【男性目線の『アイナナ』レポ】帰ってきたモンジェネおじさんが語る『アイドリッシュセブン』の魅力♪ 第5回
みなさん、こんにちは! 自称“モンジェネおじさん”ことフリーライターの原 常樹です。
この連載では『アイドリッシュセブン』を、【男性のマネージャー】、また【男性に布教しようとしているマネージャーを応援する】──というコンセプトのもとお届けしていければと思っています。
さて、前回の連載では第二回『モンジェネおじさんと男性マネだらけの座談会(仮装もあるよ)』をお届けしました。
今回も引き続き、その模様をお届けしていきます。ハロウィン(10月末)の座談会ということで、少し情報が遅い部分がありますが、そちらはどうかご容赦を! 参加メンバーは以下のとおり。
今回の参加者はこちら
【参加者1】茨木裕一(いばらぎ ゆういち)
普段は某大学で人工知能について研究するインテリ。その傍ら、アークシステムワークスのアドベンチャーゲーム『月英学園 -kou-』にピアノ曲を提供したり、映像や舞台用に音楽を制作したりとクリエイティブな方面でも活動しています。
モンジェネおじさんとは中学・高校の同級生という間柄。かつては軽音楽部に所属していました(モンジェネおじさんはコンサートの司会を担当)。
【参加者2】吉野貴大(よしの たかひろ)
株式会社ケンユウオフィスに所属する声優さん。主に洋画の吹き替えやナレーションなどのジャンルで活躍。Twitterのアカウントはこちら。
『アイドリッシュセブン1st LIVE「Road To Infinity」』を現地に観に行くなどマネージャーとしての愛情は折り紙付き。モンジェネおじさんとは共通の知人を介して邂逅、その熱さから今回の座談会にスカウトさせてもらいました。今回は月雲了の仮装をしてくださっています。
【参加者3】原 常樹(はら つねき)
九条鷹匡の仮装をしたモンジェネおじさん。本職はインタビューを主戦場とするフリーライター/構成作家。今回の座談会でも司会進行を務めます。実は過去に、九条鷹匡の声優である津田健次郎さんが責任編集をされた『EDGE』という書籍でライティングを担当させていただいた経験があります。また、過去に『声優グランプリ』という雑誌の取材ではなんと一緒にリムジンに乗らせていただいたことも! Twitterのアカウントはこちら。
【参加者4】塩谷太白(しおや たいはく)
結婚式の映像からCMまで幅広く手がける映像作家。職業柄かハイレゾ音源に対しては強いこだわりがあるのだとか。過去に役者として活躍していたことから、今回の日向アキヒト仮装にもやたらとノリノリ。いい表情です。Twitterのアカウントはこちら。
【参加者5】凡(ぼん)
ゲームを最大限に楽しむ集団 【ゴジライン】に所属するゲームライター。某格闘ゲームでは、世界王者という肩書を持つ剛の者。『アイナナ』が出展するということで、台風にも負けずに徳島で開催されている『マチ★アソビ』に参加。その行動力は目を見張るものがあります。
ダグラス=ルートバンクの仮装をするために原宿を歩き回ったものの、なかなか良い上着が見つからなかった模様。ネット通販をするも座談会に間に合わず、近場で購入して駆けつけてくれました(もちろんすべて自腹です)。
以上、5名のマネージャーでお届けしております。
第2回『モンジェネおじさんと男性マネだらけの座談会(仮装もあるよ)』・中編
──さて、ここからは少し最近の楽曲についても話をしていきたいと思います。
塩谷太白(以下:太白):作中にはIDOLiSH7、TRIGGER、TRIGGERとŹOOĻといろいろなグループが出てきますけど、それぞれのカラーがしっかりあるのも『アイナナ』の魅力だと思うんです。具体名は避けますが、それぞれ我々の世界にいる男性アイドルたちが歌う楽曲とも通じるものがありますよね。
凡:でも、それって自然なことなんですよね。我々の考えるアイドル像と『アイナナ』の世界のアイドル像が並列のイメージに近い状況になっているわけなので。あと、グループのカラーがわかりやすく見えるというのも大事な部分だと思います。楽曲は“作品の顔”のひとつでもあるし、そこで掴みが決まってしまう。そういう意味では「MONSTER GENERATiON」を最初の曲に持ってきたのは神がかった判断だと思いますよ。
──ええ、それはもう、よくわかります!
凡:だからこそ、『アイドリッシュセブン1st LIVE「Road To Infinity」』で一曲目に「MONSTER GENERATiON」を持ってきたのは素晴らしかった。ありがとうございます! ありがとうございます……。
吉野貴大(以下、吉野):絶対に一曲目に来るって信じていましたよ……。
茨木裕一(以下、茨木):この場にいるおじさんたちが思い出話だけですっかり冷静な判断力を失ってますけど、それだけ1stライブがよかったってことなのかな?
凡:そういうことです(笑)。
──少し前に、BSスカパー!&MUSIC ON! TVでライブの映像が放送されたときは、客席にもチラチラ男性参加者の姿が見えていましたが。
吉野:僕もその中のひとりです。事務所のスタッフさんと一緒に一般席からキャーキャー叫んでました(笑)。
凡:まぁ、やっぱり女性の方の方がはるかに多かったですけど……。「男性の方~!」って呼びかけられたときに、僕のいたブロックは自分だけだったので、ひとりで大声で叫ばせてもらいました。それでもすごい楽しかったし、同行した女性陣も「TRIGGERのときだけ、凡さんの性別が♀になってましたよ!」と笑ってました(笑)。
太白:観たかったなぁ……。残念ながら僕は仕事で不参加だったので。
凡:まぁ、来年の1月23日にはBlu-ray&DVDもリリースされるので、みんなで鑑賞会でもやりましょう。
茨木:それまでにストーリーも第3部までしっかり遊びつくしておきたいなぁ。
太白:その方がいいと思いますよ。やっぱり『アイナナ』の楽曲はストーリーと紐づくことで、魅力が倍増しますから。鑑賞会の会場は、このスタジオでいいかな?
──ちょうど大型プロジェクターを備品として導入しようと思っていたんです。コタツに入りながら、みんなでコンサートライトを振りましょう(笑)。
一同:ぜひぜひ!
(今回の座談会の会場は、モンジェネおじさんの経営するハウススタジオ「上板橋スタジオあすか」の和室を使用しています。コスプレなどの撮影はもちろん、インタビューでもあるように鑑賞会なども開催できるように考えています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。)
凡:鑑賞会をやるとしたら、また仮装します?(笑)
太白:月雲さんの仮装をして笑顔でコンサートライト振っていたら、なんか裏がありそうにしか見えませんけど(笑)。
吉野:敵情視察っぽいですよね(笑)。
凡:個人的にはあのライブを見たことで、アニメ『アイドリッシュセブン』の2期への期待値が加速しました。「RESTART POiNTER」の前に流れた今までの軌跡をたどるような映像と、そこからのあのステージを見ちゃったら、あの場面を映像で見たくなるのは至極当然な流れですよ。
──あれはライブの名シーンのひとつですよね……。VRとは違った方向で、アイドルがその場にいると感じてしまいました。
凡:確実にあの場にはIDOLiSH7がいました。だからこそ自然と声援を送りたくなるし、「がんばれ、がんばれって応援したくなる」という天にぃの言葉がまさにこういうことなんだと納得するしかありませんでした。
──陸役の小野賢章さんが、センターとしてステージをどっしりと支え、構築しているというのもしっかり感じられました。
凡:そうなんですよね。作中でのカリスマ性に演者が負けていないっていうのはすごいこと。
吉野:それを言ったら、ほかのメンバーもそれぞれがあのステージではそのアイドルでしかありませんでした。正直、壮五役の阿部敦さんがピアノを弾き出したのは何事かと思いましたが、演奏自体も本当に本当に素敵で! 僕自身、この作品に出演されている声優さんについてはあまり詳しく存じ上げていなかったんですが、ライブが終わる頃にはすっかり中の人まで好きになってしまっていました。
茨木:そんなによかったんだ……。アプリだとナギは独特のキャラクターだから、ライブで声優さんがどういう立ち居振る舞いをしているのかは気になる……。
──ナギ役の江口拓也さんは個性を出しつつも、決して悪目立ちをせずに優雅にステージを彩っていた印象です。
凡:ナギってある意味で実体化させるハードルがとくに高いアイドルのひとりだと思うんですが、お見事でした。あと、IDOLiSH7の楽曲の中でおもしろかったのは「GOOD NIGHT AWESOME」。ほかの曲は来場者がみんな思い思いの色のコンサートライトを振ってドームが七色に輝くのに、あの曲はキレイに一面が(大和さんのカラーである)緑色で統一されていて。
太白:そうなんだ……。「GOOD NIGHT AWESOME」はハイレゾ版が出たときに最初に買った曲でずっと聴き込んでいたんで、映像で見たら泣いちゃう可能性がある……。
吉野:TRIGGERもダンスがキレキレでしたし、斉藤壮馬さんの天にぃっぷりにはとくに圧倒されました。
凡:さっきから「よかった」しか言ってないけど、TRIGGERも本当によかった!
太白:個人的に(楽役の)羽多野渉さんなんかは普段はすごくやわらかい印象なので、ステージがどうだったのか気になる。
凡:そこは楽好きな僕の満足げな表情を見てもらえれば伝わるんじゃないかなと(笑)。たしかに普段はあたたかな雰囲気の方なのに、ステージに立った瞬間に空気が一変するのは圧巻です。
茨木:振りつけとか演出はやっぱりゲーム準拠なの? MVなんかだとかなり激しい振り付けもある気がするけど。
──個人的に、そこはガッツリと寄せていた印象です。Re:valeなんかはMVの激しい振りをダンサーさんと分担することで、ひとつの激しさを完成させていたというか。「DIAMOND FUSION」なんかはMVを踏襲しつつもダンサーさんに効果的に存在感を持たせていた気がします。
吉野:「NO DOUBT」で空中にイスがせり出してきたときはやっぱり何事かと思いましたが、あの豪華すぎる演出も完全にRe:valeという感じで。
太白:ああ、見たかった……。
凡:そこは映像化を待ちましょう(笑)。昨今は2daysのライブを映像化するときにパッケージを分けて別売りすることも多いんですが、このライブはひとつにまとめてくれたのがまたありがたい! 2枚買う覚悟を決めていたので(笑)。
──アプリの『アイドリッシュセブン』で演奏できる楽曲の数もだいぶ増えてきました。
茨木:う~ん……。第2部や第3部の曲をしっかりと聴けていないのでこうまとめてしまうのは早いのかもしれませんが、音楽としてのクオリティがやっぱり一曲ごとに高いですよ! その中から一曲抜き出すというのは難しい。どの曲にも共通していることかもしれませんが、生音で揺らぐ感じではなく、ハッキリとリズムを打ち出していくイメージがあります。
太白:ポップスのピアノに近い?
茨木:そうですね。しっかりと刻んで前に進ませてくれる。アイドルの楽曲に寄せているからというのもあるだろうけど、同時にリズムゲームとして遊んでいて楽しくなるような曲作りを意識されているんだろうなぁ……と思いました。
凡:リズムゲームって突き詰めてしまうとプレイ自体が作業になってしまう宿命をはらんでいるんですが、そういう作業感が極力でないように配慮されているイメージはあるかなぁ。
吉野:わかります! だからこそ、リズムを刻む以上に曲が聴きたくてやるというのは正直ありますね。
茨木:たしかに……。IDOLiSH7のユニット曲は拍のタイミングが「こっちで来るんだろうなぁ」というこちらの先読みにそのままハマる感じなので、僕みたいにリズムゲームがあんまり得意じゃない人間でも楽しく演奏できるのは間違いありません。
太白:逆にそこでちょっとズラしてくるのがŹOOĻとTRIGGER。とくにŹOOĻはハードコアな楽曲ならではの縦ノリなリズムにこちらが合わせていく感じになります。でも、しっかりと叩けるとそれがまた気持ちいいというか。
吉野:最初にŹOOĻを聴いたときは正直戸惑いましたけど……。
凡:“自分たちがやりたいことをやる”っていうŹOOĻの基本理念がそのまま楽曲にも表れている。
太白:それぞれが別の嗜好を持った四人をたまたまそこにあった曲が繋げたような感覚があって、聴いている側に「お前ら喰らえよ」と提示している感じ。TRIGGERも当初は楽曲にそういう我にも近いカラーがあった気がするんですけど、第3部の後半の楽曲はTRIGGERというひとつの生き物として曲を奏でていたイメージが強くあります。
──「DAYBREAK INTERLUDE」は小室哲哉氏の作曲でも話題になりました。
太白:あれはもうゴッドでした。
凡:イエス、ゴッド!
吉野:ゴッドです。
茨木:これだけいい大人が揃って語彙力がなくなってる(笑)。いや、気持ちはわかりますけど。
──僕らの世代はTKサウンドを聴いて育ったといっても過言ではないので。
凡:TRIGGERとの親和性も完璧でしたね。
太白:個人的な感想としては、TRIGGER自体にも“TKサウンドを違和感なく歌えるアイドル”というイメージができあがったことで、ほかの楽曲もそれにフィットするような形で自然な力が働いたんじゃないかなと思いました。「願いはShine On The Sea」は藤井亮太さんの作曲で、同じくTRIGGERの1stアルバム『REGALITY』の収録曲なんですけど、この二曲が並んでいることがあまりにもしっくり来るというか。それだけTRIGGERというアイドルユニットのイメージの地盤が固まっているのかなと。
吉野:TRIGGERの原点はやっぱり「SECRET NIGHT」だと思うんですけど、僕にとっては正直かなり新鮮でした。これまでもさまざまな作品のキャラクターソングを聴いたりしてきたものの、こういう楽曲をアイドルが歌うというのがとにかく新鮮で。初期はずっとこの曲ばかり遊んでいました。
──僕にとっての「MONSTER GENERATiON」みたいな感じですかね(笑)。
吉野:そうかもしれません(笑)。
太白:そういうイメージがあるからこそ「NATSU☆しようぜ!」を当初はTRIGGERが歌ったことに「えっ!?」ってなるんですよね……。まぁ、ストーリー的にもそこに違和感が生まれなかったら問題なのかもしれませんけど。
吉野:あいつが盗作したせいで……!
太白:こっちを見ながら言うのはやめてもらっていいですか?(笑)
さて! 座談会の途中ではありますが、第五回の連載はここまで。いよいよ次回でこの座談会もラスト。よろしければぜひお付き合いください!
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(C)アイドリッシュセブン
(C)BNOI/アイナナ製作委員会
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