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2019年1月6日(日)

『FFXIV』リターン・トゥ・イヴァリース最終章を最大限楽しむための振り返り&考察コラム3【電撃PS】

文:電撃PlayStation

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)

 オンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)』のアライアンスレイドシリーズ“リターン・トゥ・イヴァリース”が、1月8日(火)公開のパッチ4.5“英雄への鎮魂歌”でいよいよフィナーレ! というわけで複数回に分けてお送りしている““最大限楽しむための振り返りコラム”も今回でラスト。第3回は、パッチ4.3で実装されたストーリーを振り返りつつ、聖石やリドルアナ大灯台について踏み込む内容でお届けします。今回もかなり濃いので、どうぞお時間に余裕のあるときにでもお付き合いください。

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)

◆第1回:『FFXIV』でのダルマスカをめぐる情勢
◆第2回:イヴァリースへの導き――新たな物語の幕開け

■第3回おしながき■

賢人ミコトが語る、“聖石”の秘密
 閑話1:聖石についての雑考

バッガモナン一味の真実
絶海の孤島、リドルアナ大灯台へ
 閑話2:機工都市ゴーグとリドルアナ大灯台について

バッガモナンの最期と2つのネックレス

※本企画の解説・考察は、ゲーム内の情報や世界設定本“Encyclopaedia Eorzea ~The World of FINAL FANTASY XIV~ Volume II”などを参考に筆者が独自に行ったものです。

■賢人ミコトが語る、“聖石”の秘密

 ラバナスタから帰還後、ジェノミスたちは聖石について調査を進めていた様子。冒険者が劇場艇プリマビスタへ足を運ぶと、シドやヤ・シュトラからの紹介を受けたシャーレアンの賢人ミコト・ジンバが、聖石についての仮説を聞かせてくれました。

 イヴァリース伝説に語られる“聖石”は、現在のところ2つまで発見されています。1つはジェノミスが発掘・保管していた聖石オティス。そしてもう1つは、王都ルザリア跡に現れた“ルカヴィ”冷血剣アルガスを撃破した際に発見し、その後バッガモナンに奪われてしまった聖石ドゥマ。ミコトは聖石オティスを調査し、以下のような性質を見出したようです。

●人の欲や願いをエーテルごと吸収する
●吸収したそれらをクリスタルの中で増幅し続ける
●外部からの刺激によって、吸収したものを具現する
●吸収された情報は数百年単位で保たれる
●何者かの手によって意図的に作られたものである

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)

 つまり聖石とは、強い意志(“切なる願い”)を吸収・保存し、外部からの刺激によって、保存された意志を物理的に具現化するものなのだとか。現象的には“神降ろし”と大差はないものの、クリスタルを燃料とする神降ろしとは異なり、あくまでも聖石の機能で切なる願いと持ち主のエーテルを“増幅し、変換する”ものであるようです。

 ミコトは聖石オティスがほぼエーテルの残っていない空の状態であると語ります。が、アルマは以前父ジェノミスがまるで母と話すかのように聖石に独り言をつぶやいていたこと、そしてその際に、ほかに誰もいるはずのない書斎で父以外の“何か”の声を聞いたこともあり、聖石はやはり恐ろしいものなのだと怯えるのでした。兄ラムザは彼女に「そんな声などない。お前は一族の使命に消極的すぎる」と声を荒げて……そんなとき、険悪な雰囲気になりかけた劇場艇に突然の闖入者が現れます。

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)

◆閑話1:聖石についての雑考

 ……ミコトによる解説を聞いていると、聖石が信仰も大量のクリスタルもいらない“お手軽神降ろし機”のように思えて大変危険な印象ですが、切なる願いを“持ち主のエーテルごと吸収する”ということはつまり“魂を喰われる”のと同義であるわけで……あ、ものすごく危険ですね。諸刃の剣。ちなみに、王都ルザリアに現れた冷血剣アルガスは獅子戦争で戦死した剣士ですが、彼も『ファイナルファンタジータクティクス(以下、FFT)』の重要な登場人物でした。ただ、リターン・トゥ・イヴァリースでは大元のモデルとなった『FFT』と異なる最期を迎えたようです。

 デュライ白書によると、彼が親から受け継いだ数少ない遺産の中に聖石ドゥマがあったとのこと。そして彼は死の間際に聖石の力でルカヴィとなり、憎悪をもってディリータを襲撃。その窮地を救ったのがかつての親友ラムザとその仲間たちだったのだとか。

 没落貴族の子であったアルガスの願いが“持たざる者の立場から脱却するための力”であり、それが増幅された結果、王のように振る舞う強靭な異形者に変貌を遂げた……とすると、聖石の効果として納得はできますが、それはアルガスの“願いを叶えた”というのとは少し違うように思います。つまるところ聖石とは“願いを叶えてくれる魔法のランプ”ではなく、あくまでも機能に則って作用する道具だということでしょう。どんな効果を及ぼすかは使う者しだいで、強力、しかし制御不能。エーテルを吸われるというリスクもある。やっかいな代物です。

 さて、はるか過去に別の場所で息絶えたはずのアルガスの聖石がなぜルザリアにあったのか、過去ラムザたちに倒されたはずがなぜまた復活していたのか、ジェノミスがアルガスに“魅入られていた”というのはどういう意味なのか、なにより、アルガス以外の、マティウスやハシュマリムといった異形はどうして、どのように出現していたのか……。異形については聖石によるルカヴィ化現象に引き寄せられただけの存在という説もあるようですが、いずれにせよ謎は残ります。とはいえ現時点で答えを得るのは難しいので……今は物語の続きを見ていきましょう。

■バッガモナン一味の真実

 劇場艇プリマビスタに現れたのは、役者志望のモーグリ族・モンブランと、彼を止めにきた弟のハーディ。流浪のモーグリ・モンブランはもとはダルマスカの冒険者で、帝国内で劇団マジェスティックの公演を観て、ぜひ自分も一団に加えてほしいと言ってきたのでした。その後、ラムザとモンブランは「役者になんてなれるわけない」「なってやる」と口論に。売り言葉に買い言葉の末、モンブランが魔物を退治しに1人で飛び出していってしまいます。

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)
『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)
『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)
▲『FFT』プレイヤーのトラウマ“フィナス河でチョコメテオを連発する赤チョコボの大群”が見事に再現されたクエストでした。無二江のほとりに死屍累々。
『ファイナルファンタジーXII』
▲モンブランとハーディは、『ファイナルファンタジーXII(以下、FFXII)』『FFTA』『FFTA2』などにも登場。この写真は『FFXII』のもので、このときのモンブランはダルマスカでリスキーモブを狩る“クラン セントリオ”のリーダーを務めていました。

 無事にモンブランを連れ戻し劇場艇プリマビスタに戻ってきた冒険者でしたが、そこにはバッガモナン一味とラムザらが差し向いになって、一触即発の緊張感が漂っていました。しかしよくよく見てみるとバッガモナン本人の姿はなく、残りの盗賊団メンバーにも敵意はない様子。彼らは一度は奪った古代イヴァリース語の解読書をジェノミスに返却し、あっさりと武装解除に応じます。事情を聞いてみると、どうやらバッガモナンが聖石ドゥマの影響でおかしくなり、死者と会話するようなそぶりを見せたのちにどこかへ行ってしまったとのこと。ミコトによると、聖石は波長の合う誰かの“特定の”エーテルを取り込むべく、常に獲物を求めているのだとか。アルガスのときは“自分の非力さを嘆き、力を求める”願いでしたが、盗賊団メンバーから聞いた話を統合すると、どうやらそれと似た感情がバッガモナンにもあったようです。

 本企画第1回で語ったナルビナ要塞陥落の際、バッガモナンたちはダルマスカの銃士隊に属していました。そして隊長であるバッガモナンは、ラスラ王子からアーシェ王女の要塞脱出という最重要任務を命じられます。彼らは決死の護衛にあたりますが……ご存知のとおり、アーシェ王女はガラムサイズ水路で死亡。息絶える間際、アーシェ王女は「王を失い国を失ったとしても、民が生きているかぎり、ダルマスカの誇りは失われない」「だから、どうか生きてほしい」……そう言って微笑んだのだそうです。以来、バッガモナンたちは本来バンガ族が烈火の如く怒る“トカゲ”という蔑称も甘んじて受けるようになったとのこと。そんな彼らの無念さたるや、言葉にできないほど重いものだったと察せられます。……つまり、バッガモナンの“切なる願い”とは、王女を守れなかった己の無力を責める自責の念と、祖国ダルマスカを滅ぼした帝国への憎悪。

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)

 バッガモナンがアルガスのように異形化してしまうかもしれないと聞き、彼の行きそうな心当たりを探す面々。そんな折、ジェノミスは返却された解読書に単語が1つ付け足されているのを見つけます。“リドルアナ”――。

 リドルアナとは、ラバナスタからはるか南、バルナード海の海上にぽっかりと口を開けた巨大な穴のこと。地獄へ続くとまで言われるその穴には周囲の海水が大瀑布となって流れ込んでおり、これまで何人もの探検家が飛空艇で調査に向かったものの、滝の起こす乱気流と、すさまじい量の海水による“圧”のせいで即座に墜落。生還できた者は1人もいないとのことです。そんな奈落に船舶が落ちないよう、注意を促す目的で小島に建設されたのがリドルアナ大灯台なのですが、この灯台がいつ誰の手によって建設されたかは一切不明。管理・運営自体はダルマスカ王国が行っていましたが、建設された年代ははるか昔なのだそうです。

 その後、ジェノミスたちはイヴァリース伝承とリドルアナ大灯台の関係を調べるため、デュライ白書を紐解きます。その間、異邦の劇作家氏にワインを注文され、大富豪ゲゲルジュ氏と偽造ワインで取引したり、ワインのおつまみにはベーコンエピが最高であると聞かされたりといったひとコマを挟んで、冒険者たちは絶海の孤島にそびえるリドルアナ大灯台へと舵を切るのでした。

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)
▲ワインの名産地として名前が出た“レアモンデ”とは、名作『ベイグラントストーリー』の舞台となった魔都のこと。ウァーレンスはそこで手に入る最高級赤ワインで、その効果はSTRが1~4上昇するというもの(『ベイグラントストーリー』内の効果)でした。
『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)

■絶海の孤島、リドルアナ大灯台へ

 ダルマスカ王国が健在だった頃は人の手で管理されていたというリドルアナ大灯台ですが、この地が帝国領となってからは完全に放置され、この30年間で魔物の巣となってしまったとのこと。そんなリドルアナ大灯台に足を踏み入れた冒険者たちは、ややあってバッガモナンの姿を見つけます。

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)
『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)

 ドゥマに魅入られたバッガモナンは、後悔と無念の言葉を口にし、よろめきながら灯台へと歩いていくところでした。盗賊団の仲間が大声で呼び止め、バッガモナンが振り返ります。しかしすでに彼は、聖石に恐怖そのものを幻視させられ、かつての仲間の姿も憎き帝国の将兵に映るような状態でした。そもそも彼が聖石を求めたのは“死んだ人間を生き返らせることができる”というイヴァリースの伝説を信じていたから。盗賊に身をやつしたのちも、主君・ラスラとその妹君であるアーシェを守れなかったことがずっと心の澱となっていたのでしょう。アーシェ王女の今際の言葉「民が生きているかぎり、ダルマスカの誇りは失われない」を聞いていたはずなのに、ラバナスタからはついに民すらもいなくなってしまった……そんな現況に至ってしまった原因の一端が自分にあると、強く感じていたのかもしれません。

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)

 ドゥマは持ち主の負の感情に基づく“切なる願い”を求める石……。悔恨の念が強くなればなるほどその切なる願いとともにエーテルがドゥマに呑まれ、エーテルが呑まれるほどに正常な判断力は失われ……そしてバッガモナンは、冒険者に同行していたリナ・ミュリラーに“ダルマスカの魔女”の姿を幻視し、彼女に銃を向けたのでした。瞬時に冒険者が前へ飛び出し、バッガモナンを打ち倒します。一撃、しかし致命傷。

盗賊団の仲間たちが悲鳴を上げバッガモナンに駆け寄るなか、持ち主の命の危機に反応した聖石が、バッガモナンに「契約の韻を唱えよ」と呼びかけます。バッガモナンは声に促されるまま言葉を紡ぎ……その姿を禍々しい異形へと変えたのでした。

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)
▲バッガモナンの幻のなかで、冒険者の姿は重鎧に身を包んだ人物に見られていました。この人物こそ、第IV軍団長ノア・ヴァン・ガブラス(『FFXII』のジャッジ・ガブラスと同じ外見)と思われます。
『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)
▲バッガモナンが唱えた“契約の韻”に覚えのある方々は多いはず。そう、『FFT』のタイトルデモムービーで見られたあの言葉ですね。……これが契約の際の言葉となっているところがとても意味深。

“戦士は剣を手に取り胸に一つの石を抱く
消えゆく記憶をその剣に刻み
鍛えた技をその石に託す
物語は剣より語られ石に継がれる
今、その物語を語ろう…”

 バッガモナンが光とともに何処かへ消えるのを見届け、冒険者たちはいったん劇場艇プリマビスタに戻ります。聖石をめぐる事件のあらましをジェノミスに伝え終えた際、別行動で調査を進めていたラムザからリドルアナ大灯台についての報告がありました。

リドルアナ大灯台は、イヴァリース伝説における“機工都市ゴーグ”だった――。

その後のラムザやジェノミス、ミコトの見解・仮説を総合して、機工都市ゴーグについては以下のような情報を得られました。

●機工都市ゴーグとは、飛空艇や機工兵器などが最初に発明されたとされる伝説の都
●これまでは存在も実証されていなかった
●狭小な土地に築かれたため、横ではなく上方向へ延びるように発展していった
●謎の爆発事故により都市の何割かが消失し、民に放棄された
●リドルアナの大穴はその事故がもとで生まれた
●ガレマール帝国の主民族であるガレアン族はもともと7つの部族の集まりだったが、その1つがゴーグの民だとすれば、ダルマスカ発祥の伝説がガレマール帝国のおとぎ話として伝わっていた理由になるのでは(その後の解読で、ゴーグの民はガレアン族と同じく魔法が使えなかったと判明)

◆閑話2:機工都市ゴーグとリドルアナ大灯台について

 機工都市ゴーグは『FFT』に登場した街の1つで(海に面する大きめの島ではあったものの、灯台や塔ではなく普通の立地)、ラムザと親しかった機工士ムスタディオの故郷でした。リドルアナが生まれる原因となった“謎の爆発事故”については、のちにデュライ白書の解読が進んだ結果、ラムザと、機動兵器(鉄巨人)・労働六号との戦いの際に労働六号が放った攻撃が原因だと判明しました。都市中層部の破壊に留まらず、足下の海に別の異空間へとつながる亀裂を作り出し、それが時代とともに大きく成長して大穴になったとのことです。

 ちなみに、『FFT』のとあるイベントで、鉄巨人がゴーグ内でビームを放つ事件がありました(その際の鉄巨人は労働八号)。『FFT』プレイヤーなら誰もが知るセリフ「ムスタディオをやっつけろ(ハート)」の結果がこの大穴だったらすごくニヤニヤできるわけですが、さすがにない……ですよね。

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)

 しかし、これまでも偏狭な印象はあったものの、バッガモナンの変貌に悲しむ盗賊団たちを尻目に生き生きと自分の見解を語ったり、彼らの前で「盗賊という悪事に手を染めた者の末路だ」と軽く言ったりしてしまうあたり、ちょっとラムザ君に「だめだこいつはやくなんとかしないと」的な想いを抱いてしまいますが……それはさておき。

 一方のリドルアナ大灯台は『ファイナルファンタジーXII(以下FFXII)』に登場したダンジョン。全100階にもなる道のりを上へ上へと進む長大な建物で、ギミックも盛りだくさん、敵も強力、さらにストーリー進行に必要な区画をクリアし終えた後にエクストラダンジョン的な地下層が解禁されるなど、同作品で最も歯ごたえのあるダンジョンと言っても過言ではない場所でした。もちろん世界観的にも物語的にも非常に重要な場所で、いろんな物事をざっくりと解説すると……。

 『FFXII』のイヴァリースには、“オキューリア”という、ヒトの歴史を影からコントロールする“歴史の修正者”的な存在がいました。そのオキューリアがはるかな過去に建造したのが、リドルアナ大灯台。ここには天陽の繭という巨大な破魔石があり、アーシェ王女たちはその破魔石を目指してリドルアナ大灯台を訪れることになります。破魔石とは、端的に言ってしまえばミストを吸収・放出可能なクリスタルのこと。そしてミストとは、イヴァリース世界のありとあらゆる場所に存在する自然エネルギーで、魔法の源ともなるもののことです。『FFXIV』であえて似たようなものを挙げるのであれば“エーテル”でしょうか。

 つまり破魔石はリターン・トゥ・イヴァリースの聖石に似た力を持つものと言えますが、『FFXII』作中で語られたなかでは聖石のような“変換機能”は有していませんでした。破魔石自体の機能はあくまでも取り込んだミストを吸収し(その力で魔法を無効化し)、そのままエネルギーとして放出するだけだったんですね。とはいえその威力は、手のひら程度の欠片で国を1つ滅ぼせるほどのもの。天陽の繭はその数千倍もの威力を秘めているのだとか。さらに『FFXII』のクリスタル・グランデと呼ばれる場所にはその天陽の繭などくらべものにならないほど大きな破魔石も存在していました。

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)
▲『FFXIV』のリドルアナ大灯台にも、ちゃんと“天陽の繭”っぽい巨大クリスタルが存在していたりします。

 『FFXII』のアルケイディア帝国は、オキューリアの1柱であり、一族を裏切った“ヴェーネス”からもたらされた知識を用いて人造の破魔石を作り、その力で他国を侵略しました。そんな帝国に復讐するために、オキューリアから与えられたさらなる破魔石を用いるか、それとも破魔石そのものを断ち人間の力で道を歩むか……物語の中で、アーシェ王女にはそんな選択が迫られたのです。

 ちなみに、クリスタル・グランデがあるのは先述したオキューリアと出会う古代都市ギルヴェガンの深部で、古代都市ギルヴェガンがあるのは、ヴィエラ族の住むエルトの里も存在していた“ゴルモア大森林”の奥地……。『FFXIV』公式サイトによるとリターン・トゥ・イヴァリース最終章で行くことになるオーボンヌ修道院は“ゴルモア大密林”にあるという話なので、何が出るやら楽しみですね。

『ファイナルファンタジーXII』

 なお、リターン・トゥ・イヴァリースにも登場したベリアスやハシュマリム、ファムフリートなどの異形の者たちは、『FFXII』では、いにしえの時代でオキューリアに反乱を起こしたものの敗北し、封印された存在。アーシェ王女は冒険の中で彼らに打ち勝ち、召喚獣として力を借りることになります。

 さて、リターン・トゥ・イヴァリースのなかでは、ラムザ・ベオルブの時代のあとにダルマスカ王国が建国されていますが、じつは『FFT』『FFXII』では時代の順番が逆だったんです。まず『FFXII』の舞台となった、飛空艇が飛び交う文明の進んだ時代があり、その数十年後にゾディアックブレイブと呼ばれた“聖アジョラ”の時代があり、謎の大崩壊をへて文明が一度衰退したのちに、(長い時をへて)中世的な雰囲気を持つ『FFT』の時代へと移っていった……というのが本来の姿。『FFT』の機工都市ゴーグでは、大崩壊以前の進んだ技術が用いられた品が発掘されていました。機工士の銃などがその技術の代表例ですね。リターン・トゥ・イヴァリースでの設定はイヴァリースの世界観を『FFXIV』に合わせて再構築したものなので『FFT』や『FFXII』などと別物とはいえ、はたして大崩壊(あったんだろうか)やオキューリアなどの重要要素はこの先で触れられるのか否か……興味が尽きないところです。

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)

■バッガモナンの最期と2つのネックレス

 リドルアナ大灯台が機工都市ゴーグだという仮説を証明するため、ジェノミス、ラムザ親子からあらためて内部の調査を依頼された冒険者は、いよいよ大灯台の内部に足を踏み入れます。ファムフリートやベリアスを退け、失われた中層のさらに先、上層までたどり着き、労働七号の難問(?)に答え……そして最上層。そこには灯台入口で消えたバッガモナンが一行を待ち受けていました。完全に聖石ドゥマに取り込まれたバッガモナンは、鬼龍ヤズマットに変身。“殺された同胞の恨みを晴らすため”と襲い掛かってきます。

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)
『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)
『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)
▲こちらはベリアス戦。セリフを見る限り、ベリアスは何者かとの契約のうえで存在していたようです。『FFT』『FFXII』での印象が強い存在だけに、単なる妖異という扱いなのかどうか……詳細が気になるところ。

 激戦の末に鬼龍ヤズマットを倒し、冒険者は聖石ドゥマを取り戻します。一方ラムザは、バッガモナンが落とした、アルマが持っているのとそっくりのネックレスを発見。拾おうと手を伸ばしますが……その瞬間、ネックレスについていた石が光を放ち、彼は昏倒してしまうのでした。

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)

 プリマビスタに戻った面々は、モンブラン&ハーディ兄弟の発言から、アルマのネックレスとバッガモナンが持っていたネックレスがもとは1つの聖石だったことを知ります。バッガモナンが持っていたネックレスはラスラ王子から「アーシェ王女に渡すように」と預かったものだそうで、アルマが持っていたものは彼女の母の形見……もとを糺すと、17年前、ジェノミスがダルマスカで帝国の行商から購入して細君に渡したものなのだとか。

 これらの状況を加味すると、ダルマスカ王家は聖石の伝説を継承するとともに、聖石そのものも2つのネックレスに分けて保管していた可能性があります。つまりジェノミスが購入したネックレスは、アーシェ王女の持ち物が戦後のごたごたで闇に流れ、めぐりめぐって彼のところにたどり着いたもの……とも考えられるかもしれません。

 その後、「2つのネックレスが我々をイヴァリースへと導こうとしたのかも」というジェノミスの言葉を聞いて、それまで意識を失っていたラムザが目を覚まします。ミコトの「ネックレスとなった聖石の元の持ち主が“イヴァリースへの帰還”を切なる願いとして聖石に託したのでは」という仮説に同意したラムザは、その元の持ち主こそが、かのラムザ・ベオルブ本人だったのではないかと言い放ちます。続けて「ラバナスタやリドルアナ大灯台に導いたのは、我々がイヴァリースに帰還するに値するかを試すためでは」と語るラムザの物腰は普段と異なり穏やかで、周囲は大いに困惑しますが……彼は聖石オティスにふれた際に再びめまいを起こし、以後はいつものラムザに戻ったような振る舞いを見せるのでした。

『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)

 ここまでがパッチ4.3で見られた物語です。お気づきかもしれませんが、いくつかの歴史的事実こそ明らかになってはいるものの、じつはお話の大筋としてはまだ“行方不明だったジェノミスが見つかり、聖石についての情報がある程度集まった”といったところ。いくつもの布石が散りばめられ、むしろここからクライマックスに向けて急加速していくものと思われます。はたしてどんな展開になるのか、想像(妄想)が尽きませんが……ラムザ・ルクセンテールの身体に“乗り移った”ともいえるエーテルは誰のものなのか? ラスラ王子がネックレスを王女に届けてほしいと願った理由とは? どんな場所でどんな相手が敵として登場するのか……などなど気になる点が満載ですね。

 さて、パッチ4.5で実装されるのは“楽欲の僧院 オーボンヌ”。オーボンヌ修道院と言えば、『FFT』の物語の出発点にして終着点……ここから続く“ある場所”が『FFT』におけるラムザ・ベオルブの最後の戦場となっただけに、リターン・トゥ・イヴァリース最終章がどう展開していくのか、個人的にも非常に楽しみです。パッチ4.5は1月8日公開。もう間もなくですので、期待を高めて実装を待ちましょう!

⇒第1回:『FFXIV』でのダルマスカをめぐる情勢
⇒第2回:イヴァリースへの導き――新たな物語の幕開け

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