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2018年4月26日(木)

知らなきゃ損する! True 4K出力可能な『Xbox One X』が最強な理由

文:飯島範久

ネイティブ4K&HDR出力が可能な現状最強のゲーム機!

 もうすぐGW。今年は祝日が土曜にかかっていることもあり、例年より若干連休期間が短いが、リフレッシュするべく旅行する人も多いはず。しかし、GWの人混みはハンパない。むしろこういう時期ほど家でゆっくりして身体を休めつつ、ゲームをプレイしたり映画を観たりして気分をリフレッシュするのもいいのでは?

 そして、どうせなら映画は高解像度の4K Ultra HD(UHD)で、従来のSDRよりも広い明暗の幅(ダイナミックレンジ)を表現できるHDRに対応したUltra HD Blu-ray(UHD BD)の美しい映像を楽しんだり、ゲームも同様に4K、HDRの美しい映像でプレイしたい。そんな人にオススメなのがコンシューマーゲーム機としては現在最高のスペックと機能を誇る、マイクロソフトの最新ゲーム機『Xbox One X』だ。Amazonでの価格は5万3000円。

『Xbox One X』
▲『Xbox One X』は性能を大幅にアップしたモデル。ACアダプターもなく、すっきりしたボディーになった。

●『Xbox One X』の主なスペック

CPUカスタム AMD CPU(8コア、2.3GHz)
演算ユニット数40基
GPU演算性能6.0TFLOPS
GPU動作クロック1172MHz
メモリー12GB(GDDR5)
メモリーバス帯域幅326GB/s
内蔵フラッシュメモリー8GB
内蔵ストレージ1TB HDD
インターフェースHDMI2.0b出力(FreeSync対応)、HDMI1.4b入力、USB3.0 Type-A×3、光デジタルサウンド出力(S/PDIF)、IRレシーバー用ポート
サイズ/重量299.97(W)×239.77(D)×59.94(H)mm/3.81kg

 『Xbox One X』は心臓部に“Scorpio エンジン”と呼ばれる6 TFLOPSを発揮するプロセッサーを搭載。動作クロックは2.3GHzで、326GB/sのメモリ―バス帯域幅を持った12GBのDDR5メモリー、8GBの内蔵フラッシュメモリー、1TBのHDDを備える。そして、4K UHD(3840×2160ドット)出力やHDR10にも対応しており、ネイティブ4Kのゲームが楽しめるのが特徴だ。

『Xbox One X』
▲背面には各種端子が並ぶ。HDMI端子は入出力を備え、有線LANはもちろんギガビットイーサー。Wi-Fiも備え802.11acに対応する。

 また、1本購入するだけでPCとXbox One Xどちらでもプレイ可能な『Xbox Play Anywhere』対応タイトルなら、PCとXbox One X両方で同時に起動することができるため、PCとXbox One Xに分かれて2人同時にプレイすることもできるのもPS4にはないうれしい機能だ。

『Xbox One X』
▲『Xbox Play Anywhere』には、後述で紹介する車のリアリティーのある動きに定評のあるマイクロソフトの人気のレースゲーム『Forza Motorsport 7』のほか、カプコンの人気タイトル『バイオハザード7 レジデント イービル』など、多数のタイトルが対応している。

光学ドライブがUHD BD対応で映像再生機としても優秀

 加えて、PS4 Proは光学ドライブがブルーレイの再生のみのところ、Xbox One XはUltra HD Blu-ray(UHD BD)再生に対応する。UHD BDの再生には制約が厳しく、たとえば自作PCで必要環境をそろえるとなると大変だ。対応したパイオニアの光学ドライブに、サイバーリンク社の対応ソフトが必要なうえ、マザーボードの出力が高ダイナミックレンジの伝送が可能なHDMI2.0aに対応しているかなどハードルが高い。

 NECのAVノートやiiyama PCのUHD BD対応デスクトップPCなど、メーカーが動作保証をしているPCもあるが、まだまだ数が少ないうえに10万円以上するのでUHD BDを楽しむだけだとコスパが悪い。また、UHD BDの再生に対応するレコーダーは3~4万円台と低価格なモデルも登場しているが、4K、HDRの美麗な映像でゲームもプレイできると考えると、5万円台前半のXbox One Xはかなりお買い得だ。

Xbox One X なら最高画質で楽しめる

 4K出力&HDR10に対応し、UHD BD再生が可能というと、『Xbox One S』という選択肢もある。『Xbox One S』は、国内では2016年11月に発売。ACアダプターを内蔵し、サイズが295(W)×230(D)×63(H)mmで重量は約2.9kgと、かなりコンパクトになった。また、リビングにおいても違和感のないホワイトカラーのデザインは日本人テイストにもあう。価格はストレージ容量と同梱タイトルによるが、今人気の『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』(PUBG)同梱版で3万2400円前後。

『Xbox One X』
▲『Xbox One S』は白いボディーで、すっきりした箱型デザイン。リビングにも置きやすい。

●『Xbox One S』の主なスペック

CPUカスタム AMD CPU(8コア、1.75GHz)
演算ユニット数12基
GPU演算性能1.4 TFLOPS
GPU動作クロック914MHz
メモリー8GB(DDR3)
メモリーバス帯域幅68GB/s
内蔵フラッシュメモリー8GB
内蔵ストレージ500GB/1TB HDD
インターフェースHDMI2.0a出力、HDMI1.4b入力、USB3.0 Type-A×3、光デジタルサウンド出力(S/PDIF)、IRレシーバー用ポート
サイズ/重量295(W)×230(D)×63(H)mm/2.9kg

 さらに、1年後の2017年11月に登場したのが『Xbox One X』だ。実にXbox One Sの4倍の性能を誇る仕様でありながら、サイズは300(W)mm×240(D)mm×60(H)mmと、Xbox One Sとほとんど変わらないサイズを実現。色はブラックながらデザインはXbox One Sを踏襲し、日本人好みにしっかり仕上げられている。

 Xbox One XとXbox One Sとの違いは、スペックを比較するとわかるように、その性能差にある。すでに“True 4K”と謳う4K解像度でレンダリングするゲームが数多く発売されており、Xbox One X専用ゲームには最適化を行なったことを意味する『XBOX ONE X ENHANCED』と2160pの映像出力ができる『4K ULTRA HD』、HDR10をサポートする『HDR』といったロゴを記載。対応状況はXboxの公式サイトの『XBOX ONE X ENHANCED』のゲームリストで確認できる。

『Xbox One X』
▲『XBOX ONE X ENHANCED』のゲームリストでは、4K UHD対応、HDR対応が表のロゴにて確認できる。
『Xbox One X』
▲4K UHD、HDRに対応する『PUBG』のパッケージには、右上にロゴが記されている。

 これらのロゴがついていれば、最高の映像でゲームをプレイできる。また、そのパワーを使い4K&60FPSのプレイ動画をストリーミングおよび録画できるのもXbox One Xのみとなっている。ゲームの録画や配信を高価なPCなしで行ないたいという人には、Xbox One Xが最適解と言えるだろう。

4K&HDR効果でゲームの視認性もアップ

 もちろん、このパワフルな映像を楽しむなら、表示するテレビも4KでHDRに対応したものを選ばなければ意味がない。以前に比べればかなり価格は落ちてきているので安価で高性能なテレビも入手できるだろう。今回は4K、HDR出力に対応した東芝の40インチテレビ『40M510X』を使用して、実際にその映像美を体験してみた。

 True 4Kが楽しめるゲームの中で特にオススメなのが、世界的大ヒット中のバトルロイヤルゲーム『PUBG』だ。ゲームコンソールとして4K出力、HDR10に対応しているのはXbox One版のみ。最高の映像でドン勝ち目指すことが可能だ。

 4K解像度の鮮明さと合わせてHDRの効果は絶妙で、リアル感が増すだけでなく、色鮮やかで落ちている武器やアイテム、敵も発見しやすい。残念ながら、筆者は百戦錬磨の敵プレイヤーに比べれば、赤子のようなものなので、ドン勝には至らなかったが、やはりこういうゲームは、キレイな映像で集中しやすく、ドンパチし合ってストレス発散できることこそが醍醐味だ。

『Xbox One X』
▲日が傾いている状況だと、HDRはかなり効果的。敵を発見しやすいように画面を明るくするなんて必要もなく、くっきりわかる。

別売の『Xbox Elite ワイヤレス コントローラー』を使えば操作もさらに快適に

 Xbox One XでPUBGをプレイする利点は、なにも映像だけではない。別売りの『Xbox Elite ワイヤレス コントローラー』(実売価格1万5000円前後)を利用すると、コントローラーの背面にパドルを装着して指先でボタン操作ができるようになる。

『Xbox One X』
▲『Xbox Elite ワイヤレス コントローラー』は、取り外しが可能なパドルが追加されたり、バッテリーを内蔵するため、やや重量がある。しかしながら、しっかりとしたホールド感と、高級感のある手触りがよく、自分好みにカスタマイズすることにより、慣れれば非常に快適な操作が実現できそうだ。
『Xbox One X』
▲2つの方向パッドと形状の異なる3種類×2のサムスティックが簡単に交換可能。自分の好みに合わせて組み替えて操作することができる。

 これにより親指でサムスティックによる移動・視点を操作しながら、ジャンプしたり、武器を切り替えたりといったことが可能となり、かなりのアドバンテージとなる。また、射撃する際のトリガーも、通常の半分の押し込みで作動するようロックをオンにすることで、より迅速に射撃が可能になる。コントローラーへの割り当てパターンも用意されているので、PUBGに限らずこの手のFPS系ゲームで相手より優位に立つには必要不可欠といったところだろう。

『Xbox One X』
▲パドルは4つ装着できる。脱着が可能で、自由にカスタマイズできる。
『Xbox One X』
▲トリガーのロックは、素早く反応してほしいときに便利。アナログとして使うならロックを解除して使おう。

 『PUBG』だけでなく、たとえば『ウィッチャー3』はPC版でも対応していないHDRに対応していたりと、Xbox One Xならよりきれいな映像で楽しめるゲームは多い。HDRの効果の違いは実車の再現性も高く映像の美しい『Forza Motorsport 7』で比較してみた。

『Xbox One X』
▲4K&HDRで『Forza Motorsport 7』を表示したところ。まるで実写のようなこの映像美で、迫力のレースが楽しめる。

 以下の画像はHDRオンのときとオフのときの比較。カメラで撮影してもこれだけ違いがわかるぐらい日が沈みかけた様子のリアル感が増し、のっぺりした映像も濃淡がしっかりして立体感が生まれる。実際の目で観ているような世界になるので非常に見やすくなりプレイしやすくなる。

『Xbox One X』
『Xbox One X』
▲『Forza Motorsport 7』でのHDRオン(上)とHDRオフ(下)の比較。雲の表現,彩度など表現力がまったく違う。

4K&HDRで映像作品の表現も圧倒的に変わる!

 4K&HDRの映像効果の違いはUHD BD作品でも体感できる。UHD BD対応の作品は古い作品を中心にどんどん登場している。『ブレードランナー 2049』や『パシフィック・リム』、『ダ・ヴィンチ・コード』、『劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-』など、洋画からアニメまで4K映像になって甦っている。

 もちろん、ゲームと同様で4K、HDR出力が可能なテレビや液晶ディスプレーが必要だが、その表現豊かな映像美は、DVDや標準のブルーレイといった従来のメディアでは表現できない。今回はそんなUHD BD作品の中から、2016年に公開され日本映画としては世界での興行収入が歴代1位となるほど人気を博した新海誠監督による『君の名は。』を鑑賞してみた。

 4K&HDRでは映像の鮮やかさが明らかに違い、流星を含めた夕闇から夜のシーンでの表現がとても美しくなっていた。間違いなく、自宅で視聴する環境としては最高の映像美を実現。映画館での感動を呼び戻し、何度でも観たくなるに違いない。

『Xbox One X』
▲『君の名は。』Blu-rayコレクターズ・エディションは、本編ディスク+特典ディスク3枚+Ultra HD Blu-ray本編ディスクの5枚組。封入特典は100ページにもおよぶブックレット、縮刷版台本、ミニキャラシール。

『君の名は。』Blu-rayコレクターズ・エディション
好評発売中
価格:¥12,000+税
発売・販売元:東宝
(C)2016「君の名は。」製作委員会

4K&HDR作品はNetflixでも楽しめる!

 また、UHD BD作品だけでなく、Xbox One Xではストリーミングサービスである“Netflix”の4K HDR対応作品が視聴もできるので、より手軽にさまざまな作品を美麗映像で楽しめるのも魅力。Netflixではファンタジー世界の住人と人類が共存するロサンゼルスを舞台としたオークと人間の警官コンビが戦うウィル・スミス主演の映画『ブライト』や、アメリカのSFホラーテレビドラマシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』など、さまざまな作品が4K、HDRの高画質で楽しめる。

『Xbox One X』
▲NETFLIXのアプリは4K、HDRに対応。コンテンツも充実していて、4Kテレビを持っていたら契約すべきだ。

 こうした映像を観てしまうと、もう映像作品は4K、HDR対応でないと満足いかなくなる。HDRのオン/オフはXbox Oneの設定でできるので、自分の目でその違いを確かめてほしい。

 あと細かい点だが、Xbox One XもXbox One Sも、当然CDやDVD、従来のブルーレイの再生も可能だ。音楽から映像まで、過去の資産をすべてこれ1台で完結できる。ゲームよりも映像作品の視聴を重視するという人なら、3万円台前半のXbox One Sで十分。そう考えれば、非常にコストパフォーマンスのよいAV機器とも言える。

 もちろん、前述したようにXbox 360以降のゲームの互換性もあるため、Xbox 360や初代Xbox Oneを持ち続けているユーザーの買い替えにも◎。ゲームの資産もプレイできる環境を得ながら、最新の映像作品が視聴でき、かつゲームを快適にプレイするならXbox One X一択だろう。

 Xbox One X、Xbox One Sともに今春のアップデートにより、ゲームプレイ中の画面のカク付きやティアリングを抑え、なめらかな映像を実現するAMDのディスプレー同期技術『FreeSync』に対応する。FreeSync液晶ディスプレーはNVIDIAのグラフィックスボード『GeForce』シリーズで利用できるディスプレー同期技術『G-Sync』対応製品よりも安価で、近年コスパのよいゲーミング液晶ディスプレーに採用されることが多い。

 そのため、高価なGeForce搭載のゲーミングPCと、G-Sync対応液晶ディスプレーに手が出ないなら、Xbox One XとFreeSync対応液晶ディスプレーにより、なめらかな映像でゲームを楽しむのも一興だ。

 今回、実際にXbox One Xでゲームをプレイし、映像作品を鑑賞したが、とにかく最高の画質のため、没入感はハンパない。GWをゆっくり家でゲームや映画を観て過ごしたいという人は、大画面4K、HDRテレビと組み合わせて、ぜひ最高の映像を楽しんでほしい。

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Xbox Elite ワイヤレス コントローラー

(提供:日本マイクロソフト)

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