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2018年11月1日(木)

ゲームにおけるゾンビの歴史とは? ゾンビ好き読者のためのゾンビ特集 【電撃PS】

文:電撃PlayStation

 映画やアニメ、コミックなど他のメディアと同様、昨今では定番のジャンルとなったゾンビゲーム。もちろんブーム以前にもゾンビは多くの作品に登場しており、ゲームとの相性は非常に高いモンスターだといえます。

 前回、映画などの主に映像作品についてその歴史や魅力を解説していきましたが、今回はゲームにおけるゾンビについて、考察・解説していきたいと思います。

⇒前回“映画やアニメなどのゾンビの魅力”はこちら

『バイオハザード』

 ただひと言でゾンビゲームといっても、ゾンビが数あるモンスターの1種として出てくるだけだと、コンピュータRPGのほとんどが当てはまってしまいます。

 そこでここでは、ゾンビゲームのターニングポイントとなった作品である『バイオハザード』(1996年発売)を節目に、ぞれ以前のモブモンスターとしてのゾンビと、『バイオハザード』以降に多く見られるようになった、ゾンビが主体となり、それを倒す、あるいは逃げる、または生き残ることに主眼を置いた、サバイバルホラーなどのいわゆるゾンビゲームに登場するゾンビとに分けて考えていきます。

 また、ゾンビの定義はあいまいな部分が多く、ゲーム中でソンビと呼ばれているか否かも含め、厳密にゾンビではない(ゲームによってはミュータントだったり、クリーチャーだったりする)場合も、世間一般的なゾンビのイメージに近ければ、前回同様にゾンビゲームとして扱っています。

モンスターとしてのゾンビ ~最初期RPGのゾンビとは?~

 まずは、コンピュータゲーム以前の、いわゆるアナログゲームに登場するゾンビについての考察から始めてみましょう。コンピュータRPGが世に生まれるきっかけとなったテーブルトークRPG(TPRG)を見てみますと、1974年に発売されたTRPGの元祖『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の時点ですでにゾンビがモンスターとして登場しています。

 前回でも紹介したとおり、1968年に公開された映画『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』の影響はやはり大きく、少なくともこの作品の公開以降は、ゾンビもモンスターの一種としてある程度認識されていたようです。

 またフィギュアとダイスを使って遊ぶミニチュアゲームである『Chainmail』(1971年発売)をはじめ、1974年以前のボードゲームなどにも登場していた可能性が大いにあるので、TRPGに限らなければさらに時代を遡ることもできるでしょう。

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』
▲映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968年公開)より。この映画の公開以降、現在よく知られているゾンビの歴史が始まったと言っても過言ではないでしょう。

 コンピュータゲームに目を向けると、その発祥起源までは推定できませんが、黎明期のRPGとして有名な作品である、1980年の『ローグ(Rogue)』の時点ですでにゾンビが登場しています。

 本作が開発された端末はテキストしか表示できなかったので、ゾンビが“Z”、ドラゴンが“D”などというように、グラフィックではなく文字でフィールド上に敵がいるということを表現していました。

 そして1982年になると、後のコンピュータRPGに多大な影響を与えた名作『ウィザードリィ #1 狂王の試練場』が登場します。本作ではゾンビの他に、DRAGON ZOMBIE(ドラゴンゾンビ)やROTTING CORPSE(ロッティングコープス)といったゾンビの派生系モンスターが登場しています。

 このように、コンピュータRPGにはモンスターとしてすでに初期からゾンビが登場していました。

 日本のRPGにおいても、その黎明期を支えた名作『ブラックオニキス』『ハイドライド』『夢幻の心臓』などの作品(いずれも1984年)に登場。現在も続く人気シリーズ『ファイナルファンタジー』(スクウェア・エニックス)でも、1987年の第1作目の時点でゾンビは登場していました。

 余談ですが、1987年の『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』では、“くさったしたい”と“リビングデッド”という名前のゾンビ系モンスターが登場します。この名前になったのは、当時のFC版では容量の関係上使える文字が少なく、カタカナのソが使えなかったので“ゾンビ”と表記することができなかったから、という噂もあります。

『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』
▲『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』(2017年発売)の“くさった死体”。“くさったしたい”は後のシリーズ作品にも数多く登場する人気モンスターに。

RPGに欠かせない! ~モブモンスターの代表となった理由~

 RPGの黎明期から、代表的なモブモンスターだったゾンビ。しかし、当時のRPGに登場するゾンビはいわゆる“ロメロ的”なゾンビの特徴はほとんどなく、アンデッド系モンスターとしての一種に過ぎない存在でした。

 RPGというゲームのシステムの中では、映画のゾンビのように“襲われた者もゾンビになる”“頭を破壊しないと死なない”といった特徴が出しにくかったということもあります。

 しかしRPGの敵という枠組みでアンデッド系モンスターとしてのゾンビを考えると、ある種の存在理由が浮かんできます。ただの村人Aはザコモンスターでも、それがゾンビになって襲ってきたら多少手強く感じられるでしょう。ただでさえ強力なモンスターであるドラゴンがゾンビ化し、ドラゴンゾンビとなって登場すれば大いなる脅威となりえます。

 このように“ゾンビ化”は、モンスターを手軽に強化できるという利点があったのです。さらにいうと、ちょっと色を変えただけでグラフィックを使い回しできるという利点も、媒体容量が少ない当時のゲームにとって大きかったのでしょう。

 ザコモンスターとしてだけでなくボスクラスの敵でも、一度倒したはずの敵がゾンビとなって再び立ちふさがる……といったストーリー上の演出面としても、ゾンビ化は有効でした。

 またゾンビに限らずにアンデッド系モンスター全般の話になると、別の利点も見えてきます。炎や神聖系の攻撃に弱い、毒や麻痺の攻撃をしてくる、他のモンスターより体力が多い……といったアンデッド系モンスターの象徴的な特徴によって、回復役キャラクターに戦闘での活躍の場を与える、という役割も生み出しました。

 古来RPGの聖職者など回復役キャラクターは攻撃手段に乏しいというお約束がありましたが、その反面、大抵の作品ではアンデッドに強いという特徴が持たされています。聖職者の重要な職務である“悪魔祓い”が、転じてアンデッド系モンスターに強いという解釈につながったのでしょう。

 そこで“解呪”“ディスペルアンデッド”など、アンデッドを土に還すという役割を担うことで、回復役に数少ない攻撃面での活躍の場を作るため、アンデッド系モンスターは格好の対象だったのです。

 さらに腐敗=不潔さや感染のイメージからなのか、毒や麻痺といった状態異常攻撃をしてくる敵として、これまた回復役に治療の役割を与えるという場面も作り出しました。

 このように、ゾンビやアンデッド系モンスターはRPGに組み込まれたシステムの一環として、わかりやすくいえば“RPGのお約束”の一部を端的に表すのに都合のいい存在として登場していたのです。

 そういえば、先に書いたとおりRPGのゾンビはロメロ的な特徴がほとんどありませんが、噛みついて感染する代わりに戦闘中“仲間を呼んで”数を増やすゾンビ系モンスターはけっこういますよね。

 こうしてゾンビは代表的なモンスターになったものの、やはりこの段階では、あくまでもモンスターの一種であり、それ以上のスポットが当てられることはほぼありませんでした。

 世界初のゾンビゲームとして知られる『Zombie Zombie』(1984年発売)、国産ゲーム初のゾンビ系ガンシューティングである『ビーストバスターズ』(1989年発売)など、ゾンビを倒すことを主体にしたゲームはいくつか登場していましたが、やはり一般的とはいえず、マイナーなジャンルにとどまっていました。

 ゾンビがゲームの主役に躍り出るのは、もう少し先のことになります。この時期のゾンビは、ゲーム的なアイコンの一端に過ぎませんでした。

 つまり、この頃のゲームに登場するゾンビは、一般的になってきてはいてもまだ“怖くなかった”のです。

『バイオハザード』が生んだ衝撃 ~ゾンビゲームという新ジャンル~

 そうしたなか、ゾンビゲームの方向性を決定付けたターニングポイントとなるゲームが1996年、PlayStationに登場します。

 それは『バイオハザード』でした。まるで本当にゾンビに襲われるかのような恐怖感、日常が破壊されていくサバイバル感などが全面に押し出されており、ゾンビがどんな存在だったかを改めて思い出させて、あるいは新たに知らしめてくれた名作です。

 ここにきて、ようやく“怖いゾンビ”がゲームに登場したのです。

 本作に登場する3Dポリゴンで立体化されたゾンビは、当時まさに圧倒的な存在感を放っていました。これはハードの性能が上がったことでグラフィックが進化し、よりリアルなゾンビの描写が可能になったことも大きいでしょう。まさに映画そのままの生理的嫌悪感すら感じられるビジュアルと、緊張感あふれるゲーム体験が可能になったのです。

 さらにゾンビたちとの戦いでは、死んでいるとはいえ元は人間だった相手を倒していくという罪悪感と、それと背中合わせに生まれる背徳的な爽快感が共存していました。

 そういう意味でゾンビという存在は、“攻撃の対象”としては最適だったのかもしれません。皆さんの中にも、ゾンビゲームは怖いけど“無限ランチャー”でなぎ倒すのは大好き、なんて人は多いんじゃないでしょうか?

 この作品が大ヒットしたことで、マイナーだったゾンビゲームは一気に人気ジャンルへと急成長することになりました。そして、ゾンビを主体にしたゲームが次々と生み出されることへとつながったのです。

『バイオハザード』
▲『バイオハザード』より。

 映画でのゾンビがジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』以前、以降で分けられるように、ゲームにおけるゾンビは『バイオハザード』登場以前とそれ以降に分けられるといっていいでしょう。

『バイオハザード』以降のゾンビ ~時代が生んだ、新しい役割~

 さて『バイオハザード』の大ヒットがあったとはいえ、その発売以降にこれだけゾンビゲームへ注目が集まった理由は、やはり飛躍的なグラフィックの進化によって死体が動いて襲ってくるというビジュアル的なインパクトがどんどん大きくなっていったことも大きいでしょう。

 腐っていたり、手足がないような状態で、大量に歩き回っているという地獄絵図的な状況は、その世界の終末感や絶望感を引き出すのにもって来いです。

 加えて90年代以降に一大ジャンルとなった、FPSとの相性のよさもあるかもしれません。ワラワラと襲ってくるモブモンスターとして、大量の敵に囲まれるという絶望的なシチュエーションにゾンビはピッタリです。

 また敵が人間相手ならば銃を向けられれば避けたり隠れたりしないと不自然ですが、ゾンビだったらこちらに向かって来させればいいだけなので、複雑な挙動をさせずにすむというのも利点の1つでした。

 つまり終末的世界観としてだけでなく、FPSというシステムにもマッチしていた、ということですね。初期のFPSを代表する『DOOM』(1993年発売)は、まさにゾンビや悪魔たちをなぎ倒す終末世界を描いた、狂騒的な名作でした。

『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』 『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』
▲『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』(2015年発売)のゾンビモード。

 近年のゾンビゲームはサバイバルを主体にしたタイプと、ひたすらなぎ倒していくFPSタイプの2つに大別できるといえるでしょう。後者は、通常のFPSタイトルの別モードやMOD(※)として提供される場合もあります。ちなみにシリーズ7作目『CoD BO』のDLC“Call of the Dead”には、ジョージ・A・ロメロ監督がゾンビとして登場しています。

※MOD……Modificationの略。ゲームのグラフィックやデータを改変するプログラム、ファイルのこと。その多くはファンの有志よって制作、公開されている。

 さらに2010年代に入ると、『Minecraft』(2009年発売)に代表されるようなサンドボックスタイプのゲームが大流行しました。これを受けて、ゾンビゲームにも『7 Days to Die』(2013年発売)や『H1Z1』(2015年発売)などのように、クラフティング要素を取り入れたオープンワールド系の作品が登場しはじめます。

 ゾンビパンデミックを生き延びるというサバイバル要素は、クラフティングという手法とも相性がよかったということでしょう。

 そして近年、ゾンビをはじめとするホラーゲームはVRというデバイスを獲得しました。『バイオハザード7 レジデント イービル』(2017年発売)で体験できたバーチャルな世界で表現される新たな恐怖は、まさに新世代のサバイバルホラーと呼ぶにふさわしいものでした。今後、VRを活用したゾンビゲームのさらなる登場に期待が膨らみますね。

もっとゾンビを手軽に楽しむ? ~アプリゲームにも続々ソンビ!~

 今回の企画では主に家庭用ゲーム機やPCゲームを紹介してきましたが、スマホアプリに目を向けると、それこそ大量のソンビゲームを見つけることができます。そしてジャンルもじつに多岐にわたります。

 お手軽に本格FPSを楽しめる『DEAD TRIGGER』(2012年公開)をはじめ、やはり定番はFPSです。さらに、ゾンビ軍を指揮して拠点を建築して戦う『ラストエンパイアウォーZ 』(2015年公開)から、ゾンビになってしまった彼女を育てる育成SLG『ゾンビ彼女』(2013年公開)まで、ほとんどのジャンルでゾンビアプリはそろっています。あれこれ調べてみれば、フェイバリットの1作が見つかるはずです。

『ウォーキング・デッド サバイバルへの道』
▲『ウォーキング・デッド サバイバルへの道』(2015年公開)。人気TVドラマをベースにした戦略サバイバルRPGで、ドラマの人気キャラクターも何人か登場します。
『DEAD TRIGGER 2』
▲本格FPSの『DEAD TRIGGER 2』。射撃もオートでできるので、とにかく簡単に爽快感を味わえる。生存者と繰り広げるミッションも魅力です。

名作ゾンビゲームを一挙紹介

 ここからは、ソンビゲームと呼ばれるもののなかからいくつかをピックアップして紹介。それぞれのおもしろさやヒットの要因を探り、ゾンビゲームの魅力について追跡していきましょう。

『バイオハザード』シリーズ(1996年~/CAPCOM)

 ゾンビゲームのパイオニアといえる作品です。本作におけるゾンビは厳密にはt-ウィルスに感染してしまった人間です。生きている者を襲う、動きが遅い、襲われると感染するなど、かなり正統派の性質ですが、設定上はあくまでも感染者であり、感染が進むことで人間以外の姿に変容していくこともあります。

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 最新作『バイオハザード7 レジデント イービル』(2017年発売)では、怖さの原点に立ち返るというコンセプトで、ホラー的な演出が前面に出たFPSとなりました。

 VRへの完全対応とも相まって、これまでとは異なる新次元のホラーゲームのおもしろさを提供してくれました。ゾンビそのものは登場しませんがゾンビゲームの系譜を語るに外せない1作です。

『ハウス・オブ・ザ・デッド』シリーズ(1997年~/セガ)

 前年に発売された『バイオハザード』とともに、ゾンビゲームの浸透に貢献したガンシューティングです。ホラー的な演出だけでなく、ひたすら敵を倒していくという爽快感を重視した作風で人気となりました。

 ゾンビ自体はワラワラと群がってくるモブモンスター的な要素が強いですが、ルート分岐によるストーリー性などもあり、『バイオハザード』とは違ったおもしろさを楽しめました。ちなみにシリーズはその後も続き、最新作『HOUSE OF THE DEAD ~SCARLET DAWN~』が今秋よりアーケードで稼働中です。

『HOUSE OF THE DEAD ~SCARLET DAWN~』 『HOUSE OF THE DEAD ~SCARLET DAWN~』
▲『HOUSE OF THE DEAD ~SCARLET DAWN~』より。

 本作に登場する敵は、基本的に人の手で造られたミュータントのような存在で、ボスは魔物や怪物の姿をしている場合も多いです。頭部が弱点なのは共通です。

『THE お姉チャンバラ』シリーズ(2004年~/ディースリーパブリッシャー)

 血みどろ剣劇アクションと銘打たれた3Dアクションで、元々はPS2の『SIMPLE2000』シリーズの1作として発売されました。

  日本刀をもった際どいコスチュームの女性を操作し、ただただゾンビを殺戮していくという文字通りシンプルな内容で、その爽快感とシュールさで人気シリーズとなりました。敵は公式にゾンビと呼ばれ、警官ゾンビから軍人ゾンビまで、いろいろなタイプのゾンビが登場します。

『お姉チャンバラZ2 ~カオス~』 『お姉チャンバラZ2 ~カオス~』
▲『お姉チャンバラZ2 ~カオス~』(2014年発売)より。シリーズは多機種にわたり展開し、人気シリーズに。2017年には、スピンオフ作品として『スクールガールゾンビハンター』も登場しました。

『デッドライジング』シリーズ(2006年~/CAPCOM)

 主人公を操作し、大量のゾンビに埋め尽くされた現場で、敵を倒して安全を確保しながら救助されるまで生き残るというアクションです。メインのストーリーもあり、それに沿ってボス戦などの展開もありますが、そのストーリーも必須ではなく、自由度はかなり高くなっています。

 第1作目の舞台がショッピングモールということもあり、立てこもって敵を排除、活動範囲を広げていくというプレイスタイルは、映画『ゾンビ』(1978年公開)を彷彿とさせてくれました。

『デッドライジング4』 『デッドライジング4』
▲『デッドライジング4』(2016年発売)より。

 一度に数百ものゾンビが登場し、画面中を埋め尽くすさまはまさに圧巻で、それらをなぎ倒していく爽快感も抜群です。ちなみに敵は公式にゾンビと呼ばれますが、プレイヤーの敵になる人間も多数登場します。

『ウォーキング・デッド』シリーズ((2012年/Telltale Games・2014年/国内販売スクウェア・エニックス)

 海外の人気ドラマをゲーム化したものです。世界観は同じですが、ストーリーやキャラクターはゲームオリジナル。また、プレイヤーを操作し、会話や探索をくり返していくアクションアドベンチャーとなっており、会話などの選択肢で物語や登場人物の生死が変わってきます。ゾンビゲームというより、ドラマの世界観を楽しむゲームといった方がわかりやすいでしょうか。

『ウォーキング・デッド シーズン2』
▲『ウォーキング・デッド シーズン2』(2013年発売)より。

 敵となるのはドラマと同様、非常にオーソドックスな性質を持つゾンビです。作中では“ウォーカー”や“バイター”などと呼ばれていますが、一般的なゾンビという呼称はこの世界では存在していないようです。

『How to Survive: ゾンビアイランド』シリーズ(2013年~/スパイク・チュンソフト)

 素材を集め、武器や防具を作って生きのびていく、サバイバルアクションです。主人公は絶海の孤島に流れ着いたサバイバーとなり、襲いかかる敵はタイトルのとおりゾンビです。水や食料の管理や、キャラクターを成長させスキルを習得など、かなり本格的な内容となっており、緊迫したサバイバルを味わえます。

『How to Survive: ゾンビアイランド2』 『How to Survive: ゾンビアイランド2』
▲『How to Survive: ゾンビアイランド2』(2017年発売)より。ゾンビはモブモンスターとして登場するのでいわゆるゾンビゲームとはちょっと違いますが、サバイバルゲームとゾンビとの相性がよさがよくわかるゲームです。

 さて、今回はゲームに登場するものからゾンビを振り返ってみましたが、最後に電撃PS編集部のライター・Go!!がオススメする異色ゾンビゲームを紹介しましょう。

龍が如く of The End(2011年発売/SEGA)

 ゾンビゲームのなかでも、かなりの変わり種ゲームです。タイトルにあるように『龍が如く』のシリーズの1作で、本編とは異なるパラレルワールドの神室町が舞台となります。

 桐生さんたちがゾンビと戦うという、なかなかシュールな絵面ではありますが、そこはさすがに『龍が如く』。しっかりした道すじと、豊富なサブストーリーという、これまでのシリーズを踏襲した内容になっています。

 世界がこんな状況でもしっかり営業しているキャバクラをはじめ、入るたびに内容が変わる地下ダンジョンなど、やり込み要素も満載です。いわゆるゾンビゲームとはかなり趣が違いますが、極道とゾンビという組み合わせは、人によっては一味違った刺激を楽しめる……かも。

『龍が如く of The End』
▲ちなみに登場するゾンビは、あるウィルスに感染し狂暴化した人々。自我が残っている場合もあり、彼らとのサブストーリーもあったりします。

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