甘く見ると死ぬ。でも、試行錯誤が面白い。『モンスター娘TD』は美少女好きだけでなく本格ゲーム好きにもおすすめ
- 文
- 紅葉つかさ
- 公開日時
EXNOAが配信予定のDMM GAMES用の新作ゲーム『モンスター娘TD~ボクは絶海の孤島でモン娘たちに溺愛されて困っています』。
『ミストトレインガール』や『フラワーナイトガール』のプロデューサーを務めるはせPが筆頭の“クリエイティブチーム くまさん”が手掛けるタイトル第2弾となっています。
世界観やキャラクターに関するレビュー記事に続き、ゲームシステムについてレビューします。
簡単で奥が深いタワーディフェンス
本作は、DMM GAMESのiOS/Android/PC用アプリ『千年戦争アイギス』のシステムをベースに、誰でも気軽に楽しめるようにしたタワーディフェンス。戦闘では、押し寄せてくる敵を全滅させることが目的となります。
ステージには、モンスター娘を配置させることができるマスがあって、そこにモンスター娘を配置することで、自動で攻撃してくれます。
ただし、無限にモンスター娘を配置できるわけではなく、時間経過でたまるコストを消費する必要があります。
また、配置できるモンスター娘の数も決まっており、ステージにはいくつかの分岐がある場合もあるので、適当に配置すると必要なときにモンスター娘が配置できないなんてことも。
コストを消費すれば、配置されているモンスター娘を移動することもできますが、移動する距離に応じて消費するコストが1ずつ高くなっていきます。
なので、基本的には、分岐路などの要所のマスにモンスター娘を配置するのがよさそうです。
ただ、敵が集中して押し寄せてくるところでもあるので、回復や遠距離攻撃ができるモンスター娘を近くに配置して、援護できる状況を作るのが非常に重要になります。
また、スキルを使用すれば、さまざまな有利な効果を発揮できるので、こちらも必要に応じて使用すると、戦闘を有利に運べます。
また、一部のステージには巨大ボスと戦うものもあり、この巨大ボスは攻撃力、耐久力ともにふつうの敵よりはるかに強いので、いままでの戦闘で培った経験をフル動員させないと勝てないかもしれません。ただ、勝てたときには、モンスター娘の配置など自分の戦略が正しかったと知れるいい指標になりそうです。
同じモンスター娘でもプレイヤーによって能力を変えられる!
戦闘では、戦略も重要ですが、それと同じくらいモンスター娘の育成も重要になってきます。
モンスター娘のレベルをあげれば、キャラクターのステータスが上昇して、戦闘時に与えるダメージが高くなったり、敵からの攻撃にやられにくくなったりします。
ですが、レベルアップでの育成はほかのゲームでもある一般的なもの。本作の育成の目玉となりうるのがスキルカスタマイズです。
モンスター娘には、戦闘中に任意のタイミングで発動できる“EXスキル”とセットするだけで効果を発揮する“サブスキル”の2種類があります。
スキルカスタマイズできるのは、このうちの“サブスキル”で、ステージをクリアしたときに入手できる“サブスキル”を自在に変えることができます。
“サブスキル”は、HPや攻撃力をあげるものや敵の攻撃を回避する確率に影響するものなどさまざま。
さらに、同じ名前の“サブスキル”でもレアリティが違えば効果値が違ってきます。これらの組み合わせでモンスター娘に個性を出すことができるのですね。
“サブスキル”は2つまでセットできますが、初期では1つしかセットできません。
この枠を増やすには、ステージをクリアしたときに入手できる装備を集めてクラスアップする必要があります。
クラスアップすれば、“サブスキル”枠の開放のほか、レベル上限のアップ、モンスター娘ごとのクラス特性が強化されます。
また、モンスター娘の育成では、“潜在覚醒”も忘れてはいけません。
“潜在覚醒”はモンスター娘の使い勝手を大きく変える要素になっています。“潜在覚醒”をするには、モンスター娘ごとのポイントが必要になり、このポイントの数だけ発動する効果を付けられます。
例えば“コスト覚醒-1”は、文字通り戦闘中にモンスター娘を配置するときの消費コストが1減るというもの。
“HP覚醒+1000”、“攻撃力覚醒+500”は名前の通り、HPや攻撃力を強化するものになっています。
潜在覚醒はゲーム内通貨のゴールドを消費することで何度でもリセットできます。どれを選んだらよいのかわからずにせっかくの潜在覚醒を温存するのはもったいので、積極的に試していくことがおすすめです。
これらの効果は、戦闘中以外にいつでも付け替えることができるので、早くモンスター娘を配置したいステージには“コスト覚醒-1”を、敵の攻撃が激しいステージでは、“HP覚醒+1000”にするといったことができます。
このスキルカスタマイズと“潜在覚醒”を組み合わせることで、モンスター娘を攻撃や防御に特化させたりして、自分だけのモンスター娘にすることができます。
さらにこれらの要素とタワーディフェンスというゲームシステムがマッチしており、やりごたえがあって楽しめるものになっています。
また、序盤のステージから適当にプレイしていると、ヒヤッとする場面もありました。ボス系のステージでは、ゴリ押ししようとしてあっさり負けてしまうことも……。
今後、新たなステージが出てきたときには、どのようにすれば危なげなくクリアできるかを考えて、挑戦してみたいですね。
美少女モンスターといちゃいちゃできるのも本作の魅力ですが、本格的なゲーム性を楽しめるタワーディフェンスとしても秀逸な出来となっています。思考系ゲームが好きな方も、ぜひプレイしてみてください!
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