『ジョイメカファイト』29周年。ファミコンで本格格ゲーなんてできるわけ…って、できとるやーん!!【周年連載】

ネオン
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 あの名作の発売日から5年、10年、20年……。そんな名作への感謝の気持ちを込めた電撃オンライン独自のお祝い企画として、“周年連載”を展開中です。

 今回は、1993年の今日5月21日に発売され、今年29周年を迎えたファミリーコンピュータ(FC)用ソフト『ジョイメカファイト』を、恩頼ネオンが語ります。

 当時、家庭用ゲームの主流ハードは1990年に発売されたスーパーファミコンにすでに移り変わっていて、初代ファミコンの新作ソフトはもはや数えるほどという状況でした……。

 しかし、この『ジョイメカファイト』は時代とハードの限界を超えた驚くべきゲーム性を見せつけたのです!

FCで本格派格ゲーなんてできるわけ……って、できとるやーん!!

 本作のジャンルは2体のメカが戦う1対1の対戦格ゲー。当時はアーケードを中心に格ゲーブームが過熱していて、本作もその流れの中で登場しました。

 しかしそこで大きな問題が! アーケードや次世代ハードがやっていたような、大きなキャラが画面内を高速で動き回る格ゲーを初代ファミコンのスペックで作るのは困難だったのです。

 ところが『ジョイメカファイト』は、神がかりなアイデアで問題を解決しちゃいました! その答えが、メカたちの画期的なデザイン!!

 まずは動画などを見てほしいんですけど……うおっ! ロボットの体のパーツがバラバラ!?

 そう、あえて関節などの“つなぎ”の部分を描かないことで、大幅に処理が軽くなり初代ファミコンでも大きなキャラを軽やかに動かすことが可能になっているのです。

 たとえ関節がスカスカしてても、ゲームを遊ぶとそこにちゃんと体があるように見えてくるんですよね~。

 この大きさのキャラがグリグリ動くと普通は処理落ち祭りになりそうなものですが……滑らかかつスピーディーに動いてる! 初代ファミコンでこれが見られるだけで泣けるよぉ……。

メカもワザも豊富すぎ! “ザコパンチ”でラスボスを倒すぞ~!

 ……とまあ、とかく斬新なアイデアが語られがちな本作ですが、それはあくまで前座。本当に語るべきはゲーム性なんです!

 まず、登場するメカの数と見た目・ワザのバリエーションがすごいです。敵味方36体ものメカが登場するんですが、ストーリーモードをクリアしていくと最終的に全メカをプレイヤーが操作できるようになります。

 さらに同キャラ対戦も可能と至れり尽くせり♪

  • ▲主人公のスカポンは元漫才芸人ロボなので“コンナンイラヘン”とか“トンデケー”とか、ゆる~い名前のワザを使います。

 また、各メカにはチュートリアルで教えてくれないような隠しワザが必ず1つ以上はあって、それらを見つけて対戦に生かすのもメチャメチャ楽しいんです。

 友だちとの対戦がアツいのは当然ですが、他にも最弱メカの“ザコ”で鬼畜ラスボス“ホウオウ”を含む全キャラ撃破にチャレンジしてみたり、忍者メカ“サスケ”の空中投げであらゆる空中攻撃を投げまくってみたりと、いろんな楽しみ方を考えて長く遊び続けられます。

 つまり、格ゲーとしての深みがあるうえで、やりこみ要素もたっぷりってことですね☆

 あぁ~“スター”の“スターダストプレス”を空中投げで落とせるなんて気持ちよすぎる~~~!! どんだけ作りこまれてるの~~~!?

ツイッターでも“今日は何の日”やってます!

 そんなこんなで、ゲームのおもしろさはハードスペックがすべてではないということをこれでもかと教えてくれた『ジョイメカファイト』の紹介でした。

 現在はNintendo Switch Onlineで手軽に遊べるんですよ! なんていい時代!

 ちなみに私のツイッター(@Dol_neon)では、その日に発売された過去の名作を紹介しているので、よろしければフォローお願いします♪


恩頼ネオン:電撃オンラインのライター。アニメ、ゲームが大好きです! いっっっぱい遊びたいし、いっっっぱい楽しみたいけど、時間が足りないよ~。


※画像は公式サイトのものです。
©1993 Nintendo
© KADOKAWA Game Linkage Inc.
キャラクターデザイン:津路参汰(ニトロプラス)

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