『ハッピーダンガンロンパS』レビュー。本編では絡まなかったキャラ同士の会話が尊い……
- 文
- カワチ
- 公開日時
11月4日に発売されるNintendo Switch用ソフト『ダンガンロンパ トリロジーパック + ハッピーダンガンロンパS 超高校級の南国サイコロ合宿』に収録される『ハッピーダンガンロンパS』のレビューをお届けします。
『ハッピーダンガンロンパS』は『ダンガンロンパ』シリーズから、『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』、『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』、『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』、『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』のメインキャラクターが総登場するボードゲームです。
ゲームとしては『ニューダンガンロンパV3』に収録された“超高校級の才能育成計画”をパワーアップさせたもの。キャラクターのレアリティが3種類から4種類に増えていたり、存在していなかった『絶対絶望少女』のキャラクターが追加されていたりします。
バトルであれば、スキルに必要な集中力が毎ターン自動で回復するようになっているなど変化しているため、新鮮に楽しめるようになっています。
ボードゲームとRPGをミックスさせたシステム
ゲームはキャラクターをひとり選択してボードゲームをプレイ。サイコロを振ってイベントをこなし、キャラクターを育成していくことになります。
敵を倒すことでレベルが上っていく他、キャラクターが成長する“成長マス”に止まると手に入る“才能のカケラ”を使ってスキルを習得できます。単体攻撃や全体攻撃、回復など多彩なスキルが存在。
本作には育てたキャラクターでパーティを組み、全200階層の“絶望の塔”に挑むバトルモードもあるので、どういったスキルを覚えるかは重要。後々のことを考えて回復や補助に特化させたりと、役割を考えながら育成していくのが楽しいです。
なお、キャラクターを育てる期間は50ターンとなっており、1回のプレイ時間はゆっくりだと3~5時間ぐらいで、慣れれば1~2時間。ちょっとした空き時間に遊べるボリュームになっています。
マップは各エリアにボスが存在し、倒すと中央の島のモノケモノが倒しやすくなるアイテムを入手できます。そのモノケモノを倒すと次のエリアに進むことが可能。50ターンというのが絶妙で、どこのエリアまでいけるのか挑戦するのが楽しい! ボードゲームらしく便利なカードがあったり、予想外のイベントが起きたりするので、そのランダム性にもワクワクします。
特に体を改造してステータスを大きくアップさせるという、どこかで聞いたことがあるようなイベントは、失敗してステータスダウンすることももちろん(?)あり、ハラハラさせられます!
モンスターを倒すとモノクマメダルを獲得することができ、このモノクマメダルを消費することで育成可能なキャラクターや育成を補助するアイテムを入手できます。ゲーム開始時は各作品の主人公しか選べませんが、モノモノマシーンでゲットすることで他のキャラクターも選べるようになります。
なお、キャラクターにはレアリティが存在しており、レア度が高いほど成長が早くなるという特徴があります。そのため、最初のほうは序盤のエリアしか探索できなくても、レア度の高いキャラクターや補助アイテムをゲットすることで、後半のエリアまでたどり着けるようになります。ここはRPG的な楽しさがあり、やり込みがいもあるのです。
パラメーターに関してはレベルアップの他、ショップで購入できる武器や防具を付けることで一気に上昇させることができます。が、お金を盗まれることもあるので、油断できません(笑)。
なお、“超高校級の才能育成計画”より大幅に変更されているポイントとして、各キャラクターの水着の立ち絵が追加されています。水着は初登場となるので、とても新鮮です。
キャラクター同士のやり取りは必見!
イベントに関してはシリーズの垣根を越えた会話はどれもグッと来るものばかり。なかでも注目なのは、やはり『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』のキャラクターでしょう。
希望の戦士は、本編と同様に大人不信の状態で登場しますが超高校級の生徒たちの優しさに触れることで少しだけ心を開くような姿を見せてくれます。本編では見られない会話を楽しめるのが本作の魅力ですが、いわゆるファンサービスにおさまらない深い内容になっています。
また、葉隠康比呂の母である葉隠浩子もプレイヤーのひとりとして登場し、康比呂が浩子を気遣うような意外な一面も見られてグッと来ます。
こういった意外な一面もあるものの、各キャラクターたちの会話には違和感がなく、ファンは安心して本作をプレイできます。
キャラクターごとにシナリオがありますし、10人のキャラクターをクリアするごとにメインシナリオがオープンしていきます。ボリュームもたっぷりなので、記事を読んで気になった人はぜひチェックしてみてほしいです。
もともとシリーズのファンだった人はもちろん、Switchでシリーズのキャラクターにハマった人も本作に触れてみてほしいです。
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