『DQウォーク』もはやガチ勢!? 柴Pのプレイスタイルが明かされる特別インタビュー【電撃DQW日記#1157】
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スクウェア・エニックスのiOS/Android用アプリ『ドラゴンクエストウォーク(ドラクエウォーク)』のプレイ日記をお届けします。
電撃オンラインによる『ドラクエウォーク』のプレイ日記1,000回突破を記念として行われた、柴貴正プロデューサーへのオンラインインタビュー。本記事ではその後編を掲載していきます。
インタビュー後編では、『ドラクエウォーク』ガチ勢とウワサされる柴プロデューサーのプレイスタイルやゲーム作りの姿勢、さらにはこれまで行われたコラボについての裏話を聞くことができました。
自分、賢者パーティで戦うアツゴロウもインタビューに同席して拝聴させていただきましたが、本当に興味深い話ばかり。『ドラクエウォーク』ユーザー必見の内容ですので、ぜひご覧ください。ではどうぞ!
スクウェア・エニックス
『ドラゴンクエストウォーク』プロデューサー
柴 貴正氏
『ドラクエウォーク』スペシャルインタビュー
全国制覇も間近!? 柴プロデューサーのプレイ状況に迫る
──柴プロデューサーはかなりのヘビーユーザーとお伺いしましたが、現在のプレイ状況を教えてください。
レベルから言いますと、じつはまだカンストはしていないんですよ。レベル79.5くらい(笑)。(※インタビュー時の状況。現在は当然、レベル80に到達されているそうです)。
レベル上限が80になったとき、レベル65以下キャンペーンが開催されたじゃないですか。僕は累計レベルを増やすのが好きなので、複数の職業のレベル上げにシフトしちゃっていて。キャンペーンが終わってからカンスト目指して頑張っています。プロデューサーとしては早く「レベル80」と言いたいので(笑)。
──歩数についてはいかがですか?
1112万3000ですね。開始日はもちろん配信開始日である9月12日です(笑)。最近‟あるいてストーリー”でいなずまの剣の2本目をゲットしました。
──そうとう歩いていますね。ではおみやげについては?
全188コ中182コです。誰かからもらったおみやげもありません。自分で全部取りに行きたいので。何気に関東圏は、近場でいつでも行けそうな場所がいくつか残っています。九州、四国、近畿、東北、北海道はコンプしていますね。
──こちらもスゴイ(汗)。とくに行くのが難しかったのはどこですか?
大変だったのは愛媛県の佐田岬ですね。西側の先っぽで一番九州に近いところです。近場まで行くのにまず時間がかかるのに、そこから細い道を40分くらい歩くんですよ。道を進んでいくと急に海岸に出て、さらに岩場を登っていく必要があって、本当に厳しかったですね。
ほかだと、基本的に山は大変ですね。ケーブルカーで登ったらそれでOKかと思いきやそこから歩くことになったり、付近の高速道路から近いのでそこからスポットに届かないかな? と思ってもやっぱり届かなかったりとか(笑)。
ちなみに、行けていないところは、関東圏以外では隠岐の島だけ残っています。こちらへも行こうと思ったときはあったのですが、そのときは大雨が降って船が欠航してしまって。機会があれば早く行っておきたいですね。
──ランドマークは各都道府県に4カ所ずつ設定されていますが、これはどう決められたのでしょうか?
チョイスの理由としては、僕が以前に行ったことがある場所というのが1つ。次に、検索件数が比較的ある場所。あとは、ほかのランドマークと近すぎないことが選考基準になっていますね。
この縛りのせいで北海道とか物理的な距離がえらいことになっています(笑)。僕も1回では回り切れず、2回行ってコンプしました。このことは北海道民のみなさんからよく怒られます(笑)。
──ゲームを制作、運営していくうえでプレイヤーの声を集めることは重要だと思いますが、柴プロデューサーはどうやって情報を集めていますか?
ツイッターは比較的よく見ますね。『ドラクエウォーク』関連の流れは、空いた時間などにチェックしています。最近はYouTubeの動画もいろいろ見ていますね。
ほかには、友人や開発スタッフにもライトユーザーからコアユーザーまでいろいろな人がいるので、そこから情報をもらったりもしています。あとは攻略サイトも、各項目のコメント欄までのぞいていますよ。
──そういったもののなかに、柴プロデューサーが「参考になった」というものがあれば教えてください。
やっぱり攻略動画はメチャクチャためになりますね。強敵相手に有効な、ピックアップ武器を持っていない状態で戦うものとかはとくに。僕も無尽蔵にふくびきを引けるわけではなく、小遣いで出せる範囲でちょろっと引いているだけなので、入手できなかった装備もたくさんあるわけです。
そんな状態でどう戦うのか? というところを興味深く見させてもらっていますよ。あとは難易度についての話題はよくチェックしています。こちらもすごく参考になりますから。
コラボで広がる『ドラクエウォーク』の可能性。地方創生も夢じゃない!?
──『ドラクエウォーク』ではローソンやサントリーといった、実在の企業とのコラボが多い印象があります。これはどういった理由からでしょうか?
このゲームならではのコラボレーションを考えると、みんな外に出てプレイしているので、外で出会うものがゲーム内に反映されると、とても面白い体験になると思うんです。そういった理由で、こういったコラボも積極的にやらさせていただいています。
──普通のソーシャルゲームのコラボというと、アニメなどの他作品とのコラボが多いですよね、
『ドラクエウォーク』には『ドラクエウォーク』の世界観がありますし、この世界観が好きでプレイしてくださる方々もいるので、他作品の世界観と混ぜてしまうのもどうかと思いまして。その点ローソンなどの企業でしたら世界観としての影響はないですから、受け入れてもらえるのではないかと思います。
もちろん、ローソンが近くにない場所に住んでいる人ですと参加できなくて申し訳ないのですけど。ローソンコラボのときは僕もとある島にいて、近くにローソンがなくてしばらく進められなかったということもありましたし(笑)。『ドラクエウォーク』ならではの楽しさを提供しようと思って作っても、一部の人は楽しめないというのはいつもジレンマですね。
──コラボのなかではパ・リーグコラボがとくに印象的でした。
パ・リーグコラボは、しっかり楽しむには各球団のホーム球場まで足を運ぶ必要がありましたが、限定モンスターと戦うだけならどこでもできるようにして、図鑑埋めなどは可能でした。コラボの際は、こういった何かしら楽しめる要素を入れるように心がけています。
また『ドラクエウォーク』は歩くゲームということで、スポーツとの親和にトライしている部分もあって。そんななかで、指定した試合でホームランがでたらふくびき補助券がもらえる、というのはうまくいったと思います。プロ野球を普段見ないという人でも、ホームランが出ればうれしくなりますし。
特別メガモンスターのキラーピッチングマシンを出して、倒せばふくびき補助券がもらえるというのもいいですね。ただコラボするから何か配るというよりも、ずっと面白さが出せたと思います。
──スポーツ関連のコラボでは、先日フェンシングともコラボしていましたね。
そうですね。さまようフェンサーという限定メガモンスターを出して、戦えばフェンシングの解説をしてくれるし、倒せばふくびき補助券がもらえるという。こういう形で『ドラクエウォーク』ユーザーがスポーツに、スポーツのファンが『ドラクエウォーク』に触れるという流れを作っていきたいと思います。
──昨年に引き続き秋から“ウォークぶらり旅キャンペーン”を実施中で、今年は全国の名城約100箇所にイベント限定スポットが登場する“この城わが旅!日本100名城キャンペーン”を実施中です。同じく、“ドラゴンクエストアイランド”とのコラボキャンペーンもあわせて実施されています。こちらはどういった経緯で実現に至ったのでしょうか?
これらはずっと前からやりたいと思っていたのですが、緊急事態宣言下でやるのはよくないということで延期になっていたものです。今は緊急事態宣言も明けて、ためていたものを全部まとめて出したというところですね。状況が落ち着いている間に、遊んでいただければと思います。
ユーザーからの評判も良好ですね。そのスポットに何番目に来訪したかなどのデータもユーザー側で見られますから。
ちなみに、名城の数は地方ごとに偏りがあるので、格差を嫌がられるかと思っていたんですよ。ですが、地方の行きづらいお城に行けば、逆に目立てる“レアなお城”だという好意的な声を見かけるようになりましたね。あとは一部の城郭で販売されている‟ドランクエストウォークコラボ御城印”の売れ行きもすごかったですね。
──この2つのキャンペーンは、期間限定ではなく常設コンテンツとなっています。常設(期間を設けなかった)とした理由は?
100名城はいつコンプできるかわかりませんし、ドラクエアイランドもある間はずっとコラボしたい、という思いで常設コンテンツとしました。ユーザーのみなさんにはそれぞれのペースで、いつか楽しんでいただければと思います。
──‟リアルおみやげプロジェクト”と題して、実在のお土産とのコラボアイテムが発売されましたが、これらが実現した経緯をお願いします。
リアルおみやげという話だけで面白いですし、漠然とやれたらいいなとは思っていたので、お話を聞いて「じゃあ一緒に作りましょう」と。渡りに船といったところですね。ただ、遠方の人が買えないというのは問題なので、オンライン販売をすることを前提に話を進めさせていただきました。
──スライムかまぼこ(鈴廣かまぼこ)、10万ゴールドまんじゅう(十万石まんじゅう)、スライムにわかせんぺい(東雲堂)と第3弾まで発売済みですが、売り上げ的にはいかがでしたか?
じつは、あっという間に売り切れてしまったそうです。面白いのは、どのお店も企業努力としていろいろなコラボを企画してきて、どのくらいの数字が見込めるかもある程度想定できるのですが、いずれのお店もこれまでの比にならないくらい売れたみたいですね。基本的に、現地の直営店だけで販売しているおみやげ屋さんなのですが、今回のコラボではオンラインで全国から注文が殺到したとのことです。
とくに10万ゴールドまんじゅうは、すごい反響だったようです。もともと十万石まんじゅうというのは、埼玉県の方なら知らぬ人はいないというお菓子で、もしかするとおみやげというより、地元のみなさんが普段から食べる和菓子という印象なのかもしれません。そういった地元の方の応援もあって、とくに普段の売上とは比にならない数が出たのかもですね。
ちなみに‟ウォークぶらり旅キャンペーン”も‟リアルおみやげプロジェクト”も、感染症拡大の状況を受けてストップしていた企画ですが、状況の落ち着きを見ながらやっていきたいですね。地方創生とまでは言いませんが、何かしらの形で貢献していければな思いますので、続報にご期待ください。
──最後に、『ドラクエウォーク』を遊んでいるユーザーへ向けてメッセージをお願いします。
ゲームはいろいろな側面を持っていて、昔からエンターテインメントの1つとして受け入れられてきたものです。現代ではいろいろなゲームが出て、専用のハードも出て、ワールドワイドに広がっていき、今ではモバイルでFree to Playのような形態のゲームも出てきました。
その一方、横軸ではe-Sportのようなものもあって、ゲームの多様化はどんどん進んでいるように感じます。近い将来にはPlay to Earn、いわゆる稼ぐためにプレイするゲームとか、ネット上の仮想空間、メタバースで楽しむようなものも出てくることでしょう。
そんな進化を続けるゲームにおいて、『ドラゴンクエストウォーク』はかなり特殊だと思うんですよ。何せ僕の個人的な裏の目標は「日本全国のユーザーのみなさんを健康にしていく」というものですから(笑)。Play To healthといった感じですね。これを目指してやっていくのが『ドラゴンクエストウォーク』らしいことですし、こんな時期だからこそリアルと関われるというか、デジタル化できている部分とリアルの要素を掛け算していける数少ないタイトルだと思います。
こういったところを楽しく遊べるように、ゲームのシナリオやシステムだけでなく、リアルとのコラボといったいろいろなものを積み重ねていきたいと思いますので、これからも『ドラクエウォーク』をどうぞよろしくお願いいたします。
以上、特別インタビュー後半でした。柴プロデューサーと開発チームが作る『ドラクエウォーク』がどんな進化をとげて行くのか? これからも目が離せません!
※『ドラゴンクエストウォーク』は、Google Maps Platformを使用しています。
※『ドラゴンクエストウォーク』を遊ぶ際は、周囲の環境に十分気を付けてプレイしましょう。
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ドラゴンクエストウォーク
- メーカー: スクウェア・エニックス
- 対応端末: Android
- ジャンル: RPG
- 配信日: 2019年9月12日
- 価格: 基本無料/アイテム課金
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ドラゴンクエストウォーク
- メーカー: スクウェア・エニックス
- 対応端末: iOS
- ジャンル: RPG
- 配信日: 2019年9月12日
- 価格: 基本無料/アイテム課金