オタクすぎて将来が心配になりFPの先生に相談に行った話【オタ活とお金の連載2】
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どうも、「オタク活動に関するお金事情」という前回の記事にて、“オタク女子の金銭事情”のアンケート結果をみなさんにお伝えしました、ライターCです。
本当に“わかりみ”が深い結果で、うなずくことばかりでした。その結果を踏まえて「みなさんのお金についてのお悩みを、ファイナンシャルプランナー(FP)の先生に相談しに行こう!」というお話から、今回はその様子をお届けしたいと思います。
FPの先生に相談しにいこう!
都内某所。FPの先生のオフィスへ突撃した私と、編集Aさん。FPの先生とは、どんな先生なのでしょうか?
ドキドキしているなか、現れたのはステキな女性! 優しそうで、なんでも相談したくなる雰囲気の先生です。「鈴木千尋といいます。たしか、声優さんにも同姓同名の方がいらっしゃいますよね♪」という自己紹介に、思わず笑みがこぼれてしまう私。
ライターC:今日はよろしくお願いします!
編集A:よろしくお願いいたします!
鈴木先生:よろしくお願いします。
ファイナンシャルプランナー(FP)ってなに?
ライターC:では、鈴木先生が普段されているお仕事について、教えてください!
鈴木先生:FPの仕事には、大きく6つの分野があります。
① ライフプランニング
② 社会保障・リスク管理
③ 資産運用
④ 相続
⑤ 不動産
⑥ 税金
鈴木先生:以上の6項目になります。それぞれに、弁護士さんや税理士さんなどの専門家がいらっしゃいますが、専門家に相談する前に広い視野でお金についてアドバイスをするというお仕事になります。
ライターC:つまり、総合医療で診断(FPの先生に相談)を受けてから専門医(それぞれの専門家)を頼る……みたいな流れでしょうか?
鈴木先生:そうですね。それぞれ専門家の方はいらっしゃいますが、FPの場合は分野を広くして幅広く相談を受けているのが特徴です。
編集A:つまり、お金のことで悩みがあるなら、まずFPの先生へ相談するという形ですね。
鈴木先生:はい。よく、FPの仕事というと家計相談のイメージがありますが、いろいろな分野でのお仕事が意外とあったりします。
まずはライフプランニングをしてみよう
ライターC:それでは、さっそくお金についての相談に移りますね。
編集A:読者のみなさんからのアンケート結果や、私たちの回りのオタク友達にも話を聞いて、架空のキャラクター“ガルスタ花子”というオタク女子を作ってきました! この子を例にして、いろいろお話を聞けたらわかりやすいんじゃないかと。
ライターC:ガルスタ花子!! 私たちオタク女子の化身ですね。では、よろしくお願いします。
鈴木先生:はい! それでは、ガルスタ花子さんのライフプランニングを立てさせていただきますね。
例:ガルスタ花子(32歳独身・年収600万・手取り450万・賞与年2回・正社員・ソシャゲオタから2.5次元舞台にハマったオタク)
ライターC:ガルスタ花子、結構な高収入のように見えますけど……!
鈴木先生:そう見えるかもしれませんが、たとえ手取り300万であったとしても、お金の使い方として、自分と共通点があれば参考になるライフプランですよ。
ライターC:確かに。例えば、月20万の給料の人でも、実家住みだったり、お弁当女子だったりすれば、もっと食費をつめているから……。もしかしたら、花子の娯楽費と同じくらい使っている可能性もありますよね。
鈴木先生:そうですね。オタク女子の方は自炊をされたりして賢く倹約されている方が多いイメージです。
編集A:私もなるべくお弁当を作っています。たしかに、一番目につく食費を削るパターンは、周囲の声からよく耳にします。
鈴木先生:そうですね。しかし、このライフプランで見えてくることは、ガルスタ花子さんの“お金寿命”は70歳となります。
ライターC:“お金寿命”……つまり、お金の死ですね!
女子は基本オタク体質!?
編集A:お金の死……なんというパワーワード!
ライターC:なんだか急に怖くなってきました。
編集A:自分が死ぬ前にお金が死ぬって、それは死んだも同然……。
鈴木先生:このようなライフプランを立てると、「私は今の趣味を50歳までなんて続けないわ」とか「どうせ65歳で死ぬつもりだし」とか、言われる方もいらっしゃいます。
編集A:たしかに、10年後同じ趣味を楽しんでいるかどうかはわかりませんよね。
鈴木先生:はい。ですが、たとえオタクの趣味がなくなったとしても、また別の何かにハマって趣味にお金を使う可能性がありますよね。とくに女性は、その傾向が強いです。
ライターC:いまはガチャに使っているお金の分、10年後にはコスメに使うという感じでしょうか?
鈴木先生:そうですね。エステやサプリ、もちろん洋服やコスメを買うことが趣味な方もたくさんいらっしゃいますから。
ライターC:すると……女子は基本オタク体質なのかな?
鈴木先生:そういう言い方もできますよね。何かに夢中になってお金をかけるという行動は、共通していると思いますよ! また、医学も日々進歩していて、“人生100年時代”という言葉もあるくらいなので、長生きするという可能性も視野に入れたほうがいいと思います。
編集A:自分で寿命をコントロールできるというわけでもないですからね。
鈴木先生:その通りです!
「お金の死」を克服する方法
ライターC:先生、ズバリお伺いしたいのですが、ガルスタ花子が今後お金の死を克服するためには、手っ取り早く何をしたらいいのでしょうか?
編集A:焦ってますね(笑)。
ライターC:そりゃ必死ですよ! ガルスタ花子は明日の私かもしれないんだから!!
鈴木先生:はい。まず大事なことは、正確なライフプラン(お金の将来シミュレーション)を立てて、今、自分のお金がどういう状態にあるか、いわゆる「現状」を知ることです。ナビアプリと似たようなものです。現在地がわかるから、目的地への一歩目が踏み出せますよね。目的地までの道のりに自分のレベルに合わない最強モンスターが出ることがわかっていたら、避けて通りますよね? お金のことを考えるのもまさにこれなんです。
ライターC:自分の現状を知る。ずばり、それを知るには、まず何をすればいいのでしょうか?
鈴木先生:そうですね。まず、一回でいいので自分の家計チェックをしてみましょう。
ライターC:家計チェック?
編集A:家計簿をつける、みたいな感じですか?
鈴木先生:そうです。ノートでもアプリでも手帳にメモするでもいいので、何にいくら使ったかを知ってみることがとても大事なんです。
なんと、お金の死を克服する方法の第一歩は、「家計簿をつけること」というのに、ビックリですね! 家計簿をつけていない方は、メモやレシートなどを記録するところから始めてみましょう。アプリでもノートでもなんでもOKだそうです。
正直、現実に目を向けるという意味でもちょっと怖い&面倒かもしれませんが、とても大切なことだそう。その理由とは? そして、家計チェックを行う様子は次回のレポートでお届けします。お楽しみに♪
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