンゴルは船の一隻も寄こしませんでした。最後にオーストラリアからむしり取れるだけのお金を受け取りつつ、和平を結びます(笑)。そして他2国とも適当に和平交渉。あとは科学勝利に必要な研究を追え、各プロジェクトを完遂するだけです!

『Civ6』
『Civ6』
▲戦争の間も主要都市では科学勝利のための技術開発に専念させていたため、しっかりと勝利への道は近づいています。そのかいあって、戦争を終えるころには宇宙開発の第一歩、人工衛星の打ち上げに成功しました。
『Civ6』
▲宇宙開発競争プロジェクトに対して大きなブーストを得られる偉人を獲得できたこともあり、勝利は目前に! 偉人は特定の建造物などから得られるポイントが溜まると採用できる特殊ユニットで、それぞれ大きな力を持っています。大科学者や大商人、大音楽家など、その種類もさまざまで、効率よくプレイしようと思ったら偉人の活用が重要になります。

 人工衛星に続き、月面着陸船、火星入植用水耕モジュールなどをどんどん打ち上げていくスコットランド。もうこのまま勝てるなと思ったのもつかの間、なんと勝利に必要なモジュールを製造している宇宙船基地が爆破されたという知らせが! 敵国のスパイによる破壊工作です! 爆破された宇宙船基地を修理するぶん余分にターンがかかってしまういやらしい手口。まさか下から2番目の難易度で、ここまでスパイを見事に使われるとは!

 ちなみに、スパイは他文明の都市に送り込むことができるユニットで、さまざまなミッションを行えます。技術を盗んだり、破壊工作をしたり、総督を叙任するといったことまでできますが、失敗のリスクもあります。失敗したスパイは最悪殺されることも……。

『Civ6』
『Civ6』
▲スパイは自分の都市に配置して、他国のスパイの妨害工作から都市を守ることもできます。さすがに2回目の破壊は勘弁願いたかったので、重要拠点にスパイを配置し、守ってもらうことに。案の定、再び破壊工作に現れたモンゴルのスパイを見事返り討ちにしてくれました。

 スパイによる妨害には少し焦りましたが、それでもスコットランドの宇宙進出は止められないラインまで来ており、せいぜいその時を先延ばしにする程度。自国のスパイを防御に回したかいもあり、その後は順調にすべてのモジュールを開発し、見事火星への入植を果たすことができました!

『Civ6』
▲勝利時には、勝利方法に応じたムービーが流れます。過去作では宇宙進出を果たした先はアルファ・ケンタウリに向かうことがほとんどだったと記憶していますが、目的地が火星になったのは、それだけ火星への到達が現実味をおびてきたということなんでしょうか。

 ということで、スコットランドによる一連の『文明の興亡』のレポートでしたが、いかがでしたでしょうか。本当であれば、もっと今回の拡張から追加された新要素を詳しく掘り下げたものにしたかったのですが、それにはまだまだ眠れない夜を何日も費やす必要がありそうでしたので、今回のプレイレポート形式とさせて頂きました。

 ざっくり触れた形ではありますが、黄金時代はシリーズに慣れ親しんだプレイヤーにはおなじみともいえる要素ですし、それに対応した暗黒時代も、デメリットはあるとはいえ強力な政策が使えることを考えると、あえて暗黒期を通るプレイもアリなのではないかという感じがしました。

 また、総督に関しても、レベルアップ時に獲得できる能力を考えたり、どこに配置するかなどを熟考したりと、これまでの都市運営から一段階深く考えられるいいスパイスになっていたと思います。

 今回のプレイでは、強大な文明に対してほかの文明が団結して対処する「緊急事態」は発生しませんでしたが、独走する文明に対抗するための手段が増えるという意味で、プレイの幅が広がっているとも思います。

 これまでのファンはもちろん、まだ『Civ』シリーズに触れたことのない人もぜひ、この機会にプレイしてみてはいかがでしょうか? 毎度のセリフにはなりますが、「ただし、寝不足にはご注意ください!」。

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