2018年4月2日(月)
3月18日に茨城県大洗町で開催されたイベント“大洗春まつり 海楽フェスタ2018”で行われたアニメ『ガールズ&パンツァー』キャストトークショー出演を終えた渕上舞さん、尾崎真実さん、福圓美里さん、高橋美佳子さんのインタビューをお届けします。
▲左から高橋美佳子さん、福圓美里さん、尾崎真実さん、渕上舞さん。 |
今回で6回目となる海楽フェスタの出演を終えた渕上さんたち。イベントの感想や、さまざまな広がりを見せる『ガールズ&パンツァー』についてお話しいただきました。
――“大洗春まつり 海楽フェスタ2018”ご出演の感想をお話しいただけますでしょうか?
渕上さん:今年で6回目となる出演ですが、今回もたくさんの人に来ていただけてうれしかったです。大洗では“あんこう祭り”のほうが祭りとしての集客は多いのですが、海楽フェスタのステージもそれに負けないくらいたくさんの人が顔を見せてくださっているように感じました。
大洗でのイベントは、私たちの前だけじゃなくてステージの横や後ろにもファンの方がいる独特な形なんですけど、横や後ろで見てくださる人もだんだんと増えてきたように感じます。『最終章』はこれからもまだまだ続くので、今まで大洗に来たことがない人もぜひ来てくださるとうれしいですね。
尾崎さん:今回は、ステージを見に来てくださった人たちのほとんどがこれまで大洗に来たことがある方たちばかりだったようで、一度来たらまた来たくなるのかもしれませんね。
ステージでも言ったのですが、大洗に来ると本当に落ち着きます(笑)。あんなにたくさんの人に囲まれた中で植田さん(※河嶋桃役の植田佳奈さん)と電話で話したんですけど、ごく普通に話してしまいました。ステージに来てくれたお客さんが温かく見守ってくれているのをはじめ、あの空気感は大洗ならではのことかもしれませんね。
福圓さん:今回で2回目の大洗のステージに立つことができました! 尾崎さんが“落ち着く”と言いましたけど、お客さんのほうも本当になじんだ感じがしたように思いました。イベントの運営陣や私たちだけでなく、お客さんも一緒にあの場を作ってくださっているような雰囲気が、そう感じさせたのかもしれません。
『劇場版』になったり、それがロングランしたり、そして『最終章』として新たなお話をお届けできることになったりと、『ガルパン』っていつも奇跡を見せてくれる作品だなって感じているんですけど、このイベントの空気感もまた奇跡だなって思うんですよ。このまま続いていったら、ファンの皆さんと『ガルパン』が、老夫婦のような関係になりそうな……(笑)。アニメ史に残るような素敵なファンと作品になってくれればいいなと思いました。
高橋さん:2年前の海楽フェスタであんなにたくさんの人の前で踊らせてもらったあんこう音頭を今回も踊らせてもらいましたが、ホッとしました(笑)。1週間前まであんこう音頭のオファーがなくて不安になってしまい、マネージャーさんに「私、あんこう音頭を踊らなくて大丈夫ですか?」って確認していたんですよ。
――えっ、あんこう音頭を踊ったのは、高橋さんの発案だったんですか?
高橋さん:そうなんですよ。ファンの皆さんに手ぶらで行ってしまっていいのかなと、不安だったんですが、きちんと手土産を持っていくことができたのでホッとしています。2年前は(あんこう音頭の)オファーをいただいていたんですけど、今回はなかったので……。個人的には「まだまだやれるぞ!」ってところを見せられたんじゃないかと思います。
福圓さん:今回はアライッペとボコも引き連れて踊っていたから、なんだか教育番組のお姉さんみたいでした(笑)。
今年も「あんこう音頭」したよー??
高橋美佳子(音楽制作ユニットBB) (@takahashimikako) 2018年3月21日
最終章第2話の完成を願って舞を披露って台本、なにそれ???貴重なアライッペとボコの3人踊りの躍動感ある写真をどうぞw
#garupan #海楽フェスタ2018 #アマテラスオオミカコ #美佳子喋るとお日様顔出すのは自分でもほんとびっくり pic.twitter.com/aQptHTwpZR
高橋さん:そうそう! サイドで2人……でいいのかな? が華を添えてくれたので、いいあんこう音頭になったんじゃないかと思います。あれだけ長い時間跳ねたりするのは大変だったと思うので、改めてありがとうと言いたいですね。
尾崎さん:そのうち、イベントに来てくれた小さいお子さんたちと一緒にあんこう音頭を踊れたりすると楽しそうですね。より教育番組感が強くなりそうですけど。
高橋さん:そうですね。いずれは“大洗子どもダンサーズ”的なものを引き連れて踊れるとたのしそうですね。定番化していきたいです!
――ステージで渕上さんがスピンアウト作品である『ガールズ&パンツァー フェイズ エリカ』を読んだとおっしゃっていました。『ガルパン』は今、こうした形でどんどんと世界観を広げていますが、皆さんが気になっているキャラクターなどはいますでしょうか?
尾崎さん:各キャラクターの家族を含めた話が見てみたいですね。優花里の両親も普通ですし、ひょっとしたら皆家族は普通で、驚くようなことはないかと思うんですが、純粋に興味があります。作品との付き合いが長くなってきたので、そうした部分も気になってくるのかもしれませんね。例えば、沙織の面倒見のよさは、弟がいるからだと思えばとても納得できますし。
高橋さん:生徒会の3人の出会いはまだ描かれていないと思うので、気になりますね。もっとフランクだったころの3人の関係を見てみたいですね。過去編のようなものも見てみたいですね。
福圓さん:あの3人が1年生だったころってどうだったんだろう?
高橋さん:杏たちが引き継ぐ前の生徒会はどんな感じだったんだろうというのは気になります。大洗の戦車道チームって、昔はどれくらいの強さだったのかも興味がありますね。前は強かったのか弱かったのか……。
福圓さん:学校で言うと、継続高校がどんな感じなのかも気になりますね。『最終章 第1話』に登場した継続の生徒がリーゼントだったので、ものすごく気になりました。由来はあるそうなんですが。
渕上さん:そうそう、すっごくバストが大きな学校もありましたよね。確か抽選会のシーンに出てきたと思うんですけど、とてもセクシーな格好をしていて、(Blu-ray&DVDの)コメンタリーを収録している時に気になりました。
――コメンタリーといえば、『最終章 第1話』のキャストコメンタリーは、渕上さんに加えて、佐倉綾音さんはじめ“サメさんチーム”を演じた方々とのコメンタリーとなっていましたが、収録のご感想はいかがでしょうか?
渕上さん:普段は『ガルパン』を通して会話をすることがそんなにない皆さんとのやり取りだったので、すごく新鮮でしたね。
佐倉さん以外は今までも『ガルパン』に出演されていて、兼ね役としてキャラクターを演じていましたが、佐倉さんは初めて『ガルパン』に出演されたこともあって、今までのコメンタリーとはちょっと雰囲気が違っているのですが、逆にそこがおもしろかったですね。
――『劇場版』や『最終章 第1話』の舞台あいさつでさまざまな場所に行っているかと思いますが、今後行ってみたい場所はありますか?
尾崎さん:北のほうに行ってみたいですね。『劇場版』の時に北海道や仙台などに行ったチームもあるかと思うんですけど、あんこうチームは東名阪・九州などに伺わせていただいたので、次の機会があるなら、北のほうの皆さんにお会いしたいですね。
福圓さん:私はスケジュールが合わなくて、ほとんど舞台あいさつに参加できていないんですよ。だから、場所で言うとどこでも行きたいです(笑)。それと場所とはちょっと違うんですけど、もしも可能なら舞台あいさつでやってみたいことがあるんです。
――どんなことでしょうか?
福圓さん:“舞台あいさつ登壇最多人数”のギネス記録を狙ってみたいなと思っています。今までの『ガルパン』舞台あいさつの最高人数は『劇場版』の時の22人だと聞いていますので、いっそ50人くらい呼んだら記録達成できるんじゃないでしょうか(笑)?
高橋さん:う~ん、国内は結構行っている気がするので……。いっそ海外とかもアリなのかなって思いますね。
一同:あ~。
渕上さん:ゲーム(※『World of Tanks』)のコラボでなら海外に行ったこともあります。その時に行ったのは台湾でしたけど、結構ファンの方もいらしてくれていました。
高橋さん:台湾いいなあ……。岩浪さん(※音響監督の岩浪美和氏)と話していたんですけど、アメリカでは本物の戦車に乗って砲撃を体験したり、廃車を戦車でぺしゃんこにしたりできるツアーがあるそうで、そういうのをやってみるのもおもしろそうですね。操縦も難しくないらしいんですよ。って、舞台あいさつとは違う話になっちゃいましたけど(笑)。
――それはおもしろそうですね(笑)。せっかくなので、他の方にも『ガルパン』がらみで何かやってみたいことをうかがってみたいと思うのですが、いかがでしょうか?
福圓さん:VRって、やってませんでしたよね?
尾崎さん:VR! やりたい!!
高橋さん:『劇場版』の遊園地のシーンでも、一人称視点のものすごいシーンがありましたし、なんだかできそうな感じがしますね。
渕上さん:遊園地でVR……。USJとコラボできたりなんかしたら、すごそうですよね!
高橋さん:ぜひ実現してほしいです!
――それでは最後に、『ガルパン』ファンにむけて一言メッセージをお願いします。
高橋さん:今日は“海楽フェスタ”に参加させていただきましたが、『ガルパン』に出演している声優の1人にすぎない私が、大洗に来ると「お帰り!」と声をかけていただけるんです。その距離感というか関係性は、改めてすごいことだなと思いました。
聖地巡礼って、今ではよく聞く言葉ではありますが、スタートから6年が経過している作品でこれだけの人が集まってくれるのはやっぱりすごいことだと思うんですよ。それだけ『ガルパン』という作品が、ファンの皆さんにとって特別なものになっているんだと強く感じました。こうして作品が続いているのは、何よりもファンの皆さんの応援が原動力になっていると思います。これからも応援して、また私たちを大洗のステージに参加させてくれると嬉しいです。
福圓さん:今回もあんこう鍋をいただいて、干し芋や、『最終章 第1話』で杏が食べていたホワイトチョコ納豆もいただいて……。こうして食べ物だったり場所だったりが作品とリンクして、食べたらアニメを見たくなるし、アニメを見たら大洗に行きたくなるという、ステキな相乗効果があるなと思います。
大洗に来たのはまだ2回目なんですが、それでも2人(※渕上さん&尾崎さん)が言う“大洗に来るとなじむ”という感覚がよくわかります。不思議なんですけど、ものすごくしっくりするんですよ。作品を通じて新たに“故郷”ができたようで、本当にうれしいです。
『最終章』が発表された時に「なんで終わっちゃうんだろう……」とさびしい気分になったんですけど、まだまだかかりそうで、個人的にはちょっとホッとしたようなところもあります(笑)。これからも、ずっとずっと応援してください。よろしくお願いします。
尾崎さん:一番最初に『ガルパン』に参加した時は、まさかこんなに長期にわたってかかわることになるとは思ってもみませんでした。しかも、そんなに合間が開くことなく携わらせていただけるのは、ファンの皆さんのおかげだなと強く思います。
先ほどの“やってみたいこと”の時には話しそびれていたんですけど、渕上さんと以前「運動会的なものをやってみたいよね」と盛り上がったことがあったんですよ。そんな“アニメではあまりやらない楽しいこと”も、制作陣だけでなく『ガルパン』が好きな皆さんの力を結集したらできそうな気もしています。終わりに向かってはいるんですけれど、まだまだ新しいことが出てきそうなワクワクがあります。そんな作品になったのは皆さんの応援あってのことなので、本当にありがとうございます。
渕上さん:毎年こうしてお祭りに呼んでいただいて、それが6年も続いていて、ありがたいことに大洗に何回来たのかわからないくらいになってしまいました。尾崎さんも6年間合間なくと言っていましたけど、元は1クールのTVアニメだったんですよね。
福圓さん:そうなんだよね。忘れてたけど(笑)。
渕上さん:(笑)。それが今ではこんなに長く愛されるようになって……。TVアニメの放送当時は、11話と12話を皆さんにお届けするまで待たせてしまって、その中でおもしろい作品は他にもどんどんと作られていて、「みんなに忘れられちゃうんじゃないかな?」と不安だったりもしたんですけど、皆さんのおかげでここまで続けられました。
『最終章』はまだまだこれからですが、きっとおもしろいものになると思います。大きな展開もあるかもしれませんし、皆で頑張ってお届けしていきますので、楽しみに待っていてくださいね。よろしくお願いします。
(C)GIRLS und PANZER Finale Projekt
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