2018年7月20日(金)
あの名作の発売から、5年、10年、20年……。そんな名作への感謝を込めた電撃オンライン独自のお祝い企画として、“周年連載”を展開中です。
第80回は、今年で25周年を迎える『ロックマンX』シリーズ。このシリーズは、『ロックマン』の1作目発売から5年後の1993年12月に発売され、8作品が発売されている人気作です。
今回は発売された8タイトルを振り返っていきます。
初代『ロックマン』からちょうど5年後の12月17日にスーパーファミコン(以下、SFC)で発売されたのが、1作目の『ロックマンX』です。ロボット(レプリロイド)と人間が共存する世界を舞台に、反乱を起こしたレプリロイドの“イレギュラー”を倒すため、プレイヤーはイレギュラーハンター“エックス”を操作して戦いを挑みます。
▲主人公のエックス。 |
▲イレギュラーハンターの先輩であり親友のゼロ。 |
『ロックマン』シリーズと同様に、ボスを倒すことで使用できる特殊武器が増えるので、各ボスの弱点を考えながら倒す順番や武器を変更するという戦略性が本作の特徴。それに加えて、『ロックマンX』シリーズでは“ダッシュ”や“壁登り”が可能となり、遊びの幅がさらに広がりました。
▲アーマー・アルマージのステージ。ステージ序盤で1UPを稼ぐのは“『ロックマンX』あるある”のひとつではないでしょうか。 |
また、『ロックマンX』シリーズではボスの特殊武器以外にも“パワーアップパーツ”や体力ゲージを増加させる“ライフアップ”が登場します。ステージ中に隠された頭、身体、足、腕のパーツやライフアップを探すために何度も同じステージに挑戦するという、ステージ探索の楽しみも増えました。
▲パワーアップパーツが入手できるカプセルに近付くと、『ロックマン』でおなじみのライト博士と思われる人物が登場します。筆者はこの時、「『ロックマン』と同じ世界観があるのでは!?」と感動しました。 |
1作目の1年後に発売された、シリーズ2作目。本作からは、弱点武器でボスにダメージを与えるとのけぞるという演出が導入されました。今まで手探りで弱点武器を調べていたのがひと目で分かるようになるという、歴史に残る大きな変化に興奮した記憶があります。
▲パワーアップパーツは、2作目でも健在です。 |
▲個性豊かなボスたちが登場します。 |
また、2作目は前作から半年後が舞台となります。ワイリーが悪事を働いて、それをロックマンが阻止するという“1作完結型”の『ロックマン』に対し、『ロックマンX』では前作のエンディングを受けて、続きのストーリーが展開していきます。シリーズを追うごとにエックスやゼロといったキャラクターの背景が明かされていく、ストーリー性の高さも本シリーズの特徴ではないでしょうか。
▲前作のボス“シグマ”を倒したエックスでしたが、シグママークのついたイレギュラーたちが再び暴れ出します。 |
シリーズ3作目では、相棒的な立ち位置でユーザーからの人気も高い“ゼロ”が、特定の条件下で操作可能に。バスターに加えて刀型の武器“ゼットセイバー”を振って攻撃でき、エックスとはまた違う楽しみ方ができます。
▲本作では、転送装置を使って“ライドアーマー”を呼び出せるようになりました。パーツを入手するとライドアーマーの能力が変化します。 |
プラットフォームがプレイステーションとセガサターンになり、ハイグラフィックで楽しめるようになった4作目。オープニング曲やアニメーションが導入されたのも本作からです。さらに本作から、エックスだけでなくゼロも本格的にプレイキャラクターとして選べるようになりました。ゲーム開始時に、エックスかゼロのどちらかを選択してプレイできます。
▲アニメーションの導入で、より『ロックマンX』の世界観に没入できるようになりました。プレイキャラクターをエックスにするか、ゼロにするのかでストーリーが変わります。 |
エックスはボスを倒すと特殊武器を使えるようになりますが、ゼロはボスを倒すと新たな技を習得するタイプ。通常攻撃が強化されたり、コマンドを入力して発動させたりと、できることが増えていくイメージです。武器ではなく己の技を鍛えていく感覚が楽しくて、筆者はゼロをメインにプレイしていましたよ。
▲近接攻撃が主体のゼロ。 |
▲バスターで遠距離攻撃ができるエックス。 |
5作目では、エックスとゼロをステージごとにいつでも切り替えられるように。さらにシステム面も変化し、単純に8体のボスを倒すだけではなくなりました。ステージに挑むとゲーム内で時間が経過し、最終的にかかった時間によってストーリーが変化するマルチストーリーになっています。
ストーリーを軽く説明すると、地球に接近する巨大コロニーの衝突を阻止する装置を整備するために、各ステージに挑むことになります。実は本作では、ボスを一体も倒さずに隕石を止める装置を発動することも可能。これまでとは違った進め方に、当時は度肝を抜かれました。
▲ステージに挑むごとに時間が減っていきます。 |
6作目では“ハンターランク”が登場し、ランクが上がることでパーツを装備できるようになりました。また、本作では特定のステージをクリアすると、別のステージの中身が変化します。中身だけでなく難易度までもが変化するため、すでにクリアしたステージを再度プレイするのも楽しいタイトルになっています。
▲ステージ中には助けを求めるキャラクターがいます。触れることで助けられ、お礼として体力や武器エネルギーを回復してくれます。 |
▲エックスがゼロのゼットセイバーを使えるように! |
プレイステーションからプレイステーション2になり、キャラクターやステージがフルポリゴンで描かれました。横に進んでいくステージだけではなく、各所で奥行のあるステージが登場し、これまでとは一風違った楽しみ方がありました。
さらにユーザーを驚かせたのが新たな主人公の登場です。エックスに加えて“アクセル”というキャラクターがプレイキャラクターとして登場しました。本作ではエックス、ゼロ、アクセルの3人からメイン、サブをひとりずつ選んでステージに挑めます。エックスはオールラウンダー、ゼロは近接、アクセルは連射や変身と、異なる特徴をもった3人のうち誰と誰を選ぶのかがカギとなっており、戦略性が格段にアップしたように思います。
▲新プレイキャラクターのアクセル。 |
▲めまぐるしく変わる横スクロールと縦スクロールのステージをクリアしていきましょう。 |
シリーズ8作目は縦スクロールのステージがなくなり、従来のような横スクロールのステージを進めていくことになります。システム面は3人の中から2人を選んで進めていきます。ステージ中、いつでもパートナーのキャラクターと操作を切り替えることが可能で、敵に捕まった場合、パートナーに切り替えて脱出の手助けをする、といった操作も行えました。
▲誰と誰をタッグにするのか、考えて選びましょう。 |
▲特定の条件を満たすと、ダブルアタックと呼ばれる強力な攻撃ができます。 |
▲プレイキャラクターだけでなく、ナビゲーターも選択可能。 |
シリーズ誕生25周年を記念して、7月26日にシリーズのすべてが詰まった『ロックマンX アニバーサリー コレクション』、『ロックマンX アニバーサリー コレクション 2』がPS4/Nintendo Switch/Xbox One/PC(Steam)で発売されます。
『ロックマンX アニバーサリー コレクション』、『ロックマンX アニバーサリー コレクション 2』はシリーズ8作品を遊べるだけではありません。シリーズの楽曲を収録したミュージックプレイヤーやイラストを堪能できるギャラリーなども用意されており、25周年記念にふさわしい内容となっています。
さらに“Xチャレンジ”という新たなモードが入っているんです。この“Xチャレンジ”はタッグを組んだ歴代のボスを次々と倒していくモードで、特殊武器を3つまで選んで挑戦可能。オンラインによるランキングもあるので、腕に自信のあるプレイヤーはぜひ挑戦してみましょう!
▲選んだ特殊武器をいかに温存しながら進めていくのかがポイントとなります。 |
▲1対1の戦いはスムーズに倒せる相手だとしても、1対2では苦戦するかと。心してかかりましょう! |
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