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2018年6月26日(火)

『ルミネス リマスター』は単なるリマスターにあらず。プレイレビューと開発者コメントをお届け

文:電撃オンライン

 ゲーム業界における音と光の魔術師、水口哲也氏が手がけた名作パズル『ルミネス』がHDリマスター化され『ルミネス リマスター』となり、本日6月26日にPS4、Xbox One、Nintendo Switch、Steamに帰ってきました!

『ルミネス リマスター』

 “音と光の電飾パズル”と呼ばれる『ルミネス』シリーズの歴史を紐解けば、2004年にPSPで『ルミネス』がリリースされて以来、数年に一度は新作が出ており、スマホアプリとしては2016年に『ルミネス パズル&ミュージック』がリリース、コンシューマ機としては2012年にPS Vitaで『ルミネス エレクトリック シンフォニー』がリリースされています。本作はスマホアプリを含めれば2年ぶり、含めなければ6年ぶりの新作なのです。

『ルミネス リマスター』

 「新作といっても、14年前の作品のHDリマスターなんでしょ?」と侮るのはまだ早い! 本作のジャンルはいわゆる落ち物パズル。つまり『テトリス』や『ぷよぷよ』といった落ち物パズルの大御所たちと同じく、『ルミネス』も14年前に世に放たれたときから“古びない、変わらない良さ”を持っているということ。

『ルミネス リマスター』

 もっと言うなら、14年前のゲームが今の時代にHDリマスターとなってリリースされること事自体が、本作のおもしろさの証明であるともいえます。さらに、本作のUI(ユーザーインターフェース)周りはすべてPSP版から一新されており、さらにオリジナル版から比べて、さまざまなアレンジが施されているのだからオドロキ。

『ルミネス リマスター』で追加されたモード・機能

●シャッフルモード
 獲得しているすべてのスキン(スキンの詳細は後述)がランダムに登場するモード。

●パズルモード
 時間以内に指定の図形を制作するのが目的。全100問。

●ミッションモード
 『ルミネスII』から実装されたモード。指定された出題条件をクリアするのが目的。全50問。

●アバターの追加
 条件を満たすことによりゲーム中で使用できる“アバター”が新規追加。トロフィーなどの実績機能にも対応。

●トランスバイブレーション機能
 1回のプレイ中、複数のコントローラが振動に対応。音楽にあわせて振動する。

●4Kに対応(PS4、Xbox One、Steam版)

 というわけで本作、じつは単なるHDリマスター以上のものに仕上がっているといえるでしょう。筆者的にはもうちょっと、こう……たとえば『ルミネス リマスター+』ぐらいの名前を本作につけても、ウソにはならなかったんじゃないかなと!

『ルミネス リマスター』
▲メニュー画面も今回新たに制作されています。シンプルで美しいUIですが、この段階からすでにBGMとSEと一体となった、心地よいコラボレーションを十分感じることができます。

 今回は“不覚ながらPSP版を少し触ったことしかない『ルミネス』初心者”の編集・あーやがレビューをお届け。そして、PSP版をやり込んだ電撃PS副編集長・おしょうが、本作のディレクターを務めた石毛栄一郎氏から伺ったお話をお送りします。

よくわかんないけど、コレすっごい気持ちいい!

 『ルミネス』のゲームルールはとてもシンプルで、2色で構成されるブロックを組み合わせて、最低2×2マスの正方形を同色で固めると、一定間隔で左から右に流れてくるバーに触れたときにその正方形が消えていく、というもの。ルールは実にシンプルなのですが、ほかの落ち物パズルのルールを意識してしまってか“2×2マスを揃える”という行動は体になじむまで意外と難しく感じました。

『ルミネス リマスター』
▲とは言えゲーム中では各ブロックの基本的な対応方法も教えてくれるし、なにより適当にやっていると勝手に連鎖したり、意図していないところでブロックが消えたりするので「あっ、なるほど!」と肌でわかってきます。
『ルミネス リマスター』
▲多くの落ち物パズルと同様、ブロックが落ちてくる場所までブロックが積み上がってしまうとゲームオーバーなのですが、「ヤバい、もうダメかも……」と思ったときに、意外とチェーンブロックが隣接する同色のブロックを全部消してくれるのでどうにかなります。

 ……というわけで素人の初見プレイでも、ビギナーズラックも伴ってかゲームオーバーまで30分以上プレイできました。やっているうちにだんだん深く考えなくてもブロックが消せるようになるのが、冒頭の見出しに書いた“よくわかんないけど、コレすっごい気持ちいい!”に繋がっているんです。

 とは言えこれは『ルミネス』のパズル部分の魅力に過ぎません。本作『ルミネス リマスター』は“音と光のアクションパズル”と銘打たれているだけに、音と光についても語らないわけには行きません。

 実際改めてゲームプレイを振り返ると、プレイ中にかかるトランス、テクノ、ハウス、といったBGMはパズルゲームに没入する上では非常に相性がよく、さらにブロックを回す時に鳴るSE、ブロックが消滅するときのエフェクト、背景、それらがすべて入り混じって『ルミネス』というゲームになっていて、だから本作にますます没頭していくんだな、と実感します。

 また、これらBGM、SE、背景のセットは本作では“スキン”と呼ばれており、レベルが上がるごとにガラリと“スキン”が様変わりするのも特徴です。

『ルミネス リマスター』
▲スキンの例その1。
『ルミネス リマスター』
▲スキンの例その2。この記事から音を伝えられないのが本当に残念です。

 本作ではこのようなスキンが40種類以上用意されており、不思議なことにこのスキンによってプレイ感覚も徐々に変化していくのもおもしろいところ。スキンによっては思わず音に合わせてブロックを回転させたり落としたりしてしまうほど。夢中になってブロックを消していたらガラリとスキンが変わり、それがまた新鮮な気持ちになって、ますます止め時を失ってしまうんです。

 実際、このレビューを書くために改めて本作をおさらいプレイしていたら、気が付いたら30分もプレイしていて慌てて中断し(つまり、また後でプレイしたかったわけです。笑)、執筆作業に戻ったほど。そう、“よくわかんないけど、コレすっごい気持ちいい!”んです。

 また、音と光によるグルーヴ感をさらに高めるのは触感。本作では新たに、『Rez』をプレイしたことがある方ならご存知の“トランスバイブレーション”も実装されており、コントローラを複数個つなげばそれぞれから振動が発するようになり、コントローラの置き方しだいで、身体のあちこちで音と光に対応した振動が楽しめます。この機能はコントローラが小さいNintendo Switchのほうが相性がいいかもしれませんね。

『ルミネス リマスター』
▲トランスバイブレーションはオプションから設定が可能です。

 個人的には編集部で頭がグチャグチャになって整理したいときや、寝る前の心静かになりたいときなどに本作のタイムアタックをプレイすると、スッキリするのかなと思いました。もっとも、本作の沼にハマっていつのまにか時間が過ぎてしまうかもしれませんが(笑)。

『ルミネス リマスター』
▲沼と言えばアバター集めも沼。かなりレベルが高いものもあって、全部集めるまで、かなりやり込めそうです。

リマスターというよりも再構成。これが『ルミネス』の新たなスタンダードだ!

 本作のディレクターを務めた、レゾネア株式会社の石毛栄一郎氏に、おしょうが気になったポイントをお伺いしましたのでそちらも紹介しましょう。

――今回HDリマスター化にあたって、主だった変更点(上記記事で解説している内容)以外に新規で作られた点などはあるのでしょうか?

石毛氏:今回の制作では、視覚表現にまつわる、たとえばブロックを消したときのエフェクトだったり、スキンからスキンへスムーズに移り変わる瞬間の演出などは全部作り直しています。ほかには、ブロックの素材については元がPSP版のものなので、今回のHD対応にあたり、多くを1から作り直した箇所です。

――実際プレイしてみて、PSP版とかなり印象が変わったように感じました。

石毛氏:体験としてそこまでガラッと変えたことはしていないのですが、当時と現在とでプレイ環境は大きくアップデートされているので、体験自体が変わったように感じていただけたのかな、と思います。

――正直、リマスターと言うには相当作り込んでいるように思います。

石毛氏:たしかに、再構成、という側面は強いかもしれません。PSP版からはかなり時間が空いているため、本作から新しく『ルミネス』に触れてくださるユーザーさんもいらっしゃるかなと思いますので、多少新しい見え方になっても構わないのかなと。もちろん、過去作を遊んでくださったユーザーさんがどういうところが好きだったのか、というポイントは、私たちも分析して押さえて作っていますので、昔遊んでくださった方も、本作で初めて『ルミネス』に触れるという方も、ぜひ、気軽に遊んでみていただけますと幸いです。

迷っているのなら今のうちに買うのが超オススメ!

 というわけでここまで『ルミネス リマスター』をご紹介してきましたが、もし、PS4あるいはSteamで購入を検討されている方がいらっしゃるなら、ぜひ思い切って今のうちに購入を!

 というのも、6月26日から7月9日までの期間限定で、デジタルデラックスDLCが無料でバンドルされるキャンペーンが実施されているため。PS4版はオリジナルサウンドトラック(20曲)、アバター(5種類)、ダイナミックテーマ(1種類)という組み合わせです。

『ルミネス リマスター』

 上記アイテム類は、期間終了後の 7月10日から、デジタルデラックスDLCと、それぞれのアイテムが単品で販売されるとのことですが、やっぱり本作のサウンドを20曲分無料で楽しめる、というのは見逃せないところ。

 楽曲のジャンルもテクノやトランスが多いだけに、仕事や勉強に集中力がアップするかも(思わずブロックが降ってくるシーンを思い出してしまうかもしれませんが……)。昔楽しんだ人も今回初めて『ルミネス』を知った人も、これを機に音と光の共演に身も心も委ねてみるのはいかが?

(C) Resonair/BANDAI/BNEI

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