元祖巫女さんシューティング『奇々怪界 黒マントの謎』先行レビュー。小夜ちゃんの火力が過去最強!

栗田親方
公開日時
最終更新

 ナツメアタリから4月21日に発売されるPS4/Nintendo Switch用ソフト『奇々怪界 黒マントの謎』の先行プレイレビューをお届けします。

 本作は、家庭用オリジナル作品『奇々怪界 謎の黒マント』(スーパーファミコン)の続編となる完全新作。フリーモードをノーコンティニューでクリアするほどやり込んだうえでの感想をまとめました。

 基本的な情報については、すでに公開されている下記の記事と、2点のマニュアル画像をご覧ください。

⇒『奇々怪界 黒マントの謎』の基本情報

  • ▲画面表示に関するマニュアル。

  • ▲基本操作に関するマニュアル。

フルパワー時の大火力が爽快!

 本作をプレイして最も驚いたのは、MAXまでパワーアップしたときの主人公・小夜ちゃんの大火力ですね。元祖『奇々怪界』をゲームセンターで遊んでいた世代としては、まさに隔世の感がありました。

 お札を1枚ずつしか投げられなかった初代作はもちろん、前作となるスーパーファミコン版から見ても、射出できるお札の数が大幅に増加。ドット絵の懐かしいビジュアルの作品ながら、中身は最新のシューティングゲームとして進化していたのです。

  • ▲小夜ちゃんの拡散ショット(青色の力玉)による弾幕がこちら。画面の約半分を覆うような広範囲を攻撃できます。

  • ▲赤色の力玉をとると、火力重視の前方ショットが使えます。敵に当たると3方向に飛び散ってさらに攻撃!

  • ▲緑色の力玉をとると、ヒット時に円を描いて継続的に攻撃を加える変化球的なショットを撃ち出せます。

 最初は「ここまで自機が強いと、殲滅力が高すぎてゲームバランスが崩れるのでは?」という心配もありましたが、ちゃっかり敵も強くなっていて歯ごたえ十分なんですよね。

 特に気になったのは、ザコ敵のなかにも耐久力の高いものがけっこういて、しっかり撃ち込まないと倒せないことでした。ショットは3種類から選ぶのですが、昔のシューティングゲームのように「拡散ショット安定!」というわけでなく、火力重視のショットも要所で使う必要があるゲームバランスでしたね(むしろ火力安定?)。

 もちろんお札1発で倒せるザコ敵も多いのですが、その場合は数が多かったりスピードが早かったり、はたまた変則的な動きで迫ってきたりと、嫌らしく攻めてきます。

  • ▲耐久力が高くすぐに倒せないザコ敵も多いため、3種類のショットの使い分けもポイントになってきます。

  • ▲大量のザコ敵に囲まれるシーンもちらほら。写真では逃げ腰ですが、こういうときは敵に向かってお祓い棒を連打するのがセオリーですね。

 なお、自機は体力制なのですぐに倒されることはないですが、ダメージを受けるとパワーダウンしてしまうので、フルパワーの爽快感をキープするには、敵の攻撃を着実にかわす必要があるのがポイント。

 最強状態を維持しているときの爽快感(=飴)と、殺意に満ちた攻撃を仕掛けてくる敵(=鞭)の絶妙なバランスにより、ついついプレイし続けてしまうスルメゲーともいえるでしょう。

  • ▲地面から出現してくる敵に気づかず、ダメージを受けてパワーダウンしたところ。しかし、魔奴化(まぬけ)の弾幕もかなりすごい……!

難易度は高めだが、パターンを覚えれば確実に上手くなる!

 というわけで自機も強いが敵も強く、ぶっちゃけ最初は倒されまくること間違いなし。

 しかし、パターンさえ覚えれば確実に上手くなる“覚えゲー”でもあるので、慣れるとメキメキと上達できるのがポイントですね。

  • ▲初見ではめちゃくちゃ強いボスでも、必ず攻略法があるのです!

 体力がなくなるたびに特定の場所には戻されるものの、コンティニューはいくらでもできるので、根気さえあればいつかはクリアできるはず。

 ステージが進めば小夜ちゃん以外のキャラを使えるほか、ステージ3からは「攻撃昇華」&「お祓いチャージ」というシステムも解放されるなど、遊びの幅が少しずつ増えていく作りもニクいですねえ。

 また、ストーリーモードをクリアすると、好きなキャラで全ステージを通して遊べる「フリーモード」が解放されます。フリーモードには高難易度のハードモードもあるので、腕に自信がある人のやり込み要素もバッチリかと!

  • ▲ゲームオーバー時は、何度でもコンティニュー可能。
  • ▲ステージ2では、魔奴化を操作して戦うことになります。

■各ステージの使用キャラ

ステージ 使用キャラ
1 小夜ちゃん
2 魔奴化
3 小夜ちゃん
4 アメノウズメ
5 イカヅチ or 蛍御前
6 魔奴化
7 小夜ちゃん
8 小夜ちゃん

攻撃昇華(攻撃ボタン連打)&お祓いチャージ(お祓いボタン長押し)

 ステージ3から使える新システムがこちらの2種類。効果はキャラによって異なりますが、攻撃昇華は攻撃面をサポート、お祓いチャージは防御面をサポートするような仕組みになっています。

 いずれも補助的な使い方がメインですが、攻防一体の強力な技を繰り出す蛍御前のお祓いチャージは、むしろメインウェポンといえる強さだったりするのも面白いところです。

  • ▲小夜ちゃんの攻撃昇華は“返し鏡”。最大3枚の鏡を設置し、ショットを鏡に当てることで、敵を狙う光弾を射出することができます。
  • ▲蛍御前の強さを支えるお祓いチャージ“新月斬”。敵の弾を跳ね返しつつ一定距離を進んだあと、しばらく停止して攻撃を仕掛け続けるという破格の性能!

全5キャラの詳しい紹介はまた後日!

 これにて本作の主な魅力は伝えられたつもりですが、気になる5キャラのプレイ感については、発売日の4月21日までに順次レビューしていく予定です。

 今回は特殊操作に関するマニュアルを掲載しておくので、こちらを眺めながらしばらくお待ちください!

  • ▲前作に引き続き登場する魔奴化と、一部の地形を無視して移動できるアメノウズメ。
  • ▲ステージ5でどちらかが使えるイカヅチと蛍御前。両方をフリーモードで使うには、ストーリーモードを2回クリアする必要があります。
  • ▲個人的に好きな攻撃は、イカヅチの極太レーザー。ヒットした敵を撃破するまでロックする性能は、TATSUJINのサンダーレーザーを彷彿とさせますね。

 

タイトル名
奇々怪界 黒マントの謎
対応機種
PlayStation®4、Nintendo Switch™
販売形態
PlayStation®4(パッケージ版:日本のみ、ダウンロード版:日本/アジア)
Nintendo Switch™(パッケージ版/ダウンロード版:日本/アジア)
ジャンル
アクションシューティング
企画・開発・発売
ナツメアタリ株式会社
発売日
2022年4月21日
価格
税抜3,800円、税込4,180円(パッケージ版/ダウンロード版とも)
プレイ人数
1人~2人
対応言語
日本語・繁体字・簡体字・ハングル・英語・ドイツ語・フランス語
オンライン対応
スコアランキング
CERO
B

画面は開発中のものです。
© TAITO CORPORATION 1986 ALL RIGHTS RESERVED.
©2022 NatsumeAtari Inc./Natsume Inc.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら